(文:IWJ編集部)
連日お伝えしておりますが、岩上さんは10月30日に軽い心臓発作に見舞われ、その後も体調不良が続いています。11月初めからインタビューの予定が続いていましたが、先生方には事情を説明してそのほとんどを延期していただきました。それでも日頃のハードワークがたたり、この数日間は毎日発熱を繰り返し、のどの痛みや下痢もひどく、病院へ通う以外は、自宅で静養を続けています。30日の心臓発作の後、主治医である心臓の専門医に最低3週間の安静を告げられていましたが、やはり本当にそれくらい徹底した静養が必要だったのかもしれません。免疫力が決定的に落ちていることが、はたから見ていても明らかです。
本日は、岩上さんは午後2時半より新刊『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた』(講談社現代新書 https://amzn.to/2QWtzBP)を出されたばかりの作家で編集者の矢部宏治氏へのインタビューを予定していましたが、昨日の夕方の時点で発熱があり、延期させていただくことを決定いたしました。
岩上さんは昨日、夕方の時点でもまだ迷っていました。日中は熱も下がり、体調も比較的落ち着くため、このまま熱が上がらなければ、少し無理をすれば翌日のインタビューを敢行できるのではないかと考えていたようです。しかも矢部さんの本のテーマは、岩上さんのやりたかったことであり、この貴重な内容をぜひインタビューを通して世の中に広げたいとの強い思いもあったからです。
しかしこの間、会員の皆様から岩上さんの体調を心配する温かくも厳しいメッセージが多く寄せられ、中には「無理をして最悪の事態になったらどうするんだ?IWJが『存在し続ける』ことこそが大事。スタッフが身を挺して止めなくてどうする?」といった、岩上さんに対してだけでなく、スタッフに対しても厳しいお叱りのメッセージもいただいております。
そのようなこともあり、いつもは岩上さんの最終決断を尊重するスタッフも、昨日は出社していた全員がインタビューの敢行に反対し、岩上さんを休ませようと説得していました。結局、前述の通り、午後6時過ぎから熱が上がり始め、岩上さんもやっと会員の皆様やスタッフの忠告に従う決心がついたようです。
このような経緯で、本日のインタビューを心待ちにされていた皆様には大変申し訳ありませんが、岩上さんの体調が戻りしだい近日中に必ず矢部さんへのインタビューは行いますので、どうかご了承ください。
岩上さんが無理をしてでもインタビューを敢行しようとするのは、日本に危険な改憲の危機が近づいていて、それと対抗していこうという勢力が社会に広く横断的に現れていないことがあげられます。その上で、声を大にしてより多くの人々に警戒感をもつように伝えてく、ジャーナリストとしての「使命」を果たすには、IWJが独立メディアとしての活力ある状態をキープできていなくてはなりません。
ところが、会員数が減り、ご寄付・カンパも集まらなくなってしまうとIWJの経営が立ち行かなくなってしまうという懸念が、現状ではぬぐいきれない状態です。岩上さん自身は今期50%の報酬カットをしていますが、それでも今期このまま苦しい状況が続くなら、人員削減も考えなければならないということが、ストレスとなってのしかかっています。
折しも昨日発売された「DAYS JAPAN」が来年2月をもっての休刊を発表したように、独立メディアの経営は常に瀬戸際に立たされ続けています。皆様からのご支援が続かなければ、あっという間になくなってしまう存在です。どうか、より一層の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
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