日刊IWJガイド・非会員版「米露で核戦略計画の見直し! 核戦争へのエスカレーションはすでに始まっている! そして、再び、日本に核兵器が降り注ぐ事態を引き寄せる!」2024.9.4号~No.4319


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~米露で核戦略計画の見直し! 核戦争へのエスカレーションはすでに始まっている! ロシアも中国も、米国土だけは攻撃をまぬがれるという、米国にとって都合の良いオフショア・バランシング戦略を無効にする戦略に舵を切った! 米国があくまで中国の弱体化を迫るならば、米国土だけが安全である、という保証はなくなる!?

■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! ご支援をお願いします!

■【中継番組表】

■自民党総裁選を「人気投票」化して、問題をうやむやにする自民党と大手メディア! 裏金問題に直結する茂木敏充幹事長や、「電磁パルスで敵基地無力化」発言の高市早苗・経済安保大臣、旧統一教会に関わりの深い加藤勝信・元官房長官など…候補者は危険人物だらけ!?

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ドジャースの大谷翔平選手が1試合3盗塁で、「44-46」(1シーズン44本塁打46盗塁)とし、メジャー記録を更新!】残り24試合で、前人未到の「50-50」も目前に!(『デイリースポーツ、2024年9月3日)

■【第2弾! RIZINドーピング疑惑の平本蓮選手が記者会見で語った「右膝の靱帯損傷で、自分で数回、注射を打った」とのコメントに、さくらライフグループの中田賢一郎総院長が「100%あり得ない」と断言!】会見に同席した弁護士は、元東京地検特捜部の「ヤメ検」! ドーピングを告発した赤沢幸典選手への、刑事告訴も含めた牽制か!?(『病院グループ総帥 中田総院長』、2024年9月2日)

■ポスト岸田の自民党総裁の後継者について、それぞれ「裏金」問題の身の処し方を精査すべし! 8月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、自民党裏金問題について、2024年4月5日収録の「岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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■はじめに~米露で核戦略計画の見直し! 核戦争へのエスカレーションはすでに始まっている! ロシアも中国も、米国土だけは攻撃をまぬがれるという、米国にとって都合の良いオフショア・バランシング戦略を無効にする戦略に舵を切った! 米国があくまで中国の弱体化を迫るならば、米国土だけが安全である、という保証はなくなる!?

 8月27日の『日刊IWJガイド』末尾で、米国とロシアの間で、核兵器を万が一、直接、用いた戦争が勃発する場合、米国とロシアの間では、「戦略核兵器」を用いることが前提になっていると指摘しました。片やロシアはユーラシア大陸に位置し、米国は北米大陸に位置しており、地理的に直接、接していないので、領土争いなどは起こりえないので、低強度の紛争のための戦術核を使う必要はない、と考えられており、米ロが対決する時は、海を隔て何千kmも離れた別の大陸へ送り込む戦略核兵器とその運搬手段としてのミサイル等が必要だと考えられてきたのです。

※はじめに~ウクライナのクルスク侵攻は、ロシアに核を使わせるための挑発だったのか!?「通常型(侵攻)と非通常型(原発攻撃)を組み合わせた攻撃は、ロシアの意思決定者たちを、自衛のための最後の手段として、戦術核兵器の使用を真剣に検討する方向に向かわせる可能性がある」! ロシアの同盟国であるベラルーシのルカシェンコ大統領が強くロシアに警告! ロシアがウクライナの挑発に乗って、核ミサイルを撃てば、ロシアを支持する同盟国はいなくなる! ウクライナのゼレンスキー氏の狂気の挑発! その裏にあるものは米国の核戦略からの極秘の転換!!(日刊IWJガイド、2024年8月27日)
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 「戦略核兵器」は、冷戦時代から続く「相互確証破壊(MAD)」にもとづいて、その使用が厳格に制限されてきました。つまり、米ロのどちらかが核の先制攻撃を行ったとしても、もう一方は、残存核戦力によって、必ず核報復を行い、結果的に両国ともに壊滅的な被害を受けるから、戦略核による全面核戦争はできない、ということになり、米国とソ連が核開発してから、米国は核兵器を持っていなかった日本には核攻撃を行ったものの、「持てる国」同士の米ソの間では、両者全滅を恐れて、核兵器の使用はできず、実際、冷戦が終わってからも、これまで、核兵器は使わずにきたのです。

 米国の同盟国についても、同じで、同盟国が「敵国から」核攻撃を受けたら、米国が核報復をするとして、これを「核の傘」と称し、米国もその同盟国もその「約束」を信じることと引きかえに、独自核を持たない、持たせないようにしたのです。しかし、その裏には、実は、米国は自国の安全を最優先に考えているという現実があります。

 米国の本音は、同盟国を守るためであっても、「敵国」との間で、戦略核の撃ち合いはしたくないのです。

 そうなれば、米国本土が直接戦略核の攻撃対象になりますが、米国民はそんな惨禍に耐えられません。

 たとえば、2018年のトランプ政権2年目の時、北朝鮮と米国の間で緊張関係が生じました。

 この時、米国の原子力科学者会報が、6623人の米国人、日本人、韓国人にアンケート調査を行いました。

 それは、「北朝鮮が日本や韓国を攻撃したという仮想シナリオに対して、米国はどのように対応すべきか」という質問だったのです。

 米国人の回答では、日本が北朝鮮から核攻撃を受けた場合、核による北朝鮮への報復を選択したのは、たったの15%でした。およそ、50%が通常兵器での報復、約35%が外交交渉を選びました。

※Poll: Americans, Japanese, and South Koreans don’t support using nuclear weapons against North Korea(2022年10月25日)
https://thebulletin.org/2022/10/poll-americans-japanese-and-south-koreans-dont-support-using-nuclear-weapons-against-north-korea/

 この調査結果を、原子力科学者会報は、次のように解釈しています。

 「これまでの調査ベースの研究では、核攻撃に対する米国人の支持は、もっと高いレベルにあるとされてきた。しかし、こうした研究は、米国と非核の敵対国との間の紛争をシミュレートしたものであり、核兵器の使用が考慮されにくいシナリオであった。

 これとは対照的に、『核の傘』の陰にある北朝鮮の核危機を扱った今回の研究は、米国への核攻撃が最も起こりうるケースを表している」。

 このように、自国(米国本土)が直接核攻撃されない場合は、核の報復について、支持率は高いものの、北朝鮮のICBMでワシントンやニューヨークが報復攻撃を受ける可能性が出てくると、途端に15%にまで、核の報復攻撃の支持率は下がるのです。

 このために米国が採ってきた戦略が、ウクライナ紛争に典型的に見られるように、米国本土から離れた地域で、弱体化したい「敵国」(この場合はロシア)に対して、従属国(この場合はウクライナ)に紛争を仕掛けさせて、相討ちを狙う「オフショア・バランシング」という発想です。

 これは言い方をかえれば「代理戦争」です。

 つまり、米国から離れた地域内だけで紛争を完結させるという、まことに都合のいい戦略なのです。この限られた地域において、使うことを想定した核兵器が「戦術核」です。

 これは、地域限定の核攻撃ですから、ロシアや欧州、日本など、米国本土以外は、核の直接攻撃を受けます。

 米国は、米本土をあくまで、核攻撃の標的にされたくないので、核戦争が起きたとしても、自国は「オフショア(沖合い。紛争の局外にいること)」にいて、地域限定核戦争で完結させて、地域紛争当事国同士で相討ちにさせ、両者とも自滅してもらいたい、と願っているのです。

 他方、ロシアは、米国がどのような形であれ、戦術核を提供したり、使用したりしたら、いつでも、米本土に、核弾頭をそなえた、ミサイル防衛システムを突破できる極超音速ミサイル、アバンガルドを打ち込むぞという、脅迫の現実的な条件を整えたい。七つの海に張り出した空母打撃群も直撃して、米国の盾と矛の両方を破り、米本土に破滅的な被害を与えるぞという脅迫をかけたい。

 「相互確証破壊(MAD)」に、戦術核の地域限定使用という概念が入ったことで、米ロの核戦略計画は複雑になり、MADが変質しているのです。

 たとえば、ロシアを、ウクライナとNATOが西側の長距離兵器で攻撃し、怒ったロシアが「戦術核兵器」をウクライナに使った場合、米国が、「戦略核兵器」を使う理由が出てきます。

 米国のバイデン政権は、新核戦略計画を秘密裏に策定することで、すでにその準備を行っています。

※はじめに~ウクライナのクルスク侵攻は、ロシアに核を使わせるための挑発だったのか!?「通常型(侵攻)と非通常型(原発攻撃)を組み合わせた攻撃は、ロシアの意思決定者たちを、自衛のための最後の手段として、戦術核兵器の使用を真剣に検討する方向に向かわせる可能性がある」! ロシアの同盟国であるベラルーシのルカシェンコ大統領が強くロシアに警告! ロシアがウクライナの挑発に乗って、核ミサイルを撃てば、ロシアを支持する同盟国はいなくなる! ウクライナのゼレンスキー氏の狂気の挑発! その裏にあるものは米国の核戦略からの極秘の転換!!(日刊IWJガイド、2024年8月27日)
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 「戦略核兵器」は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)やSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)、戦略爆撃機による攻撃により、広範囲にわたる壊滅的なダメージを与えます。

 このため、戦略核兵器は、いわゆる「相互確証破壊(MAD)」の概念にもとづき、どちらの国も先に使用すれば相手からの壊滅的な反撃を受けるため、核戦争を防ぐための抑止力として機能してきました。

 この「戦略核兵器」と対になって言及されるのが、「戦術核兵器」です。

 「戦術核兵器」は、比較的限定された地域や特定の戦場での使用を目的とした核兵器です。

 米ソ間の核軍縮協定などでは、射距離500km以下のものが戦術核兵器であると定義されています。

 モスクワから西へ500キロ圏域内には、ベラルーシとウクライナの一部の都市が含まれます。

 「戦術核兵器」には、地上配備の核砲弾や短距離弾道ミサイル(SRBM)及びロケット弾、核地雷、航空機搭載の核爆弾や空対地ミサイル、空対空ミサイル、海戦で使われる核魚雷、核爆雷などがあります。

 実際には、米国は、本土への核攻撃を避けたいがために、戦略核兵器の打ち合いは避け、戦術核兵器までにとどめるでしょう。

 あるいは、自ら戦術核兵器を先制使用することも行わないかもしれません。ウクライナ軍の動きを見ていると、米国は原発攻撃を、その前段階の準核攻撃と位置づけようとしているのかもしれません。

 クルスク侵攻のウクライナ軍や、東部戦線のウクライナ軍はしきりにロシアにあるクルスク原発や、ウクライナ国内のザポリージャ原発への危険なドローン攻撃を加え続けています。

 仮に、これらの攻撃が、シビア・アクシデントにつながったら、ロシアはこれは自国に対する核攻撃とみなし、ロシアが戦術核兵器を使用したらどうなるか。

 同盟国を含めて、世界中の指弾の的となり、米国の思うつぼになってしまうと、ルカシェンコ氏は強くいさめています。

 しかし、ロシアの核戦略の見直しのコンセプトは、米国のこの都合のいい戦略は通用しない、あるいは通用しないようにさせる、という発想の上に成り立っているように見受けられます。

 7月11日付『RT』は、「ロシア、核戦略の変更を検討か―クレムリン モスクワは、NATOを封じ込めるために『思慮深く、調整された、効果的な』措置を取る必要があると、大統領報道官のドミトリー・ペスコフ氏は述べた」という記事を配信しました。

※Russia considering changes to nuclear doctrine – Kremlin(RT、2024年7月11日)
https://www.rt.com/russia/600867-russia-changes-nuclear-doctrine/

 同日付『RT』は、ロシアが核戦略の変更を検討しているとして、次のように報じています。

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■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! ご支援をお願いします!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 連日、お伝えしているように、ウクライナ兵の投降が激増しており、その一部はウクライナ軍と戦うために、義勇兵の部隊を結成している現実もあります!

 他方、ウクライナの徴兵官が、路上でもどこでも、ウクライナ人男性を強制的に拉致して徴兵する際、逃亡したり、抵抗されたら、射殺することが許可された、ムチャクチャな現実もあります!

 しかし、日本をはじめ西側メディアでは、情報統制されて、まったく事実が報じられません! この情報統制の現実は、記者クラブという情報カルテルに属するマスメディアだけでなく、SNSやグーグルのような検索エンジンにも情報操作の圧力がかかっています。

※はじめに~<インターネット上の「言論の自由」と「情報統制」(その1)>2024米大統領選挙まであと2ヶ月! Meta(旧Facebook)ザッカーバーグ氏が、バイデン政権から圧力を受けていたと告白、「政府からの圧力は間違っていた。従うべきではなかった」と遺憾の意を示し、今回は、政治的に「中立」であり続けるつもりだと表明!(日刊IWJガイド、2024年9月2日)
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※はじめに~<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その2)>フランスで、暗号化メッセージング・アプリ「テレグラム」創設者パーヴェル・ドゥーロフ氏が、逮捕起訴される! 動画共有サイト「ランブル」の創始者クリス・パヴロフスキー氏は「越えてはならない一線を越えた」と非難! Xのイーロン・マスク氏は「『モデレーション(管理者が投稿内容をチェックし、不適切な投稿を除外すること)』とは検閲を意味する『プロパガンダ用語』だ」と批判し、ドゥーロフ氏を解放するように求める!(日刊IWJガイド、2024年9月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240903#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53877#idx-2

 しかし、グローバルサウスの国々では違います! ウクライナ紛争の事実・真実が報じられている、地球の4分の3の国々では、対露制裁には加わらず、ウクライナ紛争の本質を、「特定の軍産複合体」の利益のための戦争であり、同時に、「米国主導の西欧の一極覇権主義の死守」が目的であると見極めたうえで動いています! しかし、そうした事実さえも、まったく日本の大手メディアは、伝えることができません!

 日本においては、「IWJしか伝えていない事実」がたくさんあります! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして、真実を皆さまにお伝えする報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 9月に入り、IWJの第15期も2ヶ月目を迎えました。

 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまりであるとわかります。かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。

 この8月1日から始まった今期・第15期の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、岩上安身の体調不良と入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。もう少しお待ちください! 皆さまのご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします!

 第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月末現在、IWJ会員の総数は2254人、このうちサポート会員の方は860人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
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城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
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店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.9.4 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.9.5 Thu.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

大変厳しい状況が続くIWJに温かいご支援をいただき、まことにありがとうございます。お力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げるとともに、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告(2024年8月)
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必見! カマラ・ハリス氏はどのようにして米大統領候補まで政界を登りつめていったのか、仰天の真相が明らかに! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第2回)~岩上安身による評論家、元日経新聞・朝日新聞記者塩原俊彦氏インタビュー
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◆「2024年9月8日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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【IWJ追跡検証レポート】『九月、東京の路上で』~関東大震災・ジェノサイドの跡地を加藤直樹氏と歩く 岩上安身によるインタビュー 第453回 ゲスト 加藤直樹氏 2014.8.29
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南千住警察署の裏庭で後ろ手に縛られた朝鮮人が次々撃ち殺された――数多の証言から辿る関東大震災・朝鮮人虐殺の『真実』~岩上安身によるインタビュー 第688回 ゲスト『ほうせんか』理事・西崎雅夫氏 2016.11.17
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「極右政治家」の本性!「関東大震災での朝鮮人虐殺はなかったか?」との質問には明確に答えず!震災被災者を追悼したから虐殺被害者に追悼文を出す必要はない!?~小池百合子都知事会見 2017.8.25
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噂を事実にしてしまえ!? 朝鮮人虐殺の責任を隠すため国家ぐるみででっち上げ!? ~関東大震災で軍、警察、民衆は何をしたのか 2017.9.10
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「脱亜入欧」のスローガンのもとでの朝鮮侵略と植民地支配が朝鮮人虐殺を生み出した! 山田朗 明治大学教授が 「明治150年」の歴史認識を問う! ~ 6.16講演「明治150年」と関東大震災 2018.6.16
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9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典 直前特別番組 97年前、「普通」の日本人がなぜ朝鮮人を虐殺したのか? レイシスト達はなぜ史実を否認しようと躍起になるのか!? ゲスト: 加藤圭木氏(一橋大学准教授)、 安田浩一氏(ノンフィクションライター )、 加藤直樹氏(ノンフィクションライター)、司会:岩上安身 2020.8.24
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100年前の朝鮮人虐殺の公文書を東京で初公開! デマをまき散らした当時の新聞記事や朝鮮人虐殺場面の写真も展示!! これでも政府は「記録が見当たらない」と言い張るのか!?~8.31 関東大震災「朝鮮人・中国人虐殺」原史料・パネル展 2023.8.31
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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
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「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
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■自民党総裁選を「人気投票」化して、問題をうやむやにする自民党と大手メディア! 裏金問題に直結する茂木敏充幹事長や、「電磁パルスで敵基地無力化」発言の高市早苗・経済安保大臣、旧統一教会に関わりの深い加藤勝信・元官房長官など…候補者は危険人物だらけ!?

 任期満了に伴う自民党総裁選が、9月12日告示、27日投開票の日程で実施されます。政権与党トップ、実質的に次の総理を選ぶ選挙ということで、大手メディアやSNSでも大きく取り上げられています。

 派閥の解散で締め付けがなくなり、立候補のハードルが下がったことで、候補者は過去最高になるといわれており、混戦模様と報じられています。

 自民党総裁選は、26日に党員による投票が行われ、27日に議員による投票が行われます。今回は派閥の締め付けがなくなったことで、議員票が分散することが予想されており、党員票が鍵になる、などと大手メディアはひたすらポジティブに報じています。

 まるで民意が反映されるかのような報じ方ですが、自民党の党員数は、2023年末時点で約109万人。日本の全有権者約4908万人の、わずか2.2%にも関わらず、全国民の人気投票かのように報じています。

 これは、自民党のイメージ戦略といわれています。

 人気投票の様相を出すことで、国民一人ひとりに「推し」を選ばせ、実際には投票に関われないのに、このお祭り騒ぎへ疑似的に参加しているような錯覚を与えるのです。

 お祭りが盛り上がれば盛り上がるほど、最終的に負けた候補者が「勝者を全力でサポートします」などという大団円となり、なぜか自民党の好感度や親近感が上がる。それを自民党は狙っているのです。

 つまりは、自民党の支持率回復を目的とした、出来レースや茶番劇といえるでしょう。

 そしてお祭りの喧噪で、そもそもの支持率低下の原因となった裏金問題や、長期の失策による経済力低下、日本人の貧困化といった大問題は、うやむやにしてしまおうという、国民を馬鹿にした意図も透けて見えます。

 例えば候補者には、裏金問題に直結する茂木敏充幹事長(68歳)がいます。

 茂木氏は、裏金問題で自民党議員らを刑事告発し続けてきた神戸学院大学法学部の上脇博之(かみわき ひろし)教授から、2度にわたり刑事告発されています。

 2024年4月5日に岩上安身が行ったインタビューで、上脇教授は、「これは単純なミスではない。どう考えても、自民党内で組織的にやっている。裏金が作られている可能性がある」と指摘しています。

 にも関わらず茂木氏は、「政治資金収支報告書の不記載額は、国庫納付すべきでは」という党内の意見に、「困難」との見方を示しているのです。

※【フルオープンで再掲載中!】自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

※【第651号-653号】岩上安身のIWJ特報!自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発! 岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー 2024.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524303

 さらに茂木氏といえば、かねてから「緊急事態条項」創設を優先的に目指す方針を示しており、「緊急事態条項」が改憲の「本丸」であるという自民党の本音を体現する人物でもあります。

※だから言わんこっちゃない! やはり緊急事態条項が自民党の狙う改憲の本丸! 岸田総理肝入りの自民党新幹事長・茂木敏充氏がついに「本音」をむき出しに! 改憲の最優先は緊急事態条項! 野党はこの問題にどう対峙するのか! 2021.11.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499610

 また高市早苗・経済安保大臣(63歳)は、3年前の前回の総裁選で、中国との戦争を念頭に「電磁パルスで敵基地を無力化する」などと、実現性に乏しく、仮に実現しても、その反撃がどれほどのものになるか、まったく想定していない、薄っぺらで、愚かな発言をしています。

 強硬的なタカ派でありながら、軍事的知識の浅薄さを露呈し続けている人物です。

※自民党総裁選に出馬の高市早苗氏、テレビ番組で、中国との戦争では「電磁パルスで敵基地を無力化する」と爆弾発言!! 高高度上空における核爆発によって電磁パルスを起こす?「対支一撃論」と同じ愚劣な思考!(前編) 2021.9.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496407

※自民党総裁選に出馬の高市早苗氏、テレビ番組で、中国との戦争では「電磁パルスで敵基地を無力化する」と爆弾発言!! 高高度上空における核爆発によって電磁パルスを起こす? 「対支一撃論」と同じ愚劣な思考!(後編) 2021.9.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496442

 なお高市氏は、2016年にも上脇教授から「計925万円が不記載」として、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されています。

※【スクープ!】安倍内閣にまた「政治とカネ」高市早苗総務相に計925万円もの「闇ガネ」疑惑が浮上! 同じく奈良選出の自民党・奥野信亮両衆議院議員と合わせて市民団体が刑事告発! 2016.5.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/301235

 また高市氏は、2001年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)系の月刊誌に対談が掲載されていることが、2022年に報じられています(高市氏本人は「旧統一教会と関わりがある雑誌だとは知らなかった」と釈明)。

 旧統一教会といえば、今回の総裁選に立候補予定の加藤勝信・元官房長官も、関わりの深い人物です。加藤氏は、2018年に旧統一教会の大規模イベントへ祝電を送ったり、友好団体に懇親会費を支払ったりなど、緊密な関係を築いていました。

 少し見渡しただけでも、問題人物だらけの自民党総裁選。しかも彼らは、これらの問題について、大した追及も処罰も与えらないまま、という状況なのです。

 毎度のことですが、大手メディアは総裁選がスタートしても、彼らの過去の問題をほとんど追及することなく、彼らの語る政策や美辞麗句を垂れ流すだけでしょう。

 候補者一人ひとりの政策を是々非々で吟味し、時に批判するといったまともなジャーナリズムを、大手メディアには期待できません。自民党とお祭り騒ぎを一緒に盛り上げるだけです。

 IWJでは引き続き、候補者達の問題や、政策の危険性などを徹底的に報じていきます。

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ドジャースの大谷翔平選手が1試合3盗塁で、「44-46」(1シーズン44本塁打46盗塁)とし、メジャー記録を更新!】残り24試合で、前人未到の「50-50」も目前に!(『デイリースポーツ、2024年9月3日)

 米メジャーリーグ ドジャースの大谷翔平選手が、9月2日(日本時間3日)のダイヤモンドバックス戦で、自己最多タイ、今シーズン2回目の3盗塁を決めました。

 大谷選手は8月23日のレイズ戦で、大リーグ史上6人目、日本人選手初となる「40-40」(1シーズン40本塁打、40盗塁)を、史上最速の出場126試合目で達成し、8月30日のダイヤモンドバックス戦では、メジャー新記録となる「43-43」を達成していました。

※Ohtani makes more history, recording MLB’s first 43-43 season(MLB.com、2024年8月31日)
https://www.mlb.com/dodgers/news/shohei-ohtani-first-43-homer-43-stolen-base-season

 8月31日のダイヤモンドバックス戦で、前日の最終打席から2打席連続となる、今シーズン5度目の先頭打者ホームランを放って、記録を「44-43」としていた大谷選手は、2日の3盗塁で、さらに記録を「44-46」と伸ばしました。

 9月3日付『デイリースポーツ』は、7回にライト前ヒットで出塁した大谷選手が、「次打者ベッツの打席で二盗、三盗を連続で成功させ」、「敵地ファンから歓声を浴びた」と報じています。

※大谷翔平、敵地も興奮 自己最多タイ3盗塁 2安打2得点「44-46」達成 首位攻防戦で躍動(デイリー、2024年9月3日)
https://www.daily.co.jp/mlb/2024/09/03/0018076637.shtml

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■【第2弾! RIZINドーピング疑惑の平本蓮選手が記者会見で語った「右膝の靱帯損傷で、自分で数回、注射を打った」とのコメントに、さくらライフグループの中田賢一郎総院長が「100%あり得ない」と断言!】会見に同席した弁護士は、元東京地検特捜部の「ヤメ検」! ドーピングを告発した赤沢幸典選手への、刑事告訴も含めた牽制か!?(『病院グループ総帥 中田総院長』、2024年9月2日)

 連日お伝えしている、総合格闘技「超RIZIN.3」のメイン朝倉未来vs平本蓮戦で、平本選手がドーピングしていたのではないかという疑惑をめぐり、多数の医療法人を経営しているさくらライフグループの中田賢一郎総院長が、9月2日に行われた平本選手の記者会見について、自身のYouTubeチャンネルで分析を示しました。

※7月に行われた総合格闘技「超RIZIN.3」のメイン朝倉未来vs平本蓮で、1R2分18秒でTKO勝ちの平本に持ち上がったドーピング疑惑! 総合格闘家の赤沢幸典が、平本から「RIZINの尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい」と依頼された通話の動画や、薬物の見積もりと同額の平本からの入金明細を公開し、平本の「黒」はほぼ確定! RIZINの榊原信行CEOが、ドーピング検査の結果発表を先延ばしする中、平本は本日記者会見を行うと表明!(日刊IWJガイド、2024年9月2日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240902#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53869#idx-5

※ドーピング疑惑の平本蓮選手、弁護士を伴っての独自記者会見を実施!「自分は一切、ドーピングに違反するようなことはやっておりませんし、自分からドーピングをお願いしたような事実はまったくありません」と、疑惑を完全否定!(日刊IWJガイド、2024年9月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240903#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53877#idx-5

 中田氏は、2日に公開した動画の中で、平本選手が会見で、「アイルランドでの右膝の靱帯損傷で、一時は歩けないぐらい大きなケガをした。予定より早く日本に帰って、試合に向けたトレーニングをした。試合まで1ヶ月を切ったくらい。試合も飛ばせないし、信頼していたフィジカルトレーナーに勧められて、7月に自分で数回、注射を打った。ドーピング検査は問題ないとのことだった」と語ったことに対し、「100%あり得ない」と、次のように断言しました。

 「損傷はおそらく内側靱帯。キックなんかで切るのは内側が多い。(中略)

 『歩けなくなるぐらい』のケガって、相当ですね。普通だと、1週間は歩けない。運動なんかとんでもない話で、復帰するのに、筋トレなら2週間、本格的にスパーリングやるのは、どう考えても1ヶ月はかかりますよ。(中略)

 何の注射か、考えられるのは、ヒアルロン酸。関節症なんかのおじいちゃんが、膝にヒアルロン酸を打ちます。

 あとは、よほど炎症を起こしたら、タンパク強化ステロイドではなく、炎症を抑える方のステロイドを膝に注射することもあります。(中略)

 ただ、平本選手のコメントに「7月に自分で数回打った』とありますが、膝の関節注射は、医者でも相当難しいです。整形の先生だと、うまく関節包(関節を保護する袋状の膜)に注射を入れるんですけど、結構難しいので、下手な内科医なんかだと、失敗することも多いんです。

 難しいし痛いので、素人が自分で打つっていうのは、100%ないです」。

※平本蓮 【この弁護士は!】記者会見 全てを仕切った弁護士 「ドーピングやりました」と同じ、言わなきゃよかった膝の注射(病院グループ総帥 中田総院長、2024年9月2日)
https://youtu.be/nLnho-Si16c

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■ポスト岸田の自民党総裁の後継者について、それぞれ「裏金」問題の身の処し方を精査すべし! 8月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、自民党裏金問題について、2024年4月5日収録の「岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJでは、メルマガサイト『まぐまぐ』で、毎月『岩上安身のIWJ特報!』を発行しています。

 8月は、7月に続き、2024年4月5日収録の「岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

 岸田文雄総理は2024年8月14日、9月の自民党総裁選挙への立候補を見送る意向を表明しました。岸田総理は、「特に政治とカネの問題をめぐっては批判もいただいた」「私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたい」などと述べました。

 岸田総理が言及した「政治とカネの問題」とは、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題を指しています。

 自民党の5つの派閥では、政治資金収支報告書に記載する際、パーティー収益の一部を無記載あるいは少なく記載して裏金としてキープ、国会議員にキックバックする運用を長年、組織的に行なっていました。

 そのようにして作った裏金は、安倍派で約6億円、二階派で約2億円、岸田派は2018年からの3年間で約3000万円とされています。

 岸田総理退任のトリガーとなった、この派閥と裏金問題が表面化するきっかけを作ったキーパーソンが、神戸学院大学法学部の上脇博之(かみわき ひろし)教授です。

 上脇教授は、政治資金パーティーが組織的な裏金作りの温床となっているのでは、という疑問を抱き、公開された情報を元に綿密な調査を重ねて、2022年から政治資金規正法違反で自民党議員らを刑事告発し続けてきました。

 2024年4月5日、岩上安身は、「底なしの自民党裏金問題! 岸田総理と後援会代表らを次々と刑事告発!『闇政治資金パーティー』の徹底捜査と『裏金』の真相解明が必要!」と題して、上脇教授への緊急インタビューを行いました。

 2022年6月12日、岸田総理の地元の広島で開催された「岸田文雄内閣総理大臣就任を祝う会」について、岸田総理は「政治資金パーティーではなかった。主催者はうちの後援会ではない」と答弁しています。

 確かに、このパーティーの主催者は「広島県経済関係団体自治体合同任意団体発起人11名」とされており、広島県知事、広島商工会議所会頭など、地元政財界の有力者が名前を連ねています。

 しかし、上脇教授は、「僕は、主催者が岸田文雄後援会だという見立てで告発しています。つまり、任意団体が主催したと偽って(政治資金パーティーを)やっている」と指摘しました。

 「祝う会」が岸田後援会主催の政治資金パーティーならば、その旨を事前告知しなくてはならず、また、岸田後援会の2022年分の収支報告書を作成する際には「祝う会」の収入額1100万円、支出額340万円、321万5167円の寄付金支出を記載しなくてはなりません。それらを一切していない、というのが、告発の理由です。

 岩上安身は、「結局、『任意団体』というのはダミー団体以外の何者でもない。こんなに、あからさまにやるのか」と眉をひそめ、今回の裏金問題で自民党が39人を処分したことに触れて、「なんで39人処分ごときで、メディアは『大量処分、自民党はこれで幕引きをはかる』みたいなこと言っているんだろう。幕引きも何も、トップがこんなこと、やってるじゃないか」と憤りを口にしました。

 以下、8月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第654号の目次)
◆公職選挙法が適用されない自民党総裁選挙。派閥のボスが総裁になれば所属議員も「おいしいポスト」を獲得できる仕組み! そこに汚職の温床がある!
◆政治資金問題で自民党は39人を審査対象に。だが、岸田総理と二階元幹事長は含まれず! 最初から「2大ボスは審査しない」結論ありきだった!?

(第655号の目次)
◆広島の任意団体が主催した岸田総理就任を祝う会。実態は岸田後援会による政治資金パーティーだったのでは? 上脇教授が今年2月に告発!
◆収入から経費を引いた残りを政治活動に使うのが政治資金パーティー。企業は寄附のつもりでパーティー券を購入するので、実際の出席者は少ない!

(第656号の目次)
◆岸田総理就任を祝う会。主催した団体の代表者は岸田後援会の代表と同一人物!「祝う会」からは自民党の県第一選挙区支部に約321万円の寄附が!

(第657号の目次)
◆「祝う会」は ダミー団体!? パーティーの企画、準備から会費集めまで岸田事務所が仕切り、当日はスタッフ総出で受付を! 連絡先の電話番号も一致!

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、佐々木隼也)

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