┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 本日午後8時より【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 2】「『チェルノブイリでは5人に1人が鼻血』健康被害をなかったものにする日本政府の対応を厳しく批判 ~岩上安身によるジャーナリスト・広河隆一氏インタビュー」を再配信!
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】麻生太郎副総理兼財務大臣のブーメラン失言が止まらない! スキャンダルの幕の内弁当、麻生太郎氏のスキャンダルの核心はフランス水処理大手のヴェオリアなど外国資本に日本の水道事業を売り渡すこと!? IWJは麻生事務所に直撃取材!
┠―【2】防衛大綱骨子は少子高齢化対策!? 第4次アーミテージ・ナイレポートの要望どおり日米同盟の強化を謳う! 宇宙・サイバー・電子戦を意識!
┠■<お知らせ>
┠―■いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月のご寄付・カンパは今期初めて目標額を達成しました!ありがとうございます!ですが、今期がスタートした8月1日から11月20日までのご寄付・カンパの目標達成率は、72%にとどまっております! IWJの財政は非常に苦しい状況にありますが、この危機を乗り越えられるよう、どうか今後ともご支援をお願いいたします!
┠―■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~ 本日午後8時より【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 2】「『チェルノブイリでは5人に1人が鼻血』健康被害をなかったものにする日本政府の対応を厳しく批判 ~岩上安身によるジャーナリスト・広河隆一氏インタビュー」を冒頭のみフルオープンで再配信!
おはようございます。IWJ編集部です。
福島県内に生息する野生のニホンザルに関して、2011年の福島第1原発の事故後、成獣の骨髄で血液を構成する成分が減ったことや、胎児の成長が阻害されているとの研究結果が、放射線や野生動物の研究を専門とする研究者によって発表されました。
木の皮などから、ニホンザルが事故で放出された放射性セシウムを摂取したことなどを原因とする内部被曝の影響が指摘されています。また、筋肉中の放射性セシウムの量から推定される1日あたりの内部被曝線量が高かった個体ほど、血液中の一部の成分の減り方が大きくなっていたという結果も出ています。
※原発事故 福島の野生ニホンザルに放射性物質の影響か(毎日新聞、2018年11月21日)
https://mainichi.jp/articles/20181120/k00/00e/040/253000c
ジャーナリストで雑誌「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一氏は、福島県内でも放射能の測定などの取材活動を行ってきました。
広河氏は、本日午後8時より再配信の岩上さんによるインタビュー(2014年5月17日)で「福島第一原発事故を経験する前は、旧ソ連の秘密の隠匿性を感じていました。しかし、日本で今回のような問題が起こると、旧ソ連のほうがしっかりしていたんじゃないか、と感じます。ソ連はまず、妊婦と子どもを安全な場所に逃しましたから」と語っています。
まったくその通りで、現在の日本ではようやくニホンザルの被曝の実態が解明され始めた段階でしかありません。日本政府は現在、何を根拠にしているのか定かではありませんが、年間の被曝量が20ミリシーベルト以下であれば、「健康に問題はない」として、住民の帰還を促しています。
しかし広河氏は、「色んなことを安全だと言いたい気持ちは分かります。年間20ミリシーベルトというのは非常事態の基準なのに、復興という名のもとに、そこに子どもや妊婦を住まわせようとしていますよね」と政府の対応を厳しく批判しました。現地取材にもとづく貴重なコメントの数々は、下記URLよりご視聴ください。
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【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 2・IWJ_Youtube Live】20:00~「『チェルノブイリでは5人に1人が鼻血』健康被害をなかったものにする日本政府の対応を厳しく批判 ~岩上安身によるジャーナリスト・広河隆一氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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広河氏の福島取材は、日本のジャーナリズムのあるべき姿を示すものとして非常に重要な意味をもっています。とりわけ、編集者・作家の矢部宏治氏が岩上さんによるインタビューの際に指摘した、日本の大手メディアの次のような様子と対比すると、このことは明瞭になります。
矢部氏は「ただちに健康被害はないといったのに、フル防備で福島を視察」した、当時民主党幹事長の岡田克也氏の姿に、強い疑問を投げかけました。同じ写真に写っている自治体職員はマスクもしていないのです。
続けて矢部氏は、「明らかな矛盾と差別がある。そして非常に残念なことに大手メディアが足並みをそろえましたね。『ただちに健康被害はない』との報道をしながら自分たちは支局を閉めて、50キロ圏、80キロ圏に退避したんです。このことを清算しないと日本の大手メディアは誰も信用しませんよ」と苦言を呈しました。
※「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー 2014.10.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/181723
当の大手メディア、とくに原発導入に深く関わりがあり、推進勢力の核でもある読売新聞はと言えば、SNS上での自社代表の「ナベツネ」こと渡辺恒雄氏が逝去したのではないかとの憶測が流れ続けています。そうした憶測の真偽を確かめるべく、読売新聞の広報に電話で確認の取材をしました。
広報で最初に出た担当者が、IWJ側の質問に対し、「担当の者と代わります」と言った後、長めの保留があり、代わった担当者が「そんな事実はありません」、「まったくのデマですよ」と繰り返しました。週刊新潮で報じられた、渡辺氏が頚椎を骨折、集中治療室に運び込まれたことも事実無根だとのことです。
※「読売」上層部に激震… 92歳「ナベツネ主筆」の頸椎骨折(週刊新潮、2018年8月30日秋初月増大号)
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/08210300/?all=1
箝口令でも布かれているのでしょうか。はからずも、SNS上で揶揄されているワンマン体質を疑わせるような、ギクシャクした話しぶりという印象を受けました。
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◆中継番組表◆
**2018.11.22 Thu.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2
東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】18:00~「院内集会『今こそ、包括的な移民政策を! ―政府が進める「新たな外国人材の受入れ」を問う』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
11月21日に収録した「特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク」主催の院内集会を録画配信します。これまでIWJが報じてきた移民政策関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%A7%BB%E6%B0%91%E6%94%BF%E7%AD%96
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【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 2・IWJ_Youtube Live】20:00~「『チェルノブイリでは5人に1人が鼻血』健康被害をなかったものにする日本政府の対応を厳しく批判 ~岩上安身によるジャーナリスト・広河隆一氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
月刊誌「DAYS JAPAN」が2019年3月号を最後に休刊することを決定しました。この発表を受けて、IWJでは連日「DAYS JAPAN」と広河隆一氏に関わる動画を再配信します。本日は2014年5月に収録した、岩上安身による広河隆一氏インタビューを冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。
これまでIWJが報じてきた広河隆一氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%BA%83%E6%B2%B3%E9%9A%86%E4%B8%80
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/140431
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◆中継番組表◆
**2018.11.23 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh1・兵庫】14:00~「シンポジウム 安倍『加憲』案にどう対抗するか ―パネリスト:池田香代子氏(ドイツ文学翻訳家)、伊勢﨑賢治氏(東京外国語大学教授)、松竹伸幸氏(ジャーナリスト)、吉田維一氏(弁護士)」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
「兵庫県弁護士九条の会」主催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきた憲法改正関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%86%B2%E6%B3%95%E6%94%B9%E6%AD%A3
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【IWJ・Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「首都圏反原発連合」の呼びかけで開催される首相官邸前抗議を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0
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【IWJ・エリアCh3・京都】19:15~「No Base!沖縄とつながる京都の会 11月公開例会『辺野古に基地はつくれない 北上田毅さんのお話し』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3
「NO Base!沖縄とつながる京都の会」主催の集会を中継します。講師は北上田毅氏(沖縄平和市民連絡会、辺野古抗議船船長)。これまでIWJが報じてきた北上田毅氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8C%97%E4%B8%8A%E7%94%B0%E6%AF%85
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
【岩上安身のツイ録】体調不良が好転せず、インタビュー強行を断念。岩上安身による矢部宏治氏インタビュー延期のお詫びとこのインタビューにかける思い…病床からのツイート50連投
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436095
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■<ニュース・フラッシュ>
【1】麻生太郎副総理兼財務大臣のブーメラン失言が止まらない! スキャンダルの幕の内弁当、麻生太郎氏のスキャンダルの核心はフランス水処理大手のヴェオリアなど外国資本に日本の水道事業を売り渡すこと!? IWJは麻生事務所に直撃取材!
麻生太郎副総理兼財務大臣の失言が止まりません。11月17日、福岡市長選の応援のために訪れた同市内で街頭演説し、東大卒の北橋健治北九州市長を「人の税金を使って学校に行った」と批判したのです。
※麻生氏「人の税金で大学に」 東大卒市長批判(毎日新聞、2018年11月17日)
https://mainichi.jp/articles/20181118/k00/00m/010/059000c
この発言は、今となっては一般的な私立大学に比べて若干学費が安い、東京大学を卒業した北橋市長を批判したものですが、何重にもブーメラン効果があります。
第1のブーメランは麻生氏の長女の彩子氏も東京大学出身であることです。麻生氏は自分の娘を「人の税金で学校に行かせた」当人です。それも現在のように学費が高騰する前のことでしょう。そもそも、麻生氏の批判には正当な根拠がありません。国立大学が税金で運営されるのは当たり前だからです。また、麻生氏が卒業したのは私立の学習院大学ですが、学習院大学だけではなく、多くの私立大学に税金から補助金が公布されています。
もう一つ、税金という点でいえば、その税金で生活をしている張本人が麻生氏に他なりません。有権者は、自分たちの代理として国会議員を国会に送り、さまざまな意思決定や統治を委任しています。その対価が税金による年収2000万円を超える高額の報酬です。報酬が高額なのは重い社会的な責任を伴うからです。麻生氏はその対価とその責任にふさわしい仕事をしているのでしょうか?
※主な特別職の職員の給与(平成30年4月1日現在)
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/files/180327tokubetushoku_kyuyo.pdf
自殺者まで出した財務省による公文書改竄問題の責任も取らず、民主主義国家の財務大臣とは思えないナチス賛美発言や、「不摂生」なる患者に対する公的な医療費支出を疑問視する発言など、およそ、ご自分の職責を自覚しているとは思えない言動ばかりが目につきます。その上、「愛人」と報じられた女性がいるバーでの個人的な勘定を政治活動費で賄っているのです。
もし本当なら、麻生氏のスキャンダルの中でもっとも深刻なものは、フランスの水・エネルギー・廃棄物処理大手のヴェオリアとの関係でしょう。麻生氏の長女、彩子氏が、ヴェオリアのCEO、アントワーヌ・フレロ氏の子息と結婚しているという情報がインターネット上に出回っています。
IWJでは、アントワーヌ・フレロ氏の海外情報も含めてウェブ上の情報を隈なく調べてみましたが、フレロ氏には子供が3人おり、フレロ氏はパリに暮らしていることまでわかりましたが、子息と彩子氏の結婚情報の真偽はまだ確定できていません。さらに、東京と筑豊にある麻生太郎事務所に直撃電話取材を試みましたが、「個人情報なのでお答えできない」という回答でした。
麻生氏は2013年4月19日にCSIS(戦略国際問題研究所)で講演しています。講演後の質疑応答の中で、当時CSIS上級副所長だったマイケル・グリーン氏に「アベノミクスの第三の矢、成長戦略の哲学とは何か」と問われ、麻生副総理は「水道は全て国営もしくは市営・町営でできていて、こういったものを全て民営化します」と答えています。
この点について、拓殖大学の関良基准教授は、「日本が水道事業を民営化していけば、CSISに出資するスポンサー企業に対しても、さまざまなビジネス・チャンスを提供できるだろう」と指摘しています。
※関良基、まさのあつこ、梶原健嗣『社会的共通資本としての水』(花伝社、2015年)(https://amzn.to/2PkPypi)68頁
ヴェオリアは、2002年から日本の水道事業に参入し、現在、日本の水業界で唯一の外資系企業です。2017年の日本での実績は、ヴェオリアのホームページによれば、水事業だけで次のとおりです。
水事業
・67ヵ所の浄水場を運転管理
・58ヵ所の下水処理場を運転管理
・173の自治体から水道料金徴収業務を受託
・802件の漏水調査を受託
・9件の産業向け運転管理プロジェクト
・主要産業分野において数百件のEPC実績
※ヴェオリアのホームページ
https://www.veolia.jp/ja/about-us/veolia-in-japan/key-figures-2016
すでに、水事業のかなりの領域で日本社会にヴェオリアが浸透してしまっていることがわかります。今国会の参議院厚生労働委員会で水道法改正案が審議されることになっています。改正されてしまえば、日本の水道事業に参入するのは、ヴェオリア一社になる可能性が高いでしょう。日本の命の水をフランス企業が支配することになります。ヴェオリアと麻生副総理の特殊な関係については、今後も最大限の注意が必要です。
IWJでは水道民営化の問題点をこれまで繰り返し扱ってきました。その一環で拓殖大学の関良基教授に本件について岩上さんがインタビューしています。ぜひ下記のURLよりご視聴ください。
※食い物にされる水道民営化・ダム・治水――国富を売り渡す安倍政権の水政策の裏を暴く!岩上安身による関良基氏インタビュー 2017.4.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/375521
また、IWJでは、2017年3月15日の参議院予算委員会において、山本太郎参議院議員が、水道民営化について、麻生副総理を追及した質疑の文字起こしを行っています。ぜひご覧ください。
※【国会ハイライト】「口利きだけでなくルールまでも変えてお仲間に便宜を図るやり方ではないか?」自由党・山本太郎参議院議員が加計学園疑惑、水道民営化について追及! 2017.3.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/369485
【2】防衛大綱骨子は少子高齢化対策!? 第4次アーミテージ・ナイレポートの要望どおり日米同盟の強化を謳う! 宇宙・サイバー・電子戦を意識!
政府は、12月中旬に策定する「防衛大綱」の骨子を、11月20日に開催された「安全保障と防衛力に関する懇談会」に提出しました。
※防衛大綱 骨子案に宇宙、サイバー空間での対応力強化(毎日新聞、2018年11月20日)
https://mainichi.jp/articles/20181121/k00/00m/010/160000c
この骨子で注目されるのは、第一に、少子高齢化対策が明記されていることです。「防衛計画」(盛り込むべき主な要素)の中の「防衛力強化に当たっての優先事項」で「人口減少・少子高齢化の急速な進展や我が国の財政状況を踏まえ、予算・人員を効率的に活用することは必要不可欠」と指摘した上で、「人的基盤の強化」を優先順位として掲げ、その具体案として次のように述べています。
採用層の拡大や自衛官の定年年齢の引上げ、女性自衛官や予備自衛官等の活用等を実施
無人化・省人化
生活・勤務環境整備
※防衛計画の大綱(盛り込むべき主な要素について)(防衛省、2018年11月)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzen_bouei2/dai5/siryou3.pdf
まさに、兵士がいなくなるという危機感が現れたものでしょう。少子高齢化が進めば、当然、生産年齢人口が急激に減っていくことは当然のことですが、それは近代国家を維持するための、兵士を含む人的資源が減少することでもあります。
その具体的な対策を見ると安倍政権が行おうとしている少子高齢化対策と本質的には変わりません。しかしながら、この防衛大綱骨子をよく読むと、隠れた意図があることがわかります。それが「日米同盟の強化」です。これによって、少子高齢化に対応しようとしていると読めるのです。指揮権を米軍に譲渡し、米軍への自衛隊のさらなる統合により、自衛隊の人数減少と高齢化を補完しようという意図が読み取れます。
したがって、骨子の注目すべき第二の点は、「我が国防衛の基本的な考え方」の中にはっきりと現れている「日米同盟の強化」という項目です。
そこには、次のように書かれているのです。
日米同盟は、我が国のみならず、地域と国際社会の平和と安定及び繁栄に大きな役割。
普遍的価値や戦略的利益を共有する米国との一層の関係強化がこれまで以上に重要。
日米同盟の一層の強化に当たっては、我が国が自らの防衛力を主体的に強化していくことが不可欠の前提。その上で、以下のための取組を推進することが必要。
① 日米同盟の抑止力・対処力の強化
② 幅広い分野における協力の強化・拡大
③ 在日米軍駐留に関する施策の着実な実施
この日米同盟の強化の考え方とその具体的な項目は、トランプ政権批判の色彩が強い第4次[アーミテージ・ナイレポート」の基本思想とまったく重なります。第4次「アーミテージ・ナイレポート」は、米軍と自衛隊の一体化に向けて日米両政府に対する様々な勧告を書き連ねたものです。
※CSIS(米戦略国際問題研究所)第4次「アーミテージ・ナイレポート」
https://csis-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/publication/181003_MorethanEver_WEB_revised.pdf?gaXx7CpyLmT_8gK9d_Q.Smu5pMFrC9r_
トランプ政権は、軍の駐留コスト負担と米国製の武器調達を迫っていますが、第4次「アーミテージ・ナイレポート」も、日米軍事統合化によるコスト削減や日本の防衛費を増額せよといった要求など、その背後の軍産複合体の利権を主張している点では、トランプ政権の要求と重なります。
12月に策定される防衛大綱は、日本社会の急速な少子高齢化への対応を基本としつつ、CSISに代表されるパックスアメリカーナをイデオロギーとする米国の要求に応え、さらに、そのことで、日米双方の軍事利権を維持・拡大しようとするものです。
その軍事利権の新しい具体的な項目として、「宇宙・サイバー・電磁波の領域における能力の獲得・強化」を掲げています。そして、優先事項として「技術基盤の強化」を謳い、「新領域やゲームチェンジャーとなり得る最先端技術等に重点的に投資」「先進的な民生技術の活用」を挙げています。
日本の防衛省が他国に軍事主権を蚕食されながらのほほんと構えていて、まるでM&Aされて子会社化された会社が親会社の方針を発表するかの如く、緊張感の足りないものです。こうした属国のような状態から一刻も早く脱しなくてはなりません。
■<お知らせ>
■いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月のご寄付・カンパは今期初めて目標額を達成しました!ありがとうございます!ですが、今期がスタートした8月1日から11月20日までのご寄付・カンパの目標達成率は、72%にとどまっております! IWJの財政は非常に苦しい状況にありますが、この危機を乗り越えられるよう、どうか今後ともご支援をお願いいたします!
いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。
11月1日から20日までのご寄付・カンパは173件、462万700円となっています。今期に入って初めて1か月分の目標額を達成することができました!私たちのご支援の呼びかけに応じてくださった皆様、本当にありがとうございます。
しかし、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間をトータルすると、ご寄付・カンパの目標達成率は63% にとどまっています。また、8月1日から11月20日までのトータルではいまだ72% と、まだまだIWJの存続が危ぶまれる状況が続いています。
IWJでは年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと人件費を含む支出が大赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
IWJでは、ご寄付・カンパをいただいた皆様のお名前を、匿名希望の方を除いて、IWJサイト上で掲載しております。日刊IWJガイドでも、ご寄付をいただきました皆様への感謝の気持ちを込めつつ、ここにお名前を掲載させていただきます。本日は、2018年11月にご寄付・カンパをいただいた方々をご紹介させていただきます。
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2018年11月
牛山元美様
荻原美智子様
Y.K.様
松崎成子様
齊藤郁子様
S.M.様
小野隆生様
H.R.様
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また、ご寄付をいただいた方からメッセージもいただいております。一部ですが、こちらにご紹介させていただきます。
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とてもとても大事なご活動に感謝しています。いつもありがとうございます。どのようにしたら、IWJについてより多くの人に知ってもらえるのか、私が他の方の分の会費を払っても構わないので、まずはウェブジャーナルを読んで欲しいと思うのです。
(匿名希望)
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皆様、本当にありがとうございます。頂戴いたしました会費やご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!
IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、活動運営資金を集めるためのファンドレイジング・イベントの開催を考えており、今回のイベントに関してアンケート調査を行っております。
11月16日までに皆様からご回答いただいたアンケート結果の一部を、中間報告としてお知らせいたします。
今回のファンドレイジング・イベントの形式については、一つのテーマに絞った上で、そのテーマに詳しい識者を3名から4名ほどお呼びする「シンポジウム形式」をご希望した方が19名、これまでのように多様なテーマでバラエティ豊かなイベント形式である「従来の形式」をご希望した方が1名となっております。
まだ確定ではありませんが、ほとんどの方がテーマをしぼった「シンポジウム形式」をご希望されていることを踏まえ、「シンポジウム形式」で準備を進めていきます。「従来の形式」ご希望の方には大変恐縮ですが、なにとぞ、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
アンケートにご回答いただいた方のご希望のテーマは様々ですが、やはり最も多いのは憲法改正問題です。また、改憲問題に関連して、緊急事態条項や、日米関係・在日米軍基地・沖縄問題などもご希望のテーマとして挙がっています。こうしたテーマについては、21世紀最大のテーマである米中覇権交代を抜きにして語ることはできないでしょう。
ファンドレイジング・イベントに関するアンケートはまだまだ受け付けていますので、ぜひ、皆様のご希望、ご要望をお聞かせください!ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。
※アンケートはこちらからお願いします。
【 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc1Pw-BQUaRe7WIuRV8lc-vKe0LZ4njOgLPhr4ipD8aqVp_8w/viewform 】
ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。
今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。
■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、元文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。
DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!
※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5
それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!
IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、小野坂元、川上正晃)
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