日刊IWJガイド・非会員版「<本日のインタビュー配信>本日午後6時から、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー続編をフルオープンで生配信します!」2023.11.28日号~No.4082


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>本日午後6時から、「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?~岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー続編」をフルオープンで生配信します!

■11月は27日までに106件、126万5900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の32%です。あと68%、273万4100円が残り3日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまい、IWJは月が越せず、活動に大きな支障をきたします! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! IWJが倒れてしまう前に、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 東部戦線異状あり! 第2のバフムト「アウディイフカ」でロシア軍が第3波の突撃総攻撃!】6月のウクライナ軍の鳴り物入りの「反転攻勢」から約半年! 現実にはウクライナ軍は何も戦果をあげられず、膠着状態にあったが、ついにロシア軍が逆に攻勢に!(『ウクラインスカ・プラウダ』2023年11月24日ほか)

■【第2弾!「ボリス・ジョンソン元英国首相が、(2022年春の)モスクワとキエフの和平合意を狂わせる上で重要な役割を果たした」と、ウクライナ与党党首で和平交渉のウクライナ側首席交渉官だったデイビッド・アラハミア国会議員が爆弾発言!】ウクライナを対露戦争へと追いやっていった英国の責任は大きい! 指弾されるべき!(『RT』、2023年11月24日)
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■はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>本日午後6時から、「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?~岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー続編」をフルオープンで生配信します!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は、本日午後6時から、エコノミストの田代秀敏氏にインタビューを行います! インタビューは、公益性に鑑み、フルオープンで生配信します!

 このインタビューは、11月24日の田代氏へのインタビューの続編です。24日のインタビューは、ぜひこちらから御覧ください。

※米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも「翳り」が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?~岩上安身によるインタビュー 第1141回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519920

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 田代秀敏氏は福岡県生まれ。一橋大学経済学部を卒業後、一橋大学大学院経済学修士を取得されました。一橋大学国際共同センター客員研究員、みずほインベスターズ証券、日本日興コーディアル証券大和総研主任研究員などを経て、現在、インフィニティのチーフ・エコノミストで、長年にわたり、中国の経済分析を手がけていらっしゃいます。

 本日のインタビューでは、米国債や米社債の暴落の可能性、イスラエルによるガザでのパレスチナ人民族浄化、その背後にあるベングリオン運河とガザマリン天然ガス田、中国の「一帯一路」に対抗して、米国が主導して進めていた、インドと欧州を結ぶ「インド・中東・欧州経済回廊(IMEC)」などについて、お話をうかがう予定です。

 詳しくは、ぜひ本日の生配信をご視聴ください。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

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【IWJ_YouTube Live】18:00~
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■11月は27日までに106件、126万5900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の32%です。あと68%、273万4100円が残り3日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまい、IWJは月が越せず、活動に大きな支障をきたします! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! IWJが倒れてしまう前に、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 11月も残り3日となりました。

 11月は27日までに106件、126万5900円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます!

 これは毎月の活動費の月間目標額400万円の32%です。あと68%、273万4100円が残り3日で必要となります。現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまい、IWJは月が越せず、活動に大きな支障をきたします!

 また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期はもちろん、前期の第13期のうちから、支出を徹底的に削ってきました。今期第14期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。

 今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまのご寄付・カンパによる応援、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2023.11.28 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】17:50~「上川陽子 外務大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 上川陽子外務大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ_YouTube Live】18:00~「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!? 岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー(その2)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身による田代秀敏氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた田代秀敏氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%94%b0%e4%bb%a3%e7%a7%80%e6%95%8f

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◆中継番組表◆

**2023.11.29 Wed.**

調整中

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 東部戦線異状あり! 第2のバフムト「アウディイフカ」でロシア軍が第3波の突撃総攻撃!】6月のウクライナ軍の鳴り物入りの「反転攻勢」から約半年! 現実にはウクライナ軍は何も戦果をあげられず、膠着状態にあったが、ついにロシア軍が逆に攻勢に!(『ウクラインスカ・プラウダ』2023年11月24日ほか)

 ウクライナ現地メディアの『ウクラインスカ・プラウダ』は、11月24日付で、アヴディイフカ戦線に展開するタヴリア作戦戦略グループのオレクサンドル・タルナフスキー司令官が、テレグラムで「ロシア軍が、アヴディイフカ戦線での攻撃の一環として、第3波の攻撃行動を開始した」と発表したと報じています。

 ウクライナ軍が、自軍の戦果をプロパガンダとして大袈裟に発表することは珍しくありませんが(旧日本軍を含め、どこの軍隊も、誇大宣伝するものです)、しかし、ウクライナ軍がロシア軍の総攻勢にあっているという、自軍に「不利」な情報を出すのは珍しく、情報を出さざるをえないほど、窮地に陥っていることを示唆しており、刮目に値します。

※Russians launch third wave of assaults on Avdiivka front ―Commander of Tavriia operational strategic group(ウクラインスカ・プラウダ、2023年11月24日)
https://www.msn.com/en-us/news/world/russians-launch-third-wave-of-assaults-on-avdiivka-front-commander-of-tavriia-operational-strategic-group/ar-AA1kpjWK

 24日付『ウクラインスカ・プラウダ』は、表面上は、ロシア軍の損失しか書いていませんが、自軍の損失を書かないのは、書けないほどの深刻な損失が出た可能性があると、推測すべきでしょう。以下、同紙の記事を全文、読んでみましょう。

 「ロシア軍のこの戦線での合計損失は、過去1日で706人に達した。

 8両の戦車、13両の装甲車、8基の砲兵システム、2基の対空防衛システム、15機のUAV、5台の車両を含む、51台の軍用装備が破壊された。また、2つの弾薬庫と4つの重要なロシアの施設も破壊された。

 全体的に、司令官は、タヴリア戦線でのロシアの人員と装甲車の損失が増加しており、8両の戦車が破壊され、人員の合計損失は700人以上だと報告している。

 タヴリア作戦戦略グループの運用区域では、ロシアが11回の空爆を実施し、56回の戦闘衝突と973回の攻撃を行った。さらに、44台のロシアの装備が損傷した。

 タルナフスキー司令官はメリトポリ戦線での攻勢作戦が続行されていると付け加えた」。

 しかし、親ウクライナであっても、当事国のメディアではないポーランドのメディアの伝え方は、違います。

 26日付のポーランドのオンラインニュース『エッサ・ニュース・コム(essanews.com)』は、アウディイフカのヴィタリー・バラバシュ市長の、悲痛ともいえる談話を報じています。こちらの記事の方が、はるかに真に迫っています。

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■【第2弾!「ボリス・ジョンソン元英国首相が、(2022年春の)モスクワとキエフの和平合意を狂わせる上で重要な役割を果たした」と、ウクライナ与党党首で和平交渉のウクライナ側首席交渉官だったデイビッド・アラハミア国会議員が爆弾発言!】ウクライナを対露戦争へと追いやっていった英国の責任は大きい! 指弾されるべき!(『RT』、2023年11月24日)

 ウクライナ与党党首のデイビッド・アラハミア国会議員が「ボリス・ジョンソン元英首相が、(2022年春の)モスクワとキエフの和平合意を狂わせる上で重要な役割を果たした」と暴露しました。

 アラハミア氏は、ゼレンスキー大統領の「国民の僕」党の党首で、2022年3月に、トルコなどの仲介でイスタンブールで開催された和平交渉の首席交渉官でした。まさに3月の和平交渉のウクライナ側のキーパーソンからの、ジョンソン元首相の関与の暴露は、重い意味を持ちます。

 11月24日付『RT』によると、アラハミア氏は、ウクライナのテレビ局『1+1』とのインタビューで「ロシアの目的は、我々が中立(の立場)を取れるよう圧力をかけることであった。これが彼らにとって最も重要なことだった」、「そして、NATOに加盟しないという義務を課すことだ。これが主なことだった」と、証言しました。

 一方でキエフ側は、モスクワが実際にその約束を守るとは信頼できず、第3者による「安全保証」を求めていたとアラハミア氏は明かしています。

 アラハミア氏は、イスタンブールで、ロシアとの協定草案に個人的に署名しましたが、これはウクライナ政府によって破棄されました。合意寸前まで行っていた和平交渉が破棄された背景に、ジョンソン元英首相が圧力をかけ、ウクライナ側が合意破棄せざるをえないように追い込んだ、極めて重要な役割を果たした、ということはこれまでも「噂」されていましたが、直接の関係者がそれを認めるのはこれが初めてです。事実が、確認された、というべきでしょう。

 アラハミア氏は、「我々がイスタンブールから戻ったとき、ボリス・ジョンソンはキエフに来て、(原注:ロシア人とは)何も署名しないと言った。そして、『戦い続けよう」』と言った」と述べています。

※Boris Johnson derailed Ukraine peace deal – key Zelensky ally(RT、2023年11月24日)
https://www.rt.com/russia/587948-peace-deal-boris-johnson/

★ウクライナ紛争が長期化・泥沼化した契機は、2022年3月に進んでいた和平交渉が合意寸前までいったにもかかわらず、事実上破棄されたことでした。

 ナフタリ・ベネット元イスラエル首相は仲裁のため、2022年3月にモスクワへ行き、戦時下のプーチン大統領に会った数少ない西側指導者の一人です。ウクライナ紛争を「この戦争は主に米国が主導する戦争」であると明言し、「我々がみなウクライナのために結集する」ことを、米国が「はっきりと期待していた」と言いきっています。

 また、3月5日には、ゼレンスキー大統領が「NATO加盟を諦めた。『私は放棄する』と彼は言った」、つまりロシア側の条件を呑む意向があったと証言しています。しかし、領土問題などで交渉が長引き、「ブチャの虐殺――それがとうとう起きてしまったので、私は終わった(※停戦は不可能になった)と言った」と、ベネット氏は述べています。

 あまりにもタイミングのいい(あるいは悪い)時期に起きた「ブチャ事件」は、その事件そのものの不自然さだけではなく、この事件を誰が何のために政治利用したか、そこまで改めて分析する必要があります。

 ベネット氏の証言については、日刊IWJガイドでもお伝えしました。

※ナフタリ・ベネット元イスラエル首相が爆弾発言! ウクライナ紛争は「主に米国が主導する戦争」であり、「アメリカ人に、私は言いたいのです。『私はプーチンの耳を持っている。私はパイプになり得る』と」、ゼレンスキーは「『私を助けてくれますか』と電話してきたんです」!(その1)(日刊IWJガイド2023.2.9号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230209#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51856#idx-4

※はじめに~ナフタリ・ベネット元イスラエル首相が爆弾発言!(その3)「ゼレンスキーはNATO加盟を諦めたのです。『私は放棄する』と彼は言ったんです」!「私は言ったんです。米国はあなたに保証を与えるだろうかと。米国は7年間はコミットするでしょう。でも、アフガニスタンを撤退したあとはどうですか!? 米国からは保証は得られないよ」!(日刊IWJガイド2023.2.16号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230216#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51880#idx-1

 2022年2月から3月にかけての和平交渉の経緯を振り返ってみます。

2月28日、第1回和平交渉、ベラルーシ領内プリピャチで開催(アラハミア氏も参加)。
3月3日、第2回和平交渉、ベラルーシとウクライナの国境付近のベラルーシ領内で開催。
*3月5日、ベネット証言「ゼレンスキーはNATO加盟を諦めた」。
3月7日、第3回和平交渉、ベラルーシとウクライナの国境付近のベラルーシ領内で開催。
3月10日、トルコの仲介で、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とウクライナのドミトロ・クレバ外相による会談がトルコ・アンタルヤで行われた。
3月14~17日、第4回和平交渉、オンライン会議。ミハイロ・ポドリャク大統領顧問がウクライナ和平代表団の首席交渉官に任命され、ウクライナからのロシア軍の撤退が必要だと示唆。
3月21日、第5回和平交渉、ゼレンスキー大統領は戦争終結に向けてプーチン大統領との直接対話を求め、ラブロフ外相は時期尚早とした。
3月29日・30日、和平交渉再開、イスタンブールで開催、アラハミア氏がウクライナ側代表団長として、和平交渉の18項目の条文からなる協定草案に署名。
<3月30日、ロシア軍がブチャから撤収(ロシア国防省)>
<3月31日、ブチャ市長「地元にロシア兵はいない」と発表、虐殺には言及せず>
<4月2日、ウクライナの国家警察が「国家警察の特殊部隊がブチャ市の清掃(妨害工作員やロシア軍と協力した人々の排除)を開始した」と、都市の「浄化」の開始を発表>
4月2日、アラハミア氏は「ロシア側の当局者が同チームが提示した提案を1つを除いてすべて口頭で同意した」と語る。
<4月3日、『AFP』がブチャで20人の遺体を確認し、300人近くが埋葬されていると報道。ウクライナ政府高官らが、ロシアによる「大虐殺」だと強く非難>
<4月5日、国連安全保障理事会で、ゼレンスキー大統領がブチャの虐殺について演説>
<4月7日、国連総会で緊急特別会合。ロシアの人権理事会の理事国としての資格停止を求める決議案を賛成93ヵ国、反対24ヵ国で採択>
4月9日、ボリス・ジョンソン英首相がキエフを訪問、装甲車120台と対艦ミサイルシステムなどを供与すると表明。

 振り返ってみると、アラハミア氏が協定草案に個人的に署名したあと、ロシア軍が3月末にキエフから撤収し、4月3日にブチャの虐殺が明らかになり、ジョンソン英首相(当時)が、キエフを電撃訪問してウクライナへの軍事支援を表明し、和平交渉が頓挫した経緯がよくわかります。

 ポドリャク大統領顧問が3月中旬に和平交渉の条件としてロシア軍の撤収を求め、アラハミア氏が協定草案に個人的に署名したことを受けて、ロシア軍がブチャを含むキエフ周辺から撤収したのであろうと推定できます。

 2022年の春に、ロシア軍がキエフ周辺から撤収するところまで進んでいたウクライナとロシアの和平協定を頓挫させた大きな要因は、表向きは「ブチャの虐殺」ですが、裏ではジョンソン英首相(当時)がキエフを訪問して、ダメ押しをかけた、という事実が確実となりました。

 そうやって、ウクライナの和平への意志を覆させ、そこに世界全体にセンセーショナルに「ブチャ事件」が報じられて、ロシアはそんな事件を起こすような「悪の国」だから、和平できないという「大義名分」をウクライナに与えた、という流れが見えてきます。

 もし、この時、ウクライナとロシアの和平協定が成立していれば、ウクライナはマリウポリを失い、アゾフ海にアクセスすることができなくなることも、東部南部4州に関しては自治権(ミンスク合意で約束されていた)を認めざるをえないとしても、多くの兵士の命を失うこともなかったはずです。

 米国と英国、そして米国に追従する欧州は、ウクライナに代理戦争を行わせて、多くの犠牲者と難民を出し、ウクライナとロシアの多くの兵士らの命を落とさせ、今、ウクライナにはもう勝ち目がないといって見限り、武器支援を削減しようとしています。

 そもそも、ウクライナは、なぜ、何のため、米英に従って、ロシアと戦ったのでしょうか。そして、ロシアと戦わせておきながら、ウクライナに対してなんの責任も取らない、米英欧とは、どれだけ腹黒いのでしょうか。

 話はアウトローとの比喩になりますが、暴排条例が行き届く前の、広域指定暴力団同士の抗争が激しかった時代、ヒットマンを出す組は、その人間の懲役期間中、家族の面倒を見て、何十年後の出所の時には手厚く迎え、「出世」したポジションを用意したそうです。1人当たり億を超える金がかかったとも言われています。

 しかし、米英NATOは、ウクライナをロシアに対する「ヒットマン」に仕立てて、武器は支援したものの、このほぼほぼ「負け戦」の状態から、武器支援すら手をひこうとしています。

 「代理戦争のヒットマン」として戦ったことへの報いも、報酬もなく、放り出され、あとはIMFなどの莫大な借金が残されるのだとしたら、ウクライナのみじめさはヤクザの「悲しきヒットマン」以下です。米英NATOの鬼畜ぶりは、ヤクザやアウトロー以下である、と言わざるをえません。

 アラハミア氏が、このタイミングで、ジョンソン元英首相が「戦い続けよう」と言ったことを暴露した動機には、自分達はもう少しでロシアと停戦するところだったのに、米英がウクライナを戦闘長期化に導いたせいじゃないか、という悔しさがあるのだろうと推測されます。(IWJ)

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231128

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也ほか)

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