日刊IWJガイド「1962年の今日、琉球立法院が米国による沖縄支配の不当性を国連加盟諸国に訴える『二・一決議』を採択!」 2019.2.1日号~No.2332号~ (2019.2.1 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~1962年の今日、琉球立法院が米国による沖縄支配を告発する「二・一決議」を発表!翁長雄志前沖縄県知事の国連演説(2015年9月21日)の起源!
┠■【中継番組表】
┠■防衛予算の後年度負担は全額支払ってから納品されるから「ローン」と呼ぶなと叫ぶ安倍総理!単年度会計をかなぐり捨てた武器購入の危険性を扱ったエコノミストの田代秀敏氏へのインタビューを「岩上安身のIWJ特報!」として発行します!
┠■重ねに重ねた嘘が次々と明らかに!大幅な賃金上昇どころか、むしろマイナス!? 『アベノミクスによろしく』著者・明石順平氏が連日参加した、賃金構造基本統計の不正に関する野党合同ヒアリングがノーカットで閲覧できるのはIWJだけです!
┠■<お知らせ>
┠―■岩上さんによる編集者・作家の矢部宏治氏インタビューが2月7日に決定! 岩上さんによるインタビューの再開に向けて、ただ今、鋭意準備中です。今年も大手マスコミが伝えない重要問題について、岩上さんはインタビューを通じてどんどん発信していきます! どうか皆様、IWJへのご支援のほどよろしくお願いいたします!
┠―■現在IWJではテキスト班スタッフを募集中です! ぜひご応募ください!
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■はじめに~1962年の今日、琉球立法院が米国による沖縄支配を告発する「二・一決議」を発表!翁長雄志前沖縄県知事の国連演説(2015年9月21日)の起源!

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設をめぐり、安倍晋三総理が大浦湾側の軟弱地盤の地盤改良の必要性を「白状」したことを受け、玉城デニー沖縄県知事は昨日31日、軟弱地盤の問題は県の埋め立て承認撤回の理由の1つであり、それを「国が認めたならば、即刻工事を中止し、県との協議に応じるべきだ」と表明しました。違法行為を繰り返し、土砂投入を強行した安倍政権下の日本は、国際社会からどのように見えているのでしょうか。

※玉城デニー知事、「即刻工事を中止せよ」 国が辺野古の軟弱地盤を認める(沖縄タイムス、2019年1月31日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/379462

 在沖縄の米軍基地の法的根拠に関わって、57年前の2月1日を思い起こす必要があります。すなわち1962年の今日、米国沖縄統治下に置かれた琉球政府の立法院が、米国の沖縄統治は国連憲章に反する行為であると強く批判する「二・一決議」を発しました。

 そこでは米国による沖縄統治が「領土の不拡大及び民族自決の方向に反し、国連憲章の信託統治の条件に該当せず、国連加盟国たる日本の主権平等を無視し、統治の実態もまた国連憲章の統治に関する原則に反するものである」と指摘されています。

 さらにこの決議は、1960年12月に「植民地独立付与宣言」を採択した国連が「日本領土内で住民の意思に反して不当な支配がなされていることに対し、国連加盟諸国が注意を喚起されることを要望し、沖縄に対する日本の主権が速やかに回復されるよう尽力されんことを強く要望する」と、国連加盟諸国に対して訴えたものでした。

※古関彰一、豊下楢彦『沖縄 憲法なき戦後――講和条約三条と日本の安全保障』(みすず書房、2018年)(https://amzn.to/2GeEZ1h

 このように、琉球立法院や各種団体が米国政府に対する陳情団の派遣のみならず、国連決議を基礎に国際社会に働きかけることを試みた出発点が、1962年の本日なのです。この延長線上に、翁長雄志前知事の国連演説(2015年9月21日)があるといえましょう。

※「辺野古の状況を見てください」国連での沖縄知事声明全文(日本語訳)(沖縄タイムス、2015年9月22日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/18960

 この翁長代表団に帯同した方々の中に、琉球大学教育学部の島袋純教授がおられます。岩上さんによるインタビューでも翁長前知事の国連演説を扱いました。ぜひ下記URLよりご視聴ください。

※辺野古基地とならぶ沖縄県知事選の争点!構造的差別の原因をつくる「沖縄振興体制」から子どもを守れ! ~岩上安身による琉球大学教育学部教授・島袋純氏インタビュー(後編) 2018.9.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431166

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◆中継番組表◆

**2019.2.1 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】12:00~「勤労統計不正『賃金偽装』野党合同ヒアリング ―内容:特別監察委員会の調査結果、基幹統計の再点検などについて、厚生労働省、総務省、財務省、内閣府よりヒアリング」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 勤労統計不正「賃金偽装」野党合同ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた省庁ヒアリング関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%9C%81%E5%BA%81%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
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【IWJ・Ch6】13:30~「薔薇マーク(反緊縮左派)キャンペーン キックオフ記者会見 ―説明者:松尾匡氏(立命館大学経済学部教授)、井上智洋氏(駒澤大学経済学部准教授)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「薔薇マーク(反緊縮左派)キャンペーン」のスタートにともない開催される記者会見を中継します。
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【IWJ・エリアCh1・京都】19:00~「日本共産党大演説会―訴え:小池晃書紀局長、連帯あいさつ:同志社大学大学院教授 岡野八代氏」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1

「日本共産党京都府委員会」主催の日本共産党大演説会を中継します。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ・Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「首都圏反原発連合」の呼びかけで開催される首相官邸前抗議を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0

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◆中継番組表◆

**2019.2.2 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・京都】12:30〜「わたしの個人情報を守って!市民の会・スタート集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1

 京都市が18歳、22歳になる市民の個人情報をシールにして自衛隊に提供することを決めた問題について、市民でつくる「わたしの個人情報を守って!市民の会(準備会)」主催により開催される集会の模様を中継します。
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【IWJ・Ch4】13:30~「ゲノム問題検討会議主催 公開座談会『ジャーナリストと人文学者と市民が語る集い ゲノム編集技術はどのような未来をもたらすのか?』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 青野由利氏(毎日新聞論説室 専門編集委員)、天笠啓祐氏(科学ジャーナリスト)、島薗進氏(宗教学、死生学)によるゲノム問題の座談会を中継します。
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【IWJ・エリアCh1・大阪】19:00~「今だから語りたい!森友問題の『真実』 ―登壇:元NHK記者 現大阪日日新聞論説委員・相澤冬樹氏、木村真・豊中市議ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 「森友学園問題を考える会」主催で開催される集会を中継します。これまでIWJが報じてきた森友学園の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%A3%AE%E5%8F%8B%E5%AD%A6%E5%9C%92

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

安倍晋三総理を「内乱予備罪」で告発した元参議院議員・平野貞夫氏らが辺野古新基地建設の強行を「内乱罪」として追加告発!平野氏「最高権力者による『自己クーデタ』である!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440707

解体作業準備中の福島第一原子力発電所3・4号機排気筒で重さ22キログラムの鉄製足場、76メートル落下!! 構内4か所の排気筒、半径33メートル以内立ち入り禁止に!~1.10東京電力 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439320

東大の早野龍五名誉教授らが発表した論文に、市民の被曝線量を3分の1に少なく見積もる誤りがあった事を問われた更田委員長「規制委の判断に直接影響はない」1.9原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439231

情報公開用ホームページで更新ができないトラブル!東電福島第一原発のプラントパラメータやダストモニタのデータなど「現場でプラントの監視はできている」と東電!! ~1.7東京電力 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439053

東電が再申請すると思われる柏崎刈羽原子力発電所などのカンパニー化について更田豊志委員長は「すでにカンパニー化した『福島第一廃炉推進カンパニー』について検証されるべき」~1.30原子力規制委員会 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440848

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■防衛予算の後年度負担は全額支払ってから納品されるから「ローン」と呼ぶなと叫ぶ安倍総理!単年度会計をかなぐり捨てた武器購入の危険性を扱ったエコノミストの田代秀敏氏へのインタビューを「岩上安身のIWJ特報!」として発行します!

 1月30日の衆議院代表質問で、立憲民主党の枝野幸男代表が安倍晋三総理に対し、「兵器ローン」と表現すべき防衛費の後年度負担の増大について問いただしました。

 枝野代表は「防衛予算の後年度負担、すなわち兵器ローンの借金残高は、第二次安倍内閣当初の平成25年には、3兆2000億円余りでした。しかし、その後急激に伸び続け、平成31年度予算案では、5兆3000億円余り」を計上したことを指摘しました。

※衆議院インターネット審議中継(2019年1月30日)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48618&media_type=

 その上で、通常国会で審議される本予算の段階で「兵器ローンの残高が、(約5兆円の)年間防衛予算を上回ったという事実を枝野代表は強調しました。この点がなぜ重大なのかといえば、枝野代表もここで述べたように、日本の「国家予算は、会計年度ごとに予算を編成する、いわゆる単年度主義を基本」にしているからです。

 この異常事態について、安倍総理は「防衛予算の後年度負担をローンと呼ぶのは間違っている!」などと開き直っていますが、国家予算の単年度主義を壊すのは本当は重大な問題なのです。

 実は、日本が1937年以降に日中全面戦争の泥沼にはまり込んでいった際も、当時の近衛文麿内閣は、軍事費を単年度ではなく、「事変」(戦争の言い換え)終結後に決算することに決めたのです。そうした内容は、1937年9月10日に公布された「臨時軍事費特別会計法」で定められました。これにより、議会や国民に対して説明責任を負う必要がなくなった政府と軍部は、国債を財源にして軍事費を野放図に膨張させ続けていきました。

※鈴木晟『臨時軍事費特別会計――帝国日本を破滅させた魔性の制度』(講談社、2013年)(https://amzn.to/2Gcxvfl)87-96頁

 以上のように、兵器ローンが年間の防衛予算を上回るような事態は、近代日本の負の歴史の代表例である、「いったん始めると止められない戦争」を支えた臨時軍事費特別会計の濫用と非常に似ています。しかも安倍政権は、一発も銃砲弾を撃っていないうちから、もう総力戦並みの予算を組もうとしているのです。それでは、安倍総理は枝野代表の質問に何と答弁したのでしょうか。

 安倍総理は水を飲んだ後、こう述べました。「防衛費の後年度負担についてお尋ねがありました。兵器ローンとのご指摘がありましたが、ローンというのは、たとえば、車を買って納入を受けた後、これを使いながら残金を払い続けることだと思います」

 ひとまず、辞書的な意味を述べた後、安倍総理は、通常のローン契約よりひどい条件で防衛装備の支払いが行われていることを、なぜか得意げに答弁しました。

 「他方、防衛装備品の場合には国に納入される際には、代金を全額支払っているところであります。防衛装備品の場合、(米国との)契約から納入まで、長いもので4年から5年ほど要することから、契約段階では全額支払うことはしませんが、これをもって生じる後年度負担をローンと適切ではないというか、(ココで面を上げて)これは間違っていると思います」と安倍総理は語気を強めて原稿をめくりました。これでは、複数年の前払いを終えてようやく、4、5年前に注文した商品を手にするという契約になります。

 時々刻々と変化する東アジアの安全保障環境に対応するために、4、5年におよぶ高額の前払いを経てから、手にする時にはすでに旧式モデルになっている米国製兵器を購入することに、何の意味があるのでしょうか。当然、議場はヤジで騒然としました。

 この件に密接に関係しますが、昭和の戦時財政の歴史と戦後日本の財政規律の問題に関して、岩上さんはエコノミストの田代秀敏氏にインタビューしています。このインタビューの文字起こしを主とする「岩上安身のIWJ特報!」2019年1月号を昨日発行しました。

  ぜひ「まぐまぐ」にご登録の上、「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!「IWJ特報!」は「まぐまぐ大賞2018」におけるジャーナリズム部門で5位に入賞しています!

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

※MAG MAG AWARDS 2018 ジャーナリズム
https://www.mag2.com/events/mag2year/2018/category/journalism.html?id=3

 「IWJ特報!」のアーカイブは、IWJサイト内から単品購入も可能です。会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円で、サポート会員の方はすべて無料でお読みいただけます。こちらもぜひご検討ください。

※シリーズ: IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

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※会員登録がまだの方へのご案内はこちらです。ぜひご検討ください。
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 なお、インタビュー動画は下記URLよりご視聴ください。

※異次元金融緩和の重大かつ深刻な弊害!出口を模索しようにもわずかな金利上昇で日本経済は大混乱!? アベノミクスの無残な最期!~6.18岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2018.6.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424996

※失敗したアベノミクス・異次元金融緩和の副作用!? 人口減少にも関わらずバブル化する不動産市場・サブリース契約の地獄!~日銀が発表した英語論文の謎に迫る!岩上安身が田代秀敏氏に7.1インタビュー第2弾! 2018.7.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/426176

 全編ご視聴いただくには会員登録が必要ですので、下記URLよりお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、防衛予算を増大させる安倍政権の意図が、トランプ米政権の歓心を買うためであることは、元外務省国際情報局長の孫崎享氏に消費増税に関するお話しをうかがった際に取り上げました。あわせてご視聴ください。

※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第8弾!】元外務省国際情報局長・孫崎享氏にIWJ若手の川上正晃記者と小野坂 元(はじめ)記者が訊く、「既存組織はもう役に立たない!?」日本の司法・経済・外交の根本問題! 2018.12.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/438024

■重ねに重ねた嘘が次々と明らかに!大幅な賃金上昇どころか、むしろマイナス!? 『アベノミクスによろしく』著者・明石順平氏が連日参加した、賃金構造基本統計の不正に関する野党合同ヒアリングがノーカットで閲覧できるのはIWJだけです!

 厚生労働省が管轄する基幹統計「賃金構造基本統計」の不正については、連日に渡って各報道メディアが伝えています。この日刊IWJガイドでも、特別監査委員会により「組織的隠蔽は認定できず」という判定が出たことに対して、1月23日号で疑義を唱えています。

※腐敗しきった現在の日本の行政の実態を象徴する事件! 毎月勤労統計のごまかし問題で特別監査委員会は『組織的隠蔽』はないと認定! 厚労省による処分はコストに見合わない大甘!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38273#more-38273

 この認定は、やはり、厚生労働省職員の強い関与による利益誘導の結果であることが、明らかになっています。外部有識者による監査委員会とは名ばかりで、その実態は外部有識者「も」いる厚労省内部の組織だというのです。その経緯については、国会パブリックビューイング代表の上西充子氏・法政大学教授が、丁寧かつ的確な解説を書いています。

※勤労統計の不正調査問題、特別監察委員は果たして実際にヒアリングを行ったのか?(ハーバー・ビジネス・オンライン、2019年1月28日)
https://hbol.jp/184464

 また上西教授は、国会パブリックビューイングにおける活動の一環として、1月24日の衆議院厚生労働委員会の様子を街頭で上映し、それについての解説を行っています。統計不正に関して重要な情報が提出されていますが、NHKでは中継されていません。しかし、IWJはその街頭上映の模様を中継しています。

※アベノミクス偽装!! 実質賃金がマイナスでは消費税増税はできない!? 経済対策などあらゆる面に影響~1.28国会パブリックビューイング「毎月 勤労統計不正調査問題」緊急街頭上映 2019.1.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440685

 その他にも、この統計不正に関しては、次々と不祥事が明らかとなっています。朝日新聞は、賃金統計に関して2つの不祥事を報じています。まず、本来調査対象であるはずの「バーやキャバレー」などが、実際には対象から外されていました。また、調査計画では「調査員」による調査とあったのにもかかわらず、実際はほぼすべての事業所に対して「郵送」による配布や回収が行われていたというのです。

※厚労省でまた統計不正 賃金調査でバーなど対象から外す(朝日新聞、2019年1月29日)
https://digital.asahi.com/articles/ASM1X6H5NM1XUTFK02N.html?iref=pc_ss_date

 それだけではありません。この「郵送」問題に関して、2018年に開かれた有識者検討会に会合で、担当部局が虚偽の説明を述べていたことも明らかになっています。実際には郵送で調査を行っていたのに、「調査員による調査をしていた」と説明していたのです。

※賃金統計、組織的不正か 手法変更隠ぺいの疑い(日経新聞、2019年1月31日)
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019013102000066.html

 上西教授が述べるように、「実質的な賃金がマイナスなのでは?」という指摘は、統計不正に関する野党合同ヒアリングでもなされています。賃金統計では、担当者が2018年1月にデータ補正をひそかに始め、そのうえ企業の抽出方法も変更しました。そのために、賃金が上昇しているかのような調査結果が捏造されてしまったのです。しかし、野党の試算によると、実質賃金はむしろマイナスの可能性もあるというのです。

※実質賃金 マイナスの可能性も(しんぶん赤旗、2019年1月30日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2019-01-30/2019013002_02_1.html

 IWJは、この統計不正に関しての野党合同ヒアリングを連日に渡ってお伝えしています。岩上さんのインタビューにもご登場いただいた「アベノミクスによろしく」著者・明石順平氏が、何度も野党日リングに参加し、政府を糾弾しています。こうした中継報道は、大手メディアではまず不可能です。

※『アベノミクスによろしく』明石順平氏「別人の身長を比較して、身長が伸びたと言っているようなもの」~1.22賃金偽装問題・野党合同ヒアリング「毎月勤労統計」の調査が不適切だった問題ついて 2019.1.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440232

※勤労統計問題追及で野党5党・1会派が一堂に!国民民主・原口一博議員「実質賃金はマイナスだったじゃないですか!」「伸びたと言われながら、消費税まで増税させられる!」統計不正・賃金偽装 真相究明 院内集会 2019.1.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440818

※参考値の実質賃金の伸び率はマイナス0.5%!? 「アベノミクスによろしく」著者・明石順平氏が正しい算出方法を提示~1.30勤労統計不正「賃金偽装」野党合同ヒアリング 2019.1.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440846

※「アベノミクスの成果」に隠された驚くべき「かさ上げ」トリックを暴く! このままいくと日本経済は破綻!? ~岩上安身による弁護士『アベノミクスによろしく』著者・明石順平氏インタビュー 2017.12.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407610

 なお先日、IWJ会員の方より「野党ヒアリングの録画動画を即時にアップしていただけないでしょうか?」というご要望をいただきました。中継が行われている時間は、仕事の都合などで見られない。少し遅れて、その日の夜に見たい、というお気持ち、リクエストはよくわかります。

 しかし、残念ながら、現場から即時にサイトにアップすることは、現在のIWJの現状では不可能なのです。中継(あるいは録画)を行なうスタッフが現場から戻り、録画した動画をMPEG-2という形式から汎用性の高いmp4というフォーマットに変換処理した後、全編動画をvimeoという動画サイトへアップし、ハイライト動画を編集してYouTubeにアップします。それが完了した段階で、ウェブ班のスタッフがIWJの記事コンテンツとしてアップしています。

 現在、IWJは動画班に限らず慢性的な人手不足で、中継スタッフが1人で2現場を掛け持ちすることも珍しくありません。そうなると、どうしてもその日のうちにアップすることができなくなる場合もあります。なるべく迅速に全編動画をアップできるよう、スタッフ一同、心がけておりますので、なにとぞご了承をお願いいたします。

 なお、こうしたアーカイブの録画をご覧になるためには、会員登録が必要です。ぜひとも、会員登録をお忘れなきよう、よろしくお願いいたします。 

 勤労統計不正問題は「賃金偽装」であるとの、野党議員による合同ヒアリングの場での鋭い追及が、テレビで放映されることはまずありません。しかしIWJは、日本の政治の縮図とも言うべき現場の状況を、ノーカットの全編動画でお届けし続けています。

※今まさに改竄している!? 勤労統計調査改善検討会の4回目から5回目の議事録! 監査報告書の根底が揺るぐ疑惑も発覚!? ~1.31勤労統計不正「賃金偽装」野党合同ヒアリング 2019.1.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440889

 野党合同ヒアリングの中で、重要な真実が次々と明らかになっていくこの機会に、会員登録がまだの方は、ぜひともIWJの会員登録をご検討ください! また、すでに会員となっておられる方は、ぜひとも回りの方にも、IWJ会員登録へのお声がけをしていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします!

■<お知らせ>
■岩上安身が3ヶ月ぶりに再起動!! 岩上さんによる編集者・作家の矢部宏治氏インタビューが2月7日に決定!矢部氏へのインタビューは、通算953回目のインタビューとなります!年内には通算1000回達成へ!どうか皆様、IWJへのご支援のほどよろしくお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 岩上さん復帰後のインタビュー第1弾は、編集者・作家の矢部宏治氏に決定しました! 岩上さんによる矢部氏インタビューは2月7日午後8時から、全編フルオープンで配信します!

 矢部氏は昨年11月に『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた』(講談社現代新書 https://amzn.to/2QWtzBP)を上梓しました。

 この『知ってはいけない2』の上梓にあわせ、岩上さんは矢部氏へインタビューを行う予定でしたが、昨年10月30日に心臓発作に見舞われて以来、大きく体調を崩していたため、延期せざるをえませんでした。岩上さんは、延期を決断した時の心境と、矢部氏が著書で訴えていることの内容の重要性について、詳細に書き綴っています。ぜひ以下のURLよりご覧ください。

※【岩上安身のツイ録】体調不良が好転せず、インタビュー強行を断念。岩上安身による矢部宏治氏インタビュー延期のお詫びとこのインタビューにかける思い…病床からのツイート50連投 2018.11.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436095

 2ヶ月半もの間、毎日のように発熱・下痢・腹痛・のどの痛みなどにさいなまれ、闘病生活が続いた岩上さんは、インタビューをしたい、仕事をしたいという、はやる気持ちを抑えて療養に専念していました。この間、1日の大半を横になって過ごしていたため、衰えきった体力はまだまだ取り戻してはいませんが、インタビューに臨むには可能なところまでは快復しています。現在はインタビューに向け、岩上さんもスタッフも着々と準備を進めています!

 本インタビューのトピックのひとつは、北方領土問題と日米安保の関係です。ここでは、この問題に関する基本的な事項にふれておきます。

 1956年10月の日ソ共同宣言調印にいたる交渉とその後の北方領土問題について、孫崎享氏は著書『戦後史の正体 1945-2012』(創元社、2012年)(https://amzn.to/2PGk9Ke)で次のように述べています。

 「北方領土の北側二島、国後島、択捉島というのは第二次大戦末期に米国がソ連に対し、対日戦争に参加してもらう代償として与えた領土なのです。しかもその米国が冷戦の勃発後、今度は国後、択捉のソ連への引き渡しに反対し、わざと『北方領土問題』を解決できないようにしているのです。日本とソ連のあいだに紛争のタネをのこし、友好関係を作らせないためにです」

 この内容は鳩山一郎内閣、とりわけ重光葵外相によって進められた歯舞・色丹の「2島返還」路線がなぜ覆ったのか、という問題に関わります。続いて、孫崎氏の『日本の国境問題――尖閣・竹島・北方領土』(筑摩書房、2011年)(https://amzn.to/2DL5Gc8)第3章に即して見ていきます。

 米国のダレス国務長官は1956年9月7日に谷正之駐米大使に手交した「日ソ交渉に関する米国覚書」で重光外相に「日本が国後、択捉をソ連に帰属せしめたら米国は沖縄を併合する」伝えたと述べています。

 さらにダレス国務長官は谷駐米大使に対しても「日本はサンフランシスコ条約で放棄した領土に対する主権をほかに引き渡す権利を持っていない」と日本政府の対ソ交渉を牽制しています。このようにダレス国務長官は、日本の外交主権を認めないかのような発言を辞さなかったのです。

 こうした歴史的背景をふまえつつ、矢部氏が解明してきた日米安保に関わる密約と北方領土問題とがどう交錯していくのか、岩上さんがうかがってまいります。

 さらに、今回の岩上さんによる矢部氏インタビューでは、2月6日に発売される矢部氏の著書『天皇メッセージ』(『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』)(小学館、2015年)の増補改訂版、https://amzn.to/2G9OsqH)の内容にも若干紹介します。明仁天皇が戦争や被災地の慰霊を通じて、象徴天皇として在り方を模索し、どのように実践されてきたのかお伝えしていきます。

 ぜひ、岩上さんの復帰後インタビュー第1弾となる矢部宏治氏インタビューをご覧ください!

 岩上さんによるインタビューやIWJの記事、毎日発行している日刊IWJガイドなど、IWJの活動は、皆様からのご寄付・カンパと、会員の皆様からいただいている会費によって支えられています。

 ご寄付・カンパをいただいた皆様には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 しかし残念ながら、1月1日から28日までのご寄付・カンパは311万1933円で、目標額の69%にとどまっています。いささか低調に推移するご寄付・カンパのペースをかんがみて、毎月のカンパの目標額設定は、本来の500万円から450万円へと下方修正しております。また、緊縮予算でも活動規模を縮小させないために、岩上さんは自らの役員報酬を50%カットしており、文字どおり、身銭を切ってIWJを支えています。それでも、このままでは、IWJは活動を維持するのが非常に難しくなってしまいます。

 IWJが、今後とも独立メディアとして精力的な活動を続けていくには、皆様からのご支援がどうしても必要となります! 照る時、曇る時、いろいろな時があるとは思いますが、岩上さんも再起動し、インタビュー再開に向けて動き出した今、どうか、ご寄付・カンパ、会員登録による、さらなるご支援のほど、改めましてよろしくお願い申し上げます!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 一般会員にご登録していただくと、岩上安身インタビューなどの独自動画コンテンツを公開後一ヶ月間、アーカイブでご都合のよい時にご覧いただけます!サポート会員に登録すると期間無制限でご覧いただくことができます。入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と、年額にすると2ヶ月分お得になっています!

 サポート会員にご登録いただくと、岩上安身インタビューを全文文字起こしして詳細な注釈をつけた「岩上安身のIWJ特報!」を、すべて無料で閲覧することができます。さらに、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 また、一般会員からサポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 サポート会員へのご登録、アップグレードをご検討いただき、IWJの活動へのさらなるご支援をいただければ幸いです。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます! 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 なおIWJの記事は、単品で購入していただき、ご都合のよい時にゆっくり購読していただくことも可能です!

 岩上さんのインタビューは会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円でご購入いただけます。また、一般の記事は会員以外の方は1本300円でご購入いただけます。こちらも、ぜひご利用ください。

■現在IWJではテキスト班スタッフを募集中です! ぜひご応募ください!

 現在、IWJではテキスト班のスタッフを募集しています。

 週5日、フルタイムの専業で働ける方を最優先で募集しています。

 テキスト班は、毎日発行している現在お読みの日刊IWJガイドの執筆や編集、 IWJのサイトの記事の取材や執筆・編集、岩上さんによるインタビューのためのリサーチとパワーポイント作成が主な仕事になります。その他にも、記者会見での現場記者や、時にはインタビューアーも務めます。

 これらの仕事がすべてできる必要はありません。現在のスタッフにもそれぞれ得意・不得意があり、他班のスタッフとも助け合いながら仕事を行っています。

 メディアでの仕事の経験は問いません。経験のない方には、丁寧にご指導いたします。必要な条件は、旺盛な知的好奇心と、当方の指示・当社のルールを守れるチームワークです。

 現在の政治に危機感をお持ちの方、ぜひ、IWJで一緒に働いて、力を貸してください!

 現在、IWJでは、退職金を会社が積み立てている無期雇用の正社員、退職金はない有期雇用の契約社員、アルバイトの3種類の雇用形態があります。いずれも健康保険、厚生年金、雇用保険など、社会保険が完備されています。車を社用で運転するスタッフのために、民間の自動車保険にも会社負担で入っています。そのほかに、他の仕事と兼業するための業務委託、外注、などの働き方もあります。

 また、IWJでは、社会保険労務士と顧問契約を結んでおり、労働法規を過失でも違反しないように気をつけています。決して長時間労働にならないように、36協定の範囲内に留めています。残業には、すべて規定どおり割増賃金が付きます。業務の都合上深夜残業になってしまった場合には、残業代に加えて深夜割増残業代を支払っています。深夜残業により終電を逃した場合は、車を運転できる人には社用車を貸し出し、運転できない人は運転できる人が自宅まで送ります。また、仮眠室も用意しています。

 IWJでは、2010年12月の創業以来、内部スタッフ・外部の業務委託に関わらず、賃金・報酬の未払い・遅払いは一切ありません。時間給での契約の場合は、サービス残業(残業しても支払われない無賃労働)もありません。

 IWJは、決してブラック企業ではありません。小さな会社ですが、税理士、社労士、産業医に報酬を払って顧問としてお願いしているのは、珍しいと自負しています。正社員に限らず、スタッフには健康診断を受診できるようにしています。慢性的な体調不良や病気がある場合には、産業医と面談し、適切な病院を紹介してもらうなど、スタッフの健康管理に、細心の注意を払っています。

 労基法に拘束されない経営者で、IWJのオーナーである岩上さんは、休みなしで働くことで知られ、それが故に無理をしすぎていて、体を壊したりもしますが、スタッフには労基法を遵守し、健康配慮も怠りません。

 世間では、熱があるのに会社へ出てこい、などという経営者が少なくないようですが、岩上さんは決してそんな無茶は言いません。口を酸っぱくして、病院嫌いのスタッフに、体調不良ならばすぐ病院へ行くようにと指示。インフルエンザを社内に蔓延させてしまうようなことがないよう、罹患した人には熱が下がっても、ウイルスが抜けるまで在宅を指示するなど、スタッフの健康管理のため、できることは徹底しています。

 一部の大企業の正社員並の高給が支払えるわけではありませんが、法規やルールはきちんと守り、約束した賃金は滞りなくお支払いしています。企業でも人間でも、一番大切なものは信用です。その信用は大切に守り通しています。

 また、同時にプロの外注ライターの方、地方を含む在宅ライターの方も募集しています。サマリーライターは、難解な文章を書く必要はありません。新聞・雑誌の一般的な記事程度の文章を書ければ大丈夫です。

 外部ライターの方は通年で募集しています。どんな分野でも書ける方であればとても助かりますが、自分は、原発だけ、貧困・格差問題だけ、といったワンテーマライターの方も歓迎です。他の仕事(メディア以外の仕事、メディアの仕事)との兼業も、話し合って調整できれば、可能です!

 また、全国各地で、ライブストリーミングをやってくださる中継市民の方々も募集しています。ボランティアでも、ペイワークでも、ご相談に乗ります。機材の貸し出しもします。現場への交通費などの経費は全額IWJが持ちます。もちろん、ボランティアとして、中継を中心にお手伝い下さる方は、週に一度であろうと、月に一度であろうと歓迎です。その方のペースで、ご助力いただければと思います。

 ぜひ、ご応募ください!お待ちしております。

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、池田雄一、上杉英世、小野坂元)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/