日刊IWJガイド「 #ヤバすぎる緊急事態条項 について簡潔かつ詳細にまとめた記事をアップ! 改憲発議の危機が迫る今、必見です!」2018.10.31日号~No.2239号~(2018.10.31 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ ブラジルに極右ポピュリスト政権が誕生! 米国のトランプ政権との連携を確認! 日・米・イスラエル・ブラジルで極右・反民主主義ブロックを形成!?
┠■【中継番組表】
┠■<新記事紹介>ほとんどの日本人がいまだに気づいていない!! 自民党が新たに示した改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項 で、より高まったファシズムへの危険性!安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明!全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー/メルマガ「『岩上安身のIWJ特報!』・永井幸寿弁護士への岩上安身によるインタビュー・前編」も発行中!
┠■<新記事アップ>【特別寄稿】沖縄県の埋め立て承認撤回に対し、石井啓一国交相が県の意見書提出からわずか5日後に執行停止を決定!玉城デニー沖縄県知事が怒りの会見!「11月の訪米もありうる」!
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】1965年にライシャワー駐日大使(当時)が沖縄選挙工作を推進! 自民党の工作資金に上乗せして混ぜてしまえば完全に隠蔽できると発言! 現在も米国による選挙介入には、この方法が使われている!?
┠―【2】ジャマル・カショギ氏は「アラブの春」の再現をめざした!? ワッハーブ派の支配するイスラム原理主義のサウジ王室は、カショギ氏を危険人物視!? ムハンマド皇太子によるカショギ氏殺害は必然!?
┠■<お知らせ>
┠■8月から始まった第9期のご寄付・カンパの金額は8・9月の2ヶ月分で目標額の55%、10月は63%です。岩上さんは自らの報酬を50%削りましたが、それでもこのままではIWJが苦境を乗り切るのは困難です!これまでになく非常に厳しい、見通しの立たない状況が続いています。どうか会員登録、サポート会員への移行、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください!
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■はじめに~ ブラジルに極右ポピュリスト政権が誕生! 米国のトランプ政権との連携を確認! 日・米・イスラエル・ブラジルで極右・反民主主義ブロックを形成!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ブラジルに極右ポピュリストの大統領が誕生しました。10月28日投開票のブラジル大統領選の決選投票で元軍人ジャイル・ボルソナーロ下院議員が当選しました。ボルソナーロ議員は、「ブラジル第一」や軍事独裁政権を賛美する過激な発言で知られ、「ブラジルのトランプ」の異名を取っています。

 この異名のとおり、当選後、トランプ大統領と電話で協議し、「両国の緊密な連携を確認した」とツイッターに投稿しています。

※「ブラジルのトランプ」誕生 国民、既存政治に諦めか(朝日新聞、2018年10月30日)
https://www.asahi.com/articles/ASLBW24HGLBWUHBI008.html

 南北アメリカ大陸で、極右ポピュリスト同士の政権が緊密な連携をとると宣言することがどんな意味をもつのでしょうか。

 日本においては、日本会議、創価学会、統一教会に支えられた極右の宗教ポピュリスト政権である安倍政権が三期目に入って、同じ極右の米国、イスラエルとともに、結びつきを強めています。

 ボルソナーロ大統領は、ブラジルがめざすべき大国として、日本とイスラエルを挙げています。

 ブラジルには、約160万人の日系人が住み、1950年代以降、日本の高度経済成長期にかけて東芝やトヨタ自動車、東京海上日動、コマツ、ヤクルト本社、日本航空など、重工業から金融、サービス業や運送業に至るまで、様々な業種の日本企業がサンパウロを中心に数百社進出しています。また、世界でも有数の規模の日本人学校のサンパウロ日本人学校など、ブラジル国内に複数の日本人学校があり、両国間の人的交流も活発です。在留邦人は約6万人(2010年)、在日ブラジル人は約23万人(2010年、外務省)です。

 世界から孤立する米国・イスラエル・日本が、新しく誕生した「ブラジルのトランプ」政権と、極右・反民主主義同盟を形成してゆくことが懸念されます。

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◆中継番組表◆

**2018.10.31 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】18:00~「東京朝鮮高校生『無償化』裁判 控訴審判決後の記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 10月30日、東京朝鮮高校生「無償化」裁判の、東京高裁 控訴審判決が出されました。その後に開催された記者会見を録画配信します。出席者は、喜田村洋一弁護団長ほか弁護団所属弁護士、原告(提訴時に東京朝鮮中高級学校に在籍していた元生徒)、朝鮮学校の保護者。

 これまでIWJが報じてきた朝鮮学校に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%AD%A6%E6%A0%A1

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◆中継番組表◆

**2018.11.1 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

医学部受験当事者が初めて公の場で発言!「大学入試の学生に医師の労働問題の解決策を求めることはおかしい!」と訴え ~10.23東京医大等入試差別問題当事者と支援者の会による記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434423

ほとんどの日本人がいまだに気づいていない!! 自民党が新たに示した改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項で、より高まったファシズムへの危険性!安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明!全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434858

【祝・安田純平氏 無事生還記念!】サウジによるジャマル・カショギ氏殺害を世界に印象づけた後の安田純平氏解放の発表!タイミングはトルコ・カタール間で決められていた?イスラム思想研究者・飯山陽(あかり)氏にIWJが取材!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434649

【祝・安田純平氏 無事生還記念!】「稲妻が落ちたような突然の出来事」安田純平氏の解放を受け、妻の深結(みゅう)氏が緊急会見!岩上安身はジャーナリスト・志葉玲氏とともに会見に臨み、IWJが中継!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434585

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■<新記事紹介>ほとんどの日本人がいまだに気づいていない!! 自民党が新たに示した改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項 で、より高まったファシズムへの危険性!安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明!全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー/メルマガ「『岩上安身のIWJ特報!』・永井幸寿弁護士への岩上安身によるインタビュー・前編」も発行中!

 今月24日、臨時国会が召集され、安倍晋三総理は所信表明演説で、改憲への強い執念を見せました。

 29日の代表質問では自民党の稲田朋美総裁特別補佐への答弁で「すべての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えることは、今を生きる政治家の責任だ」と、自民党改憲案の国会提示に強い意欲を表しました。

 また、昨日30日の代表質問では、立憲民主党の吉川沙織参議院議員が「憲法順守義務を負う首相は、改憲にかかる発言は自制的、抑制的であるべきだ」と指摘したのに対し、安倍総理は「国会議員の中から指名された私が、国会に対して議論を呼び掛けることは禁じられておらず、三権分立の趣旨に反していない」と主張しました。

※参院選見据え、国会火花 「役割逸脱」野党は反発(朝日新聞、2018年10月30日)
https://digital.asahi.com/articles/ASLBY55P5LBYUTFK013.html

※改憲主張は「三権分立に反せず」 首相、野党の批判に反論(共同通信、2018年10月30日)
https://www.47news.jp/news/2922643.html

 今年3月に自民党が発表した「改憲たたき台素案」では、「緊急事態条項」が2012年に発表された「自民党改憲草案」よりも一見おとなしい表現に改められています。この、#ヤバすぎる緊急事態条項 について誰よりも詳しく、危機感を抱いている永井幸寿弁護士は、5月21日に行われた岩上安身によるインタビューの中で、実は現案は「旧案よりはるかに危険になっている」と警鐘を鳴らしています。

 この新しい緊急事態条項がいかに危険なものであるか、記事にアップしましたので、ぜひ以下のURLよりご一読ください。

※ほとんどの日本人がいまだに気づいていない!! 自民党が新たに示した改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項 で、より高まったファシズムへの危険性!安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明!全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 2018.10.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434858

 また、現在メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」10月号として、この「永井幸寿弁護士への岩上安身によるインタビュー前編」を発行しています。

 災害をダシにした自民党「緊急事態条項」創設の欺瞞をいち早く見抜き、最も早くからこの条項の危険性に警鐘を鳴らしてきた永井弁護士が、岩上安身によるインタビューで、より危険になった新案の緊急事態条項を読み解きます。この機会に、ぜひ「まぐまぐ」にご登録の上、「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 今年5月に行われた岩上安身による永井弁護士インタビューは、ぜひ、以下のリンクよりご覧ください。

※(再掲)いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 2018.5.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

 IWJがこれまでに報じてきた緊急事態条項の特集は、以下をご覧ください。

※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/緊急事態条項特集

 IWJでは、岩上さんが梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士と鼎談形式で2012年発表の自民党改憲草案を逐条的に読み解いた『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を販売しています。緊急事態条項の危険性を詳しく、わかりやすく解説した貴重な書籍です。ぜひ、以下のURLよりお買い求めください。

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

■<新記事アップ>【特別寄稿】沖縄県の埋め立て承認撤回に対し、石井啓一国交相が県の意見書提出からわずか5日後に執行停止を決定!玉城デニー沖縄県知事が怒りの会見!「11月の訪米もありうる」!

 昨日10月30日、石井啓一国交相が沖縄県による辺野古新基地沿岸埋め立ての承認撤回について、執行停止を決定しました。

※辺野古埋め立て承認撤回、国が効力停止 移設工事再開へ(朝日新聞、2018年10月30日)
https://digital.asahi.com/articles/ASLBY76MGLBYULFA02N.html

 2018年8月31日に沖縄県が行った埋立て承認撤回に対し、沖縄防衛局長は国交相に、行政不服審査請求と同時に執行停止の申立てを行いました。これに対し、沖縄県が国交相に執行停止申立てに対する意見書を提出したのが、10月25日。それからわずか5日後の執行停止決定です。

 行政不服審査請求は国民が行政に対する不服を申し立てる制度であり、国の機関が私人を装って利用することは論外です。また、沖縄県の要請書を受け取ってからわずか5日後に結論を下したことは、要請書の中身を真摯に審査することなく、結論ありきで「処理」したとしか考えられません。

 石井国交相の決定発表を受けて昨日、上京していた玉城デニー沖縄県知事が都道府県会館で会見を行いました。フリージャーナリストの横田一氏がこの会見を取材し、記事にしましたのでぜひ、以下のURLよりご一読ください。

※【特別寄稿】玉城沖縄県知事が怒りの会見!「11月の訪米もありうる」!沖縄県の埋め立て承認撤回に対し石井国交相が県の意見書提出からわずか5日後に執行停止を決定! 2018.10.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434894

 昨日は辺野古新基地建設を巡って防衛省、外務省、国交相、総務省に対して野党合同ヒアリングがありました。この野党ヒアリングには、謝花喜一郎沖縄県副知事が出席しました。IWJはこの野党ヒアリングを中継していますので、ぜひ以下からご覧ください。

※辺野古米軍基地建設問題 野党合同ヒアリング ―内容:米軍の辺野古新基地建設の問題について、謝花喜一郎沖縄県副知事及び防衛省、外務省、国交省、総務省よりヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434851

 また、昨日沖縄では「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が、嘉手納町で沖縄防衛局へ「沖縄県民の民意を尊重し、審査請求・執行停止申立取り下げを求める」要請書を提出し、抗議集会を行いました。

 IWJはこちらの集会も中継しましたので、ぜひあわせてご覧ください。

※「沖縄県民の民意を尊重し、審査請求・執行停止申立取り下げを求める」要請書提出後の沖縄防衛局抗議集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434842

 IWJは故・翁長雄志前知事の埋め立て承認撤回の意思表明から、沖縄県知事選終了まで、特集を組んでいます。ぜひこちらもご覧ください。

※【特集】争点は辺野古新基地建設の是非のはず!! 争点隠しは許されない!! 故・翁長雄志県知事の遺志「イデオロギーよりもアイデンティティー」を引き継ぐ候補は誰か!? 2018年沖縄県知事選
https://iwj.co.jp/wj/open/okinawa_governorelection2018

■<ニュース・フラッシュ>
【1】1965年にライシャワー駐日大使(当時)が沖縄選挙工作を推進! 自民党の工作資金に上乗せして混ぜてしまえば完全に隠蔽できると発言! 現在も米国による選挙介入には、この方法が使われている!?

 大変注目すべき公文書が、米国ジョージ・ワシントン大学の国家安全保障公文書館からリリースされました。

 この文書は、沖縄返還前の1965年に当時のライシャワー駐日大使らが米統治下にあった沖縄政策を話し合った米国務省の極秘会議メモです。この中で同大使は沖縄の選挙に影響を与えるための資金工作を提起、自民党の政治家を介して資金を投入することを提案していました。

※沖縄選挙への資金工作議論=65年にライシャワー駐日大使-米公文書(時事、2018年10月17日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101700599&g=pol

 「琉球における米国の政策」と題するメモによると、会議は1965年7月16日に開かれ、ライシャワー駐日大使、ロバート・A・フィーリー東アジア問題担当ディレクター、リチャード・W・ペトリー日本問題担当官、スタンリー・R・リーザー陸軍長官、デイビッド・マギフォード陸軍次官、ジョン・M・スティードマン国際問題担当陸軍副長官らが出席しました。

 この文書の中の「秘密行動計画」という項目の中で、ライシャワー大使は次のように述べています。

 「我々は2重の負債を受け取るべきではない。つまり、2つのルートで沖縄の選挙に資金を供給すれば、我々の行動が露見する危険性は2倍になる。日本側のルートだけ使用した方がはるかに安全だ。そうすれば、自民党がもっとも効果的な方法で資金を利用することができる。

 沖縄は米国の小さな町のように狭い場所だ。沖縄は、政治工作―とくにお金が関与する工作―がすぐにばれてしまう小国の県のようなところだ。沖縄で直接米国‐琉球ルートを使用して、秘密の政治行動を行うのはリスキーである。日本の保守政治家たちも、どのみち、沖縄の選挙では、買収などの工作を行うのだから、琉球に直接、米国資金を提供するのではなく、保守政治家の資金に上乗せしてしまえば、それだけで完璧に隠蔽できるだろう」

 ライシャワーは、自民党の選挙買収資金に米国資金を上乗せしてしまえば、完璧に隠蔽できると大悪党のようなことを平然と述べています。民主主義を標榜する米国の欺瞞が現れた瞬間です。そればかりか、1965年の沖縄返還前から、自民党は沖縄での選挙工作を行っていたことがライシャワーの発言からうかがわれるのです。返還前から、こんな調子なら、返還後も当然、米国による沖縄選挙工作は疑われるのではないでしょうか。9月30日に行われた沖縄知事選においても米国資金が、官房機密費等に上乗せされて流入した可能性がまったくないとは言いきれないでしょう。

※U.S. Policy in the Ryukyu Islands. Memorandum of conversation, July 16, 1965 (Secret).(National Security Archive、2018年10月16日)
https://nsarchive2.gwu.edu/dc.html?doc=4998680-Document-2-U-S-Policy-in-the-Ryukyu-Islands&fbclid=IwAR0na4PAzTmw45MlwmUlQtw4ZbbgfNAI-J9kuGYFoIkH8BpQ1RAjQflXkZQ

【2】ジャマル・カショギ氏は「アラブの春」の再現をめざした!? ワッハーブ派の支配するイスラム原理主義のサウジ王室は、カショギ氏を危険人物視!? ムハンマド皇太子によるカショギ氏殺害は必然!?

 カショギ氏殺害事件について、注目すべき報道がいくつか出てきました。『さらされたサウジアラビア』(2005年)や『エジプトの内幕』(2008年)、『アラブの春の後に』(2012年)などの著作がある英国のジャーナリスト、ジョン・R・ブラッドレイ氏は、英国の週刊新聞『The Spectator』(2018年10月13日)に寄稿した記事の中で、「カショギは今年初めに、米国で『今こそアラブ世界に民主主義を』という新しい政治政党を立ち上げた」と述べています。

※Death of a dissident: Saudi Arabia and the rise of the mobster state
What the media aren’t saying about Jamal Khashoggi
(THE SPECTATOR、2018年10月13日)
https://www.spectator.co.uk/2018/10/death-of-a-dissident-saudi-arabia-and-the-rise-of-the-mobster-state/

 この政治政党の目的は、「選挙を通じてアラブ地域のイスラム主義者の利益を守る」ことです。ブラッドレイ氏は続けて「カショギが率いる政治的敵対勢力というムハンマド皇太子の悪夢が現実になりかかっていた」と述べています。

 カショギ氏の友人に取材したブラッドレイ氏によれば、「(カショギ氏殺害の)2、3週間前に、ムハンマド皇太子は、部族の伝統にのっとった和解の提案をして、もし王宮に戻るつもりがあるなら、カショギ氏に顧問の地位を約束すると述べた」といいます。カショギ氏は、「倫理的・宗教的な考え方」から、これを断りました。「これが運命の拒絶になったのかもしれない」とブラッドレイ氏は述べています。

 生々しいやり取りが、ブラッドレイ氏によって報告されています。しかも、政治的敵対勢力の排除という、ムハンマド皇太子によるカショギ氏殺害の理由も非常に説得力のあるものです。

 さらに驚くべき報道が、米国のニュースウェブサイトの『The Daily Beast』(2018年10月18日)にアップされました。

※Jamal Khashoggi Wanted to Launch a Pro-Democracy Group. Then the Saudis Disappeared Him.(The Daily Beast、2018年10月18日)
https://www.thedailybeast.com/jamal-khashoggi-wanted-to-launch-a-pro-democracy-group-then-the-saudis-disappeared-him?ref=scroll

 The Daily Beastによると、『今こそアラブ世界に民主主義を(Democracy for Arab World Now:略称DAWN)』は、2018年1月に米国のデラウェア州で設立され、その目的は、「アラブの春の懐疑論に対するカウンターの議論をアラブ世界と西欧に提供すること」というのです。

 そして、「カショギがDAWNを指導することになっており、世界各都市に散ったアラブの春の亡命者たちを集めて士気を高めて彼らを活用することをめざしていた」と、あたかも「アラブの春の再現」をめざすかのような目的が掲げられているのです。

 また「アラブ世界の政府がどこまで民主主義の価値を支持しているか監視して、その結果を年次レポートで報告し発刊する計画だった」。さらには「カショギは欧州へ渡り、湾岸諸国の亡命者たちからDAWNの資金を集める予定だった」と、具体的にThe Daily Beastは伝えています。

 これらが真実だとすれば、多くのテロリストを供給してきたイスラム原理主義ワッハーブ派の国家であるサウジアラビアにとって、民主革命をめざすカショギ氏の存在は脅威以外のなにものでもなかったのでしょう。

 10月20日付けのワシントンポストによれば、カショギ氏はこうした民主化活動の拠点を父祖の地であるトルコに作るつもりだったということです。

※Saudi Khashoggi saw Turkey as base for a new Middle East(The Washington Post、2018年10月20日)
https://www.washingtonpost.com/world/europe/saudi-khashoggi-saw-turkey-as-base-for-a-new-middle-east/2018/10/20/d6851dce-d4b2-11e8-a4db-184311d27129_story.html?utm_term=.9084494dc756

 IWJでは、カショギ氏殺害事件と安田純平さん解放を受けて、高橋和夫放送大学名誉教授に岩上さんが緊急インタビューをしています。カショギ氏殺害事件や安田さん拘束の背景になったサウジアラビアやカタール、トルコについて詳しい解説が行われています。この問題の深層を理解するために、ぜひご覧ください。

※<祝・安田純平氏 無事生還記念!シリーズ特集再配信>ジャマル・カショギ氏殺害事件、安田純平さん解放で注目を集める中東情勢!ジャーナリストの命運から変転極まる国際情勢に迫る!~岩上安身による放送大学 高橋和夫名誉教授インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

■<お知らせ>
■8月から始まった第9期のご寄付・カンパの金額は8・9月の2ヶ月分で目標額の55%、10月は63%です。岩上さんは自らの報酬を50%削りましたが、それでもこのままではIWJが苦境を乗り切るのは困難です!これまでになく非常に厳しい、見通しの立たない状況が続いています。どうか会員登録、サポート会員への移行、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 8月1日から始まったIWJの第9期も第一四半期が終わろうとしていますが、これまでになく非常に厳しい、見通しの立たない状況が続いています。

 先日、第8期(平成29年8月1日~平成30年7月31日)の決算状況について監査を受けたあとの詳細をIWJのサイトにて、ご報告させていただいております。皆さまにはたくさんのご支援をいただいたにもかかわらず、第8期は赤字となってしまいました。

※IWJ第8期の決算状況のご報告(平成29年8月1日~平成30年7月31日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/37944

 IWJは今期より支出を厳しく締め、かわりに1ヶ月のご寄付・カンパの目標金額を450万円に引き下げました。

 しかしそれでも、今期第9期に入ってからの実績は、8月は目標額の32%、9月は目標額の77%。8月1日から9月30日までにいただいたご寄付・カンパは348件、492万7556円、目標額2ヶ月分の合計である900万円の55%にとどまっています。10月は1日から29日までのご寄付・カンパは、157件、285万0865円、10月も残りあと1日となりましたが、まだ目標額の63%にとどまっております。あと1日です!ぜひ皆さん、応援をよろしくお願いします!

 岩上さんは、代表取締役としての自らの役員報酬を、今期は50%カットすることを決断しました。それでもこのまま現状の目標額の半分程度のペースで第9期が期末まで続いていくと仮定すると、約3,000万円の赤字となってしまいます。こうなると、岩上さん個人で穴埋めできる損失ではなくなり、IWJの存続にかかわります。

 私たちの呼びかけに温かいご支援で応じてくださったみなさまには、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 その上でお願いをいたしますが、どうぞ、もう一段のご支援を、よろしくお願いいたします!

 そこで、あらためて2つのお願いをさせていただきたいと存じます。

 ひとつは、今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください!

 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます!

 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべての動画・テキスト記事など、IWJの全コンテンツをいつでも無制限にご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します。」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 もうひとつ、お願いしたいことがあります。このたび会費にかかる消費税を内税から外税へと変更させていただきたく、会員の皆様にお願い申し上げたいと存じます。

 IWJは今日まで会費にかかる消費税を内税とし、2014年に消費税が5%から8%へ引き上げられた際も会費を据え置いてきました。これにより一般会員の一ヶ月の会費1,000円につき消費税が5%の時には、会費を952円いただき消費税を48円お預かりし、8%に引き上げられてからは会費を926円いただき、消費税を74円お預かりしてまいりました。

 つきましては近日中に、一般会費を1,000円から1,080円(会費1,000円、消費税80円)に、サポート月会費を3,000円から3,240円(会費3,000円、消費税240円)とさせていただきたいと思います。

 第8期分としてIWJが国に納付した消費税額は578万円にもなりました。零細な会社にとって小さな額とは到底いえない重い負担です。

 以上のように外税形式に変更させていただくこと、どうぞご理解たまわりたいと存じます。なお、内税から外税へと切り替える時期についてはシステムの更新などが必要なために未定となっています。期日は後日改めてご連絡差し上げますので、何とぞご容赦ください。

 現在収支全体を徹底的に見直し、削減できるコストは大胆に削減しています。しかしコスト削減だけで経営を維持していくのには限界があります。肝心の取材活動費がまかなえなくなったら、本末転倒です。
 
 第1四半期の終わりを控え、連日これだけ財政危機と呼びかけ続けて、目標額の半分しか届かないペースで推移していることは、会員の皆様の家計も相当に苦しいのだろうと思います。

 IWJは、これまで何度も絶体絶命のピンチに陥り、そのたびに奇跡的な幸運に恵まれて危機を脱出してきました。しかし今度ばかりは「神風」頼みではどうにもならないような気がいたします。IWJのあり方、支出、配信規模、効率化、すべてにわたって抜本的に見直すつもりです。痛みの伴うダウンサイジングを、断行しなければ、間に合わなくなります。

 財政的には厳しいIWJですが、これまで以上に鋭く粘り強い独自の報道を続けていく所存ですので、一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、ご寄付・カンパをいただいたみなさまのお名前を、匿名希望の方を除いて、IWJサイト上で掲載しております。日刊IWJガイドでも、ご寄付をいただきましたみなさまへの感謝の気持ちを込めつつ、ここにお名前を掲載させていただきます。2018年10月にご寄付・カンパをいただいた方々をご紹介させていただきます。

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2018年10月

Y.W.様
T.H.様
新畑 信様
伊藤 真様
K.S.様
高野一樹様
徳山匡様
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 また、ご寄付・カンパをいただいた方より、温かいメッセージもいただいております。あわせてご紹介させていただきます。

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・市民メディアを応援したいから。(匿名希望)

・貴重な情報をタイムリーに届けてくださるIWJを支えたいと思います。例えば私には明治以降の歴史を正しく自分のものにせねばならないと言うきっかけもIWJから得ることができました。

 思うに、我々日本人の多くには「形のないものはタダ」と言う誤った考えがあるのではないでしょうか。貴重な情報にはそれなりのコストが掛かっている、と言うことをもっと皆が気に留めるようになれば、IWJの赤字も少しは解消の方向に向かうのではないでしょうか。いつも赤字でお困りのようなので、こちらからの寄付も年一回のつもりでしたが、半期ごとに切り替えます。(宮川 清様)

・IWJを支える責任感のようなものか・・・。(佐藤 克昭様)
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 みなさま、本当にありがとうございます。頂戴いたしましたご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

■IWJオリジナルDVDプレゼントキャンペーンのお知らせ

 IWJではただ今、会員数拡大第一弾キャンペーンとして、10月1日より新規入会、または無料サポーターから会員へお切り替えのみなさまにIWJオリジナルDVDをプレゼントいたしております。

 また、10月中に一般会員からサポート会員へのお切り替え、または都度支払いから自動払いにお切り替えいただいた場合にも抽選でプレゼントを差し上げます。

 サポート会員へお切り替えいただければ、IWJサイトのコンテンツがいつでも無制限でご覧いただけます。この機会にぜひ、IWJ会員へのご登録をお願いいたします。

※「IWJオリジナルDVDプレゼントキャンペーンのお知らせ」
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/37869

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
http://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、城石裕幸、尾内達也、川上正晃)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/