┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~プーチン大統領が、独占インタビューを行ったタッカー・カールソン氏に対し「感謝をしている」といい、一方、英国で拘束されているウィキリークスの創設者のジュリアン・アサンジ氏を引きあいに出し、「今日の米国はあらゆることが可能だ」と、「報復」の可能性を指摘! カールソン氏の身を案じた! さらに「この種の迫害は、米国の支配層が体現する『自由民主主義独裁』の真の姿を暴露する」と表明! 他方、アムネスティ・インターナショナルは、英国の法廷に引き出されたアサンジ氏が、米国に引き渡されれば「世界の報道の自由も裁判にかけられることになるだろう」と警告!!
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┠■2月は14日までに、49件、69万3900円のご寄付をいただきました。この金額は目標額の400万円の17%にとどまります! あと半月で83%、330万6100円必要です! この2月こそは、ご寄付・カンパの月間目標額に届きますよう、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます! IWJは独立メディアとして、市民の皆さまに真実を伝え続けていきますが、そのためには、皆さまのご支持とご支援が何よりも必要です! 2月こそ月間目標額400万円に届きますように、どうぞよろしくお願い申し上げます!
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┠■【中継番組表】
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┠■【本日のニュースの一撃!】
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┠■【第1弾! 超国家組織EUは、加盟国の国家主権を認めない! ハンガリーが制定した「国家主権の保護法」は、「EU法」に違反していると欧州委員会がハンガリーに脅し!】超国家組織であるEUと、加盟国の主権の間に亀裂! EUのもとでは、加盟国は自国の国益を追求できない! ハンガリーのオルバン首相の顧問は、「この戦争は(ロシアではなく)我々を弱体化させるだけ」「ウクライナ紛争を巡って、欧州は明らかに分裂している」と指摘、「これは政治的レイプだ!」と怒りの表明!「欧州の分裂の激化」第3弾!(『ロイター』7日ほか)
┃
┠■<IWJ取材報告>「テレビの表現の自由を回復するために、市民がテレビ局トップや働く人と対話する。また、株主総会で提案できる株主になる」と梓澤和幸弁護士が表明!~2.5 日本外国特派員協会主催「テレビ輝け! 市民ネットワーク」記者会見
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■はじめに~プーチン大統領が、独占インタビューを行ったタッカー・カールソン氏に対し「感謝をしている」といい、一方、英国で拘束されているウィキリークスの創設者のジュリアン・アサンジ氏を引きあいに出し、「今日の米国はあらゆることが可能だ」と、「報復」の可能性を指摘! カールソン氏の身を案じた! さらに「この種の迫害は、米国の支配層が体現する『自由民主主義独裁』の真の姿を暴露する」と表明! 他方、アムネスティ・インターナショナルは、英国の法廷に引き出されたアサンジ氏が、米国に引き渡されれば「世界の報道の自由も裁判にかけられることになるだろう」と警告!!
おはようございます。IWJ編集部です。
ロシア『スプートニク』の日本語版が2月15日、X(旧ツイッター)に、「プーチン大統領がタッカー・カールソン氏に感謝、同時に(カールソン氏の)逮捕に対する懸念を表明」と題し、以下のように投稿しました。
「プーチン大統領がタッカー・カールソン氏に感謝、同時に逮捕に対する懸念を表明
#ロシア の #プーチン 氏(現大統領、大統領候補)は #モスクワ を訪問し、取材を行った #タッカー・カールソン 氏に感謝を表明した。それと同時に、#アサンジ 氏と同じ運命を辿る可能性を懸念し、無事を願った。
国営メディア『ロシア1』の取材に応じた中で、プーチン大統領は、西側でこのインタビューが否定的に評価されている点について触れた中で、そもそも西側がロシア側の発言に『注目し、耳を傾けている』ことそのものは、肯定的に評価した。
『何らかの理由で、彼ら(西側)に関係した理由で、直接対話を行うことができない以上、#カールソン 氏を仲介者として対話ができることに感謝すべきだ』
また、インタビュー後に米国でカールソン氏が逮捕される可能性があることについて、『それは悲しいことだ』と指摘しつつ、カールソン氏はリスクを承知の上だったとも分析した。
ただし、ウィキリークス創設者、#ジュリアン・アサンジ 氏(投獄中)は国家機密のリークに関与したことが理由とされているのに対し、カールソン氏を裁く理由は見当たらないとした。そのうえで、仮に当局が逮捕に踏み切れば、#民主主義 と #自由主義 を装った米国の本性が露わになると警告した」。
※Sputnik 日本のXへの投稿(2024年2月15日)
https://twitter.com/sputnik_jp/status/1757961248761913530
この「国営メディア『ロシア1』」というのは、ロシアの国営テレビ局で、日本で言えばNHK総合チャンネルのようなものです。
インタビューは、モスクワで開催された「未来技術フォーラム」の控え室のような場所で、ジャーナリストのパベル・ザルビン氏による単独インタビューとして行われたものらしく、『ロシア1』で報じられたほか、クレムリン(ロシア大統領府)もホームページにインタビューを掲載し、『Tass』や『RT』も、その内容を報じています。その記事のプーチン大統領の発言内容や、掲載された写真などからも、これらの記事がすべて、同一のインタビューであることがわかります。
※Опасный Карлсон и Блинкен “наш”. Яркие цитаты из нового интервью Путина(危険なカールソンとブリンケンは「我々のもの」だ。プーチン大統領の新しいインタビューからの最新の引用)(ロシア1、2024年2月15日)
https://smotrim.ru/article/3806043
※ Ответы на вопросы журналиста Павла Зарубина「ジャーナリストのパベル・ザルビン氏の質問に答える」(ロシア大統領府、2024年2月14日)
http://kremlin.ru/events/president/news/73457
※IN BRIEF: Special op, preferable US president and ‘our man’ Blinken ― Putin’s interview(Tass、2024年2月15日)
https://tass.com/politics/1746659
※Tucker Carlson ‘is dangerous’ – Putin(RT、2024年2月14日)
https://www.rt.com/russia/592452-putin-tucker-carlson-dangerous/
このうち、『RT』の記事は、ジュリアン・アサンジ氏に関するプーチン大統領の発言部分を、もう少し詳細に報じていて、アサンジ氏が「今も英国の刑務所に囚われている」と指摘し、米国が「国家機密を暴露した」としてアサンジ氏を告発したのと同じように、カールソン氏の(罪を)特定するのは難しいだろうが、「今日の米国はあらゆることが可能だ」と述べたと報じています。
その上でプーチン大統領は、「この種の迫害は、確かにカールソン氏本人にとっては悪いことだが、米国の支配層が体現する『自由民主主義独裁』の真の姿を暴露することになる」と、語りました。
また、プーチン大統領は、『ウィキリークス』発行者のジュリアン・アサンジ氏が「今も英国の刑務所に囚われている」と指摘し、米国が「国家機密を暴露した」としてアサンジ氏を告発したのと同じようには、カールソン氏の(罪を)特定するのは難しいだろうが、「今日の米国はあらゆることが可能だ」と、カールソン氏が何らかの報復を受ける可能性を示しました。
その上でプーチン大統領は、「この種の迫害は、確かにカールソン氏本人にとっては悪いことだが、米国の支配層が体現する『自由民主主義独裁』の真の姿を暴露することになる」と語りました。
「自由民主主義独裁」とは、かつてロシアが共産党一党独裁体制だった時、マルクス・レーニン主義の名のもと「プロレタリアート独裁」と称していたことを、自虐的かつ自国の歴史への反省的なニュアンスをも込めた言い替えであることは、明らかです。
このプーチン大統領の発言は、日本国内でも報じられています。
IWJは現在、このカールソン氏によるプーチン大統領へのインタビュー全編の仮訳・粗訳を進めています。
※タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビュー全編の翻訳を開始!(第1回)冒頭は、プーチン大統領による仰天のロシア・ウクライナの歴史講義! IWJは慎重にインタビュー内容を吟味しながら、可能なかぎり注や補説で補い、あるいは間違いの検証をしながら全文の翻訳を進めます!(日刊IWJガイド、2024年2月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240210#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53197#idx-2
※【IWJ号外】タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビュー全編の翻訳!(第2回)つまみ食いの翻訳では絶対にわからないプーチンインタビューの内容! 冒頭から、ロシア・ウクライナ史の仰天の講義! 2024.2.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521636
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■2月は14日までに、49件、69万3900円のご寄付をいただきました。この金額は目標額の400万円の17%にとどまります! あと半月で83%、330万6100円必要です! この2月こそは、ご寄付・カンパの月間目標額に届きますよう、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます! IWJは独立メディアとして、市民の皆さまに真実を伝え続けていきますが、そのためには、皆さまのご支持とご支援が何よりも必要です! 2月こそ月間目標額400万円に届きますように、どうぞよろしくお願い申し上げます!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
1月は31日間で、154件、192万5400円のご寄付をいただきました。新年早々、ありがとうございました! これは、月刊目標額の48%に相当します。
11月、12月、1月と、3ヶ月連続で目標金額に到達していません。この状況は非常に厳しいと申し上げざるを得ません!
今年こそ、この2月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、IWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!
2月は、14日までの14日間で、49件、69万3900円、目標額の17%のご寄付をいただきました。ご寄付くださった皆さま、ありがとうございます!
しかし、約半月で17%というペースはきわめて厳しく、2月の月末までの残り15日で、あと83%、330万6100円が必要です!!
国内も不況で、元旦には能登半島地震にも見舞われ、厳寒の中、生活も厳しい方がいらっしゃると思います。
特に被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
そうした状況下で、我々の経済的苦境を訴えるのは、心苦しくもありますが、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!
前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その累積額は、合計で2200万円となってしまいました。
第13期の、赤字約2000万円というこの事態は、IWJ創業以来、初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、私、岩上安身1人の力で乗り越えることはもはや不可能です。
これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。
今期14期はもちろん、支出を徹底的に削ってきました。また、現在、事務所の規模などをダウンサイズすべく、物件探しをしたりしているところです。
※「今までに積み上げてきた、知、の財産としての、IWJ、を、何とか継続していただきたいと思います」「貴社の借金の額の埋め合わせにはほど遠いでしょうが、足しになればと送ります」「ウクライナ、ロシア戦争で優れた報道をしている」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!(日刊IWJガイド、2024.2.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240212#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53200#idx-3
今期は、できれば赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。
月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!
債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、消費不況の影響を受け、会員数も減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、ぜひとも会員登録をお願いします!
下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!
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ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!
岩上安身拝
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◆中継番組表◆
**2024.2.16 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】11:40頃~「上川陽子 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
上川陽子 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5
「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ・エリアCh6・岩手】18:30~「第311回 脱原発盛岡金曜デモ」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach6
「脱原発盛岡金曜デモ」を中継します。これまでIWJが報じてきた脱原発盛岡金曜デモ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%84%b1%e5%8e%9f%e7%99%ba%e7%9b%9b%e5%b2%a1%e9%87%91%e6%9b%9c%e3%83%87%e3%83%a2
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◆中継番組表◆
**2024.2.17 Sat.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
「アメリカに隷属することを誓った政治家たちが日本の政治を動かしてきている」孫崎享氏~2.11「新しい戦前」にさせないために ―平和を創る道の探求―講演:孫崎享氏(元外務省国際情報局長)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521603
【IWJ号外】ポスト・コロニアル理論の研究者、ハミッド・ダバシ氏が、ガザにおけるイスラエルの蛮行は「西洋文明の最も残虐な性格を示す」もので、その腐った根源に「福音派シオニズム」があると指摘!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521656
「今望むのは、ジェノサイドを止めるだけでなく、パレスチナが平和になることを望む」岡真理氏~2.13 公開セミナー「人文学の死―ガザのジェノサイドと近代500年のヨーロッパの植民地主義」―登壇:岡真理 早稲田大学文学学術院教授、藤原辰史 京都大学人文科学研究所准教授ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521624
「テレビの表現の自由を回復するために、テレビ局トップや働く人と対話する。また、株主総会で提案できる株主になる」と梓澤和幸弁護士が表明!~2.5 日本外国特派員協会主催「テレビ輝け! 市民ネットワーク」記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521547
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■【本日のニュースの一撃!】
■【第1弾! 超国家組織EUは、加盟国の国家主権を認めない! ハンガリーが制定した「国家主権の保護法」は、「EU法」に違反していると欧州委員会がハンガリーに脅し!】超国家組織であるEUと、加盟国の主権の間に亀裂! EUのもとでは、加盟国は自国の国益を追求できない! ハンガリーのオルバン首相の顧問は、「この戦争は(ロシアではなく)我々を弱体化させるだけ」「ウクライナ紛争を巡って、欧州は明らかに分裂している」と指摘、「これは政治的レイプだ!」と怒りの表明!「欧州の分裂の激化」第3弾!(『ロイター』7日ほか)
「欧州の分裂の激化」というテーマの、第3弾です。
EUは2月7日、ハンガリーに対して、ハンガリーが昨年末に成立させた「国家主権の保護法(’sovereignty’ law)」は、「EU法」に違反していると、脅しともとれる通告をしました。つまり、EUのもとでは、国家主権が認められない、ということが明示されたのです。7日付『ロイター』などが報じています。
同『ロイター』によれば、欧州委員会は、ハンガリーの「国家主権の保護法」が、加盟国の「民主的価値観と基本的権利」を侵害しているとして、ハンガリーに対して侵害手続きを開始する正式通知を送ったと発表しています。
ハンガリー議会は昨年12月13日、「国家主権の保護法」を可決しました。オルバン首相が率いる与党、フィデス党は「外国人や団体による不当な政治的干渉」から、自国を守るための新法だと主張しています。
ハンガリーの「国家主権の保護法(’sovereignty’ law)」は、政治介入のリスクを調査・監視する新機関の設置や、選挙に立候補する政党や団体への外国からの資金提供を禁止し、違反した場合には、禁錮3年以下に処することになります。
欧州委員会は、「民主主義とEU国民の平等な権利に関するEU法、データ保護法、域内市場に適用されるいくつかの規則」に違反していると、ハンガリーの「国家主権の保護法」を非難しています。
※EU tells Hungary its ‘sovereignty’ law violates EU law(Reuter、2024年2月7日)
https://www.reuters.com/world/europe/eu-tells-hungary-its-sovereignty-law-violates-eu-law-2024-02-07/
※Hungary passes ‘sovereignty’ law as Orban steps up campaign(Reuter、2023年12月13日)
https://www.reuters.com/world/europe/hungary-passes-sovereignty-law-orban-steps-up-campaign-2023-12-12/
★ハンガリーのオルバン首相は、プーチン大統領とコミュニケーションを取り続け、ロシア産エネルギー資源の禁輸に抵抗し、ウクライナへの軍事支援やウクライナのEUへの加盟に反対してきたため、EU諸国の指導者の中では、「異端児」扱いされています。
オルバン首相は昨年12月のEU首脳会議で、EUの対ウクライナ支援に拒否権を発動するなど、EUによる総額500億ユーロのウクライナへの大型支援に反対してきました。
そのため、EUのウクライナ支援は年内に可決されず、今年の2月1日、ようやく修正案が可決されました。ハンガリーも修正案が認められたため、最終的に賛成に転じました。
7日付『ジェトロ』によると、修正案では、500億ユーロのウクライナ支援策のうち、330億ユーロは融資で、170億ユーロの返済不要の補助金の組みあわせとなっており、新たに設置される「ウクライナ・ファシリティー」を通じて、2024~2027年にウクライナに継続的に提供されます。
※EU首脳、500億ユーロのウクライナ追加支援で合意、産業支援向け追加予算は大幅削減(ジェトロ、2024年2月7日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/02/5e18db3d4caf62be.html
オルバン首相は、1月30日付けX(旧ツイッター)への投稿で、「妥協案を提示したら、ブリュッセル(EU)から恐喝された」と明らかにしました。
オルバン首相は、「法の支配など忘れた(※EUから)、ハンガリーは、#移民、#ウクライナ紛争、#ジェンダープロパガンダに関して独自の意見を持ったことで、脅迫されている。我々は、自分達の利益を守る」などと書いています。詳しくは、『日刊IWJガイド』2月2日号をご参照ください。
※はじめに~米英によるEU恐怖支配の実態告発! EUによる500億ユーロ(約7.8兆円)のウクライナ支援に反対するハンガリーのオルバン首相が「EUに恐喝された」と表明! 英『フィナンシャル・タイムズ』が「ハンガリーの通貨暴落と資金調達コストの高騰」を目的とする「極秘恐喝マニュアル」をスクープ! ~(日刊IWJガイド、2024.2.2号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240202#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53171#idx-1
『RT』は10日付で、オルバン首相の顧問である、バラズ・オルバン氏(オルバン首相とファミリーネームは同じだが、血縁関係はない)が、複数のEU指導者が、オルバン氏に直接電話で、ハンガリー政府への資金を削減し、ハンガリー経済を打撃する計画を策定したと伝えたことを明らかにした、と報じました。
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■<IWJ取材報告>「テレビの表現の自由を回復するために、市民がテレビ局トップや働く人と対話する。また、株主総会で提案できる株主になる」と梓澤和幸弁護士が表明!~2.5 日本外国特派員協会主催「テレビ輝け! 市民ネットワーク」記者会見
2月5日午後2時より、東京都千代田区の日本外国特派員協会(FCCJ)にて、「テレビ輝け! 市民ネットワーク」による記者会見が開催され、法政大学名誉教授・前総長の田中優子氏、元文部科学省事務次官の前川喜平氏、梓澤和幸弁護士の3名が登壇しました。
梓澤弁護士は、「テレビ輝け! 市民ネットワーク」設立の目的と趣旨について、新聞通信調査会が2022年11月に発表した「メディアに関する世論調査」で、テレビ(NHK・民放)に対する信頼度は60パーセントを超えており、依然として、メディアとして「高い信頼を寄せられている」と指摘した上で、次のように述べました。
「この信頼を裏切る出来事が、今、政府・総務省の出しているホームページの中にあからさまに出ています。
それは、『政治的公平』に関する放送法の解釈について、礒崎(陽輔)総理大臣補佐官と総務省の高官(いずれも当時)がやりとりした問答が、こんな(約1センチ)厚さです。
それをダウンロードして、ペーパーを読むと、ものすごく執拗に、『執拗に』という言葉を使っていいと思うのですが、放送法に定めている『政治的公平』を、全体の番組を見てではなくて、個別の番組の中に『行政や政府が干渉しうる問題があるのではないか。放送法の解釈を変えた方がいいのではないか』というような問答と、それに対する、放送を担当する行政当局の高官が、粘り強く『自立性を守るために頑張っている』というのが、出ているんです。
そのことを通じて、その後に、高市(早苗)総務大臣(当時)の国会における、『政治的公平』をめぐる『テレビ電波の停波もあり得る。それを否定できない』という答弁まで飛び出しているわけです。
そういう政権と、放送法の解釈、国会の答弁などを通じて、さらにはまた、当時の安倍(晋三)総理大臣のテレビ(各局)トップとの頻繁な会食、それから、菅(義偉)官房長官(当時)の、テレビ局幹部との非公式な放送法をめぐる会話ですね。それを通じて、次第にというか、かなり明確に、テレビ各局が、政治的な問題、特に安全保障・戦争をめぐる問題について『萎縮していった』ということがある。
私たちは、今、政府のホームページに出ている問答を見て、2014年、2015年当時のテレビ局幹部、放送幹部の、いわゆる萎縮、そして、こういう大事な問題についての、不気味な沈黙の原因となっている、ということを知るに至っているわけです。
テレビは免許事業ですから、放送法を振りかざして、政府や行政がテレビに干渉するとき、テレビは萎縮します。萎縮する運命にあります。
ならば、テレビ局の内と外に萎縮するような要因を、『そうではない』と、『表現の自由が大事なんだ』ということを主張する力がなければならないが、それが不足している。だからこそ、今の萎縮に至った。
ならば、これからは、人々、市民が主体となって、主権者として行動して、そのテレビの萎縮をはね返し、テレビの表現の自由を回復するということをしなければならないと思って、ネットワークを作りました。
ネットワークはふたつのことをやります。ひとつ目は、テレビのトップ、及び、(そこで)働いている人たちとのダイアローグ(対話)です。
ふたつ目は、テレビ局を運営する株式会社の株主となって、株主は、『会社法』にもとづいて一定の株を獲得すれば、その会社に株主提案を提出することができます。(中略)
そのような提案を、具体的に、今年6、7月の株主総会シーズンに提出して、テレビ局との対話といいますか、これは、会社法にもとづく提案ですから、会社は普通の市民が行ってもなかなか答えてくれないけれども、会社法にもとづく提案については、会社は応答しなければならない。そこで、テレビに今起こっている問題を人々が知って、『これを変えなければならない』、『変える』という風にしたいと思います」。
株主提案の内容については、4月上旬までに確定する予定となっていますが、その概要については、以下の記者会見配布資料の16~17ページを御覧ください。
※テレビ輝け!市民ネットワーク(ホームページ)
https://tv-shine-more.awe.jp/
登壇者の発言、及び、質疑応答の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。
※「テレビの表現の自由を回復するために、テレビ局トップや働く人と対話する。また、株主総会で提案できる株主になる」と梓澤和幸弁護士が表明!~2.5 日本外国特派員協会主催「テレビ輝け! 市民ネットワーク」記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521547
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それでは、本日も1日、よろしくお願いします。
※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240216
IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト【 https://iwj.co.jp/ 】
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