日刊IWJガイド・非会員版「ブリンケン国務長官の訪中は国内で酷評! そればかりか、バイデン大統領は習近平氏を『独裁者』呼ばわり!」2023.6.22号~No.3934号


┏━━【目次】━━━━
※IWJのHPにアップされている日刊ガイドのWEB版は、目次から本文にジャンプすることができます。『ニュースの連撃』も、小見出しごとに飛ぶことができます!!

■はじめに~ブリンケン国務長官の訪中は米国内で酷評! そればかりか、バイデン大統領は習近平氏を「独裁者」呼ばわり! 他方、ブリンケン国務長官は「デカップリング」を諦め、なんと「デリスキング」(リスク低減)へ方向転換!! バイデン政権は、大統領と国務長官とで対中姿勢がバラバラ状態に!

■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から5月まで10ヶ月間の累積の不足額は、1868万2900円となりました! 6月は21日までの21日間で、85件、178万4000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の46%にあたります。そして、月間目標額の達成にはあと54%、211万6000円が必要になります。6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

■「毎日とくダネを飛ばしているIWJを応援したいから」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■中継番組表

■<本日の岩上安身によるインタビュー>難民を「死刑」が待つ地へと送り返す改悪入管法が9日に可決、成立! どうやって難民の命を守っていくのか!? 改悪入管法の廃止法案提出や政権交代が必要! 第2弾! 本日正午、12時から、岩上安身による社会民主党党首・福島みずほ参議院議員インタビューをフルオープンで生配信します!

┠【本日のニュースの4連撃!】

■【第1弾 週刊新潮、6月29日号】18歳自衛官候補生の実名公開! 犯行動機は「弾薬置き場から実弾を奪おうとしただけ」!?

■【第2弾 週刊文春、2023年6月29日号】ダブル不倫スキャンダル渦中の広末涼子氏が『週刊文春』記者に直電、「井上」という事務所の社長の名前を繰り返し、「会社のことまで改善できなかった」と激白! 自分自身と不倫相手の責任は!? 2つの家庭を壊して、子どもたちはどうなるのか!? 何も話さず!

■【第3弾 週刊文春、2023年6月29日号】岸田文雄総理の「最側近」、木原誠二官房副長官の「愛人」が、2人の子を「認知拒否」されたと訴える!!

■【第4弾 週刊文春、2023年6月29日号】ジャニー喜多川氏性加害問題続報! 今度は元・男闘呼組土田一徳氏が告発!!
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■はじめに~ブリンケン国務長官の訪中は米国内で酷評! そればかりか、バイデン大統領は習近平氏を「独裁者」呼ばわり! 他方、ブリンケン国務長官は「デカップリング」を諦め、なんと「デリスキング」(リスク低減)へ方向転換!! バイデン政権は、大統領と国務長官とで対中姿勢がバラバラ状態に!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ブリンケン国務長官が6月18日、19日の2日間の日程で訪中しました。

 米国外交トップの訪中は、約5年ぶりです。

 ブリンケン国務長官は、18日に、中国外交トップの王毅・政治局員(中国外事工作委員会弁公室主任)と秦剛外相と会談し、19日には、当初予定になかった習近平国家主席と会談しました。中国側は、ブリンケン国務長官の訪中を、それだけ重くみた、ということでしょう。

 19日付『BBC』は、ブリンケン国務長官の訪中の目的を、米政府関係者の話として「北京での会談の主な目的は、極度に緊張している米中関係を安定させること」と報じています。

※米国務長官が5年ぶり中国訪問、外相と「率直な」会談行う=米国務省(BBC、2023年6月19日)
https://www.bbc.com/japanese/65936895

 いったい両者は、何を話したのでしょうか。

 米国務省が公式に発表した発言記録を見ると、習近平国家主席との会談では、習主席とブリンケン国務長官は、次のように発言したとされます。

 習近平国家主席「国務長官、中国へようこそ。王毅部長と秦剛国務委員は、あなたと長時間にわたって面会または会談を行い、一般的に言えば、双方は率直な(この言葉は聞き取れない)議論を行いました。

 中国は我々の決断を明確にし、双方はバイデン大統領と私がバリ島で達した共通の理解を貫くことに合意しました。また、双方は、いくつかの具体的な問題についても進展があり、合意に達しました。これは非常に良いことです。

 交流は常に相互の尊敬と誠意にもとづいて行われるべきです。長官、今回の訪問を通じて、中米関係の安定にさらに積極的に貢献されることを期待しています」

ブリンケン長官「主席、本日は私たちをお迎えいただき、ありがとうございます。バイデン大統領が、私に北京行きを要請したのは、米国と中国には関係を管理する義務と責任があるとバイデン大統領が信じているからです。米国はそれを実行することを約束します。それは米国の利益であり、中国の利益であり、世界の利益でもあります。

 この数日間、私は秦剛国務委員と王毅部長と、率直かつ建設的な対話を行いました。私たちは、二国間および世界的な問題を、幅広くカバーしました。私は、皆さんと前途について話し合うこの機会に感謝しています。ありがとうございました」

※Secretary Antony J. Blinken And People’s Republic of China President Xi Jinping Before Their Meeting(米国務省、2023年6月19日)
https://www.state.gov/secretary-antony-j-blinken-and-peoples-republic-of-china-president-xi-jinping-before-their-meeting/

 18日にブリンケン国務長官が行った秦剛外相との会談について、米国務省は、マシュー・ミラー報道官を通じ、会談内容を次のように伝えています。

 「ブリンケン国務長官は本日、北京で中華人民共和国の秦剛国務委員兼外相と率直かつ実質的、建設的な会談を行った。

 長官は、外交の重要性を強調し、誤解や誤算のリスクを減らすために、あらゆる問題にわたって開かれたコミュニケーション・チャンネルを維持することを強調した。

 長官は、多くの懸念事項を提起するとともに、中国との間で利害が一致する国境を越えた共通の問題についての協力を模索する機会についても言及した。

 長官は、米国は常に米国民の利益と価値観のために立ち上がり、同盟国やパートナーと協力して、自由で開かれた、国際ルールにもとづく秩序を維持する世界のビジョンを推進することを明らかにした。

 また、長官と秦国務委員兼外相は、米国と中国の人々の交流を促進することの重要性を指摘した。長官は、議論を継続するために秦国務委員兼外相をワシントンに招き、相互に適切な時期に相互訪問を予定することに合意した」

※Secretary Blinken’s Meeting with People’s Republic of China State Councilor and Foreign Minister Qin Gang(米国務省、2023年6月18日)
https://www.state.gov/secretary-blinkens-meeting-with-peoples-republic-of-china-state-councilor-and-foreign-minister-qin-gang/

 こうした、米中の対話を、中国側から見ると、どうなるのでしょうか。

 中国外務省は、習近平国家主席とブリンケン国務長官の会談を、次のように伝えています。

 「6月19日午後、習近平主席は、北京でアントニー・ブリンケン米国務長官と会談した。

 習主席は、世界は発展し、時代は変化していると指摘。世界は全体的として安定した中米関係を必要としている。両国が正しい付き合い方を見い出せるかどうかは、人類の未来と運命にかかわる。

 地球は、中国とアメリカのそれぞれの発展と共通の繁栄を受け入れるのに、十分な大きさを持っている。中国人はアメリカ人と同様、威厳があり、自信に満ち、自立した人々である。両者とも、より良い生活を追求する権利を持っている。両国の共通の利益は大切にされるべきであり、それぞれの成功は、互いにとって脅威ではなく、機会である。

 国際社会は、全般に、中米関係の現状を懸念している。国際社会は、中米間の紛争や対立を望んでいるわけでも、両国のどちらかを選ぶわけでもない。両国が平和に共存し、友好的で協力的な関係を持つことを期待している。

 両国は、歴史に対する責任感、国民に対する責任感、世界に対する責任感を持って行動し、中米関係を適切に処理する必要がある。そうすれば、世界の平和と発展に貢献し、変化と激動の世界をより安定的で確実に、建設的にすることができるだろう。

 習主席は、大国間競争は時代の趨勢を表すものではなく、ましてやアメリカ自身の問題や世界が直面する課題を解決できるものではないと強調した。中国は米国の利益を尊重し、米国に挑戦したり、米国に取って代わろうとすることはない。同様に、米国も中国を尊重する必要があり、中国の正当な権利と利益を傷つけてはならない。

 いずれの側も、自分の思い通りに相手を形作ろうとするのではなく、ましてや相手から正当な発展の権利を奪ってはならない。

 中国は常に健全で安定した中米関係を望み、二大国が様々な困難を乗り越え、相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力にもとづき、仲良くする正しい道を見出すことができると信じている。

 米国側には、理性的で現実的な態度をとり、中国と同じ方向で協力するよう呼びかけた。習主席は、中米関係の安定と改善に向け、双方がバリ島でバイデン大統領と交わした共通認識を維持し、前向きな発言を行動に移していく必要があると指摘した。

 ブリンケン長官は、バイデン大統領の挨拶を習主席に伝えた。同長官は、バイデン大統領は、米国と中国には責任をもって関係を管理する義務があると信じていると述べた。これは、米国、中国、そして世界の利益となる。

 米国は、両大統領がバリ島で設定した議題に戻ることを約束する。米国はバイデン大統領が行った約束、すなわち、米国は新たな冷戦を求めない、中国の体制を変えようとしない、同盟関係は中国に向けない、『台湾独立』を支持しない、中国との対立を求めないということを堅持している。

 米国側は、中国側とハイレベルな関わりを持ち、コミュニケーション・ラインをオープンにし、違いを責任を持って管理し、対話、交流、協力を追求することを期待している。

 習主席は、バイデン大統領によろしく伝えるよう、ブリンケン長官に要請した。

 会談には、王毅、秦剛らが同席した」

 中国の習近平主席の発言を見てから、ブリンケン国務長官の発言を見ると、中国は国際社会の懸念を共有していることがわかります。

 他方、米国は、「米国は常に米国民の利益と価値観のために立ち上がり」と、まずは自国のことを最優先に考えていること、「同盟国と協力」して、「国際ルールにもとづく秩序を維持する」ことを求めています。

 「秩序の維持」とは、これまでの「パックス・アメリカーナ」の維持です。グローバルサウスが台頭し、世界のパワーバランスが、経済面だけを見ても大きく、変わりつつあるとき、米国を中心とした、軍事帝国の維持、ドル基軸体制の維持を求めており、中国に対しても、米中関係の中の米国側の利害だけしか見ていません。

 重要なことは、ブリンケン長官の言葉が、米国の実際の行動と、一致しないことです。

 「米国はバイデン大統領が行った約束、すなわち、米国は新たな冷戦を求めない、中国の体制を変えようとしない、同盟関係は中国に向けない、『台湾独立』を支持しない、中国との対立を求めないということを堅持している」

 ブリンケン長官の言葉の通りであれば、米中関係は波風が立たず、世界中の国々を巻き込んで、すわ、「新冷戦」の始まりか、などと大きな騒ぎにはならなかったはずです。実際にはどうだったのでしょうか。

 トランプ前政権から始まった米中貿易戦争や、クアッド(日米豪印戦略対話)、IPEF(インド太平洋経済枠組み)などによる中国の軍事・経済的な封じ込め政策や、ペロシ前下院議長の訪台など、米国のこれまでの行動を見る限り、ブリンケン国務長官の述べた米国の約束は守られず、ほとんど真逆の敵対的行動を取ってきたことがわかります。

 米国は、国家権力と企業権力が共通の利害で結合した「軍産複合体」に代表される「国家企業複合体」が国家の中核となっているため、米国の民主主義は常に歪曲され、その外交は必然的に二枚舌となってきました。

※はじめに~デフォルトはひとまず回避!? しかし、米国の債務危機は、軍産複合体主導の戦争と軍事費依存によるものだと、「世界で最も有名で影響力のある経済学者」ジェフリー・サックス氏が指摘! 米国の年間軍事費は、現在約9000億ドル(約126兆6000億円)で、世界全体の約40%! 2022年の米軍事費は、中国の3倍!! 2024年から2033年の軍事費は10.3兆ドル(約1448兆7500億円)という予測も!「軍産ロビーと対決することは、米国の財政を健全化し、米国と世界を、軍産ロビー主導の倒錯した政治から救うために必要」だとサックス氏は訴え!!
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230529#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52336#idx-1

 国際関係において、絶えず「分断と対立」を生じさせ、紛争や体制転覆を仕掛けて、それを大きなビジネスチャンスとしなければ、国家の土台である「国家企業複合体」を維持できないからです。

 だからこそ、それをホワイトウォッシュするために、単純化されたマニ教的な善悪二元論を、メインストリーム・メディアを使って、世界中に発信し続けているのです。米国が支持するウクライナを「善玉」にして、ロシアを挑発させ、反発して挑発に乗ってしまったロシアを「悪玉」にしたウクライナ紛争は、その典型的な事例であり、かつ、米国のメディアコントロールが、西側諸国に限ってはすみずみまで行き渡り、空前の「成功」をおさめた事例でもあります。

 もっとも、「西側」以外の、世界の4分の3を占めるグローバルサウスの国々には、この「情報操作」はまったく効かず、空前の「失敗」に終わっていることも特筆しておかなければなりません。

 西側諸国の中で、最も単純に、操作・洗脳されているのが、日本の政府やメディアでしょう。

 ブリンケン国務長官の訪中に、話を戻します。ブリンケン国務長官の訪中の評価は、1972年のニクソン大統領訪中で通訳を務めた元米外交官のチャス・フリーマン氏のような米国内の外交専門家から酷評されています。

 20日付『SPUTNIK 日本』は、ブリンケン国務長官の訪中の評価について、フリーマン氏にインタビューし、フリーマン氏は次のように答えています。

 「フリーマン氏は、ブリンケン国務長官訪中の任務は『米中関係の強化』ではなく、5年ほど前から始まった経済戦争を受けて『どん底まで落ちた』両国の関係を安定化させることだったと指摘。この点では、必要最低限の目的を果たせたと評価している」

 どうにかこうにか、落第は免れた、という評価なのです。米中関係を正常化させた、という評価ではありません。

 さらに、台湾有事のリスクについて問われると、次のようにフリーマン氏は答えています。

 「米中関係の突破口は見つからなかった。戦争の脅威も下がらなかった」

 つまり、台湾有事のリスクを回避することについては、訪中した意味がなかったということです。

※【視点】「戦争の脅威は下がらず」 米元外交官、ブリンケン氏訪中を斬る(SPUTNIK 日本、2023年6月20日)
https://sputniknews.jp/20230620/16316420.html

 『POLITICO』のような米国内メディアからも、酷評されています。

 ブリンケン国務長官が秦外相と会談を終えた18日の時点で、18日付『POLITICO』は、次のように、ブリンケン氏の議題に進展がほとんどなかったと断じています。

 「ブリンケンの公式声明の曖昧さが示しているのは、台湾をめぐる緊張の高まりや中国で不当に収監された米国人、ロシアのウクライナ戦争と北京の連携に対する懸念など、ブリンケンの議題について実質的な進展がほとんどないことを示している」

※Blinken’s day one in Beijing yields agreement for more meetings(POLITICO、2023年6月18日)
https://www.politico.com/news/2023/06/18/blinken-china-constructive-talks-beijing-00102545

 こうした国内の酷評よりも、さらにひどいのが、ブリンケン国務長官の「上司」である、バイデン大統領その人の発言です。

 バイデン大統領は、ブリンケン氏と習近平氏の会談が終わった直後の20日火曜日に、サンフランシスコ郊外のカリフォルニア州ケントフィールドで行われた選挙イベントで、なんと、習近平氏を「独裁者」呼ばわりしたのです。

 訪中したブリンケン国務長官の、乏しいとはいえ、多少は意味があるはずの「外交成果」をドブに投げ込み、踏みつけた上で、プーチン大統領を「独裁者」呼ばわりしたのと同様に習近平氏を「独裁者」呼ばわりしたのですから、これはロシアと同様に扱ってやるという「宣言」にしか聞こえません。

 端的に訳せば、中国に対し、「喧嘩上等」と啖呵を切ったようなものです。

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 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 6月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り2ヶ月を切りました。

 厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました!

 しかしながら、今期第13期5月末までの累積の不足額は、1868万2900円となりました。この累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!

 6月は21日までの21日間で、85件、178万4000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の46%にあたります。そして、月間目標額の達成にはあと54%、211万6000円が必要になります。

 ぜひ、皆さま、今月6月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!

 また、現状の会員数をお知らせします。

 5月末時点での会員総数は2648人(前年同日比:1113人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています。

 経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、独立系メディアの意義と、米国に忖度する日本政府、大手主要メディアの「情報操作」の恐ろしさについて、広めてください。

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。近いうちに、また私がIWJにつなぎ融資をしなければならない見込みですが、本当に貯金が底を尽きます。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会費も減少し、ご寄付までもが急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。

 ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」が、東アジアで画策されている今、私、岩上安身とIWJは、破滅的な戦争を回避すべく、また、ウクライナ紛争報道で明らかになった、偏向マスメディアの不誠実な「情報操作」に代わるべく、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるよう走り続けたいと存じます。

 その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために、今後も全力で頑張ってゆきたいと思います。

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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城南信用金庫
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店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
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店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 岩上安身

■「毎日とくダネを飛ばしているIWJを応援したいから」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 毎日とくダネ(※)を飛ばしているIWJを応援したいから。毎朝の日課がIWJを読むことです。

(Y.T. 様)

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 Y.T. 様から、スタッフが「とくダネ」と感じたのは、具体的にどの記事でしょうか、とお問い合わせをさせていただいたところ、以下のようなご返信をいただきました。(IWJ)

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 小生の拙いメッセージを気に留めていただき、恐縮です。

 ほどんどすべて岩上安身氏の「号外」が「とくダネ」ですが、あえて極々直近で言えば、「カホフカ・ダム爆破」事件でしょうか(※)。「今回が初めてではなく」昨年12月の時点でウクライナ軍のアンドレイ・コバルチュク少将によって行われていたことを報じてますね。よくこんな情報を見つけたな~と、驚きました。

 これに対して、今や「ウクラナ問題の専門家」として米御用メディアの寵児となっている小泉悠が、「どちらがやったかは別として」(まるで、安保闘争のときの「7社共同宣言」!)「ロシアの侵攻がなければ起こらなかったこと」などと「論点逸らし」をやっていました。林外務大臣も同様のレトリックを使ってました。極右ポピュリズム「維新」の得意技である「論点逸らし」論法です。

 この輩には全く腹が立ちますが、IWJさんの「とくダネ」報道がなければわからなかったことです。我々一般読者には「語学の壁」のせいで知ることのできない貴重な情報を毎日、毎日伝えてくれているIWJを続けて欲しいと、切に願っております。(Y.T.様)

※カホフカ・ダム爆破! ウクライナとロシアで、互いに相手方が犯行に及んだと非難の応酬! カホフカ・ダムはロシア軍が侵攻初日にクリミア半島への水の供給源として重要なので、いの一番に占領していた! 犯人はロシアではなくウクライナ!!(日刊IWJガイド、2023年6月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230608#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52371#idx-5

※はじめに~カホフカ・ダム破壊について、その犯人をロシアだと決めつける「情報操作」が進行中! IWJは、カホフカ・ダム破壊を、その犯人も含めて、ウクライナ軍の反転攻勢との関連で検証!(日刊IWJガイド、2023年6月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230610#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52377#idx-1

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 Y.T.様

 ありがとうございます!

 この「カホフカ・ダム破壊事件」についての記事は、他の会員・読者の方々からもおほめの言葉をいただきました。ありがたいことです。

 大きな事件が起きた時に、速やかに対処してゆくには、私ひとりの力では十分ではありません。表立ってどの記事を、誰が取材や調査をし、誰がどの記事のドラフトを書いたか、といったことは掲げていません。ある時期から、1人1人のスタッフが批判や、法的責任を問われる立場に追い込まれないように、私が関わり、私の手を入れた原稿は(すべての原稿に手を入れていますが)、「文責・岩上安身」としており、批判の矢面に立つことや、文章の法的責任を取ることは、私が一身で引き受けることにしています。

 その号を書いたり、取材したり、編集したりしたスタッフの名前は毎号巻末に記しています。彼らの中に、既存のジャーナリズム出身の人はいませんが、優秀な人たちが多く、私と日々仕事をする中で、多角的な物の見方をすることや、目の前の事件の奥行きまで見通すことを身につけて、実行してくれています。即座に、重要なポイントをつかみ出す力も日々、磨き上げています。

 彼らが活躍しているからこそ、IWJのクオリティーは保たれているといっても過言ではありません。

 少数であるとはいえ、そうしたスタッフを抱え、育成し、その能力を存分に発揮してもらうためには、彼らの生活の土台を支える報酬を、遅払いや未払いなどがないよう、きちんと支払ってゆくことが大事になります。そのため、キャッシュフローが途切れることのないように、IWJの口座に、必要があれば、私個人の銀行口座から、会社が「借り入れ」をする形で、途切れさせないようにしています。

 人材は宝です。しかし、その人材も、無償のボランティアでは、なかなか長続きはしません(地方の中継市民の中には、10年以上もボランティアを続けてくださっている方もいます。この場を借りて御礼申し上げます)。

 コロナ禍、そしてウクライナ紛争に伴う対露制裁によって、世界中に経済的影響が出ていることは、皆さま、周知のことだと思います。小資本の経営する企業や店舗は体力がもたず、倒産したり、消えてゆきました。IWJも本当に小資本でまかなっているため、毎月、赤字を出しながら、踏ん張っている状態です。

 私自身の老後の貯えまで削って、なぜこの小さいメディアを運営し続けるのかと言えば、いつも申し上げている通り、米国の強引な覇権維持政策に、日本が抱え込まれてしまい、米国の対中政策、対露政策次第では、日本にとって、到底、受け入れがたい、過酷な戦争への参戦が避けられなくなりそうだからです。

 既存のマスメディアがしっかりと真実を報じ、反戦の論陣を張っているなら、そのメディアまかせにして、IWJは人に任せ、私自身は隠居してもいいのかもしれませんが、あいにく、大きな組織力を持つマスメディアの中で、そんなメディアはひとつもありません。私も、メディアの世界に入って40年余りになりますが、こんな経験は初めてです。

 今年の8月18日で、満64歳となりますが、同級生達のように、悠々と定年退職し、年金生活を送るなどということは、不可能だなと諦め、この危機的事態を受け入れて、命と貯金のどちらかが尽きるまで、真実を伝え続けていきたいと思っています。

 もちろん、スタッフへのペイはおろそかにできませんので、皆さまには、今のIWJの活動規模を維持できますよう、会員となって、あるいはご寄付・カンパによって、お支えいただければと思います。お支えいただいている方々には、本当に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

 今後とも、IWJのご支援をよろしくお願いします。

 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2023.6.22 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】12:00~「難民を「死刑」が待つ地へと送り返す入管法改悪法が9日に可決、成立! どうやって難民の命を守っていくのか? 入管法改悪法の廃止法案提出や、政権交代が必要! 岩上安身による社会民主党党首 福島瑞穂 参議院議員インタビュー 第2回」
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身による社会民主党党首 福島瑞穂 参議院議員インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた福島瑞穂氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%91%9E%E7%A9%82
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【IWJ・Ch5】14:00~「『「九条」を世界に送るプロジェクト』記者会見 ―登壇:伊藤千尋氏(ジャーナリスト・元朝日新聞記者)、川崎哲氏(ピースボート共同代表・ICAN国際運営委員)ほか」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「『九条』を世界に送るプロジェクト」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた憲法9条関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%86%B2%E6%B3%959%E6%9D%A1

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◆中継番組表◆

**2023.6.23 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

立法事実にも関わる問題が発覚しながら強行採決した改正入管法! 提出法案倍増を隠して「衆参の法務委員会審議時間は合計145時間、昨年より57時間長かった」と詭弁を弄した齋藤法務大臣!~6.20 齋藤健 法務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516742

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■<本日の岩上安身によるインタビュー>難民を「死刑」が待つ地へと送り返す改悪入管法が9日に可決、成立! どうやって難民の命を守っていくのか!? 改悪入管法の廃止法案提出や政権交代が必要! 第2弾! 本日正午、12時から、岩上安身による社会民主党党首・福島みずほ参議院議員インタビューをフルオープンで生配信します!

 本日正午、12時から、岩上安身は、社会民主党党首・福島みずほ参議院議員インタビューを行います。

 先週16日金曜日に、岩上安身は、福島みずほ氏に、9日に成立した入管法「改悪」法についてインタビューを行いました。今回はその第2弾となります。

 1年後の入管法「改悪」法施行までに、このまま施行させてはいけないと訴える福島氏に、今回国会で、与党が進める「改悪」案に激しくぶつかった野党案についても、うかがいます。

 また、福島氏が15日の参院法務委員会で質問し、関東大震災での朝鮮人虐殺の原因ともなった「デマ」を、当時の政府(内務省)が、「朝鮮人の取り締まりを求める文書」として、全国の地方長官に宛てて発していたことが明らかになりました。

 外国人をまるで犯罪者予備軍扱いするかのごとき日本の入管・難民行政のあり方と「朝鮮人が暴れたから戒厳令を敷いた」という文書は地続きの問題です。この一件についてもお話をうかがいます。

※はじめに~関東大震災で「朝鮮人が爆弾を所持し放火する」という、当時警察を所管していた内務省が発した電信文の存在が、参院法務委で明らかに! 朝鮮人虐殺の原因であるデマを作ったのは当時の日本政府だった!! 社民党・福島みずほ議員が「朝鮮人が暴れたから戒厳令を敷いたとの電信文と、先の入管法改悪法の時に仮放免の人を犯罪者予備軍のように扱ったのと、どこが違うのか。地続きではないか」と追及!! 中国人犠牲者への賠償金未払いもあらためて追及!(日刊IWJガイド、2023年6月19日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230619#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52420#idx-1

 第1弾インタビューは、こちらからご視聴いただけます。

※立法事実も滅茶苦茶な入管法「改悪法」が成立!「難民問題は人権思想の問題、日本人にとっても「明日は我が身」!~岩上安身によるインタビュー第1122回 ゲスト 社民党党首・福島みずほ参議院議員 2023.6.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516642

【本日のニュースの4連撃!】

■【第1弾 週刊新潮、6月29日号】18歳自衛官候補生の実名公開! 犯行動機は「弾薬置き場から実弾を奪おうとしただけ」!?

 14日、岐阜市の陸上自衛隊の基本射撃場で、銃を発砲して自衛隊員2名を殺害し、1名を負傷させた容疑で18歳自衛官候補生の実名は「渡邊直杜(なおと)」だと『週刊新潮』が報じました。

 同誌によると渡邊直杜容疑者は、両親と6人きょうだいの次男・第3子として育ちました。父親はトラック運転手ですが、生活は苦しかったようです。

 渡邊直杜容疑者は、兄と共に幼稚園・小学校時代には、岐阜県内の児童養護施設に預けられ、中学時代の後半は素行の問題から児童心理療育施設で過ごしました。

 渡邊直杜容疑者は、高校時代は里親の家を点々としながら生活をしていたといいます。実の父親の知人は、「経済的な理由」で里親制度を利用していたと話しています。渡邊直杜容疑者の友人は、よく実家にも帰っていて「実の親との仲」は良さそうだったと述べています。

 渡邊直杜容疑者は、大変なゲーム好きで、戦争色の強いゲームに没頭し、海外に行って銃を撃ってみたいと発言していました。

 渡邊直杜容疑者は、自衛隊への入隊試験対策の勉強に熱心に取り組み、実際に駐屯地の見学にも何回も行き、自衛隊の案内係の人とも知り合いになっていました。

 詳しくは、本日発売の『週刊新潮』をお読みください。

※陸自3人殺傷「18歳候補生」の実名と全履歴(週刊新潮、6月29日号)
https://www.dailyshincho.jp/shukanshincho_index/

★自衛隊駐屯地を何度も見学に訪れる熱心な入隊志願者が、入隊から3ヶ月後に、自らその夢を打ち砕く凶行に及んだ理由は、まったくわかりません。

 「『候補生は犯行目的について、あくまで弾薬置き場から実弾を奪おうとしただけだと話しています。その際に邪魔されたから発砲したのだと』(社会部デスク)」

 この「社会部デスク」の発言は、事件直後の第一報で、教官に対する恨みから殺害に至ったと報じられた内容と、だいぶ趣が異なります。この「社会部デスク」の証言が真実に近いとしたら、果たして渡邊容疑者は実弾を奪ってどうしようとしたのでしょうか。隊員を殺害すれば拘束され、奪った実弾を使う余地もないとは考えなかったのでしょうか。

 恨みから殺害へ、という単純な事件ではなくなりました。

 同時に、恵まれない家庭出身の隊員も多い自衛隊において、今後、どのように適性を見きわめて、入隊させるか、そして実弾射撃訓練に至るまでに、このような凶行に突然及ぶ人間をどう見分けるか、実際の訓練の際、安全性を保つためにどういう現場体制を敷くべきか、重い課題が残されました。(IWJ)

■【第2弾 週刊文春、2023年6月29日号】ダブル不倫スキャンダル渦中の広末涼子氏が『週刊文春』記者に直電、「井上」という事務所の社長の名前を繰り返し、「会社のことまで改善できなかった」と激白! 自分自身と不倫相手の責任は!? 2つの家庭を壊して、子どもたちはどうなるのか!? 何も話さず!

 ミシュラン一つ星・シェフの鳥羽周作氏とのダブル不倫スキャンダル渦中の広末涼子氏が『週刊文春』記者に直接電話し、「ずっと会社にアプローチし続けてきて、裏切られ続けてきて、前回の記事の返事に関しても、私の考えとは違うものを出されてしまった」と訴えました。

 広末氏の夫、キャンドル・ジュン氏は18日、緊急記者会見を開き、「自分自身を制御できない彼女が、普通の精神で(手紙を書いたり)しますか」と、広末氏の精神状態が異常な状態にあると主張しています。

※【ノーカット】キャンドル・ジュンさん緊急記者会見 妻・広末涼子さんの不倫問題について語る(TBS芸能&情報まとめ、2023年6月18日)
https://www.youtube.com/watch?v=fwZAsb8p3cQ

 広末氏と鳥羽氏は、広末氏の所属事務所「フラーム」の井上社長とオンライン会議を重ね、広末氏と鳥羽氏は「不倫を認めたい」と主張したと言います。

 『週刊文章』6月15日発売号には、両氏がかわした交換日記や直筆のラブレターなどが掲載されました。

 詳しくは、本日発売の『週刊文春』をお読みください。

※佐藤健、舞台俳優との不倫で示談 広末涼子激白(週刊文春、2023年6月29日号)

※「ジュンさんと繋がってるんじゃないか」 広末涼子が「週刊文春」に激白した事務所への不信(文春オンライン、2023年6月29日)
https://bunshun.jp/articles/-/63787

※キャンドル・ジュン直撃60分(週刊文春、2023年6月29日号)

※キャンドル・ジュン直撃60分「文春で始まったことだから、今日で決着をつけます」(文春オンライン、2023年6月21日)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b6246

★不可解なのは、『週刊文春』記者に直接、電話して、「井上」というかつてのマネージャーであり、自身の所属事務所の社長の名前を繰り返し、その人物に責任があると主張する一方で、自分自身と不倫相手の鳥羽周作氏の責任、とりわけそれぞれの家庭を壊したあと、子どもたちはどうなるのか、といった点については、何も話さない広末涼子氏の姿勢です。

 これは、夫のキャンドル・ジュン氏が記者会見で述べたように、精神が不安定なためなのでしょうか?

 広末氏のダブル不倫のお相手である鳥羽氏は、単なる料理職人以上の「文化人」的ポジションを獲得していました。その「文化人」的なポジションは今回の不倫報道で失われるでしょうし、スポンサーも離れつつあるようです。

 収入が落ちて、仮に、店舗展開のために金融機関に借入金があったら、返済にいきづまるかもしれません。夫人と離婚が成立しても慰謝料も養育費もかかることでしょう。

 それぞれ離婚が成立し、広末涼子氏と鳥羽氏が一緒になれたとして、広末涼子氏は芸能界でしばらくは仕事ができなくなるでしょう。仕事も収入もなく、打ち切られたCM等の違約金も大変な額になることと予想されます。

 社会的信用というものが、いかに大きいか。信用を看板に仕事をしてきた人が、スキャンダルで信用を失うと、大変な痛手を追うことになります。自ら選んだこととはいえ、広末氏と鳥羽氏がこの後、苦労をすることになれば、その姿は「社会的教訓」として語られることになるのかもしれません。

 もちろん、「人の恋路に邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ」という都々逸もあるように、恋愛という情動は、「社会的教訓」ごときで止められるものではないかもしれませんし、それを諭すのも、野暮の極みかもしれません。

 また、プライベートのラブレターの中身を週刊誌に差し出した者は許しがたい、という批判は当然だと思いますが、冷静に考えると、ひと時代前と違って、このようなプライバシーの侵害は、SNS社会では、万人の身に起きうることでもあります。LINEやメールをネット上にさらすなど、一般人の痴情のもつれでも、すでに起きており、誰にとっても他人事ではありません。一度、ネット上にさらされた個人情報は、原状回復することができません。

 広末氏は、「清純派」として売ってきましたが、このような形で一度つまづくと、芸能人に限らず、同じキャラで再スタートはできません。この点も、万人同じことです。どん底で、自分の煩悩の深さをよりよく見つめ、それをも含めて表現者として、再生しないと復帰は困難でしょう。

 故・瀬戸内寂聴氏のように、自身の不倫スキャンダルも、その体験を昇華させ、小説に書くという、荒業で結果を出せば、逆転することも可能かもしれません。

 広末涼子氏は、「清純派」ではなく、自分の業の深さを見据えた、性愛に流される女性の役を演じて、再生することができるでしょうか。

 芝居にしろ、映画、ドラマにしろ、モラルと家族への愛と母性と、逸脱する性愛の葛藤を描く作品にまで昇華できる演技を見せられるならば、関わった人々が負った傷を癒すことはできないにせよ、この不倫の顛末にも多少なりとも、救いはあった、ということになるかもしれません。(IWJ)

■【第3弾 週刊文春、2023年6月29日号】岸田文雄総理の「最側近」、木原誠二官房副長官の「愛人」が、2人の子を「認知拒否」されたと訴える!!

 「元TOKIOの山口達也」似のモテ男、木原誠二官房副長官の「シングルマザー愛人」と「隠し子」スキャンダルです。

 『週刊文春』で、愛人のA子さんと、隠し子の娘のB子ちゃんとの「ディズニーデート」をすっぱ抜かれた木原副長官は、「A子さんとの愛人関係やB子ちゃんとの親子関係を否定」しています。木原副長官は「病気の女性を仲間みんなで支えている」と主張しています。

 しかし、当のA子さんが、『週刊文春』に、自分たちの存在を認知してくれない、と切実な心情を告白しました。

 A子さんはとりあえず胎児認知をしたけれども、「お腹にいる間に認知すると戸籍に載らないんですよ」と、きちんと認知してほしいと訴えています。ちなみに、胎児認知であっても、戸籍に木原氏の名前は掲載される、ということです。

 A子さんの知人は、A子さんがB子ちゃんを出産した最、異常出血があり、木原氏が手術の同意書にサインしたと証言しています。

 木原氏は『週刊文春』の直撃に、「胎児認知」の事実も、同意書へのサイン、B子ちゃんとの血縁関係も、全面的に否定しています。

 詳しくは、本日発売の『週刊文春』をお読みください。

※「認知を拒否された」岸田総理最側近木原副長官 愛人の告白音声(週刊文春、2023年6月29日号)

※「胎児認知しとけばよかった」木原誠二官房副長官の”隠し子”巡る説明に虚偽の疑い 愛人の告白音声入手(文春オンライン、2023年6月29日)
https://bunshun.jp/articles/-/63783

★木原官房副長官側は、愛人関係も、子どもとの血縁も含めて一切、否定していますが、「愛人」の方は、今後も自身の主張を訴えていくようなので、泥沼化しそうです。

 どちらの言い分が正しいのか、真相はまだわかりませんが、仮に「愛人」の方の主張が正しく、子どもが木原氏の子どもだとしたら、木原氏は女性と子どもに対してだけでなく、有権者に対しても嘘をついたことになります。

 ひとつ思い出すことがあります。個人情報の保護が重視されるようになった今では考えにくいことですが、私(岩上)が早稲田実業学校高等部普通科の1年生として入学した時、全学年の生徒の氏名、住所、保護者の名前と続柄が記された名簿が配布されたことがありました。

 その名簿をめくると、1学年上に「田中」君という生徒の名前があり、保護者の名前は「田中角栄」、続柄が「父親」、職業は「代議士(もしくは国会議員)」と記されていました。

 あの田中角栄元総理が、婚外子の息子を認知して、父親として自分の名前を息子の学校の名簿に載せるのを認めていたのです。

 認知したからといって、愛人をつくり、子どもを産ませることに批判はもちろんあるでしょうが、それでもその名簿の記載を目にした時は、なんと悪びれることなく、堂々としているのだろうという印象を、やはり、受けざるをえませんでした。

 月刊『文芸春秋』74年11月号に、立花隆氏によって書かれた「田中角栄研究―その金脈と人脈」が公表され、同年の12月に内閣総辞職に至ったのは、その前年のことであり、私が商学部の1年生として入学した75年4月という時期は、検察による田中金脈追及のまっただ中でした。

 木原氏の、『週刊文春』の報道に対する対応の仕方を見ていると、あの時代の「時の人」の身の処し方を思い出してしまいます。(IWJ)

■【第4弾 週刊文春、2023年6月29日号】ジャニー喜多川氏性加害問題続報! 今度は元・男闘呼組土田一徳氏が告発!!

 故ジャニー喜多川氏による性加害問題の続報です。『週刊文春』が、元・男闘呼組の土田一徳氏の告発を報じました。

 土田氏は1995年にジャニーズ事務所にバンドを作るから、と誘われて入所しました。1998年にジャニーズの合宿所でジャニー氏に性加害を受けかけて、合宿所を飛び出して以来、ジャニーズ事務所との関係は途絶えました。

 土田氏はその後、別の芸能事務所で活動するも、俳優の夢はあきらめざるをえなくなったといいます。ジャニー喜多川氏の性加害行為を甘んじて受けなければ、芸能活動の夢を絶たれたり、ジャニーズ事務所に残っても、他の事務所に移っても冷遇される、という芸能界の実態が見えてきます。

 ジャニーズ事務所のタレント側トップの東山紀之氏は「実際に被害を訴えられていることは、本当に切実で残念でなりません」と他人事のように述べていますが、土田氏は「ヒガシ君、あなたは知ってるでしょうって言いたい」と怒っています。

 詳しくは、本日発売の『週刊文春』をお読みください。

※「東山くん、知ってるでしょ」男闘呼組土田一徳怒りの告発(週刊文春、2023年6月29日号)

※「東山君、知ってるでしょ」元男闘呼組“土田一徳” 怒りの告発 元ジュニア「無理です」と逃げたら翌日からシカト(文春オンライン、2023年6月21日)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b6244

★ジャニーズ事務所における性加害行為は、ジャニー喜多川氏だけでなく、マネージャーによる性加害も明らかになっています。虐待の連鎖のように、セクハラの連鎖が起きていたのかもしれません。

 一方で、こうしたことがジャニーズ事務所内だけで起こっていたのか、という問いが、欠けているように思います。ジャニー喜多川氏の性加害行為は、同性愛者のセクハラで珍しいことかもしれませんが、これが女性タレントだと、「枕営業」と俗称されるようなことが、当たり前のように行われていると仄聞します。プロデューサーなどの権力者と寝ないといい役とかポジションを与えられない、というのです。

 私(岩上)も、地上波のテレビ局でレギュラー・コメンテーターを約10年間つとめましたが、契約書の一枚もない世界でした。聞くにたえない噂も、いわゆる「業界人」の口から何度も耳にしました。この業界は人権蹂躙の巣窟であると思います。ジャニーズ事務所に限らず、芸能界やメディア業界の膿はとことん出さなければならないと思います。

 IWJでは、こうした社会部ネタを扱うことは少ないのですが、ある大手新聞社で勤めていた女性元記者に、自身の性暴力被害体験についてインタビューしたことがあります。ぜひ、そのアーカイブも御覧になってください。(IWJ)

※性暴力はメディア業界にはびこっている!! 記者クラブメディアの『病んだ労働環境』が性暴力を生む!! ~岩上安身によるインタビュー第993回 ゲスト 同僚からの性暴力被害者・元大手新聞女性記者Aさん
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465919

※元朝日新聞記者・林美子氏「私たち自身が、声なき声の当事者だったのです」~5.15「メディアで働く女性ネットワーク」設立と財務省セクシュアル・ハラスメント問題についての申し入れ記者会見 2018.5.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421255

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230622

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、前田啓)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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