日刊IWJガイド「連続スクープ! IWJは、大手メディアの共同調査(10月19日~20日)を独自入手の上で、【号外第7弾!】を発行!IWJに緊急のご支援を!」2021.10.27号~No.3331号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~衆院選連続スクープ! IWJは26日、新たに独自入手した大手メディアの共同調査報告書(10月19日~20日)を最新版をもとにした【IWJ号外第7弾!】を発行! 他方、14日の総理大臣会見時にメールした質問に回答が届く! 完全版は会員制サイトで! 改憲か否か、まだまだIWJは全力疾走で、運命の分かれ道となる衆院選を追いかけます! 経済的にピンチのIWJにどうぞ緊急のご支援をお願いします!

■IWJ会員の皆さま、そして、私、岩上安身とIWJに関係のある、すべての皆さまへ。「日本よ! 独立せよ! 国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」 自公プラス維新他で改憲発議可能な3分の2に届くかどうかが今回の総選挙の真の争点!! 「支持政党なし」の無党派こそ国民の多数派!! 投票に行こう! 第一四半期で576万円の赤字で経済的大ピンチのIWJに、緊急のご支援をお願いします!! 岩上安身より

■【中継番組表】

■<IWJ取材報告>衆院選応援演説で菅前総理が最悪の大量在宅放置を棚に上げ、新型コロナ対策自慢! さらにはフェイクによる反共プロパガンダも!~10.26自由民主党 鈴木馨祐候補(神奈川7区)街頭演説 ―応援弁士:菅義偉前総理大臣

■【衆院選前に必見! 改憲による緊急事態条項導入の危険性! エッセンス版】改憲で緊急事態条項が通れば「国民に『お前らの財産没収します!』なんてこともできます!」と明石順平弁護士が危惧! 岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士 第3弾

■<新記事紹介>国民民主党は改憲勢力なのか否か? 山尾志桜里議員(当時、国民民主)は「緊急事態条項が危険なのではない!」と主張! 衆院選で改憲勢力が3分の2議席確保の場合、「改憲発議」! 改憲の国民投票はCM規制なし!

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■はじめに~衆院選連続スクープ! IWJは26日、新たに独自入手した大手メディアの共同調査報告書(10月19日~20日)を最新版をもとにした【IWJ号外第7弾!】を発行! 他方、14日の総理大臣会見時にメールした質問に回答が届く! 完全版は会員制サイトで! 改憲か否か、まだまだIWJは全力疾走で、運命の分かれ道となる衆院選を追いかけます! 経済的にピンチのIWJにどうぞ緊急のご支援をお願いします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 衆院選連続スクープ! 衆院選をめぐってIWJは昨日26日、独自入手した大手メディアの調査報告書(10月19日~20日)をもとに、第7弾の【号外】を発行しました。

 これは10月24日に【号外第4弾!】で発行した、独自入手した複数の大手メディアが共同で行った情報分析の最新版です!【号外第4弾!】の資料は、衆院選公示前の10月16日、17日に行われた調査にもとづくものですが、昨日の【号外第7弾!】は、同じ大手メディアが共同で衆院選序盤の19日から20日に行った調査にもとづく分析です。

 また、【号外第4弾!】では、全国289小選挙区のほんの一部のみを報じましたが、昨日この完全版をIWJサイトにアップしました。

 こちらはIWJ会員の方のみが御覧になれます! 会員登録がまだの方、会費未納で休会状態の方、ぜひ、この天下分け目の重要な衆院選の情報分析をお知りになるためにも、IWJへの会員登録と会費の納入をお急ぎください!

※IWJ会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※【IWJ連続スクープ完全版!】IWJは複数の大手メディアによる衆院選公示直前の共同調査資料(調査実施日10月16日~17日)を独自入手! 289小選挙区の候補者ごとの支持率とランク判定、支局の票読みや属性別分析の全データを会員限定で公開!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498345

 IWJは独自入手した自民党のマル秘選挙情勢分析(調査実施日10月7日~10日)をもとに、先週【号外】の第1弾から第3弾を出しました。

 さらに、自民党が新たに衆院選公示直前の10月15日から17日に行った調査をもとにした資料をも独自に入手し、25日深夜に【号外】の第6弾を出しました!

 IWJが【号外】としてお届けした、独自入手した自民党の選挙情勢分析に対しては、読者や支援者、永田町関係者、さらには候補者本人などから、大きな反響をいただいています! 自分の選挙区の情報を知りたい、という方もいらっしゃいました。ただし、号外は抜粋版ですので、すべてを網羅しているわけではありません。

※スクープ!【IWJ号外第1弾!】IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 衆院選挙直前の289の小選挙区の詳細な分析データと、 注目の選挙区の支持率を公開!北海道、東北、北関東、南関東、東京編(調査実施日10月7日~10日) 2021.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497800

※スクープ!【IWJ号外第2弾!】IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開! 第2弾 北陸信越、東海、近畿編(調査実施日10月7日~10日) 2021.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497805

※スクープ!【IWJ号外第3弾!】IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開! 第3弾 中国、四国、九州・沖縄編(調査実施日10月7日~10日) 2021.10.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497914

※スクープ!【IWJ号外第4弾!】衆院選スクープ第4弾! IWJは複数大手メディアによる共同調査報告書を独自入手!北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越、東海、近畿、中国、四国、九州編(調査実施日10月16日~17日)2021.10.25
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49663
※会員限定の完全版はこちらのURLからお入りください。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498345

※スクープ!【IWJ号外第5弾!】衆院選スクープ第5弾! IWJは公示直前に完成された自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越編(調査実施日10月15日~17日)2021.10.26
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49671

※スクープ!【IWJ号外第6弾!】衆院選スクープ第6弾! IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!東海、近畿、中国、四国、九州編(調査実施日10月15日~17日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49675

 この自民党情勢分析の完全版も、会員制のIWJサイトに掲載予定です。

 ただし、号外で取り上げた自民党のマル秘調査や大手メディアの調査の結果ですべてが決まるわけではありません。

 号外第4弾でご紹介したように、「支持なし」層が関心を持っている候補者の支持動向は、自民党や大手メディアの調査とはまったく異なっています。

 政党支持率は自民党3割、立憲民主党1割と言われますが、日本で4割を占める「特に支持している政党はない」という人たちが投票に行くと、選挙結果はまったく違ったものになります。

 また、自分が応援している候補者の小選挙区での当選が難しくても、がっかりしないでください。小選挙区で出馬している多くの候補者が比例にも登録しています。大雑把に言えば、小選挙区で落ちても3人に1人は比例で帰ってくる可能性があります。

 小選挙区で候補者を出さず、比例だけに勝負をかけている政党や候補者もいます。

 ぜひ諦めずにあなたの貴重な1票を、本当に支持したい候補に投じてください。

 改憲という日本の命運がかかった今回の衆院選を、IWJは全力で報じて参ります! IWJは経済的に非常に苦しい状態にあります! 今回の衆院選に関する様々な情報を見ていると、改憲派が3分の2議席を占める可能性を否定できません。どうか市民の皆さまからの熱いご支援をよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 他方、10月14日に行われた総理大臣会見で、岩上安身は、質疑に指名されませんでしたが、メールで質問を送りました。その回答が届きましたので、改めて質問と回答を公開します。

—–ここから—–

(質問)

 岸田総理に、総選挙の争点に関する質問をさせていただきます。現役の財務事務次官である矢野康治氏が、月刊「文藝春秋」11月号に、「このままでは国家財政は破綻する」と題した論文を寄稿し、衆議院選挙に向けて、与野党の掲げる大規模財政出動を「バラマキ合戦」と批判しました。高市政調会長の示す財政出動の方向なのか。

 鈴木財務大臣、矢野財務事務次官、経済同友会の桜田代表幹事らが支持する財政規律を守る方向なのか。財政についてどちらの方向を向いていくべきなのか、岸田総理御自身の御判断による大方針を、明確にお示しください。

 また、会見中に産経新聞の記者が改憲について質問されました。岸田総理は、恒久的な内閣独裁を可能にし、国会を空洞化させてしまう現在の自民党改憲案「緊急事態対応」にそのまま賛成なのでしょうか。他方、総理御自身が他日の記者会見でこの問題への質問に答えて、「国会の機能の維持をはかる」と発言されています。

 つまりこれは、緊急事態宣言の後も「国会の機能の維持」をはかり、緊急事態宣言発出の前に国会で事前同意することや政令発出前に国会での事前の承認を必要とすること、また、緊急事態が一時的な措置で終わるように、解除の手続きと、国会に立法権を速やかに戻すなどの条件を織り込む、徹底した制限を加えた、先進国並みの「国家緊急権」へと手直しをするおつもりなのか。岸田総理の本音はどちらにあるのか、お聞かせ願いたいと思います。【岩上安身氏】

(回答)

 財政は国の信頼の礎であり、財政健全化の旗は絶対降ろしてはならないと考えています。

 しかしながら、経済あっての財政であり、順番を間違ってはいけません。今は新型コロナという危機のさなかにあり、必要な財政支出は躊躇なく行ってまいります。

 経済をしっかり立て直します。そして、財政健全化に向けて取り組んでまいります。

 また、憲法改正については、国会が発議し、最終的には、国民投票により、主権者である国民の皆さま皆様が決めるものです。

 憲法改正の具体的な内容等について、内閣総理大臣としてお答えすることは差し控えたいと思いますが、自民党が提示した改憲項目は、たたき台であると承知しております。

 新型コロナへの対応を受けて、緊急事態への備えに対する関心が高まる中、まずは、憲法審査会において、与野党の枠を超えて、様々な論点について建設的な議論を行い、国民的な議論につなげていただきたいと思います。

—–ここまで—–

■IWJ会員の皆さま、そして、私、岩上安身とIWJに関係のある、すべての皆さまへ。「日本よ! 独立せよ! 国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」 自公プラス維新他で改憲発議可能な3分の2に届くかどうかが今回の総選挙の真の争点!! 「支持政党なし」の無党派こそ国民の多数派!! 投票に行こう! 第一四半期で576万円の赤字で経済的大ピンチのIWJに、緊急のご支援をお願いします!! 岩上安身より

 お世話になっております。IWJ代表の岩上安身です。

 天下分け目の衆院選が、今週末の10月31日 日曜日に迫ってまいりました。重要ではない選挙などありませんが、今度の選挙ほど重要な選挙は過去になかったのではないかと思います。改憲を賭して文字通り天下分け目の戦いになると思われます。

 IWJは今、選挙情勢のスクープを連発し、号外を連日出して、選挙情勢をどのメディアよりも詳しくお伝えすべく、全力疾走中です!

※スクープ!【IWJ号外第1弾!】IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 衆院選挙直前の289の小選挙区の詳細な分析データと、 注目の選挙区の支持率を公開!北海道、東北、北関東、南関東、東京編(調査実施日10月7日~10日) 2021.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497800

※スクープ!【IWJ号外第2弾!】IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開! 第2弾 北陸信越、東海、近畿編(調査実施日10月7日~10日) 2021.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497805

※スクープ!【IWJ号外第3弾!】IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開! 第3弾 中国、四国、九州・沖縄編(調査実施日10月7日~10日) 2021.10.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497914

※スクープ!【IWJ号外第4弾!】衆院選スクープ第4弾! IWJは複数大手メディアによる共同調査報告書を独自入手!北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越、東海、近畿、中国、四国、九州編(調査実施日10月16日~17日)2021.10.25
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49663

※スクープ!【IWJ号外第5弾!】衆院選スクープ第5弾! IWJは公示直前に完成された自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越編(調査実施日10月15日~17日)2021.10.26
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49671

※スクープ!【IWJ号外第6弾!】衆院選スクープ第6弾! IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!東海、近畿、中国、四国、九州編(調査実施日10月15日~17日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49675

 この号外第1弾~第6弾までの完全版は、会員制のIWJサイトに掲載予定です。ぜひ、会員登録がまだの方、会費未納の方々は、会員登録と会費の納入をおすませになって、会員専用のサイトで御覧になってください!

 またこの後もスクープは続きます! IWJから目をお離しにならないようにしてください!

 世界は今、100年に1度あるかないかの巨大な政治的経済的軍事的な地殻変動に見舞われています。いうまでもなく、日本を含む世界全体に単独覇権国として支配力と影響力を及ぼしてきた米国が衰退し、中国が米国の国力を上回る勢いの新興国と台頭してきているからです。

 地球上の力関係が、劇的に変わりつつあり、この米中のせめぎあいに、米国の「従属国」である日本はモロに巻き込まれつつあります。

 米国の衰退の原因は、米国自身の奢りによるところが大きい、と言わざるをえません。自ら生み出した新自由主義とグローバリズムのために、そして単独覇権主義を徹底するために巨大な軍事力を備え、行使してきたために米国内部で超富裕層と貧困層の格差が民主主義国と言えないほど開いてしまい、結果として国力を落としてしまっています。

 同じことが、そっくりそのまま日本でも起こっています。日本が米国のマネをしてこなかった(できなかった)のは、軍事力の行使だけでしたが、今後の行方次第ではそのタガが外れてしまうことでしょう。

 私がIWJというインターネット報道メディアを立ち上げた(会社登記)のは、正式には2010年12月のことですが、準備期間に約1年間かけました。その際、IWJという社名だけ決めて、「移行期通信」というメルマガを支持者の方々にお送りしていました。

 社名になぜIndependent(独立)という言葉を入れると決めていたのか。独立メディアである、という意味はもちろんのことですが、もう少し深い意味を込めて、日本の独立に少しでも資するように、という願いを込めたからです。それが私の志であり、一貫した「初期衝動」です。

 日本よ、独立せよ。

 米国への過度の依存から離れ、世界の国々、とりわけ隣国との友好に尽くし、独立国としてサバイバルせよ、という思いです。

 その思いを込めてスタートしたIWJですが、私の願い、言いかえれば危機感の方が、的中してしまい、日本は国力を落としながら、どんどん危うい方向に向かいつつあります。

 衆院選についての報道も連日大量に行われているのに、全国の選挙の真の争点にマスコミはフォーカスしていません。

 自民党単独で過半数を取るか、自公で過半数を取るか、などが問題なのではなく、一挙に候補者を増やした維新と改憲に前のめりな姿勢を見せる国民民主党がどれだけ議席を獲得し、その結果、自公だけでなく、維新プラス国民民主の一部などの改憲勢力が衆議院の3分の2の議席を得て、改憲発議が可能になるかどうか、それこそが、今回の争点なのです。

 大手メディアは、大っぴらに報じたり、論じたりするのを避けていますが、今回の総選挙の真の争点は、国会から立法権を奪って空洞化させ、内閣独裁を可能とする緊急事態条項(国家緊急権)を憲法に書き入れるため、改憲勢力が、改憲発議のできる3分の2の議席を獲得することにあるのです。

 これは、対中国との戦争を見すえて、国民の反対を抑え込んで戦時独裁体制を築き、米国の傀儡国として、米本土を守るため、日本国民を犠牲にする無謀な戦争に突っ込むためのものです。

 同時に、景気の回復やコロナ対策どころか、戦費調達で無制限に国債を増発して国の借金がどうにもならなくなったら、国家緊急権をもって、国民に対して大増税を強行するためでもあります。

 1946年、第二次大戦の敗戦の翌年、日本政府は国民に強制的に買わせた戦時国債がインフレで価値がなくなっている時、国家緊急権(緊急勅令)を発令して、「一回限り」という言い訳つきで全国民から財産を没収しインフレのために額面ほどの価値のなくなった国債の形ばかりの返済にあてて、表向きデフォルトをまぬがれた「前科」があるのです。

 その恐ろしい「財産税」のために、新円切り換えと同時に預金封鎖を行うという荒業まで用いたのでした。

 国家緊急権は、国家が、国民の意志とは無関係に強大な権力をふるえるようになる、「悪魔の魔法の杖」の如きものです。

 しかし、IWJは、国家緊急権という万能の「魔法の杖」を国家に渡さないように、これまでもずっと、この問題に警鐘を鳴らし続けてきました! この問題は現在、マスコミではタブーになってしまっています。すべてのメディアが、選挙報道をしながら、3分の2で改憲発議が可能となってしまう、という点には触れようとしません。

 その点の危うさを、IWJはずっと「炭鉱のカナリア」のように、近づく危機を1人でも多くの方に知らせるべく、叫び続けています!

 戦後憲法は、この危険な国家緊急権を取り除きましたが、再び憲法に書き込まれれば、どうなるのでしょうか。暴力的な愚行を一度やらかした政府です。二度とやらないなどと誰が保証できるのでしょうか。

 しかし、そんなIWJが、今、活動費が足りずに沈没しかけています! 市民の皆さんからの緊急のご支援がどうしても必要です!

 IWJでは、今期第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 10月は1日から25日までに、87件、116万2800円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、ありがとうございます。

 しかしこの金額でも、今月の月間目標額420万円の28%にとどまっています。月刊目標額に達するには、あと5日間で303万7200円必要です。

 今期第12期は、8月から始まり10月で3ヶ月目。第1四半期を迎えたところですが、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回ってしまい、2ヶ月ですでに合計272万3500円の赤字となっています。

 第一四半期も終ろうとしているこの時期ですが、今月の不足分303万7200円を足すと576万700円の赤字となってしまいます!!

 このペースで進んでこの赤字が現実となると、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を停止せざるをえなくなるかもしれません! スタッフも散り散りバラバラになってしまいます!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。

 私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間も亘って、無報酬で働くことを決めています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方私の貯えでは597万1500円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さま、会員ではない一般の市民の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3520人です。そのうちサポート会員は1237人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1700円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人5000円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 実際には、もうこれ以上、カンパは難しいという方もいらっしゃるでしょうから、この半数の方々から1万円ずつ今月中にカンパをしていただければ、経営破綻は避けられると思います。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 こうした選挙分析のスクープを、非会員の方も含めてお送りしているのは、公共性・公益性に鑑みて、身を削っても1人でも多くの国民の皆さまに知っていただくことが必要だという思いからです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 日本は今、歴史の大きな曲がり角に直面しています! その事実に気づいていない人もたくさんいます! 薄々気づいていても、何とかなるだろうとタカをくくっている人も少なくありません。決してそんなことはありません。

 核兵器をもたず、エネルギーも食料も自給できず、逆に日本列島中に原発を抱えている日本は、中国とミサイル戦を戦える国ではありません!

 自民党の高市政調会長が唱える、中国に対して電磁パルスで敵ミサイル基地を無力化するなど、まったくの妄想です。

 自民党も政府も、現実を直視せず、現実逃避に、ファンタジーの中に、逃げ込んでいます。

 真の愛国者であればあるほど、日本は絶対に今、戦争はしてはならない、ということが理解できるはずですし、勇気をもってそう主張すべきです。

 国家緊急権を、憲法には絶対に巻き込ませない! 国家緊急権による破滅的な戦争も、国民から財産を根こそぎ巻き上げる大増税もさせない! と、政府や自民党をはじめとする改憲勢力の前に立ちふさがって声を張るべきなのです!

 米国と中国の覇権争いに、日本は巻き込まれてはならない、自主独立の道を行く! という姿勢を貫くべきなのです!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

岩上安身拝

※会員のご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ


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◆中継番組表◆

**2021.10.27 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】12:00~「日本共産党 街頭演説 ―弁士:田村智子参議院議員(党副委員長)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 日本共産党による街頭演説会を中継します。これまでIWJが報じてきた日本共産党関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A
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【IWJ・Ch7】18:30~「立憲民主党 街頭演説『#立憲大作戦2021 in 東葛』―弁士:枝野幸男代表、竹内千春候補(千葉7区)、本庄知史候補(千葉8区)、宮川伸候補(千葉13区)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 立憲民主党による街頭演説会を中継します。これまでIWJが報じてきた立憲民主党関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%AB%8B%E6%86%B2%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A

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◆中継番組表◆

**2021.10.28 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】21:30~「岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー」
視聴URL:調整中

 岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた2021衆議院選挙関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/2021representative-election

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■<IWJ取材報告>衆院選応援演説で菅前総理が最悪の大量在宅放置を棚に上げ、新型コロナ対策自慢! さらにはフェイクによる反共プロパガンダも!~10.26自由民主党 鈴木馨祐候補(神奈川7区)街頭演説 ―応援弁士:菅義偉前総理大臣

 10月26日午前10時30分より、神奈川県横浜市のイトーヨーカドー綱島店前にて、衆院総選挙・自由民主党 鈴木馨祐(けいすけ)候補(神奈川7区)の街頭演説が行われ、応援弁士として、菅義偉前総理大臣がマイクを握りました。

 菅前総理の応援演説が始まる前に、鈴木候補の選対部長である、神奈川県議会議員の嶋村ただし氏が、次のように述べました。

 「菅前総理、ご存知のとおり、『コロナ対策に全力を尽くす、そのために総裁選には出ない』、そう決めて、コロナ対策に全力を尽くしていただいた結果が、今月に入って、このような(新型コロナウイルス感染者数の)収束になりました。これは、菅前総理の政策だと思います。そうでしょう、皆さん! 私たちの言ったとおりになった!」

 しかし、菅前総理のコロナ無策と東京五輪強行によって、8月には空前の感染爆発が起こり、多くの在宅死者を出したことや、コロナ禍の只中、野党からの再三の臨時国会開催要請を、首班指名選挙が行われた10月4日の臨時国会まで、100日近く無視し続けた内閣の総理大臣であったことについては一言も触れられることはありませんでした。

 続いて、菅前総理の応援演説となりました。

 「1年という短い期間ではありましたけれども、『国民のために働く内閣』として、様々な改革を進め、そして、多くの課題に答えを出してきたと思っています」

 菅氏はこの応援演説の中で、自身が在任中に取り組んだ新型コロナウイルス感染症対策について語りました。それは、ワクチン施策に重点を起きつつ、自身の業績を抽象的に振り返り、「菅内閣の新型コロナ対応は間違ってなかった」とPRに終始するものでした。

 菅前総理はまた、北朝鮮のミサイルの脅威などを例にとりながら、「国民の命を守る。それが政権の役割」と述べ、「共産党は、皆さんご承知のとおり、『日米同盟を廃棄する』と言っている。また、自衛隊は『憲法違反だから解消する』と言っている」と述べ、「こうした人たちに、この国の安全を任せることはできないんじゃないでしょうか?」と、反共プロパガンダを煽り立てました。

 この菅前総理の問いかけに、聴衆は拍手と歓声で応じました。

 しかし、「日米同盟の廃棄」について、共産党の綱領には次のように記されています。

 「日米安保条約を、条約第 10 条の手続き(アメリカ政府への通告)によって廃棄し、アメリカ軍とその軍事基地を撤退させる。対等平等の立場にもとづく日米友好条約を結ぶ」

※日本共産党綱領
https://www.jcp.or.jp/web_download/2020/02/2020-manifesto.pdf

 共産党は、単に「日米安保条約の廃棄」を唱えているのではなく、廃棄後、「アメリカ軍とその軍事基地を撤退させ、対等平等の立場にもとづく日米友好条約を結ぶ」としています。

 また、「自衛隊の解消」についても、共産党の綱領は次のように規定しています。

 「自衛隊については、海外派兵立法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での憲法第 9 条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる」

 これも、共産党はただ無責任に「自衛隊を解消」して、そのまま放っておくと言っているのではなく、「国民の合意」で「憲法9条を完全実施」するとしているのです。

 菅前総理の共産党批判は、共産党の政策を理解するための前後情報が欠落し、明らかに話が単純化されすぎています。

 もちろん、「自衛隊の解消」を将来的に目指している党なんて、信頼できないと考える人もいるでしょう。共産党は現行憲法の9条2項を字面通りに尊重して実現しようとしている可能性があります。それに反対する向きがあるのは当然、理解できます。

 しかし、この9条は日米安保条約と補完関係をなしており、占領軍の延長の、在日米軍を撤退させたあとは、自国の自衛手段を持つ必要は高まるはずです。しかしながら、現状は自立自衛の議論どころか、自衛隊も米軍の2軍扱いで、日本という国家が独自に自衛することができないのが現実です。

 まずは、米国の従属状態のままでいいのか、という議論が必要です。

 そもそも共産党は、立憲民主党が政権を取った場合の閣外協力について、4党合意以外の共産党独自の政策を持ち込まないことを明言しています。

 鈴木候補、ならびに、菅前総理の演説は、ぜひ全編動画をご視聴ください。

※衆院選応援演説で菅前総理が最悪の大量在宅放置を棚に上げ、新型コロナ対策自慢! さらにはフェイクによる反共プロパガンダも!~10.26自由民主党 鈴木馨祐候補(神奈川7区)街頭演説 ―応援弁士:菅義偉前総理大臣
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498274

■【衆院選前に必見! 改憲による緊急事態条項導入の危険性! エッセンス版】改憲で緊急事態条項が通れば「国民に『お前らの財産没収します!』なんてこともできます!」と明石順平弁護士が危惧! 岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士 第3弾

 10月23日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしたように、この衆院選では与野党がそろって大型財政出動を公約に掲げています。これは、このコロナ禍で傷んだ国民生活を支えるためには、必要な政策だと考えられます。

 しかしその一方で、改憲派が3分の2議席を越えれば、緊急事態条項を含む改憲が一気に押し進められる可能性があります。

 大型財政出動のための国債の大量発行、台湾有事、そして改憲による緊急事態条項発動の行き着く先は、ハイパーインフレによるデフォルト回避のための新円切り替えと預金封鎖、そしてその直後の最高税率90%もの「財産税」課税による国民の財産没収です。

 日本政府には、敗戦直後の1946年、実際に国家緊急権(緊急勅令)を発令して、大増税によって国民から金を巻き上げ、価値の暴落した国債の償還に回してデフォルトをまぬがれた「前科」があります。1度やったことは2度やらないはずがありません。まして「被害者」の国民が無知で、過去の歴史的事実を忘れ、あるいは知らず、無防備・無警戒ならば、必ずやるでしょう。

※はじめに~緊急事態条項を含む改憲発議がかかった天下分け目の衆院選、大手メディアは足並みそろえて自公+維新で改憲勢力が3分の2(310議席)に届くかどうかの情勢を分析せず! コロナ禍での大型財政出動、台湾海峡有事、緊急事態条項が揃えば、国債による戦費調達、米軍とともに中国軍との戦争、ハイパーインフレ、預金封鎖、国家緊急権による全国民への「財産税」再びという悪夢が現実に! 岩上安身は28日、エコノミストの田代秀敏氏、「公正な税制を求める市民連絡会」共同代表の宇都宮健児氏に財政と税制の問題についてインタビューを行います!(日刊IWJガイド、2021年10月23日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49644#idx-1

 IWJでは「岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士 第3弾」から、1945年に本当にあったこの「財産税」が、緊急事態条項の導入で再び可能となることを論じた【緊急事態条項エッセンス版】を、IWJのYouTubeチャンネルにアップしました。

 ぜひ、以下のURLからご視聴ください!

※【緊急事態条項エッセンス版】改憲で緊急事態条項が通れば「国民に『お前らの財産没収します!』なんてこともできます!」と明石順平弁護士が危惧!岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士 第3弾
https://youtu.be/DSyU3bKBn5Y

 また、明日午後9時から、岩上安身がエコノミストの田代秀敏氏、「公正な税制を求める市民連絡会」共同代表の宇都宮健児氏に財政と税制の問題についてインタビューを行います。こちらもどうかお見逃しなく!

■<新記事紹介>国民民主党は改憲勢力なのか否か? 山尾志桜里議員(当時、国民民主)は「緊急事態条項が危険なのではない!」と主張! 衆院選で改憲勢力が3分の2議席確保の場合、「改憲発議」! 改憲の国民投票はCM規制なし!

 2021年10月31日の衆院選では、たとえ与党の自公で過半数どまりになろうとも、日本維新の会の勢力拡大等により、改憲勢力が3分の2議席を確保する可能性があります。もしそうなれば、改憲の発議と、改憲案の是非を問う国民投票が実施される危険性が非常に高くなります。

 衆院選の約4か月前、6月11日の参議院本会議で、すでに改正(改悪)国民投票法が、賛成多数により可決、成立しています。国民投票が行われる場合、この改悪法に従って行われることになるのです。

 同法には、強力な改憲プロパガンダとなるCMに対する規制がありません。しかも、膨大な広告費の投入は、CMそのものの影響力だけでなく、大新聞・テレビ等の記事・番組の論調を改憲寄りに傾かせ、全メディアを「改憲広告メディア」に「堕落」させる危険性があります。

 大新聞とテレビのキー局は必ずコングロマリットとなっており、テレビが「買収」されて、大新聞が反対のことを書くわけがありません。マスコミがまるまる「改憲広告費」に公然と「買収」されうるのです。

 立憲民主党は、今後3年間にCM規制の議論を進めるとの附則をつけて法改悪に賛成しました。しかし与党は附則が「改憲発議を妨げるものではない」と、開き直るように断言。改悪法成立によって、いつでもCM規制なしの改憲発議が可能となったことは明白です。

 なぜこうした事態に陥ったのでしょうか? 4月15日の第204回国会初の衆議院憲法審査会での、各党議員の発言に注目します。

 その中で、国民民主党の山尾志桜里議員(当時)は、一般の選挙と、「国の最高法規」である憲法の改悪につながる国民投票を並列化し、国民投票法の採決をうながしました。

 さらに山尾議員は「緊急事態条項が危険なのではない」とまで発言。許しがたいデタラメ発言です。

 自民党案の緊急事態条項には、何の規制も、解除の規定もありません。無制約の国家緊急権は、民主主義を殺します。ナチスの前例を見れば明らかな過ちです。危険でない緊急事態条項などあるはずがありません。法律家である山尾氏が国家緊急権の恐ろしさを知らないはずがありません。

 強引に改憲に導こうとする山尾議員の「正体」が、むき出しになった瞬間でした。

 山尾氏は6月17日に次期衆院選立候補を見送る意向を示し、10月14日の衆議院解散で政界を去りました。しかし、国民投票法成立過程での山尾氏の発言は、成立を強引に推し進める力の一端を担い、衆院選後の改憲論議でも、決して無視できない意味を持っています。

 2020年3月13日に岩上安身がインタビューした時点では、山尾議員は「憲法に緊急事態条項は不要」と主張していました。それが1年後には180度転換したのです。岩上安身がインタビューした立憲民主党の小西洋之議員からは「国民民主党は、憲法調査会長が山尾志桜里さんになってからメチャクチャ」と強い批判が聞かれました。

 さらにその後、山尾議員は、櫻井よしこ氏の改憲集会に登壇し、「緊急事態条項の必要性」を訴えていたのです!

※櫻井よしこ氏らが憲法集会、国民投票法の早期成立訴え
https://www.sankei.com/article/20201202-QP5DCT5ETBLEDFJWAQ6FFOAPTY/

 元検事で、政治家以前に法律家である巧みな弁舌により、国民投票法採決と改憲をうながす山尾議員は、「変節」したのでしょうか!? それとも、隠していた緊急事態条項導入派の「正体」を露わにしたのでしょうか!?

 しかし今、喫緊の問題は、山尾氏個人の思想的な変節の理由を知ることではありません。衆院選で改憲勢力が3分の2議席以上を取った場合に、山尾氏が言い放った、「緊急事態条項は危険ではない」といった驚くべき主張が、改憲発議の理屈とされる危険性も十分ある点こそ問題なのです。

 また、維新は明らかに改憲派の「ゆ」党であることは間違いないとしても、国民民主党も、全員が改憲派に宗旨変えしたのか、その点がはっきりしません。同党のHPを見ても今回の総選挙に際して、自民の改憲4項目に賛成なのか、反対なのかまったくあきらかではありません。

 有権者の中で国民民主の候補や、政党名を書こうとしている人は、国民民主の候補者に緊急事態条項に賛成なのか、改憲発議に賛成なのか、問いただしてみる必要があります。護憲政党の候補者に投票しているつもりで、改憲派の候補者や政党に投票したら目もあてられません。我々も確認します。有権者の皆さまもぜひ、確認の上、回答や情報が得られたらおしらせいただきたいです。

 下記記事は本日アップ予定です。ぜひご一読ください。

※国民民主党は改憲勢力なのか否か? 山尾志桜里議員(当時、国民民主)は「緊急事態条項が危険なのではない!」と主張!衆院選で改憲勢力が3分の2議席確保の場合、「改憲発議」! 改憲の国民投票はCM規制なし!

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、城石裕幸、木原匡康、富樫航、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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