日刊IWJガイド「 <お詫び>本日予定していた『岩上安身による作家・編集者矢部宏治氏インタビュー』は岩上の体調不良により延期となりました」2018.11.21日号~No.2260号~(2018.11.21 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ <お詫び>本日予定していた「新刊『知ってはいけない2――日本の主権はこうして失われた』~岩上安身による作家・編集者矢部宏治氏インタビュー」は岩上さんの体調不良により延期となりました。大変申し訳ありません。インタビューは近日中に必ず行いますので、しばらくお待ちください
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】日産ゴーン会長逮捕でルノー株急落! この値動きの意味するものは!? 日仏関係、中東との関係に影響はあるのか?
┠―【2】週130時間労働!? 法務省の聴取票開示で明らかになった外国人技能実習生の劣悪な労働実態!
┠―【3】自称「作家」百田尚樹氏の「話題」の新刊『日本国紀』のコピペ疑惑! 百田氏が自らコピペを認めるも、謝罪をしないどころかコピペを指摘した人たちを「印象操作」と言って攻撃!無知丸出しの上、恥も知らない「沸点が高い」と自称する「作家」の悪あがき!
┠―【4】ネタニヤフ連立政権、崩壊間近!? イスラエル・米国の「悪の枢軸」同盟も瓦解!? 
┠■<お知らせ>
┠―■いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月のご寄付・カンパは今期初めて目標額を達成しました!ありがとうございます!ですが、今期がスタートした8月1日から11月20日までのご寄付・カンパの目標達成率は、72%にとどまっております! IWJの財政は非常に苦しい状況にありますが、この危機を乗り越えられるよう、どうか今後ともご支援をお願いいたします!
┠―■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~ <お詫び>本日予定していた「新刊『知ってはいけない2――日本の主権はこうして失われた』~岩上安身による作家・編集者矢部宏治氏インタビュー」は岩上さんの体調不良により延期となりました。大変申し訳ありません。インタビューは近日中に必ず行いますので、しばらくお待ちください

 おはようございます。IWJ編集部です。

 連日お伝えしておりますが、岩上さんは10月30日に軽い心臓発作に見舞われ、その後も体調不良が続いています。11月初めからインタビューの予定が続いていましたが、先生方には事情を説明してそのほとんどを延期していただきました。それでも日頃のハードワークがたたり、この数日間は毎日発熱を繰り返し、のどの痛みや下痢もひどく、病院へ通う以外は、自宅で静養を続けています。30日の心臓発作の後、主治医である心臓の専門医に最低3週間の安静を告げられていましたが、やはり本当にそれくらい徹底した静養が必要だったのかもしれません。免疫力が決定的に落ちていることが、はたから見ていても明らかです。

 本日は、岩上さんは午後2時半より新刊『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた』(講談社現代新書 https://amzn.to/2QWtzBP)を出されたばかりの作家で編集者の矢部宏治氏へのインタビューを予定していましたが、昨日の夕方の時点で発熱があり、延期させていただくことを決定いたしました。

 岩上さんは昨日、夕方の時点でもまだ迷っていました。日中は熱も下がり、体調も比較的落ち着くため、このまま熱が上がらなければ、少し無理をすれば翌日のインタビューを敢行できるのではないかと考えていたようです。しかも矢部さんの本のテーマは、岩上さんのやりたかったことであり、この貴重な内容をぜひインタビューを通して世の中に広げたいとの強い思いもあったからです。

 しかしこの間、会員の皆様から岩上さんの体調を心配する温かくも厳しいメッセージが多く寄せられ、中には「無理をして最悪の事態になったらどうするんだ?IWJが『存在し続ける』ことこそが大事。スタッフが身を挺して止めなくてどうする?」といった、岩上さんに対してだけでなく、スタッフに対しても厳しいお叱りのメッセージもいただいております。

 そのようなこともあり、いつもは岩上さんの最終決断を尊重するスタッフも、昨日は出社していた全員がインタビューの敢行に反対し、岩上さんを休ませようと説得していました。結局、前述のとおり、午後6時過ぎから熱が上がり始め、岩上さんもやっと会員の皆様やスタッフの忠告に従う決心がついたようです。

 このような経緯で、本日のインタビューを心待ちにされていた皆様には大変申し訳ありませんが、岩上さんの体調が戻りしだい近日中に必ず矢部さんへのインタビューは行いますので、どうかご了承ください。

 岩上さんが無理をしてでもインタビューを敢行しようとするのは、日本に危険な改憲の危機が近づいていて、それと対抗していこうという勢力が社会に広く横断的に現れていないことがあげられます。その上で、声を大にしてより多くの人々に警戒感をもつように伝えてく、ジャーナリストとしての「使命」を果たすには、IWJが独立メディアとしての活力ある状態をキープできていなくてはなりません。

 ところが、会員数が減り、ご寄付・カンパも集まらなくなってしまうとIWJの経営が立ち行かなくなってしまうという懸念が、現状ではぬぐいきれない状態です。岩上さん自身は今期50%の報酬カットをしていますが、それでも今期このまま苦しい状況が続くなら、人員削減も考えなければならないということが、ストレスとなってのしかかっています。

 折しも昨日発売された「DAYS JAPAN」が来年2月をもっての休刊を発表したように、独立メディアの経営は常に瀬戸際に立たされ続けています。皆様からのご支援が続かなければ、あっという間になくなってしまう存在です。どうか、より一層の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信】と題して、「DAYS JAPAN」に関連したコンテンツを再配信いたします。まず、本日は2013年11月2日に収録した、フォトジャーナリストで初代編集長の広河隆一氏の京都での講演会「原発事故と子どもたち」をお届けいたします。ぜひご覧ください。

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【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 1・IWJ_Youtube Live】11月21日(水)19:00~
広河隆一氏「窮状を訴える人たちに『自分はジャーナリストだから取材しかしない』とは言えない」 ~講演会「原発事故と子どもたち」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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◆中継番組表◆

**2018.11.21 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】14:00~「国民民主党 玉木雄一郎代表 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 国民民主党 玉木雄一郎代表による定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた国民民主党関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A
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【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 1・IWJ_Youtube Live】19:00~「広河隆一氏『窮状を訴える人たちに「自分はジャーナリストだから取材しかしない」とは言えない』 ~講演会『原発事故と子どもたち』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 月刊誌「DAYS JAPAN」が2019年3月号を最後に休刊することを決定しました。この発表を受けて、IWJでは連日「DAYS JAPAN」と広河隆一氏に関わる動画を再配信します。本日は、2013年11月に収録した広河氏による講演会をフルオープン再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/109588

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◆中継番組表◆

**2018.11.22 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 2・IWJ_Youtube Live】20:00~「『チェルノブイリでは5人に1人が鼻血』健康被害をなかったものにする日本政府の対応を厳しく批判 ~岩上安身によるジャーナリスト・広河隆一氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 月刊誌「DAYS JAPAN」が2019年3月号を最後に休刊することを決定しました。この発表を受けて、IWJでは連日「DAYS JAPAN」と広河隆一氏に関わる動画を再配信します。本日は2014年5月収録に収録した、岩上安身による広河隆一氏インタビューを冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/140431

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

外国人技能実習生との面会を促す国会質問に安倍総理「所管の法務省が対応」と答弁!?
「技能実習生の生の声を聞いて実態を知ってほしい」と当事者・支援者も熱望! ~外国人労働者 野党合同ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435615

◆昨日テキスト更新&動画追加した記事はこちらです◆

【玉城デニー沖縄県知事訪米取材】5.米国議会で辺野古新基地建設問題の追及へ!? 「可能性は十分ある」と玉城デニー知事が明言!フリージャーナリスト横田一氏が玉城デニー知事に直撃質問!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435780

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■<ニュース・フラッシュ>
【1】日産ゴーン会長逮捕でルノー株急落! この値動きの意味するものは!? 日仏関係、中東との関係に影響はあるのか?

 日産自動車のカルロス・ゴーン会長と同社代表取締役のグレッグ・ケリー氏が一昨日11月19日、東京地検特捜部に逮捕されました。容疑は金融商品取引法違反。ゴーン氏とケリー氏は共謀し、ゴーン氏の2010年から2014年度の役員報酬を、実際には合計約99億9800万円だったにもかかわらず、約49億8700万円と約50億円過少に有価証券報告書に記載し、関東財務局に提出していたということです。

 日産自動車は19日夜、西川(さいかわ)広人社長が横浜市の本社で記者会見を開き、ゴーン氏らの不正行為について数か月にわたり社内調査を続けてきたことや、ゴーン氏とケリー氏の解任を22日の取締役会に提案することを発表しました。不正の発覚は社内からの内部告発によるもので、検察当局に情報を提供するにあたっては、見返りに日産への刑事処分を軽減する司法取引が適用されました。

 報道によると、日産は海外子会社の資金を利用してブラジルやレバノンに数十億円の高級住宅を購入し、ゴーン氏に提供していました。ゴーン氏の両親はレバノン人。ゴーン氏はブラジルで生まれ、幼少期をブラジルで過ごし、その後レバノンのベイルートとパリで教育を受けています。国籍はブラジル、レバノン、フランスの多重国籍となっています。

※ゴーン容疑者、海外の高級住宅を子会社に購入させた疑い(朝日新聞デジタル、2018年11月20日)
https://www.asahi.com/articles/ASLCN32P7LCNUTIL005.html

 フランスのタイヤメーカー、ミシュランのCEOだったゴーン氏は1996年にフランスの自動車メーカー、ルノーにヘッドハンティングされ入社。国営企業から民営化される中、赤字だったルノーの完全民営化と黒字への転換に貢献し、「コストカッター」と呼ばれるようになりました。

 1999年に、ルノーが日産の株式を取得し、資本提携した際にゴーン氏はルノーの役員のまま日産のCOOとなり、翌年CEOに。赤字と経営不振に陥っていた日産を復活させた経営者として、脚光を浴びました。

 19日夜、ゴーン氏が東京地検の取り調べを受けていると報じられた直後、たまたまIWJに打ち合わせに訪れていたエコノミストの田代秀敏氏は、不正発覚が内部告発だったことについて、ゴーン氏の経営に対する合理的な手法は、一方で強引で冷徹な側面もあったため、「社内では恨みをかっていたのではないか」と推測しています。

 また田代氏は、「このところ大物に対して不起訴の連続だった特捜にとっては、今回のゴーン氏は久しぶりの大物逮捕。これで今までの汚名挽回のつもりかもしれない。政府としては内閣のスキャンダルを隠す『スピン』かもしれない」と分析。その上で、「民営化したとはいえ現在もまだフランス政府が10数%の株を持つルノーのCEOを務めるゴーン氏が地球の反対側で突然逮捕されたとなると、日本とフランスとの関係、さらにはゴーン氏の両親がレバノン人であることを考えると日本と中東との関係にも影響があるかもしれない」と語りました。

 ゴーン氏の逮捕を受け、19日の欧州株式市場では、ルノーの株価が一時15%急落しました。

※仏ルノー株が15%値下がり CEOのゴーン氏報道受け(朝日新聞デジタル、2018年11月19日)
https://www.asahi.com/articles/ASLCM62Q3LCMUHBI01H.html

 田代氏へは、岩上さんが今月28日にインタビューを行う予定です。詳しくは決まり次第お知らせいたしますのでお待ちください。また、これまでの岩上安身による田代秀敏氏インタビューは以下をご覧ください。

※異次元金融緩和の重大かつ深刻な弊害!出口を模索しようにもわずかな金利上昇で日本経済は大混乱!? アベノミクスの無残な最期!~6.18岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2018.6.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424996

※失敗したアベノミクス・異次元金融緩和の副作用!? 人口減少にも関わらずバブル化する不動産市場・サブリース契約の地獄!~日銀が発表した英語論文の謎に迫る!岩上安身が田代秀敏氏に7.1インタビュー第2弾! 2018.7.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/426176

※米国覇権の陰りと中国の台頭、数年以内に起こる米中覇権交代は21世紀最大のテーマ! 日本のマスメディアが決して伝えない中国の真の姿とは!? 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に岩上安身がインタビュー! 2018.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434358

※米国株価は「世界大恐慌直前の水準」!? 21世紀最大のテーマ・米中覇権交代は目前に迫っている!? 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー第2弾 2018.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434747

【2】週130時間労働!? 法務省の聴取票開示で明らかになった外国人技能実習生の劣悪な労働実態!

 一昨日19日、入管難民法改正案をめぐって、法務省が外国人技能実習生の聞き取り調査の聴取票を衆院法務委員会に開示しました。しかし、法務省側が閲覧のみで複写を許可しなかったため、野党委員が内容を書き写し、報道陣に説明するということになりました。

 閲覧した野党議員によると、週に130時間働き、月収が9万円というケースもあったということです。週に130時間働くためには7日間休まず平均18時間以上働かなければなりません。奴隷労働にも等しい劣悪な実態が浮かび上がってきます。

 法務省は16日の衆院法務委員会で、外国人技能実習生への聞き取りについてデータに誤りがあったとして訂正しています。これに対して安倍総理は19日の自民党役員会で「大変遺憾だ」と表明しましたが、野党は「実態を知っていて放置していたのではないか」と批判を強めています。

※失踪実習生の聴取票開示 週130時間労働 月収9万円(東京新聞、2018年11月20日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201811/CK2018112002000131.html

【3】自称「作家」百田尚樹氏の「話題」の新刊『日本国紀』のコピペ疑惑! 百田氏が自らコピペを認めるも、謝罪をしないどころかコピペを指摘した人たちを「印象操作」と言って攻撃!無知丸出しの上、恥も知らない「沸点が高い」と自称する「作家」の悪あがき!

 元NHK経営委員で「作家」を自称する百田尚樹氏の新刊『日本国紀』(幻冬舎、2018年11月10日)が、コピペによる継ぎ接ぎでしたためられたのではないか、と注目を集めています。

 百田氏といえば、安倍晋三政権の擁護に徹する「安倍応援団」の一員として広く知られています。「南京大虐殺はなかった」と歴史修正主義発言をしたり、「沖縄の二つの新聞社は絶対に潰さなあかん」と沖縄ヘイトを剥き出しの言論弾圧を扇動したり、「北朝鮮のミサイルで私の家族が死」ぬことがあれば「テロ組織を作って、日本国内の敵を潰していく」とテロ宣言をしたりと、過激というよりも、もはや「狂気」といえる発言を繰り返してきており、言論人や文化人などとは到底いえません。

 百田氏がこれまで吐き続けてきた失言・暴言・誹謗中傷・ヘイトについては、ぜひ、以下の岩上さんによるインタビューや記事をご覧ください。

※「歴史修正主義者達は、自分自身の民族観に怯えて虐殺を必死に否定している」~岩上安身による能川元一氏インタビュー 第一部~南京大虐殺 2014.2.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/127694

※「沖縄の歴史も知らず、簡単に沖縄のメディアを潰せると思うな」――反撃の狼煙上がる! 百田尚樹氏に「絶対潰さなあかん」と名指しされた沖縄2紙の記者が語った“覚悟”! 2015.6.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/251181

※百田尚樹氏が北朝鮮情勢の緊迫に乗じて公開テロ宣言!「テロ等準備罪」の取り締まり対象第一号か? 「警察の調査・監視対象になる」!? 落合洋司弁護士が岩上安身のインタビューで指摘! 2017.4.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/374292

 「日本通史の決定版」と銘打って発売された『日本国紀』は発売当初から、コピペ(コピー・アンド・ペースト)の箇所があるという指摘がSNSなどで飛び交っています。しかも、その引用元には、識者が執筆した文献ではなく、誰でも無料で自由に編集に参加できるインターネット上の百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」が使われていました。

 ウィキペディアからの無断転載に対して、SNS上では激しい批判の声が上がっています。その批判に対して百田氏は、11月20日放送の「虎ノ門ニュース」で次のように「弁明」しました。

 「山のように資料をそろえた。その中には、そりゃウィキペディアから引用してきたものとか、借りてきたものとかある。でもね、そんなものはこの本の中の0.数%なんですよ。(中略)(コピペしたものは)大半は歴史的事実だし、誰が書いても一緒の話。あれ腹立つわあ。もう印象操作やで」

 恐るべき開き直りです。「山のように資料をそろえ」て書いたという『日本国紀』には参考文献一覧はなく、引用元が明記されていません。百田氏は無断転載をしたのですから、『日本国紀』はすぐに回収されるべきです。にもかかわらず、謝罪が一切ないどころか、批判者を「印象操作」と攻撃しています。

 IWJは、百田氏の『日本国紀』のデタラメな言説について、徹底的に検証・追及します。詳細な続報は、もうしばらくお待ちください。

【4】ネタニヤフ連立政権、崩壊間近!? イスラエル・米国の「悪の枢軸」同盟も瓦解!? 

 イスラエルのネタニヤフ連立政権が崩壊の危機に直面しています。パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスとの事実上の停戦に反発した極右政党「わが家イスラエル」が連立離脱を表明したからです。

※イスラエル・ネタニヤフ政権、ガザ停戦で窮地に (日経新聞、2018年11月19日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3794093019112018FF8000/

※応酬激化のガザ衝突で停戦合意 ハマスとイスラエル(朝日新聞2018年11月14日)
https://www.asahi.com/articles/ASLCG2BV7LCGUHBI00G.html

 国会で5議席を持つ「わが家イスラエル」が離脱したことで、連立与党の議席は、61議席に減少しました。あと1議席減ると与党は過半数を割り込むことになり、国会の支配力を失います。

※イスラエル国防相 ハマスとの停戦に抗議し辞任(NHK、2018年11月15日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181115/k10011711161000.html

 イスラエル国会はクネセトと呼ばれる一院制議会で、定数は120です。連立を組む「クラヌ」の関係者は、「連立は機能しない。選挙になるだろう」と述べ、2019年11月に予定されている総選挙が前倒しで実施される可能性に言及しています。

 ネタニヤフ首相は、トランプ政権の上級顧問でドナルド・トランプ大統領の娘婿、ジャレッド・クシュナー氏と家族ぐるみの長い付き合いがあり、二人の関係は非常に近いことで知られています。

 また、2016年の大統領選挙のときにトランプ陣営に多額の寄付を行い、2018年11月の中間選挙のときには、共和党に1億1300万ドル(約128億円)の献金を行ったカジノ王、シェルドン・アデルソン氏(イスラエル・米国の二重国籍)は、ネタニヤフ首相の熱烈な支持者として知られています。米国のエルサレム首都認定や米国大使館のエルサレム移転は、アデルソン氏の寄付が作用したものです。

 米国の中東政策は、このような人的ネットワークの上に成り立っており、そのネットワークの中心人物の一人が、ネタニヤフ首相なのです。仮に、求心力の低下したネタニヤフ連立政権が機能しなくなり、総選挙になれば、その結果次第で米国の中東政策は、転換を余儀なくすることになるかもしれません。

 米国とイスラエルはトランプ政権登場後一体化を強め、反パレスチナ・反民主主義・反自由貿易・親シオニズムの方向へと突き進み、世界から孤立してきましたが、イスラエル情勢が流動化し始めている今、下院の支配力を失ったトランプ政権と合わせて、しばらく、この二国間同盟の変化を注意深く見守ってゆく必要があるでしょう。

■<お知らせ>
■いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月のご寄付・カンパは今期初めて目標額を達成しました!ありがとうございます!ですが、今期がスタートした8月1日から11月20日までのご寄付・カンパの目標達成率は、72%にとどまっております! IWJの財政は非常に苦しい状況にありますが、この危機を乗り越えられるよう、どうか今後ともご支援をお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。

 11月1日から20日までのご寄付・カンパは173件、462万700円となっています。今期に入って初めて1か月分の目標額を達成することができました!私たちのご支援の呼びかけに応じてくださった皆様、本当にありがとうございます。
 
 しかし、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間をトータルすると、ご寄付・カンパの目標達成率は63% にとどまっています。また、11月20日までのトータルではいまだ72% と、まだまだIWJの存続が危ぶまれる状況が続いています。

 IWJでは年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと人件費を含む支出が大赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、ご寄付・カンパをいただいた皆様のお名前を、匿名希望の方を除いて、IWJサイト上で掲載しております。日刊IWJガイドでも、ご寄付をいただきました皆様への感謝の気持ちを込めつつ、ここにお名前を掲載させていただきます。本日は、2018年11月にご寄付・カンパをいただいた方々をご紹介させていただきます。

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2018年11月

T.Y.様
高澤佑樹様
榊原千鶴様
M.N.様
中島 芳廣様
立川浩之様
M.K.様
荒井伸夫様

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 また、ご寄付をいただいた方からメッセージもいただいております。一部ですが、こちらにご紹介させていただきます。

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岩上安身様 獅子奮迅のご活躍ありがとうございます。できるだけ休息をおとりになるようにお願いします。本日カンパをさせていただきました。(匿名希望)

今の日本には IWJ より他に信頼に足る情報源がありません。日本に一時帰国するたびごとに 感じることですが、政治、経済、社会問題などを話題にしにくい雰囲気が年々ひどくなっています。私はIWJで知りえた情報のうち重要と思われることを友人・知人・親類縁者にメールで送っていますが(それをまとめたblog ⇒ ;www.sewayaki.de)、この秋帰ったときには、ついに親類の者に危険人物であるかのような扱いを受け、非情にショックでした。出国の挨拶に私が立ち寄った際、姪の夫(小学校教員)が度重なる姪の呼びかけにも応じず目の前にいるのに知らん顔で近寄ってもこなかったということがありました。これまでの関係は順調だっただけに、これには心底驚きました。私のメール活動が原因かどうかは実証できませんが、他に心当たりもありません。もし私の憶測が当たっていたとしたら、こんな非礼をしてまで反感を顕わにするほどに一般人の空気が右傾化しているということになります。非常な危機感を持って永住先に帰ってきました。「IWJをいま応援しなくていつ応援するのか?!」という気持ちが強くなり寄付をすることに決めました。岩上さんが取材先の北海道から無事に帰られますように!そして、せめて必要最低限の休養だけはとられますように! これからのますますの御健闘をお祈りしています。(匿名希望)

大学に行かなかったので、今勉強させて頂いています。植村さんへのインタビューもナイスでした。(匿名希望)

IWJの活動に敬意を表して。(乙部 孝様)

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 皆様、本当にありがとうございます。頂戴いたしました会費やご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

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※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

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■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、活動運営資金を集めるためのファンドレイジング・イベントの開催を考えており、今回のイベントに関してアンケート調査を行っております。

 11月16日までに皆様からご回答いただいたアンケート結果の一部を、中間報告としてお知らせいたします。

 今回のファンドレイジング・イベントの形式については、一つのテーマに絞った上で、そのテーマに詳しい識者を3名から4名ほどお呼びする「シンポジウム形式」をご希望した方が19名、これまでのように多様なテーマでバラエティ豊かなイベント形式である「従来の形式」をご希望した方が1名となっております。

 まだ確定ではありませんが、ほとんどの方がテーマをしぼった「シンポジウム形式」をご希望されていることを踏まえ、「シンポジウム形式」で準備を進めていきます。「従来の形式」ご希望の方には大変恐縮ですが、なにとぞ、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 アンケートにご回答いただいた方のご希望のテーマは様々ですが、やはり最も多いのは憲法改正問題です。また、改憲問題に関連して、緊急事態条項や、日米関係・在日米軍基地・沖縄問題などもご希望のテーマとして挙がっています。こうしたテーマについては、21世紀最大のテーマである米中覇権交代を抜きにして語ることはできないでしょう。

 ファンドレイジング・イベントに関するアンケートはまだまだ受け付けていますので、ぜひ、皆様のご希望、ご要望をお聞かせください!ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。

※アンケートはこちらからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc1Pw-BQUaRe7WIuRV8lc-vKe0LZ4njOgLPhr4ipD8aqVp_8w/viewform

 ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、元文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、川上正晃、尾内達也、城石裕幸)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/