日刊IWJガイド・非会員版「シーモア・ハーシュ氏が新記事で米国とノルウェーの秘密共同作戦史を暴露! ノルドストリーム爆破の起源はベトナム戦争のトンキン湾事件!」2023.2.24号~No.3816号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~米国によるノルドストリーム爆破を暴露したシーモア・ハーシュ氏が、新たな記事で米国とノルウェーの秘密共同作戦の歴史を暴露! ノルドストリームの爆破は、ベトナム戦争の開戦時の口実である偽旗作戦のトンキン湾事件が起源だった! 歴史は繰り返すのか!?、とすれば再び米国政府は自らの「罪」を認めることになるのか!?

■IWJは最大の経済的危機です! 第13期6ヶ月間の累積の不足額は、1月末時点で1117万円にまで増えてしまいました! 岩上安身からのIWJの借り入れ総額は、現時点で1600万円になります! 米国が自らの覇権維持のために世界の緊張を高める「新たな戦争前夜」にあって、偏向メディアにかわって、正確な情報をお届けすべく、IWJは精いっぱい頑張りますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

■【中継番組表】

■『デモクラシー・ナウ!』によるシーモア・ハーシュ氏インタビュー(その2)ハーシュ氏「バイデンが西ヨーロッパとドイツに対して『我々は戦争を続けたい。君たちは寒いままでいい』」、「ロシアの石油とガスは、いつもワシントンを怖がらせていたのです」

■<IWJ取材報告>シーモア・ハーシュ氏の記事「ノルドストリームを爆破したのは米国」を否定した米国政府について「ジャーナリストの書いたものを捏造だという挙証責任は権力側にある」と佐藤優氏!~2.22「ウクライナ問題」東京大地塾
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■はじめに~米国によるノルドストリーム爆破を暴露したシーモア・ハーシュ氏が、新たな記事で米国とノルウェーの秘密共同作戦の歴史を暴露! ノルドストリームの爆破は、ベトナム戦争の開戦時の口実である偽旗作戦のトンキン湾事件が起源だった! 歴史は繰り返すのか!?、とすれば再び米国政府は自らの「罪」を認めることになるのか!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 米国のバイデン政権によるノルドストリーム爆破を暴露したシーモア・ハーシュ氏が、2月22日、自身のホームページで、このノルドストリーム爆破事件に関連する「続報」として、新しい記事を公開しました。

 ベトナム戦争まで遡って、米国とノルウェーの秘密合同作戦の歴史を暴露したもので、「トンキン湾からバルト海へ(FROM THE GULF OF TONKIN TO THE BALTIC SEA)」とタイトルが付けられています。

※FROM THE GULF OF TONKIN TO THE BALTIC SEA(シーモア・ハーシュ氏のホームページ、2023年2月22日)
https://seymourhersh.substack.com/p/from-the-gulf-of-tonkin-to-the-baltic?publication_id=1377040&post_id=104329151

 副題は「秘密作戦における米国とノルウェーの隠された不完全な歴史(The secret and incomplete history of US-Norway collaboration in covert operations)」というもので、この両国の共犯関係には、「歴史」があるという極めて重要な指摘を行っています。

 その歴史は、ベトナム戦争の「トンキン湾」事件(*)にまで遡る、というのです。

*IWJ注「トンキン湾事件」:トンキン湾事件とは、1964年8月2日、北ベトナム沖を哨戒中の米駆逐艦に対して、北ベトナム軍が2発の魚雷を発射したとされる事件。これに対して米国が北爆を開始、米国が本格的にベトナム戦争に介入していく契機となった。

 IWJは、ハーシュ氏の全テクストのうち公開された最初の2段落を全訳し、残りの有料部分は、論旨を抄訳する形で、ご紹介します。

 以下は、公開されている無料部分の仮訳です。ご興味を持たれた方はぜひ、ハーシュ氏のサイトへ飛んで、有料記事をご購読ください。

※Seymour Hersh(シーモア・ハーシュ氏のホームページ)
https://seymourhersh.substack.com/

 「なぜノルウェーなのか? バイデン政権がノルドストリーム・パイプラインの破壊を決定したことについての私の説明において、なぜ作戦のための秘密計画と訓練の多くがノルウェーで行われたのだろうか? また、なぜノルウェー海軍の高度な技術を持つ乗組員や技術者が関与していたのか?

 答えは簡単で、ノルウェー海軍には米国の諜報機関と協力した長く不透明な歴史があるからだ。5ヶ月前、バイデン大統領の命令による共同作戦――それについて、我々はまだほとんどわかっていない――によって2本のパイプラインが破壊された。しかし、その国際的な含意はまだはっきりしていない。そして60年前、当時の歴史によれば、ノルウェー人水夫の小集団が、ベトナム戦争の初期の、そして血生臭い転換点につながった大統領の欺瞞に巻き込まれたのである」

 米国とノルウェーによるノルドストリーム爆破を暴露したハーシュ氏の記事を読むと、ノルウェー海軍の役割の重要性は理解できるものの、なぜ、この「極秘」の「テロ攻撃」の「共犯」として、ノルウェー海軍が選ばれたのか、という点については、第1弾の記事を読むだけでは釈然としませんでした。

 ノルウェーが、ノルドストリームに近いから、という地理的な理由や、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務局長が、ノルウェー出身で、ノルウェーの首相を合計5年務めており、政治的に米国に非常に近く、協力を得やすかったといった人事的が思いつきますが、それだけの理由で、これほどリスキーな犯罪の「共犯」役をたやすく引き受けるとは、なかなか考えにくいように思います。

 そうした疑問に答えたのが、第2弾の記事です。

 ハーシュ氏は、2022年9月26日のノルドストリームの爆破事件を、60年前のベトナム戦争のときのトンキン湾事件の記憶と結びつけます。

 シーモア・ハーシュ氏は、シカゴ大学で歴史学を専攻し、フリーランス記者としてのデビューは1969年のベトナム戦争中のウィリアム・カリー中尉によるソンミ村虐殺事件の暴露でした。

 ベトナム戦争に詳しく、しかも、事件を歴史的なスパンでとらえる視野の持ち主だからこそ、この2つの事件をつなげ、そこに「ノルウェー」という共通項を見出したのです。

 ハーシュ氏は、新しく公開されたテクストを次のように続けます。

 以下は、有料記事となるため、要旨をまとめてご紹介します。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■IWJは最大の経済的危機です! 第13期6ヶ月間の累積の不足額は、1月末時点で1117万円にまで増えてしまいました! 岩上安身からのIWJの借り入れ総額は、現時点で1600万円になります! 米国が自らの覇権維持のために世界の緊張を高める「新たな戦争前夜」にあって、偏向メディアにかわって、正確な情報をお届けすべく、IWJは精いっぱい頑張りますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJの第13期も半期の折り返しを過ぎ、この2月で7ヶ月目に入りました。

 第13期が始まった8月から1月末まで、月間目標を下回る月が続き、この6ヶ月間の累積の不足額は、現時点で1117万1000円と、1000万円を超えてしまいました!

 2月1日から22日までの22日間でいただいたご寄付は、99件、125万2500円です。これは、単独月間目標額390万円の32%に相当します。

 厳しい経済状況の中、IWJにご寄付をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 しかしながら、IWJの内部留保も底を尽き、12月は、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、500万円をIWJにつなぎ融資することでしのぎました。そして、今年に入り、1月も私が、さらに500万円をIWJにつなぎ融資することを決めました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けてまだ未返済の残高は約600万円。この2ヶ月間のつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 加えて今年に入って年頭からスタッフの中にコロナ感染者が出て、1月末まで6人の感染者を出しており、予定されていたインタビューを2件延期せざるをえなくなりました。また、新たなインタビューの予定も入れることもできなくなり、1月はインタビューが1本もない月となってしまいました。岩上安身によるインタビューにご期待いただいていた会員や応援・支援くださっているIWJファンの皆さまには、大変申し訳なく思っています。

 幸い、1月27日を最後に、体調を崩す者や、検査で陽性になった者も出ていないため、社内での感染の拡がりはストップしたものと思われます。2月からは巻き直す勢いでインタビューを入れていきたいと存じます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 2023年「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。

 2月に入って、ウクライナ紛争の局面は、「ウクライナ=善 vs ロシア=悪」という西側メディアのバイアスのかかった報道でも、ウクライナ軍の劣勢はごまかせなくなってきています。

 ウクライナ情勢は、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長が昨年10月に「ウクライナは勝てない」と発言した通りに進んでいるように見えます。

 ウクライナ紛争について西側メディアはこれまで「ウクライナの反撃が成功」、「ロシア軍が膨大な被害を出している」と、一貫してロシア劣勢、ウクライナ優勢の報道を繰り返してきました。

 IWJは西側メディアの情報とロシアメディアや第3国メディアの情報を突き比べ、情勢は必ずしもウクライナに有利ではないことを、5月のマリウポリ陥落の時点からお伝えし続けてきました。

※【特集】ロシア、ウクライナ侵攻!!
https://iwj.co.jp/wj/open/russiainvadesukraine

 欧米諸国による、さらに高度な武器支援、NATO仕様の主力級戦車の供与などによっても、決定的に戦局を変えることできないであろうこと、ロシア軍がウクライナから追い出され、東部とクリミアを奪還される見込みがありえるなどという、テレビに出ている軍事評論家の根拠のない甘い言説には、IWJは一切与しませんでした。

 2月に入って、ウクライナ紛争初期の段階で、ロシアとウクライナの和平交渉に携わったナフタリ・ベネット元イスラエル首相が、「この戦争は米国主導の戦争」と述べました。この事実も、日本の大手メディアを含む西側メディアは大きく報じてはいません。

※ナフタリ・ベネット元イスラエル首相が爆弾発言! ウクライナ紛争は「主に米国が主導する戦争」であり、「アメリカ人に、私は言いたいのです。『私はプーチンの耳を持っている。私はパイプになり得る』と」、ゼレンスキーは「『私を助けてくれますか』と電話してきたんです」!(その1)(日刊IWJガイド、2023年2月9日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51856#idx-4

※はじめに~ナフタリ・ベネット元イスラエル首相が爆弾発言!(その2)「あなたはゼレンスキーを殺すのかと。プーチンは『ゼレンスキーを殺すつもりはない』と言いました」(日刊IWJガイド、2023年2月11日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51861#idx-1

 2月に入って、最も特筆すべきエポックメイキングな出来事は、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出したことでしょう。

 IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5

 こうした一連の状況は、岩上安身とIWJが報道してきた、2014年からの見通しが間違っていなかったことを証明しています。

 この紛争は、米国主導の戦争なのです。

 米国は、悪魔のような謀略で、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったわけです。

 米国は、邪悪な国家テロを起こして、他国を都合よく操作する、「クソッタレ」な帝国主義国家であることが明らかになりました。こんな「クソ」帝国によって、日本はウクライナ同様に、米国の対中戦争の「代理戦争」のコマとされつつあることに、日本国民は真剣な危機感と怒りを抱く必要があります。

 米国政府と西側メディアは、3日「中国のスパイバルーン事件」を大々的に報じ、ブリンケン国務長官の訪中を取りやめ、米中関係の緊張緩和を拒否しました。

 米軍は4日、「中国のスパイバルーン」を撃墜しています。同時期にすっぱ抜かれているノルドストリーム爆破事件については、シーモア・ハーシュ氏の言う通り、欧米のメインストリーム・メディアは一切報道もせず、バイデン大統領はそ知らぬ顔をし続けています。

※はじめに~「中国のスパイバルーン事件」で、訪中取りやめのブリンケン米国務長官は「国家主権の侵害」と主張! 一方、米国防総省は「軍事的脅威はない」として撃墜指示をスルー! ドイツメディアが「バイデン大統領がCIA長官経由で、ゼレンスキー大統領に領土の20%を割譲し停戦するよう勧めた」とスクープ、米政府は全面否定! ゼレンスキー大統領は東部に固執! ウクライナ紛争の行方をめぐって揺れるバイデン政権!(日刊IWJガイド、2023.2.5)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51842#idx-1

 さらに、10日、バイデン大統領の命令で、米軍のF-22戦闘機がアラスカ州上空を飛行していた物体を撃墜しました。この正体不明の物体は、小型車程度の大きさで、高高度を飛行していたということです。米国による気球撃墜は、まるで米中対立の火種を燃え上がらせようとしているかのごとくです。実際、米国以上に日本のマスメディアは、この気球の「空騒ぎ」に狂奔していますが、これは肝心なことから目をそらさせ、人々を誘導してゆく、典型的なスピンコントロールであるといえます。

 さすがに『ロイター』ですらも、撃墜を報じた記事に「飛行物体は軍事的脅威を与えるようなものではないといい、こうした場合に大統領が関与することは珍しい」と書き添えました。

※米、アラスカ上空で物体撃墜 小型車程度の大きさ 大統領が命令(ロイター、2023年2月10日)
https://jp.reuters.com/article/usa-object-idJPKBN2UK1VF

 米国が、中国の脅威を煽れば煽るほど、そしてそれに日本政府や日本社会が乗っていけば乗るほど、日本は危機に近づいてゆきます。

 岸田文雄総理は、1月早々に昨年末閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて岸田総理は鼻高々でした。

 しかし国会での議論と承認がなされなくても、閣議決定し、米国からの承認があれば軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が代わりに犠牲となり、日本は米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。

 日本がこのまま米国追従を続け、米国の一極覇権を支えるのか。そもそも依存している米国は、信頼に値する国家なのか!? 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国として中立を確立し、地域の勢力均衡をめざす多極的な外交姿勢をめざすべきではないのでしょうか。

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

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支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

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◆中継番組表◆

**2023.2.24 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】 18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆中継番組表◆

**2023.2.25 Sat.**

調整中

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■『デモクラシー・ナウ!』によるシーモア・ハーシュ氏インタビュー(その2)ハーシュ氏「バイデンが西ヨーロッパとドイツに対して『我々は戦争を続けたい。君たちは寒いままでいい』」、「ロシアの石油とガスは、いつもワシントンを怖がらせていたのです」

 2月15日、『デモクラシー・ナウ!』が、「シーモア・ハーシュ記者『アメリカはいかにしてノルドストリーム・パイプラインを排除したか(米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを破壊したのか?)』独占TVインタビュー」を公開しました。

 ※Reporter Seymour Hersh on “How America Took Out the Nord Stream Pipeline”: Exclusive TV Interview(シーモア・ハーシュ記者『アメリカはいかにしてノルドストリーム・パイプラインを排除したか』独占TVインタビュー)(Democracy Now、2023年2月15日)
https://www.democracynow.org/2023/2/15/nord_stream_sy_hersh

※同全編動画(Democracy Now、2023年2月15日)
https://www.democracynow.org/shows/2023/2/15?autostart=true

 『デモクラシー・ナウ!』は、エイミー・グッドマン氏とユアン・ゴンザレス氏が主催し、国際情報ニュース番組を制作する独立系メディアです。

 岩上安身は、エイミー・グッドマン氏が2014年に来日した際に、トークイベントで共演したことがあります。奇しくも、ウクライナ紛争の種がまかれたユーロマイダン・クーデターの年です。対談の中身も、現在の状況を予見していたかのような内容です。

※「日本は米国の要請に従って軍国化している!」~岩上安身、エイミー・グッドマン氏と語る 2014.1.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/120424

※IWJが取材したエイミー・グッドマン氏のコンテンツは、以下の通りです。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/amy-goodman

 IWJが全文仮訳したシーモア・ハーシュ氏の『米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを破壊したのか?』は、以下を御覧ください。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! (その1) 2023.2.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514010

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! 米国の著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!西側メディアは既読スルー!(その2) 2023.2.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514032

※ 【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その3) 2023.2.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514069

※【IWJ号外】(最終回)ノルドストリームを爆破したのは米国! 大統領命令は無原罪!? 米国に正義も倫理も法の支配もなし! ピューリッツァー賞 ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! 2023.2.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514104

 2月20日付けのこの日刊IWJガイドで、『デモクラシー・ナウ』によるシーモア・ハーシュ氏インタビューの前半(その1)をご紹介しました。

※はじめに~『デモクラシー・ナウ!』によるシーモア・ハーシュ氏インタビュー(その1)ハーシュ氏「ウクライナ紛争の終わりは時間の問題です。ゼレンスキーがあと何人、自国民を殺したいかという問題です。もう終わりです」、「米国大統領が勝つ見込みのない戦争のために同盟国を凍えさせたノルドストリーム爆破は、長い目で見れば甚大な影響を及ぼすでしょう」(日刊IWJガイド、2023年2月20日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51908#idx-1

 本日は、その後半(その2)になります。

 ハーシュ氏は記事『米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを破壊したのか?』を、既存メディアではなく、米国のサブスクリプションによるコンテンツ配信プラットフォーム『サブスタック(Substack)』を使って発表しました。

 インタビューの中でハーシュ氏は、その理由を次のように語っています。

 「政府が私を攻撃し、私の古巣である『ニューヨーク・タイムズ』紙が、それについて一言も書かないという事実があっても、私は気にはなりません。それが私たちの現状なんです。

 だから、私のような人間が『サブスタック』というセルフパブリッシングの世界にいるんです。検閲や二の足を踏む(second thoughts)心配をする必要がないのです」

 岩上安身が、既存メディアから離れ、「サブスタック」(IWJでいえば会員制)や、「ドネーション」(IWJでいえば、ご寄付・カンパ)で支えられ、経営されている「デモクラシー・ナウ」と同じような道を歩み出し、IWJを約13年前に設立したことは、「選択を間違っていなかった」と言えると思います。

 「デモクラシー・ナウ」に出演した、ハーシュ氏のインタビューに戻りましょう。

 ハーシュ氏は、情報源(ソース)について、次のように語っています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■<IWJ取材報告>シーモア・ハーシュ氏の記事「ノルドストリームを爆破したのは米国」を否定した米国政府について「ジャーナリストの書いたものを捏造だという挙証責任は権力側にある」と佐藤優氏!~2.22「ウクライナ問題」東京大地塾

 2月22日午後4時より、東京都千代田区の参議院議員会館にて、鈴木宗男事務所の主催で、「東京大地塾」が開催されました。「ウクライナ問題」をテーマに、作家で元外交官の佐藤優氏が講演を行ないました。

 佐藤氏は、緊急入院から退院したばかりとのことで、体調もおもわしくないとしながら、舌鋒鋭く、ウクライナ問題について語りました。

 佐藤氏は、冒頭から、単刀直入に、ウクライナ紛争の「停戦」について触れ、参加者に次のように語りかけました。

佐藤氏「停戦の話については、国内でも、たとえば今日の『朝日新聞』、読んだ?『グローブ(朝日新聞GLOBE+)』。広島総局長で編集委員の副島(英樹)さん、元のモスクワ特派員が、停戦論を前面に打ち出している。おそらく朝日で初めてだと思う。

※ウクライナ侵攻、「戦え一択」にかき消される即時停戦の声 被爆地・広島からの訴え(朝日新聞GLOBE+、2023年2月22日)
https://globe.asahi.com/article/14842713

 それから、『週刊エコノミスト オンライン』で、今井尚哉(たかや)内閣官房参与、現役の参与よ。これも停戦を言っている。流れがだいぶ変わってきたね」

※インタビュー完全版「岸田政権は停戦仲介に動け、資源国と水素外交にシフトせよ」今井尚哉・元安倍内閣首相補佐官(週刊エコノミストOnline、2023年2月20日)
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230219/se1/00m/020/001000d

 続けて、佐藤氏は、ウクライナ問題の変遷について、次のように概説しました。

佐藤氏「去年の2月24日に、ロシアがウクライナに侵攻した。最初、これはウクライナのドンバス地域、ルハンスク州とドネツク州におけるロシア系住民の処遇をめぐる、ロシア・ウクライナ間の2国間戦争でしたよね。

 それが今、もうこの戦争の性格は変わっちゃいました。どういうふうに変わったかというのは、ロシア対ウクライナを支援する西側連合の戦争になっています」

 講演後、参加者と佐藤氏との質疑応答の時間となりましたが、その中で佐藤氏は、フリージャーナリスト横田一氏の質問に答えて、米国の調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が、2月8日に発表した記事について触れました。

 その記事は、バイデン政権が、ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」の爆破を計画・実行させた、とするものです。

横田一氏「今井尚哉さんも佐藤さん、宗男さんに続いて早期停戦を言い出した中で、そういう勢力がどう結集して岸田政権、総理を変えていけばいいのでしょうか。維新と公明がカギを握っているような気がするのですが、具体策があれば、是非お聞きしたいのですが」

佐藤氏「やはり横田さんに今井さんの話を広げて欲しい。(中略)

 あともう一つ。これ、今、岩上さんが一生懸命翻訳してる、調査報道の、例のパイプラインの件について、本当のところ、どうだったのかっていう、あのニュースっていうのも、日本でもっと知られて、その調査報道をどう見るか、ということについては色々意見があるかもしれない。

 だけれど、その調査報道に関しては、やっぱり、岩上さんのところが一生懸命翻訳してるっていうのも、そう見ると、やっぱり、横田さんのところもそうだし、岩上さんのところもそうだけど、『公共圏』になりえないインターネット空間の中で、『公共圏』の機能を果たそうとして努力している人たち。その人たちの努力っていうのを高く買って、やれる範囲で応援していくことだと思うよね(中略)」

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! (その1) 2023.2.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514010

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! 米国の著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!西側メディアは既読スルー!(その2) 2023.2.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514032

※ 【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その3) 2023.2.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514069

※【IWJ号外】(最終回)ノルドストリームを爆破したのは米国! 大統領命 令は無原罪!? 米国に正義も倫理も法の支配もなし! ピューリッツァー賞 ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! 2023.2.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514104

 IWJ記者はこのパイプラインの件、ノルドストリームの爆破問題について、佐藤氏に、以下のとおり質問をしました。

IWJ記者「先ほど佐藤さんが言及された『ノルドストリーム』についての質問というか、お考えをうかがいたい。お二方の。

 2月の8日に米国の調査報道ジャーナリストのシーモア・ハーシュさんが、『バイデン政権がドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン、ノルドストリームの爆破を計画・実行させた』というスクープを発表しました。

 昨日(2月21日)の防衛大臣会見に出席して、浜田大臣に、この件について2点ほど質問をしました。

 1点目が、日本政府はこのハーシュ氏の記事内容について検証や情報収集を行っているのかどうか。もう1点が、日本の安全保障をこのまま米国にゆだね、有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか。それを再考すべきではないでしょうかということで、大臣の見解をたずねました。

 その回答というのが『報道の一つ一つにお答えするということはできませんので、私の方からはコメントは控えます』。

 ひるがえって、米国自身はこの記事について「完全な誤りであり、まったくの創作である」という応答をしているのですけども、お考えをうかがいたいのが、この米国の応答と日本側の応答とがずれていて、そこに何か意味というか、注意すべきことがあれば教えて下さい」。

※ノルドストリームの爆破を計画・実行させたのは米国!? シーモア・ハーシュ氏のスクープについて「日本政府は検証や情報収集を行っているのか?」とのIWJ記者の質問に「コメントは控えさせていただく」と浜田大臣! ~2.21浜田靖一防衛大臣定例記者会見 2023.2.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514200

 この質問に対して、佐藤氏は次のように答えました。

佐藤氏「日本は読んでいないというのに限りなく近い話だから、一々回答しないということだから、責任を負わないわけだよね。

 アメリカの方は完全な捏造だと言った場合には、ジャーナリストの書いたものを捏造だという挙証責任はどっちにある? 権力側だよね。だから、ちゃんと挙証をしてくださいと、どこが捏造なのかということだよね。

 それから本件に関しては、エマニュエル・トッドさんが、あげた国の名前が違ったけど、イギリスとポーランドっていう、EUとアメリカということは、たしか彼が文藝春秋で私と対談したとき『やったに決まっている』と。

 『どうして?』とトッドさんに聞いたんですね。『ロシアは栓を締めればいいだけだから、やる合理性がない。そういう簡単な話だ』とトッドさんが言ったことに、すっと納得してしまいましたけどね。(中略)

 ただ、構図としては、ロシアは栓閉めればいいのに何でそのインフラを壊さないといけないのかと、ここのところに対する合理的な説明が、ロシアの自作自演説にはないので、合理的に説明できないことは大体、外交ルートだっておかしいんですよ。

 でも何か嫌だと思いません? 柳条湖とか盧溝橋みたいな話があちこちでたくさん出てくるというのは、一体何を信じればいいのかというふうになって、すごく嫌な感じになってくる。

 でも、いずれにせよ、この調査報道の問題というのは、結局世界は無視できないと思う。

 でも、この調査報道が出てきても、これに対して極力目を向けたくない力が、なぜヨーロッパで働いているのか、アメリカで働いているのかっていうのは、さっき言ったロシアの反プーチン系の知識人が言っていた、やっぱり恐ろしい反ロ感情というのは、草の根から生じているんだという。こういうところ。

 その結果、それが跳ね返ると、この戦争をやむを得ないというロシア人の感情になっちゃうっていうことで、でも、これを日本語にするという、これは大変な作業だと思うんだけれども、それを(IWJが)やられてるということは非常に敬意に値しますし、ファイナンスの面でもできるところでみんな応援してあげて、それから後、まずそれを見て判断するっていう。(記事を)まず読んでそれにコメントすること。(中略)

 そして、この調査報道が出てくるっていうところが、アメリカの自由、それから、アメリカのメディア、権力監視の機能っていうのは、生きてるんだなっていうことで、大きい意味では、アメリカの国益になると、僕は思うけどね」。

 IWJを財政的に支援しよう、ということを、広く呼びかけていただいた、佐藤優氏に、感謝いたします。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※シーモア・ハーシュ氏の記事「ノルドストリームを爆破したのは米国」を否定した米国政府について「ジャーナリストの書いたものを捏造だという挙証責任は権力側にある」と佐藤優氏!~2.22「ウクライナ問題」東京大地塾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514212

 岩上安身は、2月17日に行ったエコノミストの田代秀敏氏へのインタビューで、シーモア・ハーシュ氏のスクープについて言及しています。IWJ記者は、浜田防衛大臣にシーモア・ハーシュ氏のスクープについて、質問をぶつけました。ぜひ、これらのコンテンツも御覧ください。

※ノルドストリームを爆破したのは米国だった! IWJはシーモア・ハーシュ氏の記事を仮訳!!【ハイライト3】岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 2023.02.17
https://www.youtube.com/watch?v=Nb7iky75O_c

※【ピックアップ】ノルドストリームの爆破を計画実行させたのは米国!? シーモア・ハーシュ氏のスクープについて「日本政府は検証や情報収集を行っているのか?」IWJ記者の質問に「コメントは控える」と浜田大臣
https://www.youtube.com/watch?v=2mzkbQuzRAk&t=3s

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230224

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴、尾内達也、前田啓)

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