日刊IWJガイド「マスメディアが伝えない急成長する中国の真の姿!本日午後2時より岩上さんによる中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー!」2018.10.22日号~No.2230号~ (2018.10.22 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~那覇市長選挙は現職城間幹子氏が当選!
┠■【中継番組表】
┠■<今日の岩上さんのインタビュー>本日午後2時より「中国経済は『日本人の想像を完全に超えたスケール』で急速に成長している!! マスメディアが伝えない中国の本当の姿! 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」を冒頭のみフルオープンで、その後は会員限定で配信いたします!
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】サウジ政府がカショギ氏死亡を認めるもあまりにお粗末なごまかし!! 皇太子の関与には沈黙!? 事件で中東のパワーバランスが一変する!?
┠―【2】「米国自身が築いてきた米国覇権下の国際秩序を、トランプがハンマーをブン回すようにして叩き壊してゆく」~米国、旧ソ連と結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱を表明
┠■<お知らせ>
┠―■8月から始まった第9期のご寄付・カンパの金額は8・9月の2ヶ月分で目標額の55%です。岩上さんは自らの報酬を50%削りましたが、それでもこのままではIWJが苦境を乗り切るのは困難です!どうか会員登録、サポート会員への移行、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください!
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┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~那覇市長選挙は現職城間幹子氏が当選!

 任期満了に伴う那覇市長選が、昨日10月21日に投票が行われ即日開票されました。

 無所属新人で前県議、自民、公明、維新、希望が推薦した翁長政俊氏と、無所属現職で「オール沖縄」勢力が推す城間幹子氏の一騎打ちでした。

 結果は城間氏の勝利。午後8時を過ぎるとともに、県知事選の際にはなかなか当確を打たなかったNHKすらも城間氏の当選確実を報じました。投票率は期日前投票分を含め、48.19%と、2014年11月16日に衆議院議員総選挙と同時選挙となった前回投票率65.25%を大きく下回りました。

※【那覇市長選投票率速報】最終(期日前投票分含む)、48・19%(琉球新報、2018年10月21日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-821997.html

 今回の選挙は、「市政の刷新か、継続か」が焦点と言われていました。他方、辺野古新基地建設問題や玉城県政に対して、曖昧な立場をとっていた翁長政俊氏(翁長という名字だが、前知事の翁長雄志氏の親戚ではない)と、「翁長雄志前知事の遺志を継ぐ玉城デニー知事と連携していく」ことを明言し、辺野古新基地建設にも反対を表明していた城間氏との戦いとしても注目されていました。

 NHKの取材に勝因を問われた城間氏は、「これまでの市政運営と、翁長雄志前知事の遺志をついだ選挙戦が評価された」などと答えました。

 IWJは城間幹子候補の開票中の事務所を取材、動画配信しています。歓喜に沸く城間陣営の模様は、ぜひ下記のURLよりご視聴ください。

※那覇市長選挙 城間幹子候補 開票中の事務所の模様 2018.10.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434334

 他方、この那覇市長選挙の結果を待たずして、防衛省は10月17日に、沖縄県による辺野古新基地の埋め立て承認撤回への対抗措置として、行政不服審査法にもとづき、石井啓一国土交通相に対し撤回の効力停止を申し立てています。9月末の沖縄県知事選で移設反対を訴えた玉城デニー氏が勝利して間もない中での対抗措置に、県は強く反発していました。

 そもそも行政不服審査請求とは、国民の権利、利益の救済を図ることが目的で、行政機関同士の争いは想定されていません。玉城知事は「公有水面埋立法の規定上、国と私人は明確に区別され、今回は国が行う埋め立てであることから、私人に対する『免許』ではなく『承認』の手続きがなされたものであります。そのため、本件において、国が行政不服審査制度を用いることは、当該制度の趣旨をねじ曲げた、違法で、法治国家においてあるまじき行為と断じざるを得ません」とコメントを発表しています。

※勢いに乗るオール沖縄勢の「勝ちムード」に釘を刺した!? 那覇市長選の最中に安倍政権が沖縄県の出した辺野古埋め立て承認撤回への対抗措置を発表! 2018.10.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434169

 今後も安倍政権の沖縄での動きに注視が必要です。

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◆中継番組表◆

**2018.10.22 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_Youtube Live】14:00~「中国経済は『日本人の想像を完全に超えたスケール』で急速に成長している!? マスメディアが伝えない中国の本当の姿! 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビューを、冒頭のみフルオープン中継、その後は会員限定で中継します。これまでIWJが報じてきた田代秀敏氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%94%B0%E4%BB%A3%E7%A7%80%E6%95%8F
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【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【タイムリー再配信 274・IWJ_Youtube Live】20:00~「安倍事務所の関与はあった!? 1999年・下関での選挙妨害疑惑! #ケチって火炎瓶 安倍晋三氏宅放火未遂事件の闇!岩上安身によるジャーナリスト 山岡俊介氏・寺澤有氏インタビュー(後編)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 9月2日に収録した、岩上安身によるジャーナリスト 山岡俊介氏・寺澤有氏インタビューを、臨時国会開会直前の今、公共性に鑑み特別フルオープン再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430668

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◆中継番組表◆

**2018.10.23 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

※調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

#築地市場存続イベント「場内お買い物ツアー」(2018.10.20)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434265

片山さつき地方創生相の国税庁への口利き疑惑について野党が10.19合同ヒアリングを開催~片山事務所側からの問い合わせの有無について国税庁「個別の事柄についてはお答えを差し控えさせていただいている」と無回答
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434186

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■<今日の岩上さんのインタビュー>本日午後2時より「中国経済は『日本人の想像を完全に超えたスケール』で急速に成長している!! マスメディアが伝えない中国の本当の姿! 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」を冒頭のみフルオープンで、その後は会員限定で配信いたします!

 本日午後2時より、岩上さんによる中国通のエコノミスト・田代秀敏氏インタビューを、冒頭のみフルオープンで、その後は会員限定で配信いたします。

 世界の2大経済大国となった米国と中国は、2018年に入り、米トランプ大統領が対中追加関税措置を発動すると、中国が報復関税を発動、米中の追加関税の応酬は9月までに3度に及び、貿易摩擦は泥沼化しています。

 購買力平価(PPP)という尺度を用いて換算したGDPで比べると、米国は2004年には中国の2倍以上の規模でしたが、その10年後の2014年には中国に抜かれ、以後、ますますその差を広げられつつあります。中国は今や、世界最大の工業生産国であり、世界最大の消費大国でもあります。世界最大の自動車市場であり、携帯電話とネットショッピング市場も世界最大、インターネットユーザーの数も世界一です。世界最大のエネルギー消費国であり、石油輸入量も世界一です。
 これほどの急成長ぶりを示す中国経済ですが、多くの米国内メディアは「以前に比べると中国の経済成長率も落ちてきた」と「減速(slow down)」を強調しています。その一方で、自国の米国については「回復(recovering)」としばしば表現します。

 しかし、「減速」したといわれる中国は、年率10%から7%へ落ちたのであり、回復したという米国はやっと2%に乗せたという程度です。「減速」「回復」といったレトリックにだまされてはいけません。7%と2%という成長率があと10年、いや、数年続けば為替レート換算のGDPでも中国は米国を追い抜き、さらにその差は開いていくでしょう。

 こうした「中国の成長」という、直視したくない「不都合な現実」から目を背けるためのレトリックやごまかしや自己慰撫は、米国内のメディアだけでなく、日本国内でも同様です。「見たくない」ものを「見ない」ためのごまかしがずっと続いています。
 
 現在の国際秩序は、米軍の圧倒的な軍事力と米国の生産力、経済力を背景に、米国の覇権のもとの秩序(パックス・アメリカーナ=PA)として形作られたものです。ドルが基軸通貨として決済手段に用いられ、世界銀行とIMFは事実上米国の管理下にあります。これが第二次大戦後の国際秩序を形作ったブレトンウッズ体制です。そうした体制が、米国の優位が崩れ、しかし当の米国自身が「アメリカファースト」を掲げて、国際機関から片っ端から脱退したら、統治者ではなく自国の利益のみを主張する秩序の撹乱者としてふるまうようになり、自らPAからの撤退を加速しています。

※【岩上安身のツイ録】激おこ!事実上の日米FTAを「TAG」という造語で国民を欺こうとする日本政府!トヨタ(以下略)ら、外貨を稼ぐ輸出産業を守るために米国の要求に従い犠牲を払ってきた日本は米国にすべてを収奪される!? 2018.10.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/433399

 トランプ大統領の仕掛ける貿易戦争は、中国にだけ向けられているのではありません。仮想敵国だろうと同盟国だろうとお構いなしに自国のエゴイズムむき出しに高関税をふっかけています。日本も例外ではありません。FTAのゴリ押しはもちろん、トヨタをはじめとする日本の自動車産業にもトランプ側は手を突っ込んできています。
 トランプ政権の通商政策を代表するロス商務長官は、10月5日のロイターの取材に対し、「日本の自動車貿易の対米黒字を解決するための最善の方法は製造拠点を米国に移転させることだ」と述べ、トヨタを日本から米国によこせと言わんばかりの常識はずれの「圧力」発言を口にしました。日本政府もマスコミも、表向き冷静を装って、大きく報じようとしませんが、これは大問題のはずです。

 この先、日本は米中の貿易戦争にどのように巻き込まれていくのでしょうか? 日本は戦後ずっと対米追従を続けてきましたが、それはあくまで米国が国際秩序の担い手であったからです。PAから撤退し、カネがないからといって、貪欲になって、忠実に従ってきた「子分」である日本から富を吸い尽くしてやろうというトランプ大統領の米国に従う必要はないはずです。いえ、従っていてはいけません。急ぎ逃げ出さなくてはいけません。
 米国の没落と中国の台頭という覇権交代は、21世紀最大のドラマであり、日本は主役ではなく脇役です。脇役は脇役なりに自らの身の処し方を自らの頭で考えなければいけません。「親分」についていけばいい時代は終わったのですから。

 その身の処し方を考えるためには、まず急成長を遂げる中国の真の姿を知る必要があります。そこで、明日は岩上さんが中国通のエコノミスト、田代秀敏氏にお話をおうかがいします。ぜひご覧ください。
 
【IWJ_Youtube Live】14:00~
中国経済は「日本人の想像を完全に超えたスケール」で急速に成長している!? マスメディアが伝えない中国の本当の姿! 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 田代氏には、2018年6月18日と7月1日に岩上さんによるインタビューが行われています。過去のインタビューは以下のURLよりご覧ください。

※異次元金融緩和の重大かつ深刻な弊害!出口を模索しようにもわずかな金利上昇で日本経済は大混乱!? アベノミクスの無残な最期!~6.18岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2018.6.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424996

※失敗したアベノミクス・異次元金融緩和の副作用!? 人口減少にも関わらずバブル化する不動産市場・サブリース契約の地獄!~日銀が発表した英語論文の謎に迫る!岩上安身が田代秀敏氏に7.1インタビュー第2弾! 2018.7.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/426176

■<ニュース・フラッシュ>
【1】サウジ政府がカショギ氏死亡を認めるもあまりにお粗末なごまかし!! 皇太子の関与には沈黙!? 事件で中東のパワーバランスが一変する!?

 中東における米国の従属国・サウジアラビア政府による言論弾圧やイエメン内戦への軍事介入を、米ワシントン・ポスト紙上で厳しく批判していたサウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、10月2日にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に入ったまま消息を絶っていた事件で、サウジ政府は20日、カショギ氏の死亡を認めました。

 事件が発覚して以来、サウジ政府は一貫して事件への関与を否定していました。しかしトルコの捜査当局は、当初から総領事執務室でカショギ氏が殺害され、遺体をバラバラに切断した際の音声や映像のデータの存在を明かしていました。トルコのメディアは、カショギ氏の拷問を受けた際の悲鳴や、すでに出国しているオタイビ総領事が、サウジアラビアの首都・リヤドから到着した15人の工作員に「外でやれ。私が面倒なことになる」と話している内容や、解剖の専門家が音楽を聴きながらカショギ氏を生きたまま切断することを他の工作員に指示していることなど、ショッキングな録音の内容を伝えています。

 サウジ検察当局の発表によると、「10月2日に総領事館を訪れたカショギ氏と、館内の人間が口論から殴り合いになり、カショギ氏が死亡した。サウジ人容疑者18人を逮捕した」ということです。しかし、当初から「本件の黒幕」と疑われているムハンマド皇太子の関与には言及しませんでした。また、ムハンマド皇太子の側近で情報機関のナンバー2であるアフマド・アシーリ副長官と皇太子の側近のサウド・アル・カータニ上級顧問ら政府高官5人を更迭し、サルマン国王が情報機関を立て直す閣僚委員会の設置を指示し、その委員長に「本件の黒幕」と疑われるムハンマド皇太子を任命したと発表したのですから、話は収まりません。

※サウジ政府、「失踪」記者が総領事館で死亡と初めて認める(BBC、2018年10月20日)
https://www.bbc.com/japanese/45924412

 サウジの発表は、計画的な殺害ではなく、偶発的な事故であるかのような言い分ですが、これではトルコの捜査当局の発表内容とは全くつじつまが合いません。

 この発表に対し、ドイツのメルケル首相は「サウジアラビアの行為を最も強いことばで非難する。カショギ氏の死についてサウジアラビア政府が透明性を確保することを期待する。今の情報では不十分だ」とする声明を発表。フランスのルドリアン外相は「断固として非難する。多くの疑問に対する答えがいまだ得られておらず、徹底的な調査が必要だ」とする声明を発表しました。英国外務省は「どう対応すべきか検討している。ジャーナリストの死亡はひどい行為で責任が問われなければならない」と声明を発表しています。

 これに対してサウジの同盟国であり、サウジと同様、中東における米国の従属国であるエジプトとアラブ首長国連邦(UAE)は、サルマン国王の決断を称賛する声明を出しました。

 米国はサウジアラビアに1100億ドル(約12兆円)の武器売却で合意しています。10月16日にはポンペオ国務長官がリヤドでムハンマド皇太子と会談を行いました。トランプ大統領はサウジの発表を「第一歩だ」と評価し、サウジ側の説明を信用できると思うかとの記者の質問に「そう思う」と答えました。しかし、米国内では民主党だけでなく、共和党の有力議員からもサウジへの制裁を求める声が上がっています。

 米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(W.S.J.)は、「イスラム世界を率いることができる国はトルコだけだ」とのエルドアン・トルコ大統領の野心的な言葉を紹介し、中東地域での影響力の増大を狙っていると論じています。10月12日にテロ組織支援を理由に2016年以来拘束を続けていた米国人福音派のブランソン牧師をトルコが釈放したのも、米国との関係改善を狙ってのことでしょう。しかし、トルコは現在、世界で最も多くのジャーナリストを投獄している国の一つです。

 W.S.J.は、この事件によって米国の傘の下、イスラエルと、サウジを盟主とするスンニ派アラブ諸国が同盟を結び、イランに対抗するというイスラエルの戦略構想が打撃を受けたと論じています。しかしこの「打撃」は、サウジらの「自滅」と言うべきでしょう。

※記者殺害疑惑で一変する中東のパワーバランス カショギ氏失踪事件の勝者はトルコとイラン、敗者は米国・サウジとイスラエル(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、2018年10月19日)
https://jp.wsj.com/articles/SB12230235213723503490704584540791546407798

 10月17日、ワシントン・ポスト紙に、カショギ氏が書いた最後のコラム記事が掲載されました。タイトルは「アラブ世界に必要なものは言論の自由だ」というものでした。

※Jamal Khashoggi: What the Arab world needs most is free expression(The Washington Post、2018年10月17日)
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/jamal-khashoggi-what-the-arab-world-needs-most-is-free-expression/2018/10/17/adfc8c44-d21d-11e8-8c22-fa2ef74bd6d6_story.html?noredirect=on&utm_term=.6d1f687cd473

 言論の自由、そして勇気ある報道メディアと勇気ある報道記者は、言うまでもなく、日本にも必要なものです。

【2】「米国自身が築いてきた米国覇権下の国際秩序を、トランプがハンマーをブン回すようにして叩き壊してゆく」~米国、旧ソ連と結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱を表明

 トランプ米大統領は2018年10月20日、遊説先の米ネバダ州で記者団に対し、米国が旧ソ連と結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱する方針を表明しました。

 トランプ氏は「我々は条約を尊重し守ってきたが、残念ながらロシアは長年条約違反をしてきた。オバマ(前大統領)がどうして交渉あるいは破棄しなかったのか、私には分からない」と主張。その上で、「我々は合意を破棄し、(条約から)離脱する」と明言しました。

 中距離核戦力(INF)全廃条約は1987年に、当時のレーガン米大統領と旧ソ連のゴルバチョフ書記長が調印。射程500キロ(300マイル)から5500キロ(3,400マイル)までの地上発射型弾道ミサイルと巡航ミサイルの保持や試験を禁止。条約が定める期限である1991年6月1日までに、米国が846基、ソ連が1,846基、合計で2,692基の兵器が破壊されました。

 しかし、近年では米ロが互いに条約に違反していると批判。また、同条約に調印していない他の国々は、中短距離ミサイル保有が可能な状態にあります。前世紀である20世紀の末、80年代の終わりから90年代初めにかけては、米ソのみが、核軍拡と核軍縮のプレイヤーだったためです。そのため、中国は何の制限もなく中距離核ミサイルを開発できるのに、米国にそれが認められないのは不公平だとの立場を、トランプ政権は示してきました。
 この中距離核戦力全廃条約からの米国の脱退は、中国の台頭を目の当たりにした米国が改めて対中国を念頭に地域限定の核戦争(核のローカライゼーション)を可能とする、中距離核ミサイルで再核武装するという物騒な話なのです。米中間で地域限定の核戦争が起きる場合に、日本が無傷でいられるはずがありません。

 ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は今週ロシアを訪問し、この件について協議する構えであると、CNNは報じています。

※ロシアとの核廃棄条約を破棄へ、トランプ米大統領が意向示す(2018年10月21日、CNN)
https://www.cnn.co.jp/usa/35127313.html

 これまでにもトランプ米大統領は、数々の国際的枠組みから離脱してきました。2017年6月には「米国の経済と雇用に打撃を与える」と主張し、気候変動抑制に関する国際的な協定「パリ協定」からの離脱を表明。また、米国の最も親密な同盟国であるイスラエルに対する「偏見が続いている」ことなどを理由として、同年10月には「ユネスコ(国際教育科学文化機関)」からの脱退を表明。さらに今月17日、中国がこの仕組みで優遇されていると主張し、国際郵便のルールを定める「万国郵便条約」から離脱を表明しています。

 自分が好まない国際的枠組みを次々と壊したり抜け出したりしているトランプ政権、そして同政権の姿勢を「一貫して支持」し、「日米は100%共にある」と繰り返す安倍総理に対する批判の声がさらに強まっています。

 岩上さんは21日、「米国自身が築いてきた国際秩序を、トランプ自らがハンマーをブン回すようにして叩き壊してゆく。眼前で展開するこの異様な光景が信じられない。これらすべては米国にとっても世界にとっても貴重なアセットだったはず。いったい何に取り憑かれているんだか」とツイートし、自ら「没落」と「自滅」を加速させるトランプ米大統領の姿勢に対して疑問を呈しています。

※2018年10月21日、岩上さんツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1053770453968273408

■<お知らせ>
■8月から始まった第9期のご寄付・カンパの金額は8・9月の2ヶ月分で目標額の55%です。岩上さんは自らの報酬を50%削りましたが、それでもこのままではIWJが苦境を乗り切るのは困難です!どうか会員登録、サポート会員への移行、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 連日お伝えしておりますが、IWJは今期より支出を厳しく締め、かわりに1ヶ月のご寄付・カンパの目標金額を450万円に引き下げました。

 今期第9期に入ってからの実績は、8月は目標額の32%、9月は目標額の77%。8月1日から9月30日までにいただいたご寄付・カンパは348件、492万7556円、目標額2ヶ月分の合計である900万円の55%にとどまっています。10月は1日から19日までのご寄付・カンパは、111件、186万1065円、目標額の41%となっており、10月も3分の2が過ぎようとしていますが、まだ目標額の半分に届いておりません。第9期のスタート早々、大変厳しい状況です。

 目標額の半分程度のペースで第9期が続いていくと、約3,000万円の赤字となってしまいます。こうなると、岩上さん個人で穴埋めできる損失ではなくなり、IWJの存続にかかわります。

 私たちの呼びかけに温かいご支援で応じてくださったみなさまには、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。IWJではみなさまからいただいた大切な会費やご寄付・カンパを無駄にしないようあらゆる経費を削減するように努力を重ねています!

 どうぞ、もう一段のご支援を、よろしくお願いいたします!

 岩上さんは、代表取締役としての自らの役員報酬を、今期は50%カットすることを決断しました。それでもご寄付・カンパが目標額の半分というペースでは、穴を埋めることができそうにありません。

 そこで、あらためて2つのお願いをさせていただきたいと存じます。

 ひとつは、今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください!

 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます!

 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します。」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 もうひとつ、お願いしたいことがあります。このたび会費にかかる消費税を内税から外税へと変更させていただきたく、会員の皆様にお願い申し上げたいと存じます。

 IWJは今日まで会費にかかる消費税を内税とし、2014年に消費税が5%から8%へ引き上げられた際も会費を据え置いてきました。これにより一般会員の一ヶ月の会費1,000円につき消費税が5%の時には、会費を952円いただき消費税を48円お預かりし、8%に引き上げられてからは会費を926円いただき、消費税を74円お預かりしてまいりました。

 つきましては近日中に、一般会費を1,000円から1,080円(会費1,000円、消費税80円)に、サポート月会費を3,000円から3,240円(会費3,000円、消費税240円)とさせていただきたいと思います。

 第8期分としてIWJが国に納付した消費税額は578万円にもなりました。零細な会社にとって小さな額とは到底いえない重い負担です。

 以上のように外税形式に変更させていただくこと、どうぞご理解たまわりたいと存じます。なお、内税から外税へと切り替える時期についてはシステムの更新などが必要なために未定となっています。期日は後日改めてご連絡差し上げますので、何とぞご容赦ください。

 IWJは現在収支全体を徹底的に見直し、削減できるコストは大胆に削減しています。しかしコスト削減だけで経営を維持していくのには限界があります。肝心の取材活動費がまかなえなくなったら、本末転倒です。

 財政的には厳しいIWJですが、これまで以上に鋭く粘り強い独自の報道を続けていく所存ですので、一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、ご寄付・カンパをいただいたみなさまのお名前を、匿名希望の方を除いて、IWJサイト上で掲載しております。日刊IWJガイドでも、ご寄付をいただきましたみなさまへの感謝の気持ちを込めつつ、ここにお名前を掲載させていただきます。本日は、2018年9月にご寄付・カンパをいただいた方々をご紹介させていただきます。

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2018年9月

内田様
Y.S.様
角田尚子様
Y.W.様
村上冬樹様
藤原 寿和様
松藤留美子様
中村ひろみ様
永山直道様
石山敏夫様
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 みなさま、本当にありがとうございます。頂戴いたしましたご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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 IWJではただ今、会員数拡大第一弾キャンペーンとして、10月1日より新規入会、または無料サポーターから会員へお切り替えのみなさまにIWJオリジナルDVDをプレゼントいたしております。

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 サポート会員へお切り替えいただければ、IWJサイトのコンテンツがいつでも無制限でご覧いただけます。この機会にぜひ、IWJ会員へのご登録をお願いいたします。

※「IWJオリジナルDVDプレゼントキャンペーンのお知らせ」
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/37869

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
http://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

■スタッフ募集~ぜひ、私たちと一緒にIWJで働きませんか?

 IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを緊急大募集中です! 事務・ハドル班、ウェブ動画班の新メンバーも引き続き募集しています!

 テキスト班は1~2名、事務・ハドル班とウェブ動画班はそれぞれ1名募集しています。

 ご応募は、以下のフォームからお願いいたします!

※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 また、全国各地でIWJの活動を支えていただける中継市民、及びボランティアでお力を貸してくださるという方も募集します!

※IWJボランティアスタッフ募集中
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/11588

 さらに、ご自分が撮影された動画の投稿も随時受け付けています。ぜひ、ご応募ください。

 また、在宅のサマリーライターから、独自ネタで寄稿したいという現役プロのジャーナリストやライターの方まで、投稿も随時受け付けています。投稿していただいた動画や原稿が採用された場合には、もちろん報酬をお支払いいたします。

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、城石裕幸、川上正晃、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/