日刊IWJガイド「救急搬送代500ドルを請求する米国に日本も追随!? トンデモ公約を掲げるおおさか維新! 一方の自民党では山田賢司議員の秘書が『謎の死』…本日19時から、山本太郎議員と小林節氏トークイベントに岩上さんが司会として出演! お見逃しなく!」2016.2.15日号~No.1250号~


■■■ 日刊IWJガイド「救急搬送代500ドルを請求する米国に日本も追随!? トンデモ公約を掲げるおおさか維新! 一方の自民党では山田賢司議員の秘書が『謎の死』…本日19時から、山本太郎議員と小林節氏トークイベントに岩上さんが司会として出演! お見逃しなく!」2016.2.15日号~No.1250号~ ■■■
(2016.2.15 8時00分)

 おはようございます!IWJ学生記者の城石エマと申します。

 昨日、一昨日と東京では暖かい日になりましたね~。もう春が来たのかとワクワクしてしまいますが、また寒の戻りはあるのでしょうか?自宅の周りでは、こちらも同じく春が来たと早とちりした梅の木が、もう花をつけています。桜の花もいいですが、ぽてっと丸い花をつける梅の方が、かわいらしくて私は好きです。

 梅の花見をしたいなあ…とぼんやりしている私の頭を、後ろからガツンと殴ってくるような、日本経済の迷走ぶりです。

 一昨日の日刊IWJガイドで安道幹(あんみちまさ)記者がお伝えいたしましたが、日経平均株価は1万5000円を割り込みました。背景にあるのは、世界中で起きている景気後退と株安の連鎖です。世界の株式時価総額が過去最大の9000兆円だった2015年5月末に比べ、14兆ドル(1600兆円)も激減していると言います!

 株や債券市場から消えてしまったマネーは、どこへいったのでしょうか?2月10日に岩上さんが、このタイミングに合わせ「金(ゴールド)が大暴騰」とツイートしていました。そうか、今は金を買うべきなのか!と膝を打ちましたが、今、私が買える金はたぶん、奥歯の虫歯にかぶせる分くらい。

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※岩上安身のツイート
https://goo.gl/8si7xy
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 例に漏れず、この春大学を卒業する私は、奨学金という名前の「借金」をどっさり背負って世に出ます。ゴールドバーを何本か買っとくか、という懐具合ではありません。新卒としてIWJに入社して、バリバリ働いて、まずは借金を返します!

 日本では、もはや打つ手がなくなった安倍政権がアベノミクスの最後の禁じ手として、日銀のマイナス金利導入を発表しました。1月29日のことです。円安を誘い、日経平均を押し上げることで、景気拡大を狙うという、まあ実に虫のいい話でしたが、そうは問屋が卸さず。日本の実体経済は、とっくにリセッション(景気後退)局面に入っていると、世界中が見なしているのに、日本だけが景気後退を認めない。そんなごまかしの禁じ手に、国内外の投資家は反応せず、安倍政権と黒田東彦総裁の二人三脚による「アベクロノミクス」は完全に限界に突き当たったのです。

 このあと何も出てこないと見切られて、株はかえって売られ、円は買われてまったく逆の効果となりました。この円高株安は、アベクロノミクスの敗北が決定的になった証左です。

 アベノミクスの失策は、株式市場で運用される60兆円もの私たちの年金資産に、深刻な影響を及ぼします。年金資産を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、すでに2015年7~9月期に7兆8899億円もの損失を出したと発表しています。今期に入ってからの損失額はさらに膨らんでいるとの指摘もあります。

 実は日本経済がここまでめちゃくちゃになる前の2015年4月21日、政治経済学者の植草一秀氏が、「安倍政権は政府保有米国債売却を決断せよ」とするブログを書いています。植草氏は、2007年から2012年の間に、日本政府が米国の国債投機で値下がりするドルを買い続け、日本のマスコミが「米国国債保有が世界一」などと言って浮かれている間に、53兆円もの巨額損失をしていたことを指摘し、「馬鹿馬鹿しい」と発言して、米国国債を売却するよう提案していました。

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・植草一秀氏のブログ「安倍政権は政府保有米国債売却を決断せよ」
http://goo.gl/4OjswK
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 植草氏へは、岩上さんがインタビューをしていますが、そこでも植草氏は、米国債を買い続ける危険性に警鐘を鳴らしていました。こちらの記事は、サポート会員にご登録いただいた方のみ、全編をご視聴・お読みいただけます。この機会にぜひ、サポート会員にご登録ください!

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・2014/11/25 【大義なき解散総選挙10】「財政で経済を潰す」に反転したアベノミクス 増税逆噴射で「日本の奈落」を招く財務省と安倍政権の狙いは ~岩上安身が政治経済学者・植草一秀氏に聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208614

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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 ところが日本政府はその後も米国国債を売るどころか買い続け、新たに18兆円もの損失を計上したのです。いよいよ明日から始まるマイナス金利。日銀の黒田東彦総裁はすでに「必要なら追加緩和も含めて何でもやる」と発言していますが、もはや捨て鉢とも言うべき姿勢。「大恐慌」を目の当たりになお開き直るアベクロノミクス敗戦の戦犯は、市場からの「アウト」のサインを突きつけられても目をそむけ、激しく打ち鳴らされているアベクロノミクスご臨終の弔鐘も耳をふさいで聞こえないふりをし続けるのでしょうか。国民も、いったいいつまで我慢をし続けるでしょうか?

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■救急搬送代500ドルが請求される米国の非常識がTPPで日本の常識に!?おおさか維新・かの氏「救急車有料化」をキャッチコピーにってコラ!その前に国会議員や大企業優遇をやめてください(ぎぎまき)
┠■自民党・山田賢司議員の元公設秘書が自殺?数日前にはブログで山田議員による「選挙買収」を暴く「遺書」も!(城石エマ)
┠■本日19時より【CH4】で、岩上さんが司会を務めるトークイベント「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)V.S.山本太郎さん(政治家)」の模様を中継いたします!!(安道幹)
┠■北朝鮮への独自制裁を発動した日本に対し、北朝鮮が拉致被害者の再調査を全面中止宣言!日本政府は「仕方がない」と投げやりなコメント(山本愛穂)
┠■お知らせ~岩上さんインタビュー・IWJ書店
┠■わとはぷ~What happened today?――今日は白土三平さんの誕生日!(城石エマ)
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◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.15 Mon.**

【IWJ_FUKUSHIMA1】13:30~「第22回『県民健康調査』検討委員会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1
※「第22回『県民健康調査』検討委員会」の議事は、(1)基本調査について、(2)詳細調査について、(3)中間取りまとめについて、(4)その他。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【Ch5】17:30~「第二東京弁護士会主催・安全保障法廃止に向けた街頭宣伝行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※第二東京弁護士会が主催する、「安全保障法廃止に向けた街頭宣伝行動」を中継予定です。

【Ch4】19:00~「『みんなが聞きたい 安倍総理への質問』刊行記念イベント第二弾!<政治>こそ、山本太郎の天職だ! 小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS 山本太郎さん(政治家) ―司会・進行 IWJ代表・岩上安身」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「集英社インターナショナル」が主催する、『みんなが聞きたい 安倍総理への質問』刊行記念イベント第二弾を中継します。小林節氏(慶應義塾大学名誉教授)、山本太郎・参院議員が登壇。司会・進行は、IWJ代表・岩上安身が務めます。

【録画配信・IWJ_AOMORI1】20:00~「『憲法フォーラム』―戦争法の廃止をめざして―」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
※2016年2月13日収録の「憲法フォーラム」を録画配信します。主催は「青森県九条の会」ほか。

【録画配信・Ch6】21:00~「ドキュメンタリー映画『望むのは死刑ですか 考え悩む“世論”』長塚洋監督×原田正治さん(被害者遺族)×田口真義さん(裁判員経験者)×会場・上映後のトークセッション <予告編付き>」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年2月11日に収録した、ドキュメンタリー映画『望むのは死刑ですか 考え悩む“世論”』上映後のトークセッションを録画配信します。本配信の冒頭では、映画の予告編をお送りいたします。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.16 Tue.**

【Ch未定】10:00~「選挙市民審議会・第二部門会議『民意を反映した選挙制度・両院制のあり方』」
※「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催の、選挙市民審議会・第二部門会議を中継します。

【Ch未定】13:30~「第1部・『放射能汚染防止法』制定を求める院内学習会」
※上田文雄弁護士・山本行雄弁護士による講演が予定されている院内学習会を中継します。主催は「放射性廃棄物全国拡散阻止!3.26政府交渉ネット」ほか。

【Ch未定】14:00~「選挙市民審議会・第一部門会議『自由な選挙運動・政治参加のハードルを下げる』」
※「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催の、選挙市民審議会・第一部門会議を中継します。

【Ch1】15:00~「岩上安身による鳩山由紀夫・元総理インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2月4日に行われた 「鳩山元総理が明かす 『辺野古新基地』 の真相 」にて語られた、鳩山由紀夫元首相が公約を撤回させた、極めて重要な文書の件について、お話をうかがう予定です。

【Ch未定】16:30~「第2部・『放射能汚染廃棄物の不法投棄問題』を考える環境省交渉&院内集会」
※「滋賀県放射性チップを告発する会」からの報告、環境省交渉を受けての行動提起が予定されています。主催は「放射性廃棄物全国拡散阻止!3.26政府交渉ネット」ほか。

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 本日トップバッターは、IWJスタッフがバタバタと風邪やインフルエンザで倒れる中、ピンチヒッターとして日曜日に駆けつけてくれた、ぎぎまき記者です!

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■救急搬送代500ドルが請求される米国の非常識がTPPで日本の常識に!?おおさか維新・かの氏「救急車有料化」をキャッチコピーにってコラ!その前に国会議員や大企業優遇をやめてください

 おはようございます!IWJ記者のぎぎまきです。

 今朝の話題は、岩上さんのツイートがきっかけです。

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※岩上安身のツイート
https://goo.gl/x9tpv5
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 白人警官によって誤射され、救急車で搬送されたものの、死亡した12歳の黒人少年の遺族に対して、無慈悲にも500ドルの救急搬送代が請求されるというニュースを取り上げたツイートです。太平洋を越えて日本でも話題になるほど、大きな問題となったためか、2月11日、米オハイオ州クリーブランドの市長が会見を開き、請求を取り下げたことを明らかにしました。

 「少年が殺された挙句、遺族に500ドルも請求するなんて、米国の医療制度は血も涙もないな!」と怒りがこみあげてくる感覚は当然です。しかし、被害者遺族に請求するという判断ミスを除けば、救急車代で500ドルも請求されてしまうという現実は、米国では当たり前のケース。日本では原則、無料の救急車が、米国では有料であることが当たり前なのです。

 もちろん、米国の方が「進んでいる」とか「スタンダード」だなどと言いたいのではありません。日本のこれまでの制度のほうがずっと素晴らしいし、国民皆保険制度のある日本の方がずっと優れていると思います。しかし、この事件が他人事で済まないのは、そうした血も涙もない医療制度がいずれ日本に導入されるかもしれないからです。他ならない、2月4日に調印されてしまったTPPによって、米国と同様の制度がもたらされる可能性があるのです。

 今の日本の制度では、医療法第7条で、医療は「営利を目的としてはいけない」と定められています。しかし、TPPでこの根本理念が変えられてしまい、米国のようにドライなビジネスに変わってしまうと警鐘を鳴らしているのが、西尾正道・北海道がんセンター名誉院長です。今後、米国のように盲腸で700万円、貧血で200万円、腕の骨折で150万円という並外れた医療費が請求される可能性があります。TPPの「命より金」の医療改革で、国民皆保険制度がいずれ縮小されると警告されています。

 日頃からIWJの情報に触れている、本ガイドの読者の皆様には釈迦に説法かもしれませんが、昨年5月、岩上さんがインタビューした西尾院長の動画を改めてご覧いただき、簡潔にまとまった記事をぜひ、周りの知人や友人に広めてください!

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2015/05/08 「TPPの最大の狙いは医療」日本を襲う医療費高騰と、すでに見舞われている危険な農薬・化学物質汚染の実態に迫る~岩上安身による西尾正道氏インタビュー
第二弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244873

2015/05/09 「昔は戦争で国益を奪ったが、今はTPPが経済的植民地化の最後の仕上げだ」――AIIBの衝撃、TPP医療崩壊、辺野古移設と安保法制を徹底解説~第41回ロックの会
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244994
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 TPPの最大の目的が農業ではなく医療分野であることを、いったい日本国民の何割が知らされているのでしょうか。いまだ、国会では大した論戦もなく、TPPそっちのけの騒動ばかりが目立ちます。TPP担当相だった甘利明前大臣が金銭授受疑惑で大臣を辞任。その代理として調印式に参加した高鳥修一内閣府副大臣は、なんとかつては「TPPは平成の売国だ!」とTPPに反対していた人物でした。なんとまあ節操のない。そして、甘利氏の後任として担当大臣に就任したのは、「最後は金目でしょ」発言で知られる石原伸晃議員なのですが、こちらもTPP反対派だったという何重にもふざけた話。

 「ウソつかない。TPP断固反対」を掲げて、2014年12月の総選挙を戦い、農村票を集めて政権奪回したら、手のひらを返してTPP参加交渉に入り、あげくは集票で世話になったはずのJAに対して「日教組と同じ抵抗勢力だ!」(安倍総理の発言、2014年7月30日付の産経新聞 http://www.sankei.com/politics/news/140730/plt1407300018-n1.html より)と恩を仇で返して、JA全中の解体に踏みきった、そんなおっそろしい嘘つきで、恩知らずの裏切り者の自民党ですから、ちょっとやそっとのことでは驚きはしません。

驚きはしませんが、しかし、その後も宮崎謙介議員の不倫&辞職問題、高市早苗総務相や丸川珠代環境相といった閣僚の失言・暴言の数々など、さすがにこれでもか、これでもかと続くと、私は自分が甘かったな、自民党のこと、もうわかったつもりでいたのに、全然わかっていなかったな、底無しのドロ沼のような政党なんだな、と改めて自分の不明を恥じたいと思います。自民党は凄いです。私の想像力をはるかに超えます。とはいえしかし、そうした関係や議員の連日のスキャンダルにばかり目がいってしまって、その陰で、TPPの議論がおざなりになっているのは本当に問題です。

 さらに、これも岩上さんがツイートした事実ですが、自民党べったりのおおさか維新からは、TPPに先立って「救急車有料化」というキャッチコピーを自身のポスターに大きく掲げた人物が登場!

※2月13日の岩上安身ツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/698487137621049344

 ER救命医師を務め、災害派遣医療チームにも属すなど救急医療を専門としてきたというのが「売り」の、かのあきら氏。一刻を争う救急救命医療において、救急車を呼ぶだけで何万円もとられると聞いて、躊躇し、そのために助かる命も助からなかったら意味がありません。

 今からちょうど一年前、岩上さんは雪の北海道・帯広で心臓の冠動脈の攣縮(れんしゅく)という発作で倒れ、救急搬送されました。救急搬送されなかったら、心筋梗塞に至って、今、この世にいなかったかもしれません。そうなっていたら、IWJも今、存在していないかもしれません。救急医療体制によって、岩上さんは一命をとりとめたわけです。

 その後、「この冠動脈の攣縮という発作は癖になって2度、3度と同じ発作に見舞われることもあるから注意して」と、ドクターにも、北海道でお会いした西尾正道医師にも言われ、帰京した岩上さんは、実際、もう二回、発作に見舞われました。その際も、スタッフが車で運ぼうとした時、「自家用車で来ないで、救急車で来て!」と病院から言われたそうです。途中で救急処置が必要になるからです。

 このように、救急車の搬送が絶対の条件になる疾病の人もいます。岩上さんのような心臓疾患は、今日の日本ではポピュラーだといえるでしょう。それが一回搬送するたび5万円、10万円と請求されたら…それだけで心臓マヒを起こす人が、これは冗談ではなくいるだろうと思います。

 TPP参加による医療へのマイナスの影響についての情報開示や議論があまりに抜け落ちたままです。その一方で、社会保障費削減や増税で国民には負担を強いておきながら、国家公務員と国会議員の給料は値上げ、大企業の法人税は減税というのはおかしくありませんか。そうした根本的な議論がなされずに、ただただ救急車を有料にしようと訴えて選挙に出ようというのは、理解しがたいとしか言いようがありません。

 国民の信が問われる今夏の参院選。安倍政権にYESというのかNOというのか。本当ならば、改憲や緊急事態条項はもちろん、こうしたTPPや我が国の保険医療制度のあり方も含めて、すべての国民に情報が行き届くような状態にして、徹底した国民的な議論が行われて、その上で、主権者たる国民が審判を下すべきなのです。昨日は「安倍政権打倒」というワンイシューを掲げ、これまで路上で声を上げてきた諸団体が結集した「安倍政権NO!☆0214大行進」が東京・渋谷で行われました。「社会保障に税金使え!」という新しいコールも加わったようです。頼もしいですね!もちろん、IWJも中継したので、ぜひ、アーカイブをご覧ください!
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安倍政権NO!☆ 0214大行進 in 渋谷 民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287288
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 ぎぎまき記者、ありがとうございました!

 続いては私から、これまた自民党がらみの、非常に暗いニュースをお伝えします。

■自民党・山田賢司議員の元公設秘書が自殺?数日前にはブログで山田議員による「選挙買収」を暴く「遺書」も!

 政治資金規正法違反の自民党議員に対する刑事告発が相次いでいますが、ここへ来て、とんでもない事件が起きているようです。

 2月12日の神戸新聞NEXTによると、2月11日午前11時15分頃、兵庫県西宮市の路上で、駐車中の車の中から練炭自殺をした男性の遺体が見つかったそうですが、どうやらこの男性、兵庫7区から選出の自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書の野田哲範(のだ てつのり)氏と見られるそうです。

 野田氏は2月7日、自身のブログで「文書滞在交通費 私的流用!?」と題した記事をアップしたのを最後に、その後更新がありません。「やまだ賢司候補者 選挙運動員買収」というタイトルの記事の内容を見てみると、2012年12月の衆院選の際、山田議員から選挙の手伝いを頼みこまれたが、その際に30万円を報酬として渡されたことを告白しています。ほかにも「やまだ賢司選挙運動収支報告書不実記載」、「やまだ賢司公設第一秘書佐々木氏 公文書偽造・同行使容疑!?」、「やまだ賢司 政党支部から1000万円の献金?」などの告発記事が残されています。

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野田哲範氏のブログ
http://goo.gl/YhGbga
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 ブログでは、30万円を渡し選挙運動に動員してきた山田議員を「そんなアクドイ人間が国会議員でいいのだろうか?」と批判し、「ここでは書けないが、この人物相当なもんだぜ」と山田議員の行動に問題があることを示唆、最後に「私には自分に残された時間が余りにも短すぎて結末を見届ける事はできないと思う」として締めくくっています。

 ブログでの告白から5日後、野田氏と見られる男性の遺体が発見されました。車の中で練炭自殺していたとみられていますが、これは本当に自殺なのでしょうか?他殺の可能性はまったくないのでしょうか。自殺が本当だとしたら、なぜ野田氏は自殺に追い込まれたのでしょうか?

 この野田氏が公設第一秘書として仕えていた山田議員という方は、野田氏からさんざん批判されていますが、いったいどんな方なのでしょう。調べてみました。

 山田議員は金融機関勤務や通産省出向を経て、2012年の第46回衆議院選挙で初当選しました。当選直後から問題発言を繰り返しており、2014年8月28日に開かれた自民党「ヘイトスピーチ対策等に関するプロジェクトチーム」の会合で、国連が日本にヘイトスピーチ規制を求めていることに対し、「日本を貶めるために仕掛けられている」と被害妄想を披露。
「いわゆる国連に、あのー、このチンコロというと怒られますね。あのー、ご注進している人権団体はどういう団体なんだと」「人権団体はほとんどが朝鮮総連だとか朝鮮系の団体」などとご自身がレイシストまるだしの発言を繰り返しています。昨年2月には、衆院本会議で安倍総理を問い詰めた日本共産党の志位委員長に対し、「さすがテロ政党」とヤジを飛ばしたこともありました。口汚いことこの上ありません。

 これだけでも十分、議員としての資質に疑問符が付きますが、国会へのパスポートを手に入れる際に「選挙運動員買収」をしていたのだとしたら、これは正面から問われなくてはなりません。事実なら公職選挙法違反です。しかも、その告発をした元秘書が謎の死をとげているのです。今のところ、各大手メディアは皆、この野田氏の「自殺」事件も、山田氏の言動や行動、そして疑惑について、貝のように押し黙っています。警察はこれを放置していていいのでしょうか。

 他にも自民党議員の選挙資金規正法違反についての記事を、以下のようにアップしています!記事全編は会員にご登録いただいた方のみ、ご視聴・お読みいただけます。この機会にぜひ、会員にご登録ください!

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・2016/02/06 自民党・末松信介議員が「政治資金の私物化」! 選挙資金には謎の巨額の「寄附」も――相次ぐ自民党議員の「カネ問題」に神戸学院大学・上脇博之教授、「自民党議員の『傲り』だ」!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286369

・またもや自民党議員の「カネ」問題!熊本選出・松村祥史議員に3500万円もの「出所不明金」!神戸学院大学・上脇博之教授「松村議員と政党支部の共謀だろう」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285488

・【速報!】甘利大臣辞任で幕引き!?「『あっせん利得罪』の可能性もあり、議員の資格も問われるはず」と神戸学院大・上脇教授が指摘!安倍政権「4トップ」の一角が陥落で「ドミノ倒し」開始の可能性も!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284806

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 続いては、IWJ安道幹(あんみちまさ)記者より、本日注目の配信情報です!

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■本日19時より【CH4】で、岩上さんが司会を務めるトークイベント「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」の模様を中継いたします!!

 おはようございます。IWJ記者の安(あん)です。

 本日19時から、【Ch4】で、岩上さんが司会を務めるトークイベント「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」の模様を中継します。このイベントは、今年1月26日に発売された、山本太郎議員の著書『みんなが聞きたい安倍総理への質問』の出版記念として行なわれます。

 山本議員といえば、国会で質問に立ち、安倍政権に対して舌鋒鋭く追及する姿が印象的です。山本議員のこれまでの発言のなかで特に印象的だったのは、昨年9月19日未明、安保法制が強行採決される直前に、壇上から議場全体に向けられた次のような言葉でした。

 「アメリカと経団連にコントロールされた政治は止めろ!組織票が欲しいか!ポジションが欲しいか!誰のための政治をやってる!?外の声が聞こえないか!その声が聴こえないんだったら政治家なんか辞めた方がいいだろう!違憲立法してまで、自分が議員でいたいか!」

 本質的、かつ強烈な批判の言葉でした。あの日、山本議員はたったひとりで牛歩戦術を行い、最後の青票(反対)を投じたあと、壇上から国会議員たちに向けてこの言葉を叫んだのでした。

 山本議員は、安保法案だけでなく、TPP、原発、福島の小児甲状腺ガン、辺野古新基地建設、緊急事態条項など、日本のあり方を根本的に歪め、私たち市民の命を傷つける安倍政権の様々な愚策に対し、一貫して市民の立場に立ち続け、政府を追及してきました。

 IWJでは、そんな山本議員のさまざまな活動とこれまでの発言を、丹念にフォローし、発信してきました。こうして山本議員の関連記事を並べてみると、あらゆる問題について勉強を重ねつつ、全身全霊で政権と闘っているのだと改めて感じます。

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※【質疑全文掲載】「原発にミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』も考えていないのか。呆れてものも言えない」――山本太郎議員が原発×戦争リスクを追及!「福島の事故のようにまた泣き寝入りか」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255492

※【安保法制国会ハイライト】山本太郎議員が日本政府の「属国タブー」を追及!原発再稼働、TPP、秘密保護法、集団的自衛権…安倍政権の政策は「第3次アーミテージレポート」の「完全コピーだ」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258755#more-258755

※【12.11閉会中審査ハイライト】福島県内の小児甲状腺がん38万人中153人という「予想を超えるような多発」を認めない環境省に、山本太郎議員が怒り!「根拠なく放置していいわけがない」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/278483

※16/01/13 【沖縄】「辺野古基地事業費の8割、730億円分を防衛省の天下り先企業が受注し、うち10社は自民党に献金している」~政府が辺野古に固執する「理由」を山本太郎議員が沖縄で暴露!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/282297

※2016/01/06 山本太郎議員が緊急事態条項の危険性を鋭く指摘!「これが改憲の本丸。独裁者にとっては一番手に入れたいもの」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281373
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 これらの記事は、会員にご登録いただいた方のみ、ご視聴・お読みいただけます。この機会にぜひ、会員にご登録ください!

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 またIWJでも、岩上さんが山本議員に直接インタビューを行ってきました。安保法案の採決後、昨年9月24日に行われたインタビューでは、「一人牛歩」を行ったときの思いや葛藤が赤裸々に語られており、山本議員の「熱い」人間性がよく伝わってきます。

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※2015/09/24 「野党が本気で止めようと思ったら、まだ策はあった」――“一人牛歩”で徹底抗戦した山本太郎議員に岩上安身が訊く!「やられたら取り返すしかない!」と再スタートを呼びかけ!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/266604

※2015/08/01 「いつ植民地をやめるのか、今でしょ!」対米追従姿勢に警鐘! 東京、大阪、米軍基地、そして原発…日本全土にミサイルが雨あられと降り注ぐ!? 岩上安身による山本太郎議員インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255943
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 近著『みんなが聞きたい 安倍総理への質問』では、そんな山本議員による安倍政権への本質的な批判の数々と、命をかけたこれまでの政治活動のエッセンスが、ぎゅっと凝縮されています。現在の日本の政治状況を知る上でも、格好の「入門書」となっていますので、著書のご購入を是非ともおすすめします!

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 本の紹介とご購入はこちら。
・『みんなが聞きたい 安倍総理への質問』(集英社インターナショナル)
http://www.shueisha-int.co.jp/archives/3586
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 本日のトークイベントでは、岩上さんが司会を務め、憲法学者・小林節先生と山本議員との対談が行なわれるとのこと。山本議員のこれまでの活動に加え、今後、現政権に対してどのように挑もうとしているのか?岩上さんが山本議員と小林先生のお二人から、たっぷりとお話を聞き出してくれるはずです。

 会場の定員100名はすでに予約でいっぱいとのことです。これはもうIWJの中継で見るしかありません! ぜひ、お二人のトークをご堪能ください!!

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・【IWJ CH4】本日19時~「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」司会 岩上安身
視聴URL http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi4
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 安記者、ありがとうございました!

 さて、続いてはIWJ新人記者の山本愛穂記者より、注目のニュースです。

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■北朝鮮への独自制裁を発動した日本に対し、北朝鮮が拉致被害者の再調査を全面中止宣言!日本政府は「仕方がない」と投げやりなコメント

 おはようございます、IWJ新人記者の山本愛穂です。

 「より強力な対応措置が続くだろう」――。2月12日、北朝鮮は日本人拉致被害者の再調査を全面的に中止し、特別調査委員会を解体すると宣言しました。

 この特別委員会解体について北朝鮮は、2月7日の「長距離弾道ミサイル」発射と、1月6日の「水爆」実験に対する日本の独自制裁への対応措置だ、と主張。今回の独自制裁で日本政府は、2014年の日朝ストックホルム合意で解除した制裁を復活させ、在日本朝鮮人総連合会の関係者の北朝鮮訪問を禁止し、北朝鮮への送金も制限しました。

 日朝ストックホルム合意では、日本から北朝鮮への制裁を緩和し、北朝鮮は拉致被害者の被害調査をすることを約束しました。今回の日本政府の制裁を受けて、北朝鮮は、「安倍晋三政権が自らストックホルム合意の破棄を公言」と、日本側がストックホルム合意を反故にしたとし、拉致被害者の捜査中止はあくまでも日本政府の責任だとしています。

 拉致被害者の蓮池薫さんや、横田めぐみさんの母・早紀江さんは、北朝鮮の調査打ち切りに対する怒りや無念を伝えているそうですが、一方の日本政府は、朝日新聞によると「日本は交渉の扉を閉ざしていないが、北朝鮮がそう判断するなら仕方がない」とコメント。「仕方がない」って、拉致被害者の方々のことを考えながら言ってる言葉ですか!?と耳を疑います。

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・朝日新聞「拉致問題進展、困難の見方 『調査委解体』受け政府高官」
http://goo.gl/hQkhFT
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 ストックホルム合意を反故にすれば、北朝鮮が拉致被害者の調査を打ち切ることは目に見えていたはず。それでも独自制裁に踏み切った安倍政権は、実のところ拉致問題の解決など、本気で考えていないのではないか。そう疑いをもたざるをえません。

 蓮池薫さんの兄・蓮池透さんは、北朝鮮の拉致被害者調査の中止の報を受け、ツイッター上で「言わんこっちゃない。見通し甘い。安倍首相どうするんですか?『見殺し』ですか?」と怒りをあらわにしています。

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・蓮池透さんのツイート
https://goo.gl/v7zt7r
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 この一件を報じるマスコミの報じ方も、大いに疑問です。日本政府が拉致被害者のことなどまったく念頭に置かない措置に踏み切ったことを批判する記事はほとんど見かけません。

 蓮池透さんは近著『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)で、拉致問題が日本政府によって「政治利用されてきた」と告発しました。これを受けて安倍総理は、「議員バッジをかけても、政治利用していない」と国会で色をなして反論し、「日本のこころを大切にする党」の中山恭子代表は「透さんはご自身では気づかれてはいないかもしれませんが、工作関係者に利用されている」などと蓮池さんの言動や著作活動が、あたかも北朝鮮の工作活動の一環であるかのような誹謗中傷を発言しました。

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・【国会ハイライト】蓮池透さんは北朝鮮の「工作関係者に利用されている」!? 中山恭子議員の “誹謗中傷”の全容!透さん「バカバカしい。もう国会議員やめたら?」と証言!文・岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283417
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 しかも、実際に、北朝鮮に対して独自制裁を行なって、その結果、北朝鮮が約束している再調査をとりやめにしてしまった今、蓮池さんの「安倍さんや中山さんは、拉致問題を政治利用してきた」という言葉が、非常にリアリティーをもって迫ります。先日IWJにお越しくださり、岩上さんのインタビューを受けた蓮池透さん自身の言葉を、ぜひ、お聞き下さい!

 岩上さんによる蓮池透さんへのインタビューは、以下の記事をご参照ください!動画全編は会員にご登録いただいた方のみ、ご視聴いただけます。この機会にぜひ、会員にご登録ください!

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・2016/01/27 国会で議員に北朝鮮の「工作員」と名指しで侮辱!?された『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』著者「拉致被害者家族会」元事務局長蓮池透氏に岩上安身が聞く!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284584

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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 また、蓮池透さんへはインタビューの後編も決まっています!インタビューは2月26日(金)19時からです!ご期待ください!
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 山本記者、ありがとうございました!

■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ

 蓮池透さん以外にも、岩上さんのインタビューが続々と決定しています!もちろん、これが全てではありません。他にもアポイントメントの調整をさせていただいている方がたくさんいらっしゃいます。確定次第、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!

・2月15日(月)【司会】19時~20時 山本太郎氏・小林節氏 対談
※「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」と題したイベントの司会を岩上さんが担当します。イベントの模様を、IWJでしっかり中継します。

・2月16日(火)15時~ 鳩山友紀夫元総理
※元総理の鳩山友紀夫さんに、総理時代、普天間基地の「県外移設」をあきらめるきっかけとなった外務省の役人によるペーパーが、「虚偽」の内容だったことについて、岩上さんがお話をうかがいます。この「世紀のスキャンダル」について、鳩山氏は2月4日の講演で明らかにしました。その模様はこちらのIWJ記事でぜひ予習を!→(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285911

・2月17日(水)15時~ 樋口陽一さん(東京大学名誉教授)
※日本における憲法学の権威であり第一人者である樋口氏に、立憲主義が危機に瀕している現在の状況や日本国憲法改正草案の危険な内容などについて、岩上さんがインタビューします。

・2月18日(木)14時~ 中野晃一さん(上智大学教授)
※「市民連合」結集の立役者である中野さんは、立憲デモクラシーを牽引し、SEALDsのよき理解者でもあります。野党共闘の必要性を訴えている中野さんは、今の煮え切らない民主党の動きをどう見ているのでしょうか?岩上さんがインタビューします。

・2月23日(火)13時~ 高山佳奈子さん(京都大学大学院教授)
※国際刑事法が専門の高山さんは、「学者の会」の記者会見の際、岩上さんのインタビューに応えて、「マスコミの経営幹部と政権トップが会食を重ねることは、刑法上、贈収賄を構成する」と発言された方です。その際の記事については、以下をぜひご覧ください。(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/254388
)。岩上さんによる、待望のインタビューです。

・2月26日(金)19時~ 蓮池透さん<後編>
※北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表で、新刊『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』を出した蓮池さん。おうかがいしたいお話がまだまだ沢山あり、去る1月27日に行ったインタビューに引き続き、岩上さんがインタビューします。

・3月1日(火)14:00~ 是枝裕和さん(映画監督)
※「誰も知らない」「海街diary」などで知られる是枝監督。「クローズアップ現代」のやらせ問題に関するBPO放送倫理検証委員会の委員も務め、「BPOは政治家たちの駆け込み寺ではない」などと自民党による報道圧力を批判されています。高市早苗氏による、「公平な報道をしない場合や、TVでテロを呼びかけた場合は、電波停止もありうる」との、放送法を悪用した威圧発言についても、しっかりインタビューします。なお、高市氏の発言については、アーカイブ、http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286707をご覧ください。

・3月3日(木)15時~ 施光恒さん(九州大学准教授)<後編>
※新刊『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』が話題沸騰中の施光恒さん。1月26日に放送したインタビュー前編は、大好評をいただきました。安倍政権が「成長戦略」の名の下に進めている「グローバル化=英語化」の危険性について、まだまだおうかがいしたいお話が沢山あります。本後編インタビューにどうぞご期待ください。

■大好評をいただいている「IWJ書店」!岩上さんがインタビューをした識者の方々や話題の方々のサイン入り本をぜひお買い求めください!DVDも取扱中!

 インターネット報道がウリのIWJですが、実はネット書店も運営しております!

 先日、岩上さんがインタビューした岡山大学教授の津田敏秀氏と京都大学名誉教授の本山美彦氏の著書もラインナップに追加いたしました!

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■わとはぷ~What happened today?

 本日2月15日は、漫画家・白土三平さんのお誕生日です!!!1932年にお生まれとのことなので、御年84歳。おめでとうございます。

 以前の日刊IWJガイドでも触れてきましたが、一番好きな漫画は?と聞かれたら、私は迷わず白土さんの『カムイ伝』を挙げます。

 『カムイ伝』が「月刊漫画ガロ」に連載スタートしたのは、1964年。一応申し上げると、私が生まれたのは1992年なので、生まれるより30年近く前に描かれた漫画です。ちょうど、私の親の世代が生まれた頃です。

 『カムイ伝』を貫くテーマは「権力からの自由」。江戸時代に存在した身分制からの解放を目指して、「非人」のカムイ、「下人(身分の低い農民)」の正助、「武士」の竜之進の三人の少年が中心となって、物語が展開します。

 漫画のタイトルは「カムイ伝」ですが、漫画の主人公はどちらかと言うと「下人」の正助。正助の父ダンズリは花巻村の庄屋に仕える下人で、息子の正助も下人の身分を免れることはできません。優しくまっすぐな心をもった正助ですが、理不尽な制度のせいで一生、人に踏んだり蹴ったりされながら農奴として働くことを運命づけられています。

 屈託のない正助が、権力者に燃えるような怒りを抱くきっかけは、心を寄せていた農民のオミネ姉ちゃんが、貧しい父を救うために出稼ぎへ行った先で、領主に強姦され自殺したことでした。理不尽な権力から自分や村の人々を解放し、オミネ姉ちゃんの死をムダにさせまいと、正助は必死に勉強をし、江戸まで直訴しに行こうと画策します。

 一方、花巻村の近くには、「夙谷(しゅくだに)」という「非人」の部落があります。今で言う、「被差別部落」です。「非人」のカムイは、この夙谷に生まれるのですが、親や部落の大人たちが、農民から石をぶつけられたり、「汚い」と罵られたりする様子を見て育ちます。カムイは、差別をする農民より、差別されても何もできない「無力感」につつまれた大人たちに怒りを感じ、「オラは必ず強くなる」と心に誓います。

 全21巻におよぶ長編物語の中で、主要な登場人物だけでも50人近く。脇役も含めれば、膨大な数になります。漫画の絵は、最初の頃こそ手塚治虫の影響を受けたかわいらしいタッチでしたが、次第に、写実的な「劇画」に変わっていきます。江戸の農村や被差別部落の様子、身分制に異を唱える正助や仲間たちが蜂起し、囚われ、拷問され、変わり果てた姿になっていく様子を劇画タッチで描いた絵は圧巻で、「ヴィジュアルは映画を凌ぎ、ストーリーは小説を越えた」とまで言われました。

 『カムイ伝』がすごいのは、画力や物語の重厚さだけでなく、なんといっても「被差別部落」を漫画の舞台にしてしまったことです。花巻村や夙谷がある「日置藩」は架空の藩ですが、「被差別部落」は実際に存在した、日本の「闇」の歴史。今でも出身地差別が根絶されていないなど、決して終わった問題ではありません。こうした問題を掘り起こし、60年代高度経済成長期に浮足立つ日本社会に突きつけたのです。

 さて、そんな日本社会の財産とも言うべき『カムイ伝』ですが、残念ながら連載した「ガロ」の出版元・青林堂の現在の落ちぶれた姿は、目も当てられません。嫌韓・嫌中本や「SEALDsや反原発団体を操る共産党」陰謀論本の販売に明け暮れ、先日はついに、「ネトウヨ」との批判だけでは不十分なほど下劣な、はすみとしこ氏の差別本『そうだ難民しよう!』を鳴り物入りで売り出す始末。

 差別を糾弾していた側から、差別することで利益を得る差別のビジネス化へ。こんな最低の転落って、奇想天外な作品を書く漫画家でも思いつかないオチではないでしょうか?

 青林堂の問題については、まだまだ指摘し足りませんが、ぜひ、以下の記事をご参照ください。記事全編は会員にご登録いただいた方のみ、ご視聴・お読みいただけます。この機会にぜひ、会員にご登録ください。
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・2015/12/21 批判騒動を逆手に取ったヘイトの拡散『そうだ難民しよう!』を出版した青林堂は確信犯だ!~「書店はこの本の影響を真剣に考えてほしい」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279858

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 ほんとうに、残念を通り越して、理解不能です。青林堂の社員のみなさまには、ぜひ、良き頃の青林堂が日本社会にどんな財産を提供していたのか、冷静に見つめ直してほしいですね。

 朝から熱くなってしまいました!そんなIWJを、今日も1日よろしくお願いいたします!!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/