日刊IWJガイド・非会員版「5月は残りあと5日間で約240万円のご支援が必要です! どうか財政難のIWJに皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!」2024.5.27号~No.4237


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! しかしそのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパです。5月24日現在で、月間目標額の40%、158万1400円のご寄付をいただきました! しかしながら、あと7日間で、60%に相当する約240万円をご支援いただかないと、今月もまた目標未達成となってしまいます! 不足額は合計972万3789円にもなります! 7月末の期末まであと2ヶ月半です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■<岩上安身による、一水会代表・木村三浩氏インタビュー(その2)【ウクライナ紛争総まとめ!前編】>木村氏「2015年にクリミアに行ったら、日本の報道とは全然違い、『ロシアに還ってよかった』という人が多いんですよ」。2014年ユーロマイダン・クーデター以降の、ロシア系住民への迫害にメディアで言及しない小泉悠氏は、勉強会でミンスク合意のことを聞かれ、「『いや、それは、ううーん』とか言って逃げちゃった」!

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ICJ(国際司法裁判所)がイスラエルに、ガザ地区での攻撃をただちに停止するよう命令!】ICJのイスラエル人判事、バラク氏は意見書で、「イスラエルはジェノサイド条約を履行しているので、軍事作戦は妨げられない」と主張! イスラエル政府は「我々は大量虐殺を犯していないし、今後も犯すつもりはない」などと口先では言いながら、現実にはガザ全域であけっぴろげに大殺戮を続行!この残虐行為に対して、世界の誰も処罰できないことを、全世界に見せつけている!(『BBC』、2024年5月25日)

■【第2弾! イスラエルのネタニヤフ首相の上級顧問を務める息子ヤイール・ネタニヤフ氏が、イスラエル国防軍の制服で「ガラント国防大臣、あなたはこの戦争に勝てない。辞任しろ」「ガザのパレスチナ人を絶滅させる」と語る覆面男の動画を拡散! 扇動罪で最長5年の懲役刑の可能性も!?】動画の中で、ネタニヤフ支持者と名乗る男は、パレスチナ人によるガザの戦後統治を拒否!「真のユダヤ人が、どう勝利するかを見せてやる」と宣言!(『タイムズ・オブ・イスラエル』、『ハアレツ』、『ミドル・イースト・アイ』、2024年5月25日)
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■はじめに~「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! しかしそのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパです。5月24日現在で、月間目標額の40%、158万1400円のご寄付をいただきました! しかしながら、あと7日間で、60%に相当する約240万円をご支援いただかないと、今月もまた目標未達成となってしまいます! 不足額は合計972万3789円にもなります! 7月末の期末まであと2ヶ月半です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 5月は、5月1日から22日までの22日間で、55件、158万1400円のご寄付・カンパをいただいています。これは、5月の月間目標額の40%にあたります。ご支援くださった皆さま、ありがとうございます! しかし、あと5日間で、月間目標の60%、約240万円が必要です!! でないと、今月も月間目標に届かず、IWJは独立メディアとしての活動ができなくなる可能性が高くなります!

 しかし、今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から4月まで、6ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この6ヶ月間の不足額の合計は、976万6289円です。零細な企業であるIWJにとって、非常に厳しい赤字額です!

 IWJは収支を合わせるべく、徹底的に支出を減らす努力を、今も続けています! オフィスを移して、スモール化することも模索中です! そうやって支出を減らしても、収入が減り、赤字が積み上がっていけば、活動が続けられなくなります!

 もし、7月の期末まで、これ以上目標に達しない月があれば、年の半分が未達確定となってしまい、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 第14期の期末である7月末まで、5月を含めてあと3ヶ月です! ぜひとも、期末までの間に、不足分の972万6289円の赤字分をなくし、少なくとも収支をトントンにさせてください!

 第13期は、2000万円を超える赤字でした。この時は、私、岩上安身が、老後の蓄えを崩してピンチを切り抜けました。しかし、2年連続大幅な赤字となると、私、岩上安身個人にも、もうこれ以上、投じる私財はありません!

 以前にも書きましたが、私には、進行性の難病の線維筋痛症で、ほぼ寝たきりに近い娘がいます。

 賃貸のアパートで療養している彼女のために終の住処を、これから用意してあげなければなりませんし、生活費を出せる小さな物件も用意しておかないと、死ぬに死ねません。

 「ジャーナリズムバカ一代」として、すべてをなくすまで赤字経営を続けて、破産とともに「前のめりに死ぬ」などということは、自分の中の「人の親」という「情」が許さず、赤字が手に負えなくなるほど膨らむ、その一歩手前で、倒産の前に、誰にも迷惑をかけないよう、自らの手でIWJをたたみ、娘のために何かしら残せるようにするつもりです。

 もともとは健康に生まれ育ち、国立看護大学校を出て、看護師としてはつらつと働き、自活もしていた娘が、20代で発病し、働くこともできなくなり、年々病状が悪化して、ついには障害手帳をもつに至ってしまいました。そんな難病になってしまったことについて、彼女には、何の罪も落ち度もありません。

 ですので、私は、残念ながらIWJとともに心中することはできません。倒産する一歩手前で、未払いの給与や売掛、債務がないように始末して会社を自分の手で解散しますし、人様に迷惑のかかるような最後にはしない、と覚悟を定めています。

 ただ、余力ある限り、自らのジャーナリストとしての使命・天命から逃げ出すようなことはいたしません!

 世界と日本が未曾有の危機に直面しており、既存ジャーナリズムが機能しない現状だからこそ、最後の一歩手前まで、真実を伝える、ジャーナリズムの本道を貫き通します!

 皆さまのご支援のある限り、全力で前進を続けます!

 今月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を、期末の7月末までに削ってしまい、収支がマイナスにならないよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 また、ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.5.27 Mon.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.5.28 Tue.**

調整中

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◆先週末にアップした記事はこちらです◆

非常事態下で選挙を行わず、敵対政治家を排除してきたゼレンスキーの任期終了!「自由でも民主的でもなく『法の支配』もないウクライナに日本が支援する理由はないのでは?」「緊急事態条項の導入はウクライナと同様の状況を招くのではないか?」~5.21上川陽子外務大臣定例会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523191

「情報戦」の時代をどう生き抜くか? 巨大組織メディア報道の罠を検証!【第2部】新型コロナウイルス危機とmRNAワクチン危機(第5回)~岩上安身によるインタビュー第1158回ゲスト 在野研究者・嶋崎史崇氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523055

保坂展人世田谷区長らが、国の「指示権」拡大法案反対を訴え!「国がいつも正しいわけでない」「有事法制含む全分野で、国の関与認めるとんでもない法律!!」~5.23 STOP!地方自治法「改正案」~523国会へ~緊急アクション
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523200

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■<岩上安身による、一水会代表・木村三浩氏インタビュー(その2)【ウクライナ紛争総まとめ!前編】>木村氏「2015年にクリミアに行ったら、日本の報道とは全然違い、『ロシアに還ってよかった』という人が多いんですよ」。2014年ユーロマイダン・クーデター以降の、ロシア系住民への迫害にメディアで言及しない小泉悠氏は、勉強会でミンスク合意のことを聞かれ、「『いや、それは、ううーん』とか言って逃げちゃった」!

 岩上安身は、5月24日金曜日、一水会代表の木村三浩氏にインタビューを行い、「日本最大の課題『対米自立』に向き合う! 来年で敗戦から80年、『占領後遺症』を脱し、主権を回復しなければいけない!!」と題して、ライブ配信しました。

 日刊IWJガイド5月25日号で、このインタビューのさわりをご紹介しました。

※<インタビュー報告>岩上安身による、一水会代表の木村三浩氏インタビュー「日本最大の課題『対米自立』に向き合う! 来年で敗戦から80年、『占領後遺症』を脱し、主権を回復しなければいけない!!」をライブ配信しました!(日刊IWJガイド、2024年5月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240525#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53527#idx-1

※【ライブ配信 5/24.19時30分~】岩上安身による 一水会代表 木村三浩氏 インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=33I5E6LS9E8&t=3127s

 しかし、4時間以上に及んだインタビューは、話題が豊富で、特にウクライナ紛争に関しては、両者、丁々発止の総まとめになっています。以下、ライブ配信の2時間過ぎから約20分間ほどを、ウクライナ紛争総まとめ(前半)として文字起こしをご紹介します。

 木村三浩氏は、2015年にクリミアを訪問し、住民投票のオブザーバーを務め、クリミアのロシア人、ウクライナ人、タタール人に直接話を聞き、クリミアの実態は、「ロシア軍がクリミアの人々を銃で脅して、ロシアへの併合に投票させた」という「日本の報道とは全然違った」ものだったと話しています。

 その他、米英によるロシアとウクライナの和平交渉潰し、ミンスク合意の欺瞞、ユーロマインダン・クーデターの裏側、米国務省や全米民主主義基金(NED)らの関与、ウクライナ紛争のシナリオとも言われる、ランド研究所のレポートと、インタビューは、日本のマスメディアが報じない、ウクライナ紛争の影のポイントを、次々と暴いていきます。

 ぜひ、IWJ会員となって、全文をお読みください。

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岩上「岸田総理会見の時に、あれは会見記録に残ってないと思うんだよな。終わりぐらいに、自分の言葉で言い放ったって感じだったんですけど、『ウクライナ人を見習え、あの粘りを』みたいなこと言ったんですよね。何を言ってるんだ、お前は、と。

 ウクライナは陸の国じゃないですか。だから何百万人も、どこへでも出て行けるんですよ。亡命できるんですよ。我々(日本人は)亡命できますか?

 それからスラブ族っていうのは、大きく分けて3つのグループがありますけれども、ロシア・ウクライナ語は、本当に一緒で、お互い通じ合いますよね。これが、他のスラブ族のところへ行っても、何やかや通じる程度のものなわけですよ。

 だからどこかへ行けば、何とか、難民として仕事を持つとかできるんだけど、日本人はどこ行くの? 言葉が通じるところ。同じような同族語族がいる国あるんですか? 何にもないじゃないですか」

木村氏「そうなんですよ」

岩上「どうなるのかといえば、『飢餓列島』ですよ。

 (開戦するのも主権の行使だけども、敗戦を受け入れるのも主権の行使であるとして)そして今度、『まいった』と、白旗をあげる。宣戦布告も主権ですけど、白旗あげる、降伏するというのも主権じゃないですか。見てください、ゼレンスキー。ゼレンスキーなんて、(欧米諸国に)脅されてるのもあるでしょうけど、あくまで白旗をあげられないじゃないですか」

木村氏「そうなんですよねえ」

岩上「あれになっちゃうんですよ」

木村氏「そうそう」

岩上「みんなわかってる?」

木村氏「ジョンソン(当時の英国首相)がウクライナに行ってね。『ロシアとの和平合意はやめろ』と。『最後まで支えるから、やりなさい』と言って」(※)

(※)【「ボリス・ジョンソン元英国首相が、(2022年春の)モスクワとキエフの和平合意を狂わせる上で重要な役割を果たした」と、ウクライナ与党党首で和平交渉のウクライナ側首席交渉官だったデイビッド・アラハミア国会議員が爆弾発言!】ウクライナを対露戦争へと追いやっていった英国の責任は大きい! 指弾されるべき!(『RT』、2023年11月24日)(日刊IWJガイド、2023年11月28日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231128#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52970#idx-6

岩上「ボリス・ジョンソンがね。余計なお世話ですよ」

木村氏「そうなんですよ。亡くなっている人はいっぱいいるわけだからね。ウクライナ人だって、ロシア人だって」

岩上「(ウクライナには)もう兵士がいない」

木村氏「そう、いないんですよ。本当そうなんですよ。

 それで、さらに徴兵で逃げ出すような、脱走するような人を捕まえてきて、強制的に兵士に仕立てて、戦場に送ってるんだから」

岩上「ロシア軍は、こまめに記録出してるから、毎日何があったって。『今日は、13歳の少年兵を捕まえた』とか」

木村氏「捕まえた、13歳! ええ!?」

岩上「それに、戦車兵で71歳。めちゃくちゃ。71歳で訓練を受けてないのに、『どうやってできるの』という問題、あるでしょう?」

木村氏「だから、もう早く(停戦しないと)。もう本当にゼレンスキー大統領は、プーチン大統領と話して、もう停戦して。国民の『平和、命、安定』。これを保てばいいんですよね。

 欧米なんかに、言われて。(ゼレンスキー大統領は欧米諸国に)『あんた達は、我々の歴史や我々の国のことを、単に駒として使ってんだから、もういいかげんに止めてくれ』と。『私は、責任を取って(大統領を辞するから)、私の身柄を、アメリカ亡命でもイギリス亡命でもいいから、やってくれるのか』とか」

岩上「イスラエルへ行けばいいじゃない?」

木村氏「イスラエル、いいけど(笑)。

 いずれにしても、『やってくれるのか』っていうことを言えば、彼はノーベル平和賞をもらえるでしょう」

岩上「(ゼレンスキーは)言わないですよ。スイスで今、(和平のためと銘打った)サミット(※)を準備しているんだけれども、ロシアを参加させない。ロシアを参加させないで」

(※)ゼレンスキー大統領が要請し、スイスが主催し、当事国のロシアを排除した「ウクライナ平和サミット」に、なんと紛争の火付け役であり、旗振り役で、兵器・弾薬の最大の供与国である米国のバイデン大統領は出席せず!? スイスは160ヶ国に招待状を送るも、参加表明は50ヶ国のみ! ブラジルのルラ大統領、南アフリカのラマポーザ大統領は、「紛争当事者双方が出席しない限り意味はない」と欠席を表明! 中国も「ロシアの参加が不可欠だ」などと、BRICS各国はまともな常識にもとづく主張を展開! プーチン大統領も、当事国のロシアは停戦を協議する準備があるが、ロシアを排除した「サミット」は「真剣な交渉ではない」と批判!
(日刊IWJガイド、2024年5月23日)
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木村氏「(ロシアは)当事者なのにね」

岩上「当事者のいない講和会議なんか、できるわけないじゃないですか」

木村氏「アメリカもそうだし(完全に無視しているし)、イギリスもそうですし、岸田氏もそうなんだけど。

 もともと、国連安全保障理事会規約で決められた国際的な約束事に、違反しているのはウクライナなんです」

岩上「もちろんですよ」

木村氏「ミンスク合意ね。ドイツとフランスとロシアとウクライナで決めたということなんだけど、これは、安全保障理事会でこれを『よし』としたんだからね。決議があるわけです。

 それを全然、小泉悠君もね、全然言わないんですよ」

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ICJ(国際司法裁判所)がイスラエルに、ガザ地区での攻撃をただちに停止するよう命令!】ICJのイスラエル人判事、バラク氏は意見書で、「イスラエルはジェノサイド条約を履行しているので、軍事作戦は妨げられない」と主張! イスラエル政府は「我々は大量虐殺を犯していないし、今後も犯すつもりはない」などと口先では言いながら、現実にはガザ全域であけっぴろげに大殺戮を続行!この残虐行為に対して、世界の誰も処罰できないことを、全世界に見せつけている!(『BBC』、2024年5月25日)

 ICJ(国際司法裁判所)は、5月24日、イスラエルに対し、ガザ地区での攻撃をただちに停止するよう命じました。

 この命令は、南アフリカが5月16日に、ICJに対して、イスラエルによるラファ攻撃を阻止するよう求めた訴えに対するものです。

 5月25日付『BBC』は、「これを受けてICJのナワフ・サラム裁判長は24日、イスラエルはラファ地区において軍事侵攻と、パレスチナ人の『物理的破壊』をもたらし得る『その他のあらゆる行動』を『ただちに停止しなくてはならない』と命令した。ひとつの集団の『物理的破壊』とは、国際法上『ジェノサイド』を意味する」と報じました。

※国際司法裁「ラファ軍事侵攻の即時停止」命じる イスラエルは拒絶し空爆続行(BBC、2024年5月25日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cm55vrd4y74o

★ところが、この判決に対するイスラエル側の言い分は、『BBC』の解釈とはまったく異なります。

 5月25日付『タイムズ・オブ・イスラエル』は、ICJのこの命令を「曖昧な命令」だと主張し、次のように報じました。

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 南アフリカは、昨年12月29日に、イスラエルによるパレスチナ人へのジェノサイド停止を求め、ICJに提訴しました。

※【第1弾! イスラエルは10月7日以降、ガザで2万3000人を超える民間人を殺害! そのうち1万人近くが子供!!】イスラエルのやっているジェノサイドは命名白々な国際法違反の人道犯罪! なぜ、米国はこの国への制裁を妨げるのか!? ダブルスタンダードを隠さない米国に、世界のリーダーを気取る覇権国の資格はない! 1月11日と12日、オランダのハーグの国際司法裁判所(ICJ)で、南アフリカが提訴したイスラエルのパレスチナ人ジェノサイドの初公判が開催!(『アルジャジーラ』、2024年1月10日)(日刊IWJガイド、2024年1月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240113#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53110#idx-6

※【第2弾! 国際司法裁判所(ICJ)で南アフリカは「イスラエルの空爆と地上攻撃はガザの『人口の破壊』を狙っていると主張」! イスラエルは「我々は今日、南アがテロ組織ハマスの法的な代理人になったという、史上最大の偽善を目の当たりにした」と反発!】(『ロイター』2024年1月12日、『タス通信』2024年1月11日)(日刊IWJガイド、2024年1月13日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53110#idx-7

※【IWJ号外】ミアシャイマー教授、南アフリカが国際司法裁判所に提出したイスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイドを告発する申請書を「真に重要な文書」として解題! 2024.1.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521023

※【IWJ号外】元『ニューヨーク・タイムズ』記者クリス・ヘッジズ氏、南アフリカがICJに提訴したイスラエルによるジェノサイドの審理を詳報!「正義を要求し、バイデンの責任を問わねばならない」と訴え! 2024.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521043

 これに対してICJは1月26日、「ジェノサイド」であるかどうかの判断は審査を続行するとしたまま、イスラエルに対して、パレスチナのガザ地区でジェノサイドを防止するために、あらゆる措置を講じるよう命じる仮処分(暫定措置命令)を出しました。

※国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対して「パレスチナのガザ地区でジェノサイドを防止するためにあらゆる措置を講じる」よう命じる仮処分命令! 17人の裁判官のうち米国や日本を含む15人の裁判官が支持! ただし「停戦」は盛り込まれず、「ジェノサイド」判断は保留! それでも、ガザのアル・アクサ大学のハイダル・イード准教授は「新しい世界秩序が作られつつある」と、暫定判決の影響に期待! 上川陽子外務大臣もICJの判決を支持すると表明!(日刊IWJガイド、2024年1月29日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240129#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53152#idx-5

 5月16日の南アフリカによる訴えは、5月7日にイスラエルが開始した、ラファでの地上攻撃について、「ジェノサイドを防止するために、あらゆる措置を講じる」という、この1月のICJの命令が守られていないとして、作戦の即時停止を求めたものでした。

※南ア、イスラエルのラファ攻撃阻止を国際司法裁に請求(BBC、2024年5月17日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c72p5wg2x5po

 ICJは国連の主要機関であり、イスラエルは国連加盟国なので、ICJの命令には拘束力がありますが、現実的には、命令の履行を強制するメカニズムがありません。

 このため、イスラエルはどれだけ国際的な非難を受けても、パレスチナに対する残虐行為を続けています。

 これを止めるためには、世界が一致して、イスラエルと、イスラエルへの最大の支援国である米国への、国際的な圧力や政治的・経済的な制裁を行うしかないのではないでしょうか。(IWJ)

■【第2弾! イスラエルのネタニヤフ首相の上級顧問を務める息子ヤイール・ネタニヤフ氏が、イスラエル国防軍の制服で「ガラント国防大臣、あなたはこの戦争に勝てない。辞任しろ」「ガザのパレスチナ人を絶滅させる」と語る覆面男の動画を拡散! 扇動罪で最長5年の懲役刑の可能性も!?】動画の中で、ネタニヤフ支持者と名乗る男は、パレスチナ人によるガザの戦後統治を拒否!「真のユダヤ人が、どう勝利するかを見せてやる」と宣言!(『タイムズ・オブ・イスラエル』、『ハアレツ』、『ミドル・イースト・アイ』、2024年5月25日)

 イスラエルのネタニヤフ首相の息子で、ネタニヤフ首相の上級顧問を務めるヤイール・ネタニヤフ氏が、ガラント国防大臣を非難し、ガザのパレスチナ人を絶滅させろ、と訴える男の動画をSNSで拡散し、大きな波紋を国内外で呼んでいます。

 拡散された動画には、ネタニヤフ首相の支持者を名乗る、イスラエル国防軍の予備役兵士だという男が登場して、「ガラント国防大臣、あなたでは、この戦争に勝てない。辞任しろ」「ガザのパレスチナ人を絶滅させろ」と激しく主張していました。

 5月25日付け『タイムズ・オブ・イスラエル』や『ハアレツ』によると、このビデオは、「極右ジャーナリストのイノン・マガル氏が、5月24日にSNSで最初に共有したもので、その後、ヤイール・ネタニヤフ氏が再共有し、拡散したもの」だということです。

 ビデオには、イスラエル国防軍の制服を着て、銃を手にした覆面の男性が、ガザ地区の廃墟と思われる建物内でひとり、カメラに向かって、ガラント国防相を非難し、パレスチナ人を絶滅しろと訴える姿が映し出されています。

 背景には、ガラント国防相の、現実主義的な姿勢への反発があるようです。

 『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、ガラント国防相は、5月はじめ、戦後のガザ統治に関して、「非ハマスによる統治」を進めるために、「厳しい決断をしなければならない」と述べ、国際機関を介した、ハマス以外のパレスチナ組織による統治が、イスラエルの利益になると表明しました。

 この中でガラント国防相は、イスラエルによる軍事統治を含む、ガザの直接統治に「同意しない」と述べました。

 この点が気に食わなかったのでしょう。ビデオの中の男は、激しくガラント国防相を論難します。

 5月25日付けの『タイムズ・オブ・イスラエル』、『ハアレツ』、『ミドル・イースト・アイ』などの記事から総合的に判断すると、この男性は、以下のようなことを語っています。

※IDF opens criminal investigation into video of reservist threatening mutiny(THE TIMES OF ISRAEL、2024年5月25日)
https://www.timesofisrael.com/idf-opens-criminal-investigation-into-video-of-reservist-threatening-mutiny/

※PM Netanyahu’s Son Shares Video of Alleged IDF Reservist Threatening Military Coup in Gaza(HAARETZ、2024年5月25日)
https://www.haaretz.com/israel-news/2024-05-25/ty-article/.premium/pm-netanyahus-son-shares-clip-of-apparent-idf-reservist-threatening-military-coup-in-gaza/0000018f-af39-d24f-a5df-ffffd6180000?lts=1716645557112

※War on Gaza: Suspected Israeli reservist threatens mutiny(MIDDLE EAST EYE、2024年5月25日)
https://www.middleeasteye.net/news/war-gaza-suspected-israeli-reservist-threatens-mutiny

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、木原匡康)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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