日刊IWJガイド・非会員版「11月は13日までで48万2400円のご寄付をいただきました! 現在のペースですと今月は赤字必至! IWJに緊急のご支援を!!」2023.11.17日号~No.4073号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~11月は13日までに48万2400円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の12%です。あと88%、351万7600円が残り半月で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■米上院議会、17日に期限を迎えるつなぎ予算案を土壇場で可決!『ポリティコ』は、米政府機関のシャットダウンを「余裕を持って」回避したと皮肉!? 新下院議長マイク・ジョンソン氏は、バイデン大統領が「賢い投資」だと主張した「ウクライナ支援・イスラエル支援」を外した「飛車角落とし」の「はしご付き」継続決議を実現!! 両国への支援の継続審議は、感謝際11月23日以降か!?

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 4連弾!】

■【第1弾! 宝塚歌劇団宙組劇団員の「自殺」について、外部弁護士による調査チームの報告書は「いじめやハラスメントは確認できなかった」と認定!?】遺族側はヒアリングで提出した証拠が調査報告書に採用されておらず、「極めて一方に偏した事実の摘示」「報告書の事実認定は失当であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と再調査を要求!(『関西テレビNEWS』、2023年11月14日)

■【第2弾! イスラエル軍がガザ地区最大のシファ病院に突入!「ハマスが病院をテロ本部として利用した証拠」として公開した少数の銃器類の写真に、イスラエルメディアさえ『期待をはるかに下回る』と指摘!】13日に公開したランティシ病院の「証拠」映像で、イスラエル軍のハガリ報道官が「人質監視員のシフト表だ!」と叫んで示したのは、ただの手書きカレンダー! パレスチナ人の大量殺害の理由づけは、驚くほどテキトー! シオニスト・イスラエルの正体が日に日に露わになってゆく!(『ロイター』、2023年11月15日)

■【第3弾! 国連安保理がガザでの「長期間の人道的な戦闘休止と回廊の設置」を求める決議案を採択!】米英露は棄権で拒否権発動せず! 米国すら事実上採択を認めた拘束力のある安保理決議にもかかわらず、イスラエルは軍事作戦の継続を表明! 真の「ならず者国家」イスラエルに対しては、国際社会による経済制裁と国連軍を派遣して暴走を実力で止めるべき!(『共同通信』、2023年11月16日)

■【第4弾! バイデン大統領が米中首脳会談直後の記者会見で、習近平主席を「独裁者だ」と発言!】6月のブリンケン国務長官訪中直後の「習近平は独裁者」発言に続き、再び「独裁者」呼ばわり! 相手を前にしては口にできないタンカを、一人になるといきり出す米国勢! わざわざ喧嘩を売ったバイデン大統領の発言に中国外務省は名指しを避けて「強く反対する」と大人の対応!(『ブルームバーグ』、2023年11月15日)

■<IWJ取材報告>「国際保健規則改定は国会で審議されるのか?」との質問に「法改正が必要なら審議されるし国内法で担保されているなら必要ない」と厚労省担当官!!~11.15 超党派WCH議員連盟設立総会「WHOのパンデミック条約、世界保健規則改正の危険性を知り声をあげよう」―登壇:立憲民主党 原口一博 衆院議員

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020年3月)が新入荷しました! 会員限定で販売中です! 10冊と数に限りがありますので、お早めにお買い求めください!
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■はじめに~11月は13日までに48万2400円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の12%です。あと88%、351万7600円が残り半月で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 おはようございます。IWJ編集部です!

 11月も月半ばを過ぎました。

 11月は13日までに48万2400円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます!

 これは毎月の活動費の月間目標額400万円の12%です。あと88%、351万7600円が残り半月で必要となります。現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまいます。

 また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月刊目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期はもちろん、前期の第13期のうちから、支出を徹底的に削ってきました。今期第14期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまのご寄付・カンパによる応援、ご支援をよろしくお願いします!

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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

 岩上安身拝

■米上院議会、17日に期限を迎えるつなぎ予算案を土壇場で可決!『ポリティコ』は、米政府機関のシャットダウンを「余裕を持って」回避したと皮肉!? 新下院議長マイク・ジョンソン氏は、バイデン大統領が「賢い投資」だと主張した「ウクライナ支援・イスラエル支援」を外した「飛車角落とし」の「はしご付き」継続決議を実現!! 両国への支援の継続審議は、感謝際11月23日以降か!?

 15日、米上院議会は17日に期限を迎えるつなぎ予算案を可決し、バイデン大統領の机に送りました。あとは、大統領の署名を待つばかりです。

 15日付『ポリティコ』は、この件について「上院、一時しのぎの支出法案可決、余裕を持ってバイデンに送る―しかし、投票は土壇場でいくつかの問題なく行われたわけではない」という皮肉めいた題名の記事を出しました。

 17日が期限だというのに、「余裕を持って」の「余裕」とは、わずか2日のことです。前回の審議が全く余裕がなく、あと数時間で期限を迎えるというときにバイデン大統領が署名したことに比べれば、という意味が入っています。

※Senate passes stopgap spending bill, sending to Biden with time to spare(POLITICO、2023年11月15日)
https://www.politico.com/live-updates/2023/11/15/congress/senate-shutdown-vote-government-funding-00127494

 14日に下院議会を通過したつなぎ予算案は、15日夕方、上院議会でも、87対11の賛成多数で可決されました。

 今回、バイデン政権は、連邦議会に対し、600億ドル超のウクライナ緊急支援と140億ドル超のイスラエル緊急支援、100億ドルの人道支援、140億ドルの国境警備資金、70億ドルの台湾を含むインド太平洋諸国・地域への支援を含む1050億ドル(約15兆7000億円)規模の予算を要請していました。3方面の「代理戦争」をフルで行うための予算要請です。国家財政が破綻しかけている国の大統領とは思えません。

 バイデン大統領は、10月20日、ホワイトハウスから米国民に向けて演説し、「世界史が『変曲点』を迎えているとし、ウクライナとイスラエルへの戦時支援に数百億ドルを『賢い投資』として投じる」と述べました。

※バイデン氏、イスラエルとウクライナへの「重要」支援訴える 米国民に向け演説(BBC、2023年10月20日)
https://www.bbc.com/japanese/67166079

 しかし、結局、バイデン政権が「賢い投資」だとして要請した、600億ドル超のウクライナ緊急支援と140億ドル超のイスラエル緊急支援は両方とも、今回可決されたつなぎ予算案から削除されました。将棋で言えば、「飛車角落とし」といってもいい案です。

 どこからどうみても戦局が思わしくないウクライナへの支援は、多くの共和党議員が反対していることから、当初より予算が通るかどうか、危ぶまれていました。しかし、民主党・共和党の両党議員がこぞって支持するイスラエルへの支援が削除されるなど、誰も予測できなかったはずです。

 振り返ると、前回のつなぎ予算案は、ケビン・マッカーシー下院議長がとりまとめ、9月30日の夜、翌日の10月1日から新しい会計年度が始まるという土壇場で可決されました。このつなぎ予算案からは、大幅な歳出削減を求め、共和党の多数が反対するウクライナ支援が削除されていました。

 バイデン大統領は「いかなる状況であってもウクライナへの支援を中断してはいけない」などと述べて、次の期限(1月17日)を待たずに、別枠でウクライナ支援ができるように審議を進めるよう、マッカーシー下院議長に求めていました。

 しかし、マッカーシー下院議長が、予算案から共和党強硬派が求めていた「大幅な歳出カット」や「メキシコ国境の警備強化」を見送ったため、10月3日、共和党強硬派からマッカーシー下院議長の解任動議が出され、下院民主党の全員と共和党強硬派8名が解任動議を支持したため、マッカーシー下院議長は解任されました。

※米史上初、下院議長はなぜ解任されたか 党内強硬派に弱みを握られ…(朝日新聞、2023年10月4日)
https://digital.asahi.com/articles/ASRB435X2RB4UHBI00M.html

 それから、新たな下院議長候補が次から次に現れては消えるというドタバタ劇が始まり、米国大統領の継承順位第2位である下院議長の空席が3週間続き、下院は機能を停止しました。もちろん、その間、バイデン大統領が求めていた別枠でのウクライナ支援の審議もできませんでした。

 消去法で10月25日に新下院議長に選ばれたのは、ほぼ無名といっていい共和党のマイク・ジョンソン氏でした。ジョンソン氏は当選に必要な半数を超える220票を獲得し、民主党のジェフリーズ院内総務(209票)を下しました。

 ジョンソン氏は51歳、トランプ大統領が誕生した2016年に初当選したばかりで、議員歴も4期目と浅く、10月26日付『日本経済新聞』は、その手腕は「未知数」と評しました。

 ジョンソン氏は敬虔な福音派(エヴァンジュリスト。キリスト教原理主義で親シオニズム・親イスラエル)で、トランプ支持者として知られています。上記『日本経済新聞』によると、トランプ氏はジョンソン氏の下院議長就任に際し、「素晴らしい議長になるだろう」とコメントしました。

※米下院新議長に保守派ジョンソン氏 内紛抱え手腕未知数(日本経済新聞、2023年10月26日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN262I10W3A021C2000000/

 トランプ前大統領が、イスラエルと強い結びつきを持っていたことはよく知られています。トランプ氏の娘婿で、トランプ氏が大統領時代、大統領上級顧問をつとめたクシュナー氏は、ユダヤ人です。ジョンソン氏もまた、下院議長に就任すると同時に、まず最初の仕事として、「目の前にある課題は多いが、今こそ行動の時だ」と、10月7日にイスラム組織ハマスに奇襲攻撃を受けたイスラエルを支持する決議を採択しました。

 下院はこのイスラエル支持の決議案を賛成412票、反対10票、棄権6票の比率で支持しました。この決議案には、法的な拘束力はありませんが、ユダヤ国家に対する国会での強い支持を表明し、イスラエルに対する米国の関与を再確認し、ハマスに対して攻撃を即時停止し、人質全員を解放するよう求めるものでした。

※Pro-Israel resolution is new US House leader’s first act(Reuter、2023年10月26日)
https://www.reuters.com/world/us/pro-israel-resolution-is-first-act-new-us-house-leader-2023-10-25/

 このジョンソン新下院議長の最初の動きからみて、バイデン政権が求めるイスラエル支援の予算143億ドルは、当然、すぐに可決されるものと思われました。

 就任からおよそ1週間を経た11月2日、ジョンソン議長が出してきた「つなぎ予算」のパッケージは、なんと、米国内国歳入庁(IRS、国税庁)の資金143億円を削減して、それをイスラエルへの軍事支援143億ドルに回す、という奇策でした。ウクライナ支援は含まれていません。たしかにイスラエル支援は、バイデン政権が求めた満額です。このパッケージを、共和党が多数を占める下院は可決しました。

 しかし、国税庁の資金を削減するという案には、国税庁長官が強く反発し、上院民主党なども反対、バイデン大統領は大統領拒否権を発動すると宣言しました。

 結局11日になって、ジョンソン議長は新たな「つなぎ予算」のパッケージを改めて提案しました。期限を1月19日と2月2日の2段階に分けているため、「はしご付き」継続決議(CR)と呼ばれています。ウクライナ支援とイスラエル支援の両方を削除して、退役軍人省やエネルギー省、農務省、運輸省、住宅都市開発省向けなど、国内予算に絞った案でした。ジョンソン議長は「対外援助は独立して検討すべき」だと説明しました。

 この時点で、期限まであと1週間を切っていました。ホワイトハウスは、こんな案は認められない、ジョンソン議長は「不真面目な提案で、貴重な時間を無駄にしている」と強く非難しました。

※【第1弾! バンク・オブ・アメリカが、米国の財政赤字は10年後に50兆ドルを超えると予測! 米格付け会社ムーディーズが国の信用格付け見通しを「ネガティブ」に格下げ!】米国の財政の健全性に関するリスクや政治の分極化、インフレ対策で金利が大幅かつ構造的に上昇し、財政赤字の償還能力が圧迫される! それでも米連邦議会は17日に期限を迎えるつなぎ予算案で大迷走! 偏愛するイスラエルには、即座に2兆円の大盤振るまい!!(『RT』、2023年11月9日/『ブルームバーグ』、2023年11月11日ほか)(日刊IWJガイド2023.11.14日号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231114#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52932#idx-5

 ホワイトハウスの強い非難にもかかわらず、下院は14日、ジョンソン議長の「はしご付き」継続決議を、賛成336票、反対95票で可決しました。14日付『ポリティコ』によると、共和党議員127名と民主党議員209名が賛成しました。共和党よりも民主党の支持が可決に結びつきました。

 採決に先立って、ジョンソン議長は「空母を一夜にして方向転換することはできないが、これは私たちを次の段階に進めるための非常に重要な第一歩であり、ワシントン(バイデン政権)のやり方を変えることができる」と述べました。

 はじめは「はしご付き」継続決議に消極的だった民主党も、下院民主党議員団委員長のピート・アギラール氏(民主党、カリフォルニア州)が「今週後半に政府機関が閉鎖される可能性がある。(略)私たちは何よりもまず、政府に資金が提供されることを確認したいと考えている」と表明し、ほとんど下院民主党の全員が賛成に回りました。

 共和党強硬派などが求める強力な歳出削減が外されたため、民主党のほうが賛成しやすかったと『ポリティコ』は分析しています。

※House passes Johnson’s bill to avert shutdown(Politico、2023年11月14日)
https://www.politico.com/live-updates/2023/11/14/congress/house-passes-johnson-bill-to-avert-shutdown-00127099

 上院は民主党が優勢で、バイデン政権が求める予算案に前向きですが、政府閉鎖まであと3日という段階で、ジョンソン議長の「はしご付き」継続決議が下院から送り込まれ、これを否決すれば政府閉鎖が確定し、それは上院の責任になります。いわば、王手が打たれたのです。上院にはもはや選択肢はありませんでした。

 冒頭で述べた通り、上院は15日、ジョンソン議長の「はしご付き」継続決議を可決しました。『ヒル』は、賛成87票、反対11票の圧倒的多数で可決され、反対を投じたのは共和党議員10名と民主党議員1名だけだったと報じています。

 「はしご付き」継続決議から、バイデン大統領が要請した1050億ドルの緊急支出は除外されました。

・ウクライナ紛争への資金提供
・イスラエルへの軍事支援
・インド太平洋地域の安全保障対策への資金提供
・ウクライナ・イスラエル・ガザへの人道支援
・米国とメキシコの国境沿いの安全対策

 「はしご付き」継続決議によれば、1月19日と2月2日の2段階の期限まで、政府には資金が供給されます。『ヒル』によると、今回、ジョンソン議長の「はしご付き」継続決議が可決されたため、「米連邦議会がクリスマス前に、再び、大規模なオムニバス資金調達パッケージを採決する可能性」はなくなりました。

※Senate passes Johnson bill to fund government, averting shutdown threat(The Hill、2023年11月15日)
https://thehill.com/homenews/senate/4311667-senate-passes-johnson-bill-to-fund-government-averting-shutdown-threat/

 上院軍事委員会のジャック・リード委員長(民主党・ロードアイランド州)は、「ウクライナとイスラエルの両国にとって資金の必要性は明らかであり、そのタイミングが今であることは明らかだ。何ヶ月も何ヶ月も無視できるようなものではない」と述べ、感謝祭(11月の第4木曜日、23日)以後に、上院は補足法案を提出するために「非常に熱心に取り組んでいる」と、『ヒル』(16日付)に述べました。

※Senators worry spending deal puts Ukraine aid in jeopardy(The Hill、2023年11月16日)
https://thehill.com/homenews/senate/4311909-senators-worry-ukraine-aid-in-jeopardy/

 感謝祭が明ければ、新たに補足法案が審議され、ウクライナやイスラエルへの軍事支援が可決されることになるのでしょうか。バイデン政権の要請に対し、「飛車角落とし」の大技を決めたマイク・ジョンソン議長の動きに注目したいと思います。

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◆中継番組表◆

**2023.11.17 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】9:40メド「西村康稔 経済産業大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 西村康稔経済産業大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた経済産業大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%94%a3%e6%a5%ad%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ・Ch4】19:00~「Stop!Genocide Youth Action ― イスラエル大使館前」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会青年PT」呼びかけの抗議アクションを中継します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina

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◆中継番組表◆

**2023.11.18 Sat.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

沖縄の将来をよくするため、お互い前向きな意見を述べあう事を拒絶した日本政府~10.30「代執行を許さない!デニー知事と共に民意を示す裁判所前集会」―登壇:玉城デニー 沖縄県知事、高良鉄美 参院議員、北上田毅氏(沖縄平和市民連絡会)ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519529

「国際保健規則改定は国会で審議されるのか?」との質問に「法改正が必要なら審議されるし国内法で担保されているなら必要ない」と厚労省担当官!!~11.15 超党派WCH議員連盟設立総会「WHOのパンデミック条約、世界保健規則改正の危険性を知り声をあげよう」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519756

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■【本日のニュースの連撃! 4連弾!】

■【第1弾! 宝塚歌劇団宙組劇団員の「自殺」について、外部弁護士による調査チームの報告書は「いじめやハラスメントは確認できなかった」と認定!?】遺族側はヒアリングで提出した証拠が調査報告書に採用されておらず、「極めて一方に偏した事実の摘示」「報告書の事実認定は失当であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と再調査を要求!(『関西テレビNEWS』、2023年11月14日)

 10月6日と11月14日のこの日刊IWJガイドでもお伝えした、宝塚歌劇団宙組の25歳の劇団員(宝塚歌劇団では音楽学校卒業後も「生徒」「組生」などと表現)が自宅マンションから転落死し、遺族側が過労やいじめ(パワハラ)を苦にした自殺だとして、劇団と劇団を経営する阪急電鉄に真相究明と謝罪、補償を求めている事件で、外部弁護士による調査チームの報告書を受け取った劇団側が、14日、記者会見を行いました。

※【第1弾! 宝塚宙組の有愛(ありあ)きいさんが「自殺」か!?『週刊文春』は宝塚のイジメを「常軌を逸した”集団リンチ”」と報道!】イジメを訴えても劇団は事実無根と隠蔽! 演出家に気に入られなければ干されると、被害者が「暴力」に耐える構図は、ジャニー喜多川氏に気に入られなければならなかったジャニーズ事務所問題と一緒では!? 有愛さんは死の前日、母親に「精神的に崩壊している」とメッセージを送信!(『週刊文春』2023年10月12日号)(日刊IWJガイド、2023年10月6日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231006#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52813#idx-5

※【第2弾! 9月に自宅マンションから転落死したタカラジェンヌの遺族代理人が、記者会見で上級生からの強烈なパワハラと常軌を逸した長時間労働、劇団側の隠蔽捏造を告発!】劇団側は外部弁護士による調査チームの調査報告書を11月10日に受領したと公表! 会見を開いて報告書の全文を明らかにすべき!(『文春オンライン』、2023年11月10日)(日刊IWJガイド、2023年11月14日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231114#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52932#idx-6

 また、宝塚歌劇団は、この調査報告書の「概要版」をホームページで公開しています。

※外部弁護士からなる調査チームの調査報告・提言を受けた宝塚歌劇団の今後の対応について(宝塚歌劇団、2023年11月14日)
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20231114_1.html

 発表された調査報告書の「概要版」によると、調査を担当したのは弁護士法人大江橋法律事務所の弁護士ら9名で、宙組所属の劇団員62名、元劇団員1名、劇団役職員7名、阪急電鉄役職員4名と、遺族、遺族代理人からヒアリングを行ったほか、劇団や遺族から提供を受けた資料や、劇団側のメールやファイルデータなどを調査したとのことです。

 調査報告書は、今年2月に『週刊文春』が、死亡した劇団員が上級生からヘアアイロンを額に押し付けられ、火傷を負ういじめにあっていたという記事について、火傷を負ったことは事実と認めながら、「ヘアアイロンで火傷をすることは劇団内では日常的にあることであり、記録に残していない」「目撃した他の劇団員はいなかった」として、「A(上級生)が故人をいじめていたとは認定できない」と結論づけています。

※宝塚イジメ新疑惑 ヘアアイロンで後輩の顔をヤケドさせたトップ娘役候補(週刊文春電子版、2023年2月1日)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b5100

 また、遺族側は10日の記者会見で「8月16日から亡くなる前日の29日まで、1ヶ月余り連続勤務になっていた」「睡眠時間は3時間という状況が続いていた」「残業時間は277時間に達していた」と訴えていますが、調査報告書は「活動時間については、劇団においてこれを記録する資料はかなり限定的」「劇団外の資料を入手することにも限界がある」などとして、「本件調査ではそれほど長時間の活動が毎日行われたとまでは認められなかった」としています。

 ただし、心理的負荷となった可能性を検証する上で、自主的な活動や準備期間も含めた時間を「仮に労働時間であれば直近1ヶ月に118時間以上の時間外労働があったことになる」「20日の連続勤務であったことから、長時間の活動により精神障害を引き起こしても不思議でない程度の心理的負荷があった可能性は否定できない」と認めています。

 11月14日付け『関西テレビNEWS』は、14日の劇団側の記者会見をノーカットでライブ配信しています。

 会見では、井塲睦之(いば のぶゆき)理事・制作部長が、調査チームの報告書を淡々と読み上げたあと、木場健之(こば けんし)理事長が、以下のように語りました。

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■【第2弾! イスラエル軍がガザ地区最大のシファ病院に突入!「ハマスが病院をテロ本部として利用した証拠」として公開した少数の銃器類の写真に、イスラエルメディアさえ『期待をはるかに下回る』と指摘!】13日に公開したランティシ病院の「証拠」映像で、イスラエル軍のハガリ報道官が「人質監視員のシフト表だ!」と叫んで示したのは、ただの手書きカレンダー! パレスチナ人の大量殺害の理由づけは、驚くほどテキトー! シオニスト・イスラエルの正体が日に日に露わになってゆく!(『ロイター』、2023年11月15日)

 イスラエル軍が15日、パレスチナ自治区ガザ地区で最大のシファ病院に突入しました。

 11月15日付け『ロイター』によると、「目撃者によると、イスラエル兵は病院に突入し、病室や地下室を捜索した」とのことで、「イスラエル軍高官は、病院突入前に『武器やその他のテロインフラを発見した。この1時間で、ハマスのテロリストがシファ病院をテロの本部として利用したという具体的な証拠を確認した』と述べた」と報じています。

※イスラエル軍、ガザ最大病院に突入 敷地内で武器発見 ハマスは否定(ロイター、2023年11月15日)
https://jp.reuters.com/world/security/RG7VS6K2SJI35PDG2EQKWYEF44-2023-11-15/

★『共同通信』は、16日付け記事で、イスラエル軍が「シファ病院がハマスのテロ本部の証拠」だと主張する「証拠」の映像を公開したと報じています。

 この『共同通信』の記事には、自動小銃、手榴弾、弾薬、防弾チョッキなどが並べられた写真が掲載されています。

※シファ病院に作戦指令センターか イスラエル主張、軍が捜索継続(共同通信、2023年11月16日)
https://www.47news.jp/10135019.html

 しかし、この『共同通信』の記事は、「ただ、武器の数が多くはなく、イスラエルメディアは『ハマスが病院にいたことを示す証拠としては期待をはるかに下回る』と指摘。ハマスは『占領軍が出す証拠には意味がない』と反論した」と報じています。

 イスラエル軍は13日にも「ランティシ病院の地下がハマスの拠点だった」として、「証拠」だと主張する映像を公開しています。

※【第2弾! イスラエルのネタニヤフ首相が米『NBC』で「実際の死者数はガザ保健省の発表より少ない」「民間人の死者はハマスのせい」「民間人の犠牲を最小限に抑えるため、並外れた努力をしている」などと主張!】ネタニヤフ首相の「なんでもハマスのせい」「自分たちには何も責任はない」という身勝手な言い草に対し、ガザ保健省が発表した死者数1万1240人をWHOは「信頼できる」と評価!「ほとんど墓地」と化した封鎖された病院では、腐敗した遺体を「犬が食べ出している」との証言も!!(『NBC』、2023年11月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231115#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52935#idx-6

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■【第3弾! 国連安保理がガザでの「長期間の人道的な戦闘休止と回廊の設置」を求める決議案を採択!】米英露は棄権で拒否権発動せず! 米国すら事実上採択を認めた拘束力のある安保理決議にもかかわらず、イスラエルは軍事作戦の継続を表明! 真の「ならず者国家」イスラエルに対しては、国際社会による経済制裁と国連軍を派遣して暴走を実力で止めるべき!(『共同通信』、2023年11月16日)

 国連安全保障理事会で15日、ガザでの戦闘の「長期間の人道的な戦闘休止と回廊の設置」を求める決議案を採択しました。

 11月16日付け『共同通信』によると、「安保理では、イスラエルを擁護してきた米国は拒否権を行使せず棄権、採択を事実上認めた」「安保理を構成する15ヶ国のうち、日本など12ヶ国が決議に賛成した」ということです。

※国連安保理、ガザ情勢で初決議 戦闘休止を要請、米国は棄権(共同通信、2023年11月16日)
https://nordot.app/1097628702650565370

★この決議案は、今回のガザ危機をめぐり、機能不全を指摘されてきた安保理で、初めての安保理決議です。イスラエルを偏愛する米国でさえ、拒否権を発動しなかったのですから、世界はガザでの人道状況を深刻にとらえているといえます。10月27日に採択された国連総会決議には拘束力がありませんでしたが、今回の安保理決議には、国連加盟国はすべて、従う義務があります。

※【第1弾! 国連緊急特別総会でハマスを名指しせず、ガザでの「即時、永続的かつ持続的な人道的停戦」を求める決議を圧倒的多数で採択!】ハマスのテロを名指しで非難することを求めた米・カナダ共同提案の修正案は否決!! パキスタン代表は「もし、カナダの修正案が公正であるならば、ハマスだけでなくイスラエルの名前も(テロ行為の実行犯として)あげるべきだ」とまったくもってもっともな指摘!
 「これはイスラエルによる占領とパレスチナ人殺害が、何の処罰も受けずに続いた50年間の結果。イスラエルは真実を直視することも、正義を直視することもできない。イスラエルによるパレスチナ占領は原罪であり、10月7日に始まったことではない」とど正論の演説!日本も世界も耳を傾けるべし!(『国連ニュース』、2023年10月27日)(日刊IWJガイド、2023年10月30日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231030#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52891#idx-6

 ところがこの『共同通信』の記事は、「イスラエルのエルダン国連大使は欠席し、決議は『無意味だ』と反発する声明を発表、『ハマスを壊滅させる』と軍事作戦の継続を表明した」と報じています。ハマスはイスラエル軍に対して反撃もできていませんから、このイスラエルの武力行使継続宣言は、非武装のパレスチナの民間人に対して向けられていることになります。米国を含む国際社会からどれだけ非難されようと、パレスチナ人の民族浄化をやり続けると言い放っているのです!

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■【第4弾! バイデン大統領が米中首脳会談直後の記者会見で、習近平主席を「独裁者だ」と発言!】6月のブリンケン国務長官訪中直後の「習近平は独裁者」発言に続き、再び「独裁者」呼ばわり! 相手を前にしては口にできないタンカを、一人になるといきり出す米国勢! わざわざ喧嘩を売ったバイデン大統領の発言に中国外務省は名指しを避けて「強く反対する」と大人の対応!(『ブルームバーグ』、2023年11月15日)

 米国のサンフランシスコで現地時間の11月15日(日本時間16日)、バイデン大統領と中国の習近平主席が首脳会談を行いました。

 11月16日付け『ブルームバーグ』は、「バイデン大統領は会談後の記者会見で、『最も建設的で実りの多い話し合いの一つだった。幾つか重要な進展があった』と認識を示し、米中間の問題で懸念がある場合には、直ちに電話で連絡を取り合うことを習主席と確認したと明らかにした」と報じています。

 この『ブルームバーグ』の記事によると、米中間の軍・国防当局間のハイレベル対話が再開されるとのことで、記事は、台湾問題をめぐり、「誤算による偶発的な衝突を回避する意義を大統領は強調した」と報じています。

 記事によると、「米国の『一つの中国政策』を『変えるつもりはない』と繰り返したと大統領は説明した」ということです。

※米中首脳会談、軍事対話再開などで合意-「重要な進展」とバイデン氏(ブルームバーグ、2023年11月15日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-15/S45BHTT0G1KW01

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■<IWJ取材報告>「国際保健規則改定は国会で審議されるのか?」との質問に「法改正が必要なら審議されるし国内法で担保されているなら必要ない」と厚労省担当官!!~11.15 超党派WCH議員連盟設立総会「WHOのパンデミック条約、世界保健規則改正の危険性を知り声をあげよう」―登壇:立憲民主党 原口一博 衆院議員

 11月15日午後3時より、東京都千代田区の参議院議員会館にて、WHOのパンデミック条約策定と、世界保健規則改正の危険性を問題視する超党派議員連盟の設立総会が開かれました。

 共同代表の一人である立憲民主党の原口一博衆議院議員は、「超党派WCH議員連盟」というこの議連の設立について、以下のように説明しました。

原口議員「ワールド・カウンシル・フォー・ヘルス(World Council for Health、WCH)というのは、2021年9月にイギリスで、アメリカ、カナダ、イギリス、南アメリカ、ドイツから集まったお医者さん、科学者、法律家や人権擁護家の皆さんによって設立されました。

 今、各国の国会では、『パンデミック条約』と『世界保健規則(International Health Regulations、IHR)』について、活発に議論されていますが、まだ日本はこれからということです。

 この会を発足したのは、これから超党派で勉強して、次のパンデミックに備えていこうじゃないかと」。

 「WCH」について、「世界45ケ国、200以上の団体が賛同する、健康をめぐるよりよい方法を目指した、各分野におけるトップレベルの専門家の草の根の活動」だと述べた原口議員は、来年(2024年)1月に成案ができ、5月に決まると言われているパンデミック条約の中身について、「まだわからないことだらけだ」とした上で、次のように語りました。

 「わからないことだらけなんだけど、私たちが最も大事な主権、人間の尊厳、あるいは命にかかわることが、私たちと違う――私たち(政治家)は選ばれています。国民から選ばれているわけですけれども――選ばれていない人たちが決めるというのは、それはどうかなというのが、今、各国の議論であります」。

※WCHジャパン
https://wch-japan.org/

 設立総会の後半には、WHOによる「国際保健規則改定」と「パンデミック条約策定」について、外務省、厚生労働省それぞれの担当官が出席し、ヒアリングが行われました。

 IWJは、厚労大臣会見に参加し、WHOパンデミック条約関連の質問を繰り返しています。こちらも、ぜひあわせて御覧ください。

※「WHOの国際保健規則改定と『パンデミック条約』により、ワクチンの安全性は確保されるのか?」とのIWJ記者の質問に「国内ワクチンの安全性、承認過程についてはまだ議論されていない」と武見大臣~11.7武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.11.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519634

※「パンデミック条約や国際保健規則改定の内容をいつ知ることができるか?」とのIWJ記者の質問に「案文と議事録概要(英文)はWHOが、交渉の経緯と会議の概要は外務省が公開している」と武見大臣~11.14 武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.11.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519738

 設立総会の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「国際保健規則改定は国会で審議されるのか?」との質問に「法改正が必要なら審議されるし国内法で担保されているなら必要ない」と厚労省担当官!!~11.15 超党派WCH議員連盟設立総会「WHOのパンデミック条約、世界保健規則改正の危険性を知り声をあげよう」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519756

 ちなみに、原口一博衆院議員とは、岩上安身のインタビューへの出演について、現在、交渉中であります。ぜひ、ご期待ください。

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020年3月)が新入荷しました! 会員限定で販売中です! 10冊と数に限りがありますので、お早めにお買い求めください!

 岩上安身は11月13日、録画収録で東京経済大学の早尾貴紀教授にインタビューを行いました。インタビューは編集ができ次第、配信する予定です。

 早尾教授には、ご著書『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020年3月)にサインを入れていただきました。IWJ書店にて、会員限定で販売中です。10冊と数に限りがありますので、ぜひお早めにお求めください。

※IWJ書店
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=474

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231117

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴、前田啓)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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