日刊IWJガイド「改憲迫る日本の民主主義の瀬戸際!! IWJも存続の危機を乗り越えるためファンドレイジング・イベントを開催!」2018.11.1日号~No.2240号~(2018.11.1 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 石井啓一国交相が辺野古埋め立て承認撤回の執行停止決定! 沖縄の民意を踏みにじり続ける日本政府! 「何度でも政府に対話を呼びかける!」玉城デニー沖縄県知事が訪米にも強い意欲!
┠■【中継番組表】
┠■IWJの今後に関する重大なご報告と、ファンドレイジング・イベントについてお知らせがあります。
┠■違法献金疑惑を抱えた自民党憲法改正推進本部長の下村博文衆議院議員に改憲論議をさせてはならない! IWJ記者の質問に対して上脇博之(ひろし)・神戸学院大学教授は、「主権者である国民に対する説明がないということが自体が由々しき問題」と、下村議員を猛批判!/本日午後8時からは、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信! マスメディアが決して触れない#ヤバすぎる緊急事態条項 について、ぜひ周知、拡散を!
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―■安倍晋三総理の改憲への執着が臨時国会でも次々に明らかに! 自衛隊の憲法での根拠づけをさかんにアピールするも改憲の本丸である緊急事態条項については「ステルス作戦」!?
┠■<お知らせ>
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■はじめに~ 石井啓一国交相が辺野古埋め立て承認撤回の執行停止決定! 沖縄の民意を踏みにじり続ける日本政府! 「何度でも政府に対話を呼びかける!」玉城デニー沖縄県知事が訪米にも強い意欲!

 昨日10月31日午後3時45分より、東京都千代田区の都道府県会館にて、ウィリアム・ハガティ駐日米国大使への表敬訪問を終えた玉城デニー沖縄県知事への、ぶらさがり記者会見が行われました。

 辺野古新基地建設に対しては、2018年8月31日に沖縄県が埋め立て承認撤回を行いました。新基地建設阻止に心血を注ぎ、8月8日に急逝した故翁長雄志前知事の遺志を継いで行われたこの措置に対抗して、10月17日、防衛省沖縄防衛局は撤回の効力停止を、石井啓一国土交通相に申し立てました。それは、玉城知事が安倍晋三総理や菅義偉官房長官と直接面談して、対話による解決を求めた10月12日から、わずか5日後のことでした。

※勢いに乗るオール沖縄勢の「勝ちムード」に釘を刺した!? 那覇市長選の最中に安倍政権が沖縄県の出した辺野古埋め立て承認撤回への対抗措置を発表! 2018.10.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434169

 石井国交相は、沖縄県が10月25日に提出した意見書を受け、そのわずか5日後である10月30日に、埋め立て承認撤回の執行停止決定を下したのです。本来は行政の暴走から国民を救済するためにある制度を悪用し、9月の沖縄県知事選で示された新基地反対の圧倒的な民意をも踏みにじるこの決定に対しては、上京していた玉城知事が緊急の記者会見で、強い怒りを表明しました。

※【特別寄稿】沖縄県の埋め立て承認撤回に対し、石井啓一国交相が県の意見書提出からわずか5日後に執行停止を決定!玉城デニー沖縄県知事が怒りの会見!「11月の訪米もありうる」! 2018.10.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434894

 昨日のぶらさがり会見の前に、玉城知事は、ウィリアム・ハガティ駐日米国大使に表敬訪問をしています。前日の会見において玉城知事が表明した訪米について、記者からの「大使に、その意向はお伝えになったのでしょうか?」という質問に対して玉城知事は「訪米は検討していますが、特に具体的な話はしていません」と答えました。

 「ハガティ大使に、辺野古移設反対の知事の方針について説明されたのですか?」という記者の質問に対しては、玉城知事は「今日は具体的な反対の意思表示はしませんでした。あくまでご挨拶が目的であり、沖縄が置かれている状況については簡潔にご説明申し上げました。大使も問題を認識しておられる、という感触を得ました」と答えました。

 30日に石井国交相が下した埋め立て承認撤回執行停止の決定に対して、玉城知事は、第三者機関である総務省の「国地方係争処理委員会」に不服申立をすることを表明しています。IWJ記者は、その不服申立をこれから行うのか、それとも、もう行ったのかどうかを、玉城知事に質問しました。

 玉城知事は、「まだです。その前に、政府に対しては対話を呼びかけていますので、対話を呼びかけながら、タイミングと状況を見て、行います」と答えました。この日の会見に先立ち、玉城知事は首相官邸を訪れ、安倍首相と菅官房長官に対して、あらためて対話を要請しました。官邸側からは「今日は時間が取れないが、あらためて来週以降、日程を相談させていただく」との返事を得たとのことです。

 「防衛省側から、工事再開のスケジュールについて何らかの情報は入ってるのでしょうか?」との記者の質問には、玉城知事は「それは私のところには届いておりません」と答えました。

 今回の、国交相による執行停止決定に対して玉城知事は、「多くの沖縄県民が非常に強い憤りと失望を持っていると思います。このような形で工事を強行することはまかりならない!」と語気を強めました。そして、このような決定を国交相が下した後であっても、「対話を求めて、その時間を取ることを申し入れております。そういう努力を可能な限りは続けていく」と述べました。

 会見を終えて玉城知事が退室した後、記者たちからの、知事の訪米についての質問に対して、沖縄県知事公室・広報課の宮城広報監は「知事は意欲的に考えているが、まだ具体的に言及する段階ではない」と答えました。

 あくまで、国に対しての対話を求め続けながらも、「訪米」という次なる手をも準備している玉城知事から、目が離せません。昨日の会見については、動画の準備ができ次第、アーカイブにアップしますのでお待ちください。

 玉城デニー知事、そして辺野古新基地建設問題については、9月に岩上さんが沖縄で行ったインタビューをはじめ、下記記事をぜひご覧ください!

※最大の争点は辺野古の埋立撤回の是非 ここは避けて通れない! ~岩上安身による自由党・衆議院議員 玉城デニー氏インタビュー 2018.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430993

※【検証とこれから・9.30沖縄県知事選】No.1.沖縄県知事選で玉城デニー氏が翁長雄志前知事の得票数をも抜き、佐喜真淳候補に8万票の差をつけて圧勝! IWJが元沖縄タイムス屋良朝博氏、翁長雄治那覇市議、平良さとこ那覇市議に勝因を取材! 2018.10.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/432836

※【検証とこれから・9.30沖縄県知事選】NO.3.「日本政府が辺野古新基地建設の断念を引き止めている」!? 「米国にとって辺野古は必然ではないはずだ!」IWJが伊波洋一参議院議員に直接取材! 2018.10.
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/433473

※【特別寄稿】「私が持っているアメリカ人と日本人のハーフというアイデンティティが多分、どこかで役に立つ」玉城デニー知事が語った辺野古新基地問題の行方(ジャーナリスト・横田一) 2018.10.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/433447

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◆中継番組表◆

**2018.11.1 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】18:00~「『下村博文元文科大臣ら加計学園からのパーティー対価の政治資金規正法違反告発事件』不起訴処分について上脇博之・神戸学院大学教授らによる東京検察審査会へ審査申立て後の記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 神戸学院大学教授の上脇博之氏らが、2017年7月末に下村博文元文科大臣らを政治資金規正法違反容疑で刑事告発していた事件について、東京地検特捜部は不起訴処分の判断を下しました。これを受け、上脇博之氏、阪口徳雄弁護士(代理人)が10月31日に東京検察審査会に審査申立書を提出。提出後に開催された記者会見を録画配信します。
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【タイムリー再配信 277・IWJ_Youtube Live】20:00~「いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 前編」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 5月21日に収録した岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。これまでIWJが報じてきた永井幸寿氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B8%E4%BA%95%E5%B9%B8%E5%AF%BF

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

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◆中継番組表◆

**2018.11.2 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_Youtube Live】13:30~「岩上安身による岩月浩二弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 岩上安身による岩月浩二弁護士インタビューを、冒頭のみフルオープン中継、その後は会員限定で中継します。これまでIWJが報じてきた岩月浩二弁護士に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B2%A9%E6%9C%88%E6%B5%A9%E4%BA%8C
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【IWJ・Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「首都圏反原発連合」の呼びかけで開催される首相官邸前抗議を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0
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【タイムリー再配信 278・IWJ_Youtube Live】20:00~「いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 後編」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 5月21日に収録した岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。これまでIWJが報じてきた永井幸寿氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B8%E4%BA%95%E5%B9%B8%E5%AF%BF

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【特別寄稿】沖縄県の埋め立て承認撤回に対し、石井啓一国交相が県の意見書提出からわずか5日後に執行停止を決定!玉城デニー沖縄県知事が怒りの会見!「11月の訪米もありうる」!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434894

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■IWJの今後に関する重大なご報告と、ファンドレイジング・イベントについてお知らせがあります。

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。本日は、IWJの今後に関する重大なご報告と、ファンドレイジング・イベントについてお知らせがあります。昨日に岩上さんがお送りしたメールを受け取られた方は内容が重複して恐縮ですが、ぜひ、最後までお目通しいただけると幸いです。

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 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。IWJ代表の岩上安身です。

 IWJサイトや日刊IWJガイドなどを通じてお伝えしていますように、IWJ第8期はまさかの赤字、そして、今年8月に第9期を迎えてからの2ヶ月間のご寄付・カンパは、目標額2ヶ月分の合計である900万円の55%にとどまっています。10月分のご寄付・カンパは、1日から29日までで、目標額の63%にとどまっています。8・9・10月の第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率を現時点で算出すると、57%にとどまります。

 私、岩上安身が2010年12月にIWJを設立して以来、IWJは何度も経営の危機を経験してきました。そのたびに私は、「何としてでもIWJを存続さなければいけない」という強い思いで、体調を崩しても仕事に打ち込み、私財を投じることもためらわず、できることはすべてやり抜いてまいりました。「人事を尽くして天命に聴す(まかす)」という思いで全力を尽くしてきたその結果なのか、その時々で予期していなかったご支援をいただき、何度となく難局を乗り越えることができました。

 危機を乗り越えることができたのは、IWJの独立メディアとしての報道姿勢に共感し、ときには私やスタッフを叱咤激励し、支えていただいている皆様のおかげです。中には、貴重な生活費や年金からIWJへのご寄付を捻出してくださる方もいらっしゃいます。皆様お一人お一人がそれぞれご事情を抱えながらも、IWJをご支援してくださってきたことを、心よりお礼申し上げます。

 皆様のご支援とご期待にお応えできるよう、今後も精力的に活動を続けてまいりたいのですが、前述のようにIWJは現在、未曾有の危機を迎えております。

 IWJは第9期を迎えてから、支出を徹底的に見直し、一切無駄のないように努めております。しかし、ご寄付・カンパが低迷しなかなか経営状況は上向かず、財政は逼迫しています。

 あろうことか、臨時国会においてあの「緊急事態条項」を含む改憲4項目が憲法審査会にかけられ、発議の瀬戸際にあるというのに、民主主義の死に直結するこの問題に対してどのメディアよりも警鐘を鳴らし続けてきたIWJが、今、存続できるかどうかの瀬戸際に立たされているというのは運命の皮肉なのかと思わざるをえません。

 普通の頭をもった政治家なら、赤ずきんちゃんが「優しいお婆さんの正体は狼だ」と気づいたのと同様に、米国の正体に気づいて、FTAなど投げ出し、辺野古もやめて、米国の傀儡独裁へと「国のかたち」を変質させられる前に改憲項目から危険な緊急事態条項を外すはずです。

※ほとんどの日本人がいまだに気づいていない!! 自民党が新たに示した改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項 で、より高まったファシズムへの危険性!安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明!全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 2018.10.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434858

 それがなんということか、日本の首相はあの安倍晋三氏です。

 経済的には、米国頼みではもうダメだとようやく気づいて中国を訪問したものの、安全保障はいまだに米国の言いなりで、今回の改憲も米国の描いた古いシナリオ通りに進めようとしている。その愚かさに気づく人物ではありません。

 政治家にまかせず、日本社会自らが「正気」を取り戻すしかありません。そのためには、対米追従の果てに米国の愚かな奴隷と成り果てた政府とマスコミの呪縛を解く必要があります。

 残念ながら日本の情報空間は、記者クラブというカルテルによって権力と談合し、こんな重要な改憲の国民投票の際に、青天井で改憲CMを流し、莫大な広告料を改憲勢力から受け取るという恥知らずのマスメディアが支配しています。その支配を打ち破り、マスメディアが決して報じない、真に公共性、公益性、緊急性のある報道を独立メディアが貫いていかなければなりません。

 IWJのIndependentは、どんな資本や権力にもおもねらない、独立不羈のメディアであることも示すものです。IWJは、存続する限りにおいて、市民の皆様に真実を伝える目と耳であり続けることを、改めてこの場を借りて誓いたいと思います。

 もうひとつ、Independentには日本の「独立」という意味も込められています。

 米国隷属路線を突き進んできた安倍政権は、今や明らかにその限界に突き当たっています。トランプ政権は、自由貿易を捨ててブロック経済へ移行し、「保護国」扱いの日本をブロックにとどめて生き血を吸い尽くそうとしています。米中の覇権交代という21世紀最大のドラマが急加速しつつあるときに、その両大国の狭間にあって「捨て石」として使い捨てにされかねない日本を、破滅の道から引き戻させ、本当の意味で独立する道を切り拓いてゆくためにも、どうか、皆様の篤いご支援を賜りたく存じます。

 IWJは、市民の皆様に背中を押されて始めた市民のための独立メディアであり、市民の皆様のお支えが弱まり、あるいはお支えがなくなった時点で姿を消す運命にあるのだろうと思います。

 同様に、人々が油断をし、関心を失った時にファシズム勢力は、一挙に権力を奪取するものです。人々が改憲の危険性について油断し、真剣な関心を失った時が民主主義の命運の尽きる時です。

 どうか、IWJ存続の危機を乗り越えるために、皆様からの緊急のご支援を賜りたく存じます。

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を考えています。

 これまでのファンドレイジング・イベントは特定のテーマに絞ることはせず、様々な分野の識者をお招きしてお話していただくやり方でした。テーマは多様で、顔ぶれも多彩でしたが、内容がバラエティ豊かであっても、深く掘り下げられなかったり、人数が多い分、コストがかかり過ぎたりしました。

 今回のファンドレイジング・イベントの開催に際しては、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方を3名から4名ほどお招きし、シンポジウム形式で進めていく方法も検討しています。

 一つのテーマを掘り下げるシンポジウムと、今までのように、多様性のあるバラエティ豊かなイベントと、参加を希望される皆様はどちらをご希望か、またお話をうかがいたい識者について、テーマの設定についても、皆様のご要望をお聞きしたいと思います。

 ファンドレイジング・イベントの参加費はやや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。
 
 岩上安身拝
 スタッフ一同

■違法献金疑惑を抱えた自民党憲法改正推進本部長の下村博文衆議院議員に改憲論議をさせてはならない! IWJ記者の質問に対して上脇博之(ひろし)・神戸学院大学教授は、「主権者である国民に対する説明がないということ自体が由々しき問題」と、下村議員を猛批判!/本日午後8時からは、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信! マスメディアが決して触れない#ヤバすぎる緊急事態条項 について、ぜひ周知、拡散を!

 自民党憲法改正推進本部長の下村博文衆議院議員は毎日新聞(10月23日付)のインタビューで、「憲法審査会は野党の意見を聞きながら丁寧に協議するのが基本だ」との認識を示しました。その一方で、「野党第1党の立憲民主党が『安倍政権下での憲法改正はできない』と主張するのは国民には理解されないと思う」「立憲も立憲の案を提案し、自民党案を鋭く批判すればいい」と語っており、憲法改正について国会で審議することに前のめりになっています。

※憲法改正 下村博文氏 議論「国民参加の段階に」(毎日新聞、2018年10月23日)
https://mainichi.jp/articles/20181024/k00/00m/010/033000c

 下村議員は、「野党の意見を聞く」「丁寧に協議する」などと述べていますが、下村議員が加計学園から200万円の違法献金を受けていたという疑惑について、丁寧な説明はまったく行っていません。そんな人物と改憲論議をしたところでまともに議論ができると思えませんし、そもそも、「安倍政権下での憲法改正はできない」という立憲民主党の主張を聞かずに、国会審議へ引きずり込もうとしている時点で、「野党の意見を聞く」気などないことが透けて見えます。

 疑惑について説明責任を果たそうとしない下村議員は政治資金規正法違反容疑で告発されていましたが、東京地検特捜部は今年8月、不起訴処分としました。

※下村元文科相は不起訴…小物ばかり挙げる特捜部の体たらく(日刊ゲンダイ、2018年8月17日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235619

 この決定を受けて、昨日10月31日に東京検察審査会に審査申し立てを行った告発人らは、同日、東京都霞が関の司法記者クラブで記者会見を行い、IWJも会見に参加しました。

 IWJ記者が、下村議員が憲法改正推進本部長を務めていることについて見解をうかがったところ、告発人の一人である上脇博之(ひろし)・神戸学院大学教授は、「告発するときも含め、私たちは常に相手の言い分を聞いている」と前置きしつつ、「主権者である国民に対する説明がないということ自体が由々しき問題」であると述べ、説明責任を果たしていない下村議員を厳しく批判しました。

 下村議員が憲法改正推進本部長として改憲論議をリードすれば、国会での審議は強引に進められていき、 #ヤバすぎる緊急事態条項 を含んだ改憲案が発議され、改憲勢力が豊富な資金を使って改憲に肯定的な宣伝を次々と打ち出し、憲法に緊急事態条項を新設。そして、安倍晋三総理のもとで永久傀儡独裁体制ができあがり、米軍の指揮のもと、日本は米中の覇権をめぐる戦いの「捨て駒」として使い捨てにされてしまうでしょう。

 記者会見の録画は、本日午後6時より、全編フルオープンで配信します!ぜひ、以下のURLよりご覧ください!

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【録画配信・IWJ_Youtube Live】18:00~「『下村博文元文科大臣ら加計学園からのパーティー対価の政治資金規正法違反告発事件』不起訴処分について上脇博之・神戸学院大学教授らによる東京検察審査会へ審査申立て後の記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
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 #ヤバすぎる緊急事態条項 について、岩上さんは今年5月に永井幸寿弁護士にインタビューを行い、その危険性をあぶり出しました。今年3月に条文案としてまとめられた緊急事態条項を発動されてしまうと、内閣は何でも立法できて、いつでも独裁を始めることができて、いつまでも独裁体制を続けることができるようになってしまいます。

 本日午後8時からは、岩上さんによる永井幸寿弁護士インタビューを、冒頭のみフルオープンで、その後は会員限定で再配信します!ぜひ、以下のURLよりご覧ください!

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【タイムリー再配信 277・IWJ_Youtube Live】20:00~「いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 前編」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982
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 また、先月末に発行した「岩上安身のIWJ特報!」は、岩上安身による永井弁護士インタビューです。この機会に、ぜひ「まぐまぐ」にご登録の上、「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 IWJがこれまでに報じてきた緊急事態条項の特集は、以下をご覧ください。

※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 IWJでは、岩上さんが梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士と鼎談形式で2012年発表の自民党改憲草案を逐条的に読み解いた『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を販売しています。緊急事態条項の危険性を詳しく、わかりやすく解説した貴重な書籍です。ぜひ、以下のURLよりお買い求めください。

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

■<ニュース・フラッシュ>
■安倍晋三総理の改憲への執着が臨時国会でも次々に明らかに! 自衛隊の憲法での根拠づけをさかんにアピールするも改憲の本丸である緊急事態条項については「ステルス作戦」!?

 秋の臨時国会で安倍総理の改憲への前のめりの姿勢がますます明らかになってきました。改憲4項目のうちの自衛隊の憲法での根拠づけについては、いつものように饒舌に次のように答えています。この答えは、10月14日の陸自観閲式訓示や講演などで語った内容と同じです。

 「自衛隊員が誇りを持って任務を全うできる環境を整えることが、今を生きる政治家の責任だ。国民のため命を賭して任務を遂行する隊員の正当性の明文化、明確化は国防の根幹に関わる」(自民党の稲田朋美衆議院議員への安倍総理の答弁)

 ※29日の衆院代表質問の詳報(日経新聞、2018年10月29日)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO3709261029102018000000

 さらに、第四次アーミテージ・ナイレポートでの防衛力強化要請に呼応するように、安倍総理は、防衛大綱の見直しについて、次のように答弁しています。

 「見直しにあたり、現実に真正面から向き合い、防衛力の質と量を必要かつ十分に確保することが不可欠だ。これまでの延長線上ではない。数十年先の礎となる、あるべき姿を追及する」(自民党の稲田朋美衆議院議員への安倍総理の答弁)

 数十年先の礎どころか、数年先にはこれまで日本が「寄らば大樹の陰」とばかりにすり寄ってきた米国の覇権が大きく後退しているかもしれません。その時に日本が中国とこの東アジアにおける地域覇権を争おうと考えているとしたら、身の程知らずもいいところです。

 数十年先であれば、人口減少が止まらない日本は、確実に衰退の道をたどっており、中国と敵対的な姿勢を貫くことなど、現実にありうる話ではありません。もちろんその頃には中国の2分の1以下の経済規模に落ち込んでいるとみられる米国が、日本のために中国と戦うなどというシナリオはお笑い草となっていることでしょう。安倍晋三氏などに、数十年先の日本の未来を決めさせてはならないのです。

 ※自衛隊明記「国防の根幹」 首相、改憲意欲また前面(東京新聞、2018年10月30日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018103002000152.html

 総理が改憲に言及することの違憲性(公務員の憲法擁護義務を定めた憲法第99条違反)については、憲法学者をはじめ多くの人が指摘しているにも関わらず、改憲を検討し主張することは憲法違反ではないと安倍総理は主張しています。

 ※改憲主張「禁止されず」 衆参代表質問 憲法擁護義務に首相反論(東京新聞、2018年10月31日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018103102000131.html

 こうした現実の国民感情とかけ離れた改憲への異常な執念、現行憲法へ嫌悪感はどこから来るのでしょうか。

 安倍総理が、これほどまでにこだわる改憲の中身は、2012年に自民党が野党時代に提出した、悪名高い国家主義的な自民党改憲案との整合性は、ほとんど考慮されていません。2017年5月に、個人的に読売新聞に発表した4項目のメモレベルのものが、そのこだわる改憲の中身なのです。この4項目のレベルでは憲法審査会の審議に耐えられないだろうとも言われています。なぜ、そんな程度の改憲案にこれほどまでにこだわるのでしょうか。

 安倍総理の改憲4項目

1.「九条の2」を九条に加憲して、新たに自衛隊を憲法で根拠づける。
2.「緊急事態条項」を内閣の事務を定めた73条の次に「73条の2」として加憲する。および、国会の章の末尾の特例規定「64条の2」として加憲する。
3.参議院選挙の「合区解消」(参院選で2つの県を1つの選挙区とする「合区」を解消し、各都道府県から1人以上を選出できるようにする。衆院選では市区町村が複数の小選挙区に分割される区割りを防ぐ)
4.教育の充実

 ※【自民党大会】「改憲4項目」条文素案全文(産経新聞、2018年3月25日)
https://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250054-n1.html

 答えはシンプルです。それは、4項目を改憲の手段・入口としつつ、目的は4項目の一つ、緊急事態条項の導入にあるからです。

 IWJでは、この点にいち早く気づき、繰り返し、緊急事態条項の危険性をお伝えしてきました。なぜ、安倍総理は緊急事態条項の導入に固執するのか。

 それは、この緊急事態条項さえ導入できれば、主権在民・平和主義・基本的人権を尊重した現行憲法の全規定を停止して、2012年の自民党改憲案さえ飛び越えた、超国家主義的独裁体制を一気に出現させることができるからです。これが麻生副総理の言う「ナチスの手口」です。

 緊急事態条項の危険性に関するIWJの特集記事をぜひお読みください。

 ※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 緊急事態条項が発動されれば、独裁体制で、しかも、米軍指揮下の軍隊を持つ植民地国家という傀儡独裁体制ができ上がります。

 スケジュール的に、今臨時国会での改憲発議は常識的に考えてできない、という議論もありますが、相手はモリカケ事件という問題を起こしただけではなく、「私や妻が関わっていたら間違いなく総理も国会議員を辞める」と国会で宣言し、この宣言に合せて公文書を書き替えさせた官僚から自殺者を出すなど、複数の犠牲者を出しながら、今も総理の座に居座り続けている「並外れたあつかましさ」の持ち主なのです。普通の神経と執念では測り切れません。

 ご存知の通り、安倍晋三氏の頭の中はがらんどうです。漢字も読めなければ、カンペなしでは記者会見もできません。およそ一国の首相がつとまる器でもなければ、最低限度の知性も持ち合わせていません。それなのになぜ、日本の支配者は、彼を取り替えようとしないのでしょうか?

 類推可能なシナリオはたったひとつしかありません。日本の支配者よりも上位権力である米国(直接的には米太平洋軍)が、台頭する中国を押さえ込み、打撃を与えるための「道具」として日本をまるごと使うために、日本をにわかに傀儡独裁軍事国家に仕立て上げる必要があり、安倍総理はそのためのパペット(操り人形)として最も好都合であると見なされて重用されている、というシナリオです。

 行政府の官僚も司法も、検察も主要マスコミも、緊急事態条項によって、事実上憲法クーデターを引き起こし、日本を米国の軍事下請け国家に改造するという目的のために、積極的にあるいは消極的に協力しているという、あり様です。

 今臨時国会の会期は、12月10日までです。改憲発議をされたら、大変です。油断は禁物です。IWJでは、全力でこの問題を取り上げ、警鐘を鳴らし続けていく所存です。

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 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、川上正晃、上杉英世)

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