日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ軍がロシア軍徴収兵が集まる駐屯地をハイマースで攻撃し89人が死亡!! 泥沼の戦闘で和平への兆しは見えず!」2023.1.5号~No.3766号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~2022年~2023年、年末年始ウクライナ紛争の経過総まくり(その1)クリスマスも大晦日も新年も関係なし、東部南部で続く泥沼の戦闘とロシア軍・ウクライナ軍のミサイル攻撃! ウクライナ軍は米国が1ヶ月かけて製造する榴弾を2日で消費! ゼレンスキー大統領の「10項目の和平案」の和平案をロシアのラブロフ外相は「幻想」と一蹴! ベラルーシ領内にウクライナ軍の防空ミサイルが着弾! 1日、ウクライナ軍がロシア軍徴収兵が集まる駐屯地をハイマースで攻撃、ロシア国防省は89名死亡と発表! 和平への兆しは見えず!

■【中継番組表】

■2023年の年頭から激動の金融界! 世界は低金利時代の終焉! 2023年は、日本経済の後進性が、ウクライナ紛争とセットの『台湾有事』という、米国主導の「代理戦争」戦略に、どのように利用されていくのか、見極めていく必要がある!

■「岩上安身のIWJ特報!」が、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

■急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!? 日本はこれからどうなるのか?~2022年12月末発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、9月16日、26日、10月10日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー」3回分を抜粋し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

■2010年12月の創業以来、IWJは最大の経済的危機です! 12月1日から12月26日までのご寄付は238万5900円。12月の月間目標額390万円の61%です。第13期が始まった8月から11月までの4ヶ月間の累積の不足額931万7470円を合計すると、12月末までに1321万7470円が必要ですが、18%にとどまっています! 1年の3分の1に相当する4ヶ月間で、すでに約1000万円不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、約3000万円近く不足することに! 皆さまの支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!
┗━━━━━

■はじめに~2022年~2023年、年末年始ウクライナ紛争の経過総まくり(その1)クリスマスも大晦日も新年も関係なし、東部南部で続く泥沼の戦闘とロシア軍・ウクライナ軍のミサイル攻撃! ウクライナ軍は米国が1ヶ月かけて製造する榴弾を2日で消費! ゼレンスキー大統領の「10項目の和平案」の和平案をロシアのラブロフ外相は「幻想」と一蹴! ベラルーシ領内にウクライナ軍の防空ミサイルが着弾! 1日、ウクライナ軍がロシア軍徴収兵が集まる駐屯地をハイマースで攻撃、ロシア国防省は89名死亡と発表! 和平への兆しは見えず!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ウクライナ紛争は、クリスマスも大晦日も新年も関係なく、激しい戦闘が続いています。『ワシントン・ポスト』は12月23日、「ウクライナを武装させるための途方もない『ストップ/スタート』運動の内情」と題した記事で、「米国による武器供給は、キエフにとってまったく十分ではなかった」と指摘しました。

 「ウクライナ戦争は国防費に恩恵をもたらしたが、生産は他の産業と同じ問題に苦しんでいる。インフレ、サプライチェーンの不足、熟練した意欲的な労働者の不足、パンデミック後の一般的な遅れがある。(中略)さらに、ウクライナ戦争の差し迫った、予期せぬ要求が、一役買っている。

 あらゆる種類の砲弾不足は依然として弱点である。増産が計画されているが、米国の防衛産業は現在、月に約1万4000発の155mm榴弾砲を製造できると、クリスティーン・ワーマス陸軍長官はインタビューで述べた。米国の国防当局者によると、ウクライナ軍は激戦の時期に2日間でその量(米国の防衛産業の月産量)を撃った」

 つまり、最も戦闘が激しかった時、ウクライナ軍は、1日あたり7000発の155mm榴弾砲を撃ったことになります。155mm榴弾砲は、NATO(北大西洋条約機構)規格の榴弾砲です。しばしばIWJではこの日刊IWJガイド等でお伝えしていますが、今のウクライナ軍は装備から弾薬、兵員に至るまでNATO軍化しているのが現状です。

※ツイッター「IWJ_Sokuho」3月26日、バイデン米大統領は、ポーランドのウクライナ国境の街で米兵を激励、ウクライナ国防相と外務相と会談! 先週死亡者ゼロだったマリウポリの劇場で一転、約300人が死亡したと当局がSNSで修正! 国連ウクライナ人権監視ミッションはロシア軍だけではなく「ウクライナ軍による無差別砲撃の疑惑についても調査」と明言!ウクライナ軍の「善戦」の背景には、膨大な重火器の提供だけではなく、NATOの「戦術指揮通信システム」からウクライナへのリアルタイム情報提供があった! ロシアが戦っている相手は米国とNATO司令部に操られるウクライナ軍だったのか!?
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50481#idx-4

※【号外第36弾】ウクライナの「紛争」が全面的な「戦争」へとエスカレートしかねない危機的転換点!/SOSです! IWJは経済的に大ピンチです! 緊急のご支援をお願いします! 2022.6.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506838

※はじめに~ツイッター「IWJ_Sokuho」6月14日、ウクライナのポドリャク大統領顧問、西側がこれまで投入した兵器をはるかに上回る300基の多連装ロケットシステム、500台の戦車、1000門の榴弾砲をNATOに要求! 15日からのNATO国防相会議で検討!! ストックホルム国際平和研究所が「核兵器が使用されるリスクは冷戦の最盛期以来のどの時期よりも高くなった」との報告書を発表! ほか
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50943#idx-1

 ロシアメディア『スプートニク』は24日、米国は155mmのM777榴弾砲をウクライナ軍に供給し続けており、ウクライナ軍はそれを「ドネツク州、及びルガンスク州の各地域で使用している」と指摘しています。

※Inside the monumental, stop-start effort to arm Ukraine(ウクライナを武装させるための途方もない、「ストップ/スタート」の取り組みの内情)(The Whashington Post、2022年12月23日)
https://www.washingtonpost.com/national-security/2022/12/23/ukraine-weapons-biden/

※ウクライナ軍、米国が1ヶ月かけて製造する榴弾をわずか2日で消費(スプートニク、2022年12月24日)
https://sputniknews.jp/20221224/12-14376275.html

 ウクライナ東部・南部の前線は大きく動かず、膠着状態が続いていますが、泥沼の戦闘が続いています。

 『ロイター』は12月29日、ウクライナ軍の情報として、ロシア軍は南部のヘルソン市へ33発のロケット弾を撃ち、東部のドネツク州のバフムトやルガンスク州のスバトベとクレミンナでも激しい攻防が続いている、と報じました。

 『ロイター』によると、ロシア側は、大統領府のペスコフ報道官は「ロシアの領土に関する今日の現実を考慮しないウクライナの和平計画はあり得ない」と述べています。しかし、ゼレンスキー大統領は「ロシアがウクライナの領土の保全を完全に尊重し、全てのロシア軍を撤退させることを想定した10項目の和平案を精力的に推し進めて」おり、まったく両者が折り合う道筋はついていません。

※ここから先は【会員版】となります(5410字)。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2023.1.5 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】13:30~「危機迫る私たちの生活と軍事問題 ―登壇: 天笠啓祐氏(ジャーナリスト)、小寺隆幸氏(軍学共同反対連絡会事務局長)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「ゲノム問題検討会議」主催の「危機迫る私たちの生活と軍事問題」を中継します。これまでIWJが報じてきた安全保障関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/securitytreaty

========

◆中継番組表◆

**2023.1.6 Fri.**

調整中

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆年末年始にアップした記事はこちらです◆

IWJピックアップ集・2023年新春特設サイト ウクライナ=善vsロシア=悪の二元論で世界を染め上げた米戦略の最終目標はロシアの弱体化【ロシア、ウクライナ侵攻編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513150

日刊IWJガイド2022年総まくり【ロシア、ウクライナ侵攻編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513199

IWJピックアップ集・2023年新春特設サイト 自民党と癒着し日本を蝕む反日カルト【統一教会編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513154

日刊IWJガイド2022年総まくり【統一教会編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513189

米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾!「ロシアは『主権のない国』である日本を見てない!」~12.22 岩上安身によるインタビュー第1109回 ゲスト 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 調査課長 原田大輔氏インタビュー(その2)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513165

【第578-581号】岩上安身のIWJ特報!「旧統一教会の目的は『天一国』の実現、その意図を政治家はよく理解すべき」岩上安身による全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士インタビュー 第2弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513326

【第582号】岩上安身のIWJ特報!急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!?日本はこれからどうなるのか?岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー(その1)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513329

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■2023年の年頭から激動の金融界! 世界は低金利時代の終焉! 2023年は、日本経済の後進性が、ウクライナ紛争とセットの『台湾有事』という、米国主導の「代理戦争」戦略に、どのように利用されていくのか、見極めていく必要がある!

 2022年以降、金融の世界では、金利上昇が世界的なトレンドになりました。

 2022年の年末の12月30日付『日経新聞』は、金融の世界に起きている激しい変化を次のように報じています。

 「2022年はおよそ40年ぶりの急激な金利上昇の年となった。インフレ高進を受け世界の中央銀行が利上げし、世界の平均国債利回りは1年で2.4%上昇した。上昇幅は遡れる1985年以降で最大だ。低金利時代の終わりが意識され、株式や債券の時価は45兆ドル(約5900兆円、17%)減った。マネーは短期債に退避する一方、再生可能エネルギーなど先を見据えた投資もみられる」

※世界の金利上昇、85年以降で最大 株・債券45兆ドル減(日経新聞、2022年12月30日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB272L80X21C22A2000000/

 日銀も、日本銀行は12月19日と20日に開かれた金融政策決定会合で、これまで0.25%程度としていた長期金利の変動許容幅を0.5%に拡大することを決定し、実質的な利上げに踏み切りました。

 異次元金融緩和を行ってきたアベノミクスの、完全な終焉です。

※はじめに~アベノミクスの異次元金融緩和がついに終わりに!? 日銀黒田東彦総裁、金融政策決定会合後の会見で長期金利の変動許容幅拡大について「金融緩和措置は維持」「政策金利は現在の水準またはそれを下回ることを想定」「利上げではない」と繰り返し強調!! アベノミクスの終わりなのか、継続なのか、どちらが本当なのか!? 混乱を招く黒田総裁発言をエコノミスト・田代秀敏氏が読み解く!(日刊IWJガイド、2022年12月21日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51676#idx-1

 アベノミクスによって、日本経済の金利コントロールの自由度は、諸外国に比べ、非常に低く、それでも、内外の金利差による超円安とインフレに対応せざるを得なくなり、利上げと公式には言えない利上げを日銀は行いました。

 「インフレはいずれ終焉する」という日銀の、これまでの根拠のない楽観的な見通しにも関わらず、2023年もこの利上げによる副作用と、これ以上の利上げを行わない副作用の両方から日銀は攻められることになります。

 政府は、こうした陥穽を突破するために、原発の新規建設や60年以上の運転を認めることなどを盛り込んだ「GX(グリーン・トランスフォーメーション)実現に向けた基本方針案」をとりまとめたと見ることもできます。

※原発事故後の方針を政府が大転換 新規建設や運転延長で最大限活用(朝日新聞、2022年12月22日)
https://www.msn.com/ja-jp/money/business/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%96%B9%E9%87%9D%E3%82%92%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%81%8C%E5%A4%A7%E8%BB%A2%E6%8F%9B-%E6%96%B0%E8%A6%8F%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E3%82%84%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%BB%B6%E9%95%B7%E3%81%A7%E6%9C%80%E5%A4%A7%E9%99%90%E6%B4%BB%E7%94%A8/ar-AA15ytrm

 どちらに舵を切っても、国民生活へのしわ寄せは避けられません。原発の事故リスクも、国民に押しつけられ続け、さらにはその原発が武力攻撃の標的となる原発と戦争リスクも今後は一段と高まります。

※はじめに~【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!? シリーズ特集 1・IWJ_YouTube Live】本日午後7時から、2011年12月26日収録「バンダジェフスキー論文の翻訳者が語る、『原発×戦争×健康被害』リスク~岩上安身によるインタビュー 第177回 ゲスト 茨城大学名誉教授・久保田護氏」を、公共性に鑑み、全編フルオープンで再配信します!(日刊IWJガイド、2022年3月12日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50380#idx-1

 IWJは年末に、日銀の利上げの副作用について、国交省や財務省、エコノミストの田代秀敏氏に取材しています。

※日銀の長期金利0.5%利上げは、一般国民をも直撃する! 利上げによって直撃を受けるのは、変動金利型住宅ローン! さらに、国債償還費の利払い増分が6兆円以上の負担増に! IWJは民間住宅ローンの実態調査を毎年行っている国交省と、国債発行を担当する財務省に緊急取材! エコノミスト田代秀敏氏も解説!(日刊IWJガイド、2022年12月22日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51676#idx-2

 金子勝慶応義塾大学名誉教授は、1月2日のツイートで、ずばり、日本経済の問題の核心を突いています。

「【日本が終わっていく2023年】麻痺した財政金融。情報通信技術、エネルギー転換、電気自動車化、RNA医薬品などあらゆる先端産業で遅れに遅れ、アメリカ下請け防衛と時代遅れの原発に突っ込む日本版オルガルヒ経済。長い賃金低下と格差拡大、そして人口減少。覚悟を決めて反転に向かうしかない」

※1月2日の金子勝慶應義塾大学名誉教授のツイート
https://twitter.com/masaru_kaneko/status/1609685508539678720?s=20&t=Vd0ulszFnwdO78ubFJ3Xgw

 2023年は、日本経済のこうした後進性が、ウクライナ紛争とセットの『台湾有事』という、米国主導の「代理戦争」戦略に、どのように利用されていくのか、見極めていく必要があると思われます。

■「岩上安身のIWJ特報!」が、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 「岩上安身のIWJ特報!」が、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞は、その年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 「岩上安身のIWJ特報!」は、「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、このたびついに1位を獲得しました。

 ちなみに、ジャーナリズム部門の2位以下には、第2位に上杉隆氏「ニッポンの問題点」、第3位に津田大介氏の「メディアの現場」、第4位に神保哲生氏、宮台真司氏の「マル激! メールマガジン」、第5位に山岡俊介氏の「アクセスジャーナル・メルマガ版」と続きます。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

 読者のコメントとして、「毎回濃い内容で、国内外の出来事を把握するための貴重な情報源となっています」が紹介されています。

 2022年、IWJが、1月から11月に発行した「岩上安身のIWJ特報!」をご紹介します。

<1月>
 10月28日に収録した「岩上安身による宇都宮健児弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」から、税制・財政問題について論じた後半部分です。前半部分は、2021年12月に発行しました。

【第542-545号】岩上安身のIWJ特報! 現役の矢野康治財務事務次官が与野党「バラマキ」批判!「このままでは国家財政破綻」と訴えた「矢野論文」の真価とは!?「不都合な真実直視」を言うなら、なぜ累進課税強化を言わない!? 岩上安身による宇都宮健児弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー「矢野康治財務事務次官による積極財政批判論文」検証編(その4~その7)

<2月>
 ロシアの侵攻開始前の1月27日に収録した「岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」から、「ウクライナ・クライシス」の本質に迫っていく部分を抜粋して発行しました。

【第546-548号】岩上安身のIWJ特報!「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る! 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その1~その3)

<3月>
 ロシアの侵攻開始前の1月27日と31日に収録した「岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」から、「ウクライナ・クライシス」の本質に迫っていく部分を抜粋して発行しました。

【第549号】岩上安身のIWJ特報!「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る! 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その4)

【第550-552号】岩上安身のIWJ特報!「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!(第2回)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その1~その3)

<4月>
 ロシアの侵攻開始前の2月18日に収録した「岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」に詳細な注釈をつけて発行しました。

【第553-557号】岩上安身のIWJ特報! ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第3回)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その1~その5)

<5月>
 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、3月3日に収録した「岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」の前半部分を発行しました。

【第558-560号】岩上安身のIWJ特報! ロシア軍侵攻で世界に衝撃! 東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その1~その3)

<6月>
 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、3月3日に収録した「岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」の後半部分を発行しました。

【第561-563号】岩上安身のIWJ特報! ロシア軍侵攻で世界に衝撃! 東『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その4~その6)

<7月>
 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、3月3日に収録した「岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」の後半部分を発行しました。

【第564-565号】岩上安身のIWJ特報! ロシア軍侵攻で世界に衝撃! 東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー(その7~その8)

 また、5月30日に収録した「岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー」から、後半部分「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

【第566-567号】岩上安身のIWJ特報!「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」(第4回後半)岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー(その1~その2)

<8月>
 7月に引き続き、5月30日に収録した「岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー」から、後半部分「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

【第568-571号】岩上安身のIWJ特報!「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」(第4回後半)岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー(その3~その6)

<9月>
 8月16日に収録した「岩上安身による国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

【第572号-574号】岩上安身のIWJ特報!「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!」岩上安身による国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏インタビュー(その1~その3)

<10月>
 8月15日に収録した「岩上安身による全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

【第575-577号】岩上安身のIWJ特報! 統一教会問題「安倍元総理銃撃事件は、『来るものが来たのか』と思った」!岩上安身による全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士インタビュー 第1弾(その1~その3)

<11月>
 9月9日に収録した「岩上安身による全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

【第578-581号】岩上安身のIWJ特報!「旧統一教会の目的は『天一国』の実現、その意図を政治家はよく理解すべき」岩上安身による全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士インタビュー 第2弾(その1~その4)

 また、11月は、急激な円安とインフレを受けて9月16日に収録した「岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー」から、特に重要な部分を抜粋し、詳細な注釈をつけて発行しました。

【第582号】岩上安身のIWJ特報! 急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!? 日本はこれからどうなるのか? 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー(その1)

 「岩上安身のIWJ特報!」は、IWJの看板番組「岩上安身のインタビュー」を、詳細な注を付記して、文字起こししたメルマガです。大手メディアでは報じない情報をお伝えします。長時間のインタビューを観る時間のない方やインタビューを記録として保存しておきたい方などに好評です。

 ぜひ、この機会にご購読ください。定期購読は以下の通りです。1本ずつの単品販売もあります。

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額880円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 また、IWJのサイトでは、サポート会員の方に「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを公開しています。サポート会員に登録すると岩上安身インタビューなどすべての記事を無制限で御覧いただけます。ぜひ、サポート会員登録してご利用ください!

※シリーズ:IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!? 日本はこれからどうなるのか?~12月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、9月16日、26日、10月10日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー」3回分を抜粋し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 12月は9月16日、26日、10月10日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー」3回分を抜粋し、詳細な注釈をつけて、11月に引き続き、第583号(その2)、第584号(その3)、第585号(その4)として発行しました!

※「頑張って働いた分が海外に流出し、働けど働けど暮らしは楽にならず」の日本はこれからどうなるのか!~岩上安身によるインタビュー第1097回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510693

※「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 安倍元総理の国葬よりも『アベノミクス』の国葬を!」~岩上安身によるインタビュー第1099回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511025

※「円安で日本は『買い負け』、マグロの大トロなんて東京では食べたこともないが、上海で中国人に奢ってもらったという日がくる!?」~岩上安身によるインタビュー第1102回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.10.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511372

 田代氏は、日本のGDP(国内総生産)成長率が年率3.5パーセントに上方修正と報じられながら、GDI(国民総所得)が0パーセント(厳密にはマイナス0.03パーセント)であることを報じないのは「大本営発表だ」と批判しました。

 円安に関しては、これまでは「円安になると株価が反発して値上がりする」という公式があったが、今回はそれが効かず、日経平均株価は下がっています。

 その理由を岩上安身が尋ねると、田代氏は、「今の日本の金融市場では、株式も国債も最大取引主体は外国の金融機関。彼らは株価をドル換算する。円安が進めば、ドル換算の株価は安くなるが、『死に体』だと思われている日本の株を買いに来ない」と話しました。

 日経平均などが下がる「株安」、円が売られる「円安」、債券が売られて金利が上がる「債券安」の3つが同時に起きる「トリプル安」を警戒すべき事態ですが、政治家たちは静観の姿勢。田代氏は「彼らは気付いていないのかもしれない」と言います。

 責任者である財務省の神田真人財務官は9月8日、最近の円安進行について「明らかに過度な変動」と危機感を表明していますが、翌9日の岸田総理の発言は、「急激な変化は好ましくない」とマイルドな表現に終始しています。

 しかし、「24年ぶりの安値」と言われている円の価値は、実際には24年前と同じではありません。日本やアメリカの物価変動を考慮しなくてはならず、現在の主な貿易相手国である中国の人民元と円との為替レートも含めて考える必要があります。

 「それらを勘案した実質実効為替レートをみると、現状、円は1970年代の前半。1ドル360円時代の実力しかないんです」と田代氏が説明すると、岩上安身は「360円! 固定相場時代に戻っている」とため息をつきました。

 田代氏は、これから日本が稼ぐ道を冷静に考えなくてはいけないと説き、「中国は(日本の)生産拠点だという考え方を変えること。完全に頭を切り替えない限り、日本はこの蟻地獄から抜け出せない」と指摘しました。

(第583号目次)
◆国民生活に直結するGDI(国民総所得)はマイナス。しかし「GDP成長率3.5パーセント」「コロナ前に回復」だけを報じる記者クラブメディア!
◆もはや通貨危機レベルの円安! アメリカで食べるビックマックは日本価格の3倍に相当!「ジャンクフードなんて言える金額じゃない」
◆急激に進む円安で投資のプロは「日本は死に体」と判断、売りに走る! これこそ緊急事態なのに、政治家は気付いていない!?
◆9月14日に日銀がやったレートチェックは、口先だけで相手を牽制する典型的「チープトーク」だった!

(第584号目次)
◆短期金利が高くなった米国債。目先の利益を追いかけ、設備投資や研究開発投資など長期的な視点が欠ける懸念も!
◆「20数年ぶりの円安」どころか今の円の実力は「1ドル360円時代」。海外旅行がニュースになった半世紀前に戻ってしまった!
◆インフレと円安で「行きはよいよい、帰りは怖い」。これはアベノミクス初期にわかっていたこと。引き返す道は通り過ぎた?
◆物価高で仕入れ値も高騰! 商品に価格転嫁できなければ、売れてる店でも突然閉店。大倒産時代がやって来る!?

(第585号目次)
◆「中国は生産基地」という古い頭を切り替えて、最高に付加価値の高いものを、最大貿易相手国の中国に売る。これが日本の稼ぐ道!
◆景気縮小と物価上昇が重なるクライシス! このままだと「岸田スタグフレーション」に突入か!?
◆「日本円は最強」という過去のイメージは捨て、ドル、ユーロ、中国人民元、インドのルピーなど複数の外貨で資産形成を!
詳しくは、ぜひ「まぐまぐ」にご登録の上、「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 IWJのサイトでは、サポート会員の方に「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを公開しています。サポート会員に登録すると岩上安身インタビューなどすべての記事を無制限で御覧いただけます。

※シリーズ:IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■2010年12月の創業以来、IWJは最大の経済的危機です! 12月のご寄付の実績が確定しました! 12月1日から12月31日までのご寄付は241件、350万7570円でした。12月の月間目標額390万円の90%です。第13期が始まった8月から11月までの4ヶ月間の累積の不足額931万7470円を合計すると、12月末までに1321万7470円が必要でしたが、その27%にとどまりました! 1年の3分の1に相当する4ヶ月間で、すでに約1000万円不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、約3000万円近く不足することに! 皆さまの支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 第13期が始まった8月から11月末までの4ヶ月間で、月間目標を下回る月が続き、この4ヶ月間の累積の不足額は931万7470円にまで膨れ上がってしまいました。1年の3分の1にあたる約4ヶ月間で1000万円近くが目標額よりも不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することになりそうです。

 12月の実績値が確定しました。12月1日から12月31日までのご寄付は241件、350万7570円でした。12月の月間目標額390万円の90%です。累積額を合計した1321万7470円の27%に相当します。

 IWJの内部留保も底を尽き、12月は、キャッシュフローが不足したため、経理から依頼されて、私、岩上安身が、個人的な私財から、500万円をIWJにつなぎ融資することでしのぐことになりました。

 この状況が続くと、1月も同じように私が私財を出して支えないといけなくなり、私の貯えが尽きると、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 1月は1日から4日までの4日間で、ご寄付は9件、16万6000円です。単独月間目標額390万円の4%に相当します。

 IWJの規模と活動に、抜本的な改革が必要であり、規模を縮小し、コンパクトで最優先の情報をお届けする体制を再構築したいと思っています。今よりコンパクトなスペースのオフィスに移転することも真剣に検討中です。

 人員、活動ともに引き締めて行いますが、情報の質の部分は落としてはなりません。その分、発行する情報の量をコンパクトにせざるを得なくなるかもしれません。

 ご寄付・カンパをお寄せくださった皆さまには、あつく御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、私が私財を投じて一時的に支えても、私の蓄えなどたかがしれたものですので、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことと、ご寄付・カンパをいただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、独立市民メディアとしての活動を貫いてきました!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチ・ドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。それは結局のところ、めぐりめぐって、私たち自身の生存や生活を、脅かすことになります。

 昨年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻しました。その後に起きた西側メディア・コントロールは、凄まじいの一言に尽きます。「ロシア=悪、プーチン=悪魔・狂人」、「ウクライナ=善、ゼレンスキー大統領=世界の自由と民主主義を守る英雄」の善悪二元論がメディアを席巻しました。

 4月23日には、アゾフ大隊の司令官へのテレビ・インタビューが行われ、TBSの看板キャスターの金平茂紀氏が「ロシア側は、アゾフ連隊のことを『ネオナチズムの象徴だ』というふうに非難していますけど、怒らないでくださいね」「アゾフ連隊は極右団体だったというような情報は、フェイクニュースだっていうふうに思っているんですね?」とアゾフをホワイト・ウオッシュする演出が行われました。

 インタビュー前に流された映像では、アゾフ連隊旗、隊員の腕のワッペン、アゾフ連隊基地入り口に掲げられた連隊のマークの、ネオナチの象徴である「ジーク・ルーン」にぼかしが入っていました。

 公安調査庁はホームページの「国際テロリズム要覧」から「ネオナチ組織がアゾフ大隊を結成した」などの記載を削除しました。

 国会では、紛争当時国の一方だけを招いて行われたゼレンスキー大統領のビデオ演説に、与党だけではなく、れいわ新選組を除く野党議員までもが皆、スタンディング・オベーションを送りました。

 戦況は、メディアによれば、いつもウクライナ軍が優勢でした。「ウクライナ軍が健闘」、「ウクライナ軍が反撃」、「ウクライナ軍が奪還」。まるで第2次大戦中に行われた大本営発表です。

 ウクライナ軍には、米国からロシアの年間軍事費の半分にあたる軍事支援が送り込まれています。ロシア軍側が苦戦していないはずはありません。必死の戦闘が続けられていますが、この12月の時点では現実には、ロシア軍とドネツク・ルガンスク人民共和国軍側がウクライナの東部南部の4州を占拠しています。つまり、大局を見れば「いつもウクライナ軍が優勢」であったはずはありません。

 東部の要衝都市・マリウポリとセベロドネツクを奪われると、ウクライナ軍側は、テロ攻撃ともいうべき、ザポリージャ原発への砲撃を激化させました。ザポリージャ原発はロシア軍側が占拠しているのですから、ロシア軍側が攻撃するはずがありません。

 しかし、西側のメディアは「ロシア軍による攻撃」だと、ゼレンスキー政権の発表をそのまま流し続けました。現地を調査したIAEA(国際原子力機関)も攻撃主体を絶対に明らかにしませんが、そうしたIAEAの対応からもウクライナ軍側による攻撃であることがうかがえます。

 「嘘は大きければ大きいほどバレない」といいます。ウクライナ紛争をめぐるメディア・コントロールの範囲は、西側メディアを覆ってしまうほど広く、IAEAのような国際機関であっても、西側の圧力に従わされてしまいます。

 IWJは、西側はもちろん、紛争当時国であるロシアやウクライナ、そして中国やインドなどの第三国のメディア、政治家、知識人の発言、米国の政策やシンクタンクのレポートなどを幅広く情報を集め、それぞれを付き合わせながら検証を行い、それぞれの時点で最も確からしいと思われる情報をお届けしてきました。

 私、岩上安身は、多くの研究者・専門家へのインタビューを通じて、米国が計画した「米露代理戦争」であるウクライナ紛争の実相を浮かび上がらせ、これが日本列島を戦場にする「米中代理戦争」につながる危険性があると、警鐘を鳴らしてきました。

 私がウクライナ問題についてインタビューを行なった方々は、以下の通りです。

 元外務省国際情報局長・孫崎享氏、国際政治学者・六辻彰二氏、ジャーナリスト・大野和基氏、エコノミスト・田代秀敏氏、ロシアNIS経済研究所所長・服部倫卓氏、経済産業研究所コンサルティングフェロー・現役経産官僚である藤和彦氏、国際政治学者・神奈川大学教授である羽場久美子氏、東アジア共同体研究所上級研究員・須川清司氏、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長・原田大輔氏。

 私は、ソ連崩壊前後のロシアを足かけ6年かけて取材しています。ウクライナ紛争は2014年のユーロマイダン・クーデターからとらえるべきだ、という声がようやく少しずつ聞こえるようになってきました。さらに遡って、ソ連崩壊の1991年から見ると、また違う世界が見えてきます。絶版となっていた私の著作『あらかじめ裏切られた革命』を日刊IWJガイド誌上で掲載しましょう、という提案をIWJスタッフから受け、復刻連載を開始することにしました。

 岩上安身とIWJが2022年に行なってきたウクライナ紛争関連の報道・取材・インタビューを、2022年末から2023年初めにかけて公開する新春特番でまとめます。このような形で、ブレることなく、ウクライナ紛争の実相を伝えてきたメディアは他にはないと自負しています。ぜひ、IWJ会員となって御覧ください。

 我々のような、客観的・公平な視点に立つ独立メディアが存在しなければ、この事態を人々が正確に知る手がかりがひとつ失われてしまいます。独自の視点で真実の報道を続けるIWJの存在価値を、ご理解いただき、お支えいただければと思います。

 2022年のもう一つの大事件は、安倍晋三元総理の銃殺事件とそれによって引き起こされた統一教会問題です。

 安倍元総理の銃殺事件は、まさに私が、孫崎享氏にインタビューを行った日に起きました。孫崎氏は、その場で安倍氏銃撃事件に関する報道がおかしい、不自然だ、と看破しました。山上容疑者の殺害行為の認否も明らかにしないうちに、メディアが揃って「動機は政治信条とは関係ない」とまず打ち出したからです。

※安倍元総理襲撃事件の報道は統制されている!?「今必要なのは『平和を創る道』の探求! 第2弾」~岩上安身によるインタビュー 第1081回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508501

 まさにその後、「動機」をめぐって、統一教会の名前が徐々に浮上し、岸田政権だけではなく、自民党という「保守」政党の根幹に関わるような、統一教会との癒着関係が次々と明らかになりました。

 IWJは、統一教会が反日・反社的な性格のきわめて強い組織犯罪であることを示す、米国人ジャーナリストの故ロバート・パリー氏の埋もれていた調査報告を発掘し、統一教会が行っていた犯罪行為や、北朝鮮への送金と核ミサイル開発に流用された疑惑までもお伝えしました。

 私、岩上安身も、統一教会の実態を描き出すために、研究者・弁護士・元信者・政治家など多くの人々にインタビューを行いました。統一教会の教義を示す『天聖経―文鮮明先生御言葉集』の内容の紹介と解説もしています。

 私が、統一教会問題でインタビューを行った方々は、以下の通りです。

 『統一教会―日本宣教の戦略と韓日祝福』の著者であり、北海道大学大学院文学研究科・文学部教授である櫻井義秀氏、『となりのカルト』の著者であり元統一教会信者である榊あまね氏、全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人・弁護士の山口広氏、元文科事務次官・前川喜平氏、政治経済学者・植草一秀氏、ジャーナリスト・鈴木エイト氏、立憲民主党・参議院議員の小西洋之氏。

 大手メディアは、被害者救済法案が国会を通過したことで、まるで幕引きをしたかのように統一教会問題を扱わなくなりました。しかし、統一教会と自民党の癒着がどのように築かれ、安倍晋三氏がどのようにそこに関わり、統一教会がどのように日本の政治に影響を及ぼしてきたのか、韓国に本部を置く統一教会と韓鶴子総裁の「使用者責任」を問うにはどうしたらいいのかなど、統一教会問題はまだまだこれから解明されなければならない問題が残っています。

 12月16日、岸田総理は「安保3文書」の改定を閣議決定したと発表しました。改定された「安保3文書」では、「北朝鮮・中国・ロシア」という日本にとって最も近い隣国であり、かつ核保有国である3カ国を名指しで「脅威・懸念」と明記しています。

 その北朝鮮の核ミサイル開発に、統一教会が日本人信者から搾り上げた献金が使われたかもしれないのです。統一教会と癒着し、捜査も抑制してきた自民党が「何をか言わんや」です。

 岩上安身とIWJが2022年に行なってきた統一教会問題関連の報道・取材・インタビューも、2022年末から2023年初めにかけて公開している新春特設サイトにまとめています。ぜひ、IWJ会員となって御覧ください。

 また、改憲による緊急事態条項の創設は、統一教会が自民党の背中を押して、実現に向けて推進してきた政策です。統一教会という「反日・反社会的カルト」を、日本社会から追放し、政治への介入をやめさせるとともに、この危険な緊急事態条項の憲法への導入を阻止するために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います!

 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードを、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料会員の皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230105

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、前田啓)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト【 https://iwj.co.jp/
公式ツイッターアカウント【 https://twitter.com/iwakami_staff