いつもお世話になっております。IWJ代表の岩上安身です。 日頃よりIWJをお支えいただいておりますこと、まずは感謝申し上げます。
会員の皆さま方に第8期(平成29年8月1日~平成30年7月31日)の決算状況について監査を受けたあとの詳細をご報告させていただきます。
平成30年9月30日の決算速報で、約170万円の赤字に陥ってしまったことをご報告し、ご支援のお願いをした折には、大変多くの方々にカンパ・ご寄付をお送りいただきました。心より御礼申し上げます。第8期が赤字となってしまったことは、非常に残念であり、ショックでもあります。しかし、第9期は既に始まりました。第9期を赤字にすることのないように、まずは私自身の役員報酬の50%カットを決断しました。その他にも徹底的に経費節減に努める次第でおりますので、何とぞご支援のほどよろしくお願いいたします。
第8期から第9期にかけてを振返りますと、「衆議院解散、総選挙」「トランプ米大統領初来日」「築地から豊洲への移転強行」「森友学園をめぐる財務省決算文書改竄問題」「佐川国税庁長官辞任」「財務事務次官セクハラ問題→更迭へ」「北朝鮮への米国の武力行使の危機→一転して南北首脳会談・米朝首脳会談」「イスラエル米国大使館のエルサレム移転」「TPP棚上げで、日米二国間交渉のFTAへ米国へ押しきられる」「アメリカ『イラン核合意』離脱」「統合型リゾート(IR)実施法成立」「西日本豪雨」「安倍政権によって美化される明治国家の歴史の真相」「翁長沖縄県知事の急逝と玉城デニー新知事誕生」などなど、様々な出来事が次々に起こりました。そのような中、スタッフ一丸となって取材や中継やインタビューに奔走いたしました。
IWJは、勇気と先を見通す知性とをもって、誠実に事実と歴史をこれからも皆さまにお伝えしていきます。報道への圧力が強まる中、これからも、テレビや新聞が伝えない重要な出来事を編集・加工のない一次情報のままお伝えし、時に隠されたり見過ごされたりしている真実を掘り起こし、さらに深堀りをするインタビューや検証レポートなどをもお届けしていきます。そして、権力や大資本のスポンサーの意向に左右されない、市民の利益のための、市民の立場にたった、市民のご支援と協力によって成り立つ独立メディアとして情報を発信してまいります。
どうぞ皆さま、今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
過去7期の会員数の推移は下記の通りです。
2011年12月末 739名
2012年12月末 4,688名
2013年12月末 5,412名
2014年12月末 4,781名
2015年7月末 5,023名
2016年7月末 5,995名
2017年7月末 5,955名
2018年7月末 5,761名
※2015年より決算期変更
【会員推移内訳 2017/8~2018/7】
サポート 一般 合計
2017年 8月末 1,837名 4,146名 5,983名
2017年 9月末 1,855名 4,098名 5,953名
2017年 10月末 1,853名 4,071名 5,924名
2017年 11月末 1,853名 4,031名 5,884名
2017年 12月末 1,907名 4,093名 6,000名
2018年 1月末 1,892名 4,059名 5,951名
2018年 2月末 1,885名 4,036名 5,921名
2018年 3月末 1,897名 4,070名 5,967名
2018年 4月末 1,886名 4,032名 5,918名
2018年 5月末 1,887名 3,994名 5,881名
2018年 6月末 1,874名 3,940名 5,814名
2018年 7月末 1,867名 3,894名 5,761名
第8期の会費収入は前年度比±0%の92,495千円となりました。またご寄付・カンパは前年度比11%減の61,698千円となりました。ただし、広告収入などの売上が前年度比400%増の11,788千円となりました。 これは会員の方が、広告を出してくださったためにそれ以前の期よりも大幅にアップしたわけですが、来期以降同じように広告が入る保証はありません。この広告収入がなければ、赤字幅ははるかに大きなものとなっていたと思います。広告出稿してくださった方々には、この場を借りまして、心より御礼申し上げます。
一方、業務委託費・外注費は前年度比26%増の52,303千円、給与は前年度比±0%の61,547千円となりました。その他の経費も前年度比±0%の53,527千円と、前年度の水準保持に努めました。
活動実績を前年度と比べますと、動画配信数は1,958本から1,578本へ、UPした記事数は1,911本から1,805本へ減少しました。これは、先に述べましたとおり、昨年12月に橋下徹氏から、削除済みリツイート行為に対する名誉毀損損害賠償請求という不当なスラップ提訴をされ、毎月大阪に通わざるを得ない状況に陥り、ジャーナリストとしての仕事をする時間を制限されてしまったことが一番の原因にあげられます。一方、最も中心となるコンテンツであるインタビューは119本から122本へと逆に増加をしてきました。
常に充実した中継・配信、コンテンツの提供を目指して活動してきたIWJですが、今期はスラップ訴訟への対応に加えて、テキスト班フタッフの卒業と新人の加入により、人事異動や活動内容を見直し、新体制にしたため、活動規模はやや縮小する形となりました。
第8期の詳細は以下のとおりとなっております。
中根税理士事務所の監査を受けた決算をもとにご報告させていただきます。
(単位:千円)
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<収入>
会費 92,495
カンパ 61,699
物販・イベント 17,359
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収入合計 171,553
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<支出>
取材活動 2,572
物販仕入 1,924
業務委託費・外注費 52,303
給与 61,547
*その他経費 53,527
税金 1,408
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支出合計 173,280
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収入171,553 ― 支出173,280 = 当期収支差額1,727千円
*その他経費 53,208千円 のうち主な支出項目 (単位:千円)
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地代家賃 7,656 (事務所の賃借料等)
旅費交通費 7,398 (出張旅費、通勤交通費)
支払手数料 4,911 (クレジット決済の利用手数料、各種手数料等)
減価償却費 4,200 (事務所の内装設備、機材等の減価償却費)
保険料 3,199 (中退共他)
管理諸費 2,648 (システム利用料、会計監査料等)
リース料 2,445 (システムサーバー利用料等)
通信費 2,353 (携帯電話使用料、通信機器使用料)
事務備品・消耗品費 2,315 (撮影機材、パソコン代等)
新聞図書費 1,787 (書籍・雑誌購入代)
修繕費 1,245 (機材・車両修繕代等)
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既に日刊ガイドでお知らせいたしましたとおり、皆さまにはたくさんのご支援をいただいたにもかかわらず第8期は赤字となってしまいました。IWJでは設立当初より、活動にご賛同いただている多くの方からの会費・ご寄附・カンパが、そのまま活動のための大事な収入源となっています。今後はより一層経費削減に努め、来期は赤字にならぬよう、今以上に気を引き締めてまいりたいと存じます。今後とも変わらぬご支援を何とぞよろしくお願い申し上げます。
報道規制が日増しに強くなっていると感じられる現在も、IWJは「真実を伝えるメディア」として走り続けています。皆様の周りにIWJの活動をご存じない、会員登録されていない方がいらっしゃいましたら、是非とも一言、IWJのことをご紹介いただけますと幸いです。
今後とも、IWJへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。