■■■ 日刊IWJガイド「桜島が『爆発的噴火』! 川内原発は大丈夫か!? 遠藤利明五輪担当相に『口利き』疑惑浮上で2020年東京オリンピックはどうなる!?」2016.2.6日号~No.1241号~ ■■■
(2016.2.6 3時40分)
おはようございます。IWJで主としてテキスト関連の業務を担当している平山と申します。
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安倍総理は、2月4日の衆議院予算委員会で、「政権に対して、言論機関が萎縮しているのではないか」という質問に対し、「今日、帰りにでも日刊ゲンダイを読んでみてくださいよ。これが萎縮している姿ですか」と答弁しました。言い換えると、安倍総理から見て、「萎縮していないメディア」と見えているのはタブロイド紙の日刊ゲンダイ一紙のみだったわけですね。
最高権力者から名指しされた日刊ゲンダイは、ある意味メディアとして最もまともであるという証しであり、栄誉あることだと思います。他方、その他の特に大手メディアは、恥をかかされた、という意識はないのでしょうか? ないとしたら、「御用化」が進行していて自覚症状ももてないという、かなりの重症です。
IWJとしては、安倍総理に名指しされた日刊ゲンダイに敬意を払いつつ、この場で我々の名前が上がらなかったことを悔しく思います。萎縮しない、権力に媚びないのはもちろんですが、メディアが「御用化」していく中で、独立メディアとしての使命を果たしていきたいと思っています。どうぞ、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■世紀のスキャンダル! 鳩山由紀夫元総理は、やはり外務省の官僚に騙されていた!?(平山茂樹)
┠■桜島が「爆発的噴火」! 川内原発は大丈夫か!? そんな中、九州電力は「免震重要棟」建設撤回の方針を維持(平山茂樹)
┠■2020年東京オリンピックを前に、日本の政治家は醜聞まみれでドロドロ!? 甘利明氏に続き、遠藤利明五輪担当大臣に「政治とカネ」疑惑が浮上!(平山茂樹)
┠■【中継番組表】
┠■元SPEEDの今井絵理子さんが自民党から出馬!?…いえいえ、まだ何も決まっていません!見えてくる自民党の若者取り込み選挙戦略
┠■「今の政権と思いは同じ」――吉村洋文・大阪市長、「公」つぶしの水道事業民営化へ~国会でも、改憲に意欲満々のおおさか維新は安倍政権と蜜月(太田美智子)
┠■400万人が難民となって逃れたシリアで何が起きているのか? 「ノット・エニモア〜ある革命の物語」をご紹介(ぎぎまき)
┠■2月8日(月)には、岩上さんが経済学者・本山美彦さんにインタビュー!こちらもご注目を!! その他、直近のインタビュー・講演などのお知らせはこちら!(安道幹)
┠■「饗宴VI」DVDのご案内
┠■IWJ書店のご案内
┠■人材募集のお知らせ
┠■わとはぷ!のコーナー!(平山茂樹)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━
■世紀のスキャンダル! 鳩山由紀夫元総理は、やはり外務省の官僚に騙されていた!?
昨日、IWJでは、2月4日に日本記者クラブで行われた鳩山由紀夫元総理による講演会「鳩山元総理が明かす『辺野古新基地の真相』」の動画記事をアップしました。
この講演で鳩山元総理の口から語られたのは、驚きの事実でした。2010年当時、鳩山元総理は、米軍普天間飛行場の「県外移設」を目指し、移転先の候補地として、徳之島をあげていました。
そんな中、鳩山元総理に対し、外務省の官僚が、3枚の書類を見せ、鳩山氏に徳之島への移設を諦めるよう迫ったといいます。その書類には、在沖米軍の陸上部隊と海上部隊の訓練に関する事項が書かれており、両者の距離が65海里(120キロ)離れると、統一的な訓練を行うことができないと米軍のマニュアルに明記されている、と書かれていたといいます。
この紙切れをきっかけに、鳩山元総理は普天間飛行場の徳之島への移設を断念。それから2ヶ月後の2010年6月8日、鳩山元総理は辞任することになりました。
しかし、この日の講演で明かされたのは、驚くべきことに、この紙切れに書かれていた「米軍のマニュアルに明記されている」というのが、事実ではない、ということでした。つまり、この書類は、鳩山元総理を騙して「県外移設」を断念させるために、外務省の官僚が仕組んだ虚偽文書である可能性が非常に高いのです。
IWJでは、当日、鳩山元総理が示した、この文書の1枚目の文字起こしを掲載。鳩山元総理に協力してこの調査を行っている川内博史元衆議院議員の発言も含め、気になる記事の内容は、ぜひ、IWJのホームページにアクセスしてチェックしてください!
※世紀のスキャンダル!? 鳩山由紀夫元首相が「最低でも県外」公約を断念するきっかけとなった書類が今は存在しない!? 外務省の役人が見せたペーパーは中身に虚偽が!? 虚偽公文書の作成にあたる可能性も!?――鳩山元総理後援会「辺野古新基地」の真相
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285911
■桜島が「爆発的噴火」! 川内原発は大丈夫か!? そんな中、九州電力は「免震重要棟」建設撤回の方針を維持
昨日の午後6時56分頃、鹿児島県の桜島が噴火しました。福岡管区気象台によると、昭和火口から噴火し、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられました。
噴石は3合目付近まで飛び、噴煙は2200メートルに達したと見られています。2015年9月16日以来、4ヶ月半ぶりの「爆発的噴火」とみられています。
今回の噴火を受け、気象庁は20時30分から緊急の記者会見を実施。IWJはこの会見の模様を中継しました。
※IWJ・Ch7:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
(準備が整い次第、画質が鮮明なvimeo動画に差し替えます)
鹿児島県には、九州電力川内原発が存在します。川内原発は、1号機が昨年2015年8月に、2号機が10月に再稼働されています。桜島から川内原発までの距離は、わずか52キロ。仮に桜島で大規模な噴火が発生し、火砕流が原発に到達すれば、九州、いや西日本全土が壊滅的な被害を受けることは間違いありません。
そのような状況にあるにも関わらず、昨年12月、九州電力は、事故時の対応の拠点となる「免震重要棟」の建設を撤回し、代替緊急時対策所を正規の対策所に「格上げ」する方針を発表しました。2月3日に行われた原子力規制委員会の臨時会議で九州電力の瓜生(うりう)道明社長は、「免震重要棟と同等以上の安全性を確保する意味で、今の仕組みを提案している」と述べました。
規制基準をないがしろにするかのような九電の対応に、原子力規制委員会の石渡明委員は「免震棟は福島第一原発事故で実際に使われた。その経験をしっかり把握して、よく考えてもらったほうがいい」と注文をつけました。
福島第一原発は、2011年3月11日の東日本大震災に見舞われるわずか8ヶ月前に免震重要棟を完成させました。この施設が3.11直後の緊急対応にどれだけ力を発揮したか分かりません。免震重要棟の完成が間にあっていたからこそ、最悪の事故に際しても、冷却水の注入はじめ、危機対応策がとれたのであり、できていなければ事故対応は完全にお手上げとなったでしょう。
九電が免震重要棟の建設を撤回しようとしている背景には、「安全よりもコストを優先させる」という考えがあると批判されています。このような不見識な事業者に、原発という危険極まりないシロモノを任せていてよいでしょうか?
川内原発に関しては、これまでIWJは多数の記事を発表しています。以下、その中からピックアップしてご紹介いたしますので、ぜひ、アーカイブをご覧ください。
※2014/10/08 「原発と火山、原発と戦争。そのリスクは地球大に広がる!」 ~IWJ×FFTV(実験版) 満田夏花・福田健治・岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179531
※2014/10/08 【鹿児島】川内原発、揺らぐ規制委の判断基準、火山地質学者が審査のありかたを批判~井村隆介・鹿児島大准教授インタビュー(聞き手:原佑介記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179508
※2015/08/16 桜島は序章に過ぎない!? 「充電」された姶良カルデラの脅威! 日本全土を襲う巨大噴火と川内原発再稼働の「愚」~IWJ×FFTV第2弾!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258227
■2020年東京オリンピックを前に、日本の政治家は醜聞まみれでドロドロ!? 甘利明氏に続き、遠藤利明五輪担当大臣に「政治とカネ」疑惑が浮上!
甘利明氏が大臣を辞任して日の浅いうちに、またしても安倍政権の閣僚に「政治とカネ」の問題が噴出しました。遠藤利明五輪担当相が、英語の授業で日本人教師を補佐する外国語指導助手(ALT)を派遣する東京都内の民間会社の創業者から、2010年から2014年の5年間で、計955万円の個人献金を受けていたことが分かりました。
この間、遠藤氏は、自民党教育再生実行本部長としてALT利用拡大の旗振り役を務め、文部科学省は民間のALT派遣事業に国の予算を付ける方針を決定していました。つまり、遠藤氏が、献金を受けた見返りとして、文科省に対し口利きを行っていたのではないか、という疑惑が持ち上がっているのです。
※外国人派遣会社 遠藤五輪相に予算化要請 創業者が献金(毎日新聞、2016年2月4日【URL】http://bit.ly/1P7EMJR)
この報道を受け、遠藤氏は国会の場で釈明を迫られることになりました。遠藤氏は2月4日の衆議院予算委員会で、「創業者あるいは会社から支援を求められたことはなく、創業者の利益のために文科省に働きかけたことはない」と答弁し、口利きを否定しました。
また、馳浩文科相も、2月5日の閣議後の会見で、「五輪相から文科省職員に働きかけがあった事実はない」と、同じように疑惑を否定しました。
しかし、この疑惑について第一報を報じた毎日新聞は、会社役員と遠藤氏、そして文科省担当者との間の生々しいやり取りを報じています。
「派遣会社の役員はこの間の遠藤氏について『英語教育のことを随分お話しさせていただいた。文科省にもはっぱをかけていた』と証言。会社として遠藤氏のパーティー券を購入したことも認めた。文科省の担当者によると、ALT増員については遠藤氏から会議の席以外でも声を掛けられた上、事務所の秘書から直接電話が来たこともあったという。遠藤氏は15年6月の閣僚就任に伴い実行本部長を退いている」
遠藤氏は、2020年東京オリンピック・パラリンピックを所管する五輪担当相です。スポーツ行政を担当する政治家として、よりいっそうのクリーンさが求められることは言うまでもありません。
しかし、東京オリンピック・パラリンピックに関しては、既に「ダーティー」なイメージが形成されてしまっています。安倍総理によるIOC総会での「(福島第一原発は)アンダー・コントロールされている」という全世界へ向けての世紀のデマ発言に始まり、デザイナー・佐野研二郎氏によるエンブレムの「盗作」騒動、建築家・ザハ・ハディド氏が設計した新国立競技場建設案の白紙撤回、そのザハ案に代わり採用された建築家・隈研吾氏の案にザハ氏が「盗用」を指摘するなど、問題が次から次へと噴出している状態です。
そして、ここへ来て浮上した、遠藤氏に対する「政治とカネ」を巡る疑惑。野党側は国会で徹底追及する構えのようです。遠藤氏には、国民に対して、説明責任を果たす義務があります。
IWJではこれまで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに関して、新国立競技場の建設問題を中心に、取材を重ねてきました。以下、オススメのアーカイブをピックアップしてご紹介しますので、ぜひ、会員にご登録いただき、ご視聴ください。
※2015/06/20 計画見直しで揺れる新国立競技場建設問題、「ザハ案はあきらめ、既存のスタジアムを改修して活用を」~街をウォッチするプロ、作家の森まゆみ氏が岩上安身のインタビューで提言
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250027
※2014/06/13 国立競技場建て替え計画、IOCの「アジェンダ21」も地元住民の意向も無視? ~メディア完全シャットアウト、怒声交じる「住民説明会」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/146339
※2014/02/19 【文化】「新国立競技場なんかいるのか?!」森まゆみ×安冨歩×平智之のモーレツ!政治経済教室・豪華版
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/125801
※【特別寄稿】オリンピックという祭のあとに残るもの ~巨額の負債、廃墟化、「五輪は儲かる」の嘘(森 桜 神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会・共同代表)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/131546
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さて、次は佐々木隼也記者の登場です。自民党が夏の参院選候補として白羽の矢を立てたのは、なんとあの人だった!?
■元SPEEDの今井絵理子さんが自民党から出馬!?…いえいえ、まだ何も決まっていません!見えてくる自民党の若者取り込み選挙戦略
おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。
天下分け目の参院選に向け、様々な情報、または怪情報が、永田町や霞が関、メディア界隈を駆け巡っています。最近では、3月衆議院解散、4月に衆院選、という話も、いたるところで聞こえるようになりました。
野党側が7月の参院選すら、準備が遅れている状態なので、こうした「やるやる」情報リークは、野党勢力にとっては、焦りや混乱をもたらし、与党にとっては、たとえやってもやらなくても、揺さぶり効果は十分です。
野党側は、身を引き締め、一番最悪な事態を想定して、準備をするべきではないでしょうか。
そしてそんな選挙関連の情報で、個人的に揺さぶられたニュースが、昨日出ました。「元SPEEDの今井絵理子さんが、自民党から参院選比例代表として出馬か?」というものです。
・自民が比例にSPEED今井絵理子氏擁立で調整(毎日新聞)
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160206/k00/00m/010/045000c
僕は、今井さんとは同い年で、中学生の頃はクラスのほとんどがSPEEDのCDを持っていたくらい、SPEED世代です。なので、この報道にはかなりインパクトを受けています。そういう30代、20代の方、多いのではないでしょうか?
記事は、自民党関係者の取材で得た情報として、「改選を迎える島尻安伊子沖縄・北方担当相との連携も想定している」「党側は既に出馬を要請し、本人も前向きに検討する意向を示しているという」…などと書いています。一方で、今井さんの事務所は「今のところそういう話(出馬要請)は聞いていない」としているそうです。
つまりまとめると、自民党からのアプローチは確かにあるのかもしれませんが、まだ何も決まっていない、ということです。なので、現段階で今井さんが自民党から出馬する、と決めつけるのは早計です。あくまで分かっているのは、自民党が出馬を要請している、というだけなのですから。
にも関わらず、ネット上では、「裏切られた」「なぜ自民党なのか」などと、主にリベラル派の方からの怒りや悲しみの声、バッシングめいたものまで、聞こえてきます。
今井さんは、障害のあるお子さんを抱えながら、震災後は被災地を訪問し、多くの支援活動にも携わってきました。昨年の8月15日には、以下のようなツイートをし、主にネトウヨ界隈の方から激しいバッシングを受けていました。
「今日は8月15日、終戦の日です。テレビでもネットでも戦争のことが流れている。体験者が語る戦争の怖さ、苦しみ、悲しみ。目の前で仲間が死んでいく、我が子が戦地にいく、その想いを想像するとわたしは生きていけない。死が怖いことは、まだ生きたいっていうこと。戦争は何があってもダメ。」
「戦争を経験した方で戦争賛成派の方いますか?もしそういう方がいらしたら、どうして賛成なのかを聞きたい。戦争を経験していない人が賛成!というのは、どこか説得力がないでしょ。今の日本の流れを拝見すると、どこかプチ戦争なら賛成!みたいに見えるのはわたしだけでしょうか?」
この時は、安保法制の国会審議の真っただ中。口をつぐむ有名人が多いなか、右からのバッシングを恐れず、こうした発言をするのは、勇気を必要としたと思います。それだけに、今井さんの発言に感動した人の中には「裏切られた」と思う方も多いのでしょう。
自民党からの出馬が実現するかどうかはさておき、この騒動で浮かび上がってくるのは、自民党の沖縄における「若者」を狙った選挙戦略です。
先日の宜野湾市長選でも、自民党は実現不可能な「ディズニーリゾート誘致」を掲げ、若者層の注目を引きました。その前の沖縄市長選でも、「サーキット場建設」を掲げ、勝利しました。ある種の撒き餌ですね。様々なフェスやお祭りを開催し、とにかく、若者を取り込もうと必死です。今回の、今井さん擁立の動きも、エンタメ好きの若い層を巻き込むある種のお祭り状態の創出であり、それ自体が選挙の前哨戦の一環なのでしょう。ぜひ、沖縄におけるディズニーリゾート誘致騒動についてのレポートを参考にしてください!
※2016/01/19 【宜野湾市長選】「ディズニー構想という偽のニンジン」自民党が宜野湾市民に仕掛ける狡猾な選挙戦略とは!?「ママの会」新垣依恵さんインタビュー(聞き手:IWJ記者・佐々木隼也)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283290
※2016/01/21 【宜野湾市長選】元自民党・保守の呉屋宏沖縄県議が4年間の佐喜真市政を痛烈批判!「工事まで最低30年」地主の同意ないディズニー誘致の非現実性(聞き手:IWJ記者・佐々木隼也)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283661
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佐々木記者、ありがとうございました! 次は、英語が堪能な太田美智子記者に、野党であるにも関わらず政権と歩調をあわせるおおさか維新の会の動向について、レポートしてもらいます!
■「今の政権と思いは同じ」――吉村洋文・大阪市長、「公」つぶしの水道事業民営化へ~国会でも、改憲に意欲満々のおおさか維新は安倍政権と蜜月
おはようございます。IWJテキスト班の太田美智子です。
連日、国会で繰り広げられている、おおさか維新と安倍政権のベタベタの蜜月ぶりは、正直、正視にたえません。
2月5日、衆議院予算委員会で、おおさか維新の会の足立康史議員が「来たる国政選挙でしっかりと、憲法について争点化していくことが大事」「彼ら(民主党、維新の党、共産党)の憲法観はムチャクチャです」「だいたい、彼らは安全保障法制を戦争法案と、今でも言っています」など、「アベサマの太鼓持ち」さながらの発言を繰り出し、与党議員から下卑た笑いを誘いました。
2月4日にも、同じくおおさか維新の会の下地幹郎議員が同委員会で「憲法改正『キラキラ提案』」と題して(さぶっ!)統治機構改革、教育の無償化、緊急事態条項を挙げ、「私たちも堂々と憲法改正を真正面から訴えていく」「3分の2の勢力になりたい!」と叫びました。これに対して、安倍総理は「21世紀にふさわしい憲法のあり方について真摯な議論をなされ、勇気を持って示していることに対して敬意を表したい」と持ち上げました。
「おおさか維新」は、「中央と戦っている」「自民党と戦っている」というポーズをとりながら、しっかりと、安倍さんたちと水面下で手を握り合っているのでしょうね。
下地幹郎議員にとって、改憲によって導入される緊急事態条項の中身など、どうでもいいのでしょうね。
下地さんには、『主役は沖縄~沖縄が決める』というタイトルのご著書があります。沖縄の自己決定権を強調したこの「沖縄が決める」というフレーズ、ご当人がお気に入りのようで、しばしば使っておられますが、緊急事態条項がいったん発令されれば、地方自治はすべて停止。中央の命令に地方は問答無用で従属せざるをえず、「沖縄のことは沖縄で決められなく」なります。「沖縄の自己決定権」よりも、「3分の2の勢力になりたい!」という多数派の一角を占めたいという叫びの方が、本音なのでしょうね。
なお、下地氏に関しては、2014年10月の沖縄県知事選挙の際、岩上さんが単独インタビューを行っていますので、こちらもぜひ、あわせてご覧ください。
※2014/10/15 【沖縄県知事選スペシャル】「翁長さんは辺野古移設を進めてきた立役者」と主張する下地幹郎・元郵政民営化担当相に岩上安身がインタビュー 辺野古の是非は「県民投票」で
地域政党をうたい、地域・地方の自治の確立を叫んで地元の人々の歓心を買いながら、3分の2の改憲勢力に入りたい、と考えているのは下地議員だけでなく、大阪ナショナリズムをくすぐるおおさか維新も、道産子の気持ちにとりいる新党大地も同じことです。
どちらも、地元の利益を第一に、といい、地元の自治、地域の自己決定権を高める、と訴えながら、その実、地方自治は完全停止させてゆく中央権力支配が貫徹される緊急事態条項の導入を叫んでいます。あからさまな詐欺ではないでしょうか、これ。
政権に対するおおさか維新の会のすりよりは、国政の場にとどまりません。
「橋下改革を引き継ぐ」と訴えて昨年11月に当選した吉村洋文・大阪市長は4日、「思いは、今の政権とまったく合致していると思います」と発言しました。大阪市の水道事業民営化について、税制優遇など国の後押しを得るため、産業競争力会議(議長・安倍総理)で説明した後のインタビューでの発言です。
※<ボイス>吉村市長、政府の産業競争力会議で水道民営化を説明(You Tube動画)
http://bit.ly/23N03QD
水道事業の民営化は、安倍政権の「成長戦略」にも掲げられています。典型的なショック・ドクトリン的新自由主義政策です。
昨年11月の大阪府・市ダブル選挙で吉村洋文市長は勝利し、ポストを得たわけですが、安倍政権による安保法案の強行採決などにうんざりした府民や市民の不満票が、対抗馬として立った自民党候補を嫌った面も少なからずあったはずです。
思い返せば、1ヵ月後の昨年12月19日に、政治家引退を表明したはずの橋下徹・前大阪市長と安倍総理が3時間半にもわたって会談したの、意気投合したと伝えられました。
水道事業の民営化は、2013年4月19日に麻生太郎副総理が、リチャード・アーミテージ氏やマイケル・グリーン氏、ジョン・ハムレ氏といった「ジャパン・ハンドラー」の面々が所属するCSIS(米戦略国際問題研究所)で宣言しているのです。こうした事情をご存知ない方は、日本の水とアメリカの軍事シンクタンクのCSISに何の関係があるのか!? と思いますよね。この問題については、佐々木記者が詳しくレポートしていますので、ぜひお読みください!
※「日本のすべての水道を民営化します」 ~マスコミが一切報じない我が愛すべき「麻生さん」の超弩級問題発言(<IWJの視点>佐々木隼也の「斥候の眼」:IWJウィークリー13号より)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/95944
※(続報)外資が狙う日本の水道事業 ~マスコミが一切報じない我が愛すべき「麻生さん」の「水道民営化」発言(<IWJの視点>佐々木隼也の斥候の眼IWJウィークリー14号より)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/97834
※「貧乏人は水を飲むな」は対岸の火事ではない ――政府が進める水道料金値上げと完全民営化 ~マスコミが一切報じない我が愛すべき「麻生さん」の「水道民営化」発言(佐々木隼也の斥候の眼)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/134990
自治体の水道事業の民営化は、大阪市にとどまらず、米国の意向を受けて、安倍政権はこれを全国に広げようとしています。大切なライフラインのひとつである水の供給を、外資のカネ儲けに利用させる隙を与えてはならないと思います。
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太田記者、ありがとうございました! 次は、ぎぎまき記者より、ヨーロッパを中心に深刻な国際問題となっている「シリア難民」について、レポートしてもらいます!
■400万人が難民となって逃れたシリアで何が起きているのか? 「ノット・エニモア〜ある革命の物語」をご紹介
おはようございます。IWJで記者をしているぎぎまきです。今朝は難民問題に目を向けたいと思います。
ドイツに住む13歳の少女が移民の男性から集団暴行を受けたというニュースが1月半ばに騒動となり、難民受け入れにどの国よりも寛大に取り組んできたドイツのメルケル首相が厳しい立場に追い込まれました。2月1日、少女の話が全て嘘だったことが明らかになりましたが、すでに難民反対デモが湧き上がっていた一部の国民感情は、簡単に収集できない事態になっています。
ドイツや欧州諸国が直面している、こうした問題をそもそも避けるかのように、日本の難民受け入れ政策はとにかくひどく消極的です。2015年度、日本に難民申請した人の数は7,586人。その内、27人のみが認定され、前年を見るとたったの11人です。
「シリア難民400万人」という、四国4県の総人口にも匹敵する数の人々がなぜ、命からがら国外へ逃れるのか。シリア内戦の惨状に改めて目を向けるためにも、今日は一本の映像を紹介したいと思います。
人が撃たれるシーンや血を流す死体の映像もこの作品には含まれています。ですから、閲覧には気をつけていただきたいのですが、これまで100以上の映画祭で公式にノミネートされ、34の賞を受賞した、れっきとしたドキュメンタリー作品でもあります。長さは15分と短く、日本語字幕付き。アレッポに住む32歳の反政府軍兵士と、24歳の女性ジャーナリストの目を通してみるシリア国内の実態をぜひご覧いただければと思います。
※「ノット・エニモア〜ある革命の物語」
http://bit.ly/1K24cd4
この映像を見れば、いかに、私自身がシリアの現実に理解不足であったかを痛いほど思い知らされます。そして、難民申請をする人々の中に「偽装難民」がいるなどといった批判から議論を始めることが、どれだけ残酷なことなのか。
しかし、私たちが暮らす日本社会では、シリア難民の少女の画像をもとに描いたイラストを使って「そうだ難民しよう!」という悪質なパロディを作り、まるで、難民が何の苦労もなく人のお金でタダで遊び、生きたいように生きていると言わんばかりの「作品」が流通するのが現状です。
昨年2015年9月末、国連総会で一般討論演説をおこなった安倍総理も、難民受け入れをめぐる外国人記者からの質問に対し、「移民を受け入れる前にやるべきことがある」といった頓珍漢な回答を披露。ロイターが「安倍首相、シリア難民受け入れより国内問題解決が先」と報じる始末です。
シリアの現実が伝わってこないからこそ流布されるデマや無理解を少しでもなくすためにも、一人でも多くの方に、先ほど紹介した作品をご覧いただきたいと思います。
世界を見渡せば、はすみとしこ氏はBBCやワシントン・ポストが報じるくらい差別主義者として名が知れ、海外サイトStepFEEDは、はすみ氏を「大統領になったらシリア難民を帰国させる」と演説したドナルド・トランプ氏についで2番目に、「シリア難民問題へ最悪のリアクションを起こした7人」に選んでいます。
海外メディアが注目しても、日本国内ではほとんど報じられないこうした問題ですが、IWJではしっかり報じていますので、こちらの記事もぜひご注目ください!
※2015/12/21 批判騒動を逆手に取ったヘイトの拡散『そうだ難民しよう!』を出版した青林堂は確信犯だ!~「書店はこの本の影響を真剣に考えてほしい」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279858
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ぎぎ記者、ありがとうございました! 続いては安道幹記者に、2月8日(月)に迫った、京都大学名誉教授・本山美彦氏インタビューに関するお知らせです!
■2月8日(月)には、岩上さんが経済学者・本山美彦氏にインタビューしますので、こちらもご注目を!! その他、直近のインタビュー・講演などのお知らせはこちら!
おはようございます。IWJで記者をしております安(あん)と申します。
2月8日(月)14時からは、岩上さんが経済学者・本山美彦氏にインタビューをしますので、どうぞご注目ください! 本山氏は京都大学名誉教授で、『民営化される戦争』(ナカニシヤ出版)、『金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス』(岩波新書)、『人工知能と21世紀の資本主義』(明石書店)『アソシエの経済学』(社会評論社)など、多数の著書があります。
近年は米国主導の「グローバリズム」のいかがわしさと同国の世界戦略、また対日経済圧力の実態について、他の論者に先駆けて警鐘を鳴らしてこられました。何よりも金融が世界を牛耳る時代に、その金融を権利の実体とみなして詳細に分析してこられた実績は卓越したものです!
近著『人工知能と21世紀の資本主義』では、21世紀における新自由主義の暴走を、ITテクノロジーの進展との関係で論じられています。また今年4月には、労働運動・社会運動の新しい担い手を育てる学校「大阪労働学校・アソシエ」が開校予定で、その学長にも就任される予定です。
21世紀のグローバル資本主義の本質と、それに対抗しうる生存や抵抗、連帯のかたちとは何か。岩上さんがじっくりとお話をうかがいます!
その他、岩上さんの直近のインタビュー・講演などのお知らせはこちらです。
・2月11日(木)14時~ 太田昌克さん(後編)
※共同通信社編集委員・論説委員で、『日本はなぜ核を手放せないのか~「非核」の死角』(岩波書店)、『日米<核>同盟~原爆、核の傘、フクシマ』(岩波新書)などの著書がある太田氏に、2018年に期限を迎える日米原子力協定(包括協定)など、日本の原子力政策について岩上さんがお話をうかがいます。大好評を博したインタビューの、その続編です。ぜひ「前編」もアーカイブでご視聴ください( http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281578 )。
・2月13日(土)13時30分~ 水島朝穂さん
※早稲田大学法学学術院教授で憲法学が専門の水島氏に、自民党の憲法改正草案、とりわけ緊急事態条項の危険性について、水島氏の共著の『「有事法制」を診る』を参考にしつつ、岩上さんがお話をうかがいます。水島氏は、緊急事態条項について、安保法制を補完するものであると、その本質を見抜かれています。必見です!
・2月15日(月)【司会】19時~20時 山本太郎氏・小林節氏 対談
※「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」と題したイベントの司会を岩上さんが務めます。イベントの模様は、IWJで中継します!
・2月17日(水)15時~ 樋口陽一さん
※東京大学名誉教授で、日本における憲法学の権威であり第一人者である樋口氏に、立憲主義が危機に瀕している現在の状況や日本国憲法改正草案の危険な内容などについて、岩上さんがお話をうかがいます。
・2月18日(木)14時~ 中野晃一さん
※上智大学教授であり、立憲デモクラシーを牽引し、SEALDsのよき理解者であり、「市民連合」結集の立役者でもある中野晃一さん。各地のデモや集会で野党共闘の必要性を訴えている中野氏に、岩上さんがお話をうかがいます。中野さんは、今の民主党の態度をどう見ているのでしょうか?
・2月23日(火)13時~ 高山佳奈子さん
※京都大学大学院教授で、国際刑事法が専門の高山先生は、「学者の会」の記者会見の際、岩上さんのインタビューに応えて、「マスコミの経営幹部と政権トップが会食を重ねることは、刑法上、贈収賄を構成する」と発言された方です!その時の記事は以下の通り( http://iwj.co.jp/wj/open/archives/254388 )。岩上さんによるインタビューがようやく実現します!
・2月26日(金)19時~ 蓮池透さん(後編)
※北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表で、新刊『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』を出した蓮池氏に、1月27日に引き続き、岩上さんがお話をうかがいます!
・3月1日(火)14:00~ 是枝裕和さん(映画監督)
※「ワンダフルライフ」「誰も知らない」「そして父になる」などで知られる是枝監督。「クローズアップ現代」のやらせ問題に関するBPO放送倫理検証委員会の委員も務め、「BPOは政治家たちの駆け込み寺ではない」などと自民党による報道圧力を批判されています。岩上さんとのインタビューが一度、決まりかけたのですが延期。その待望の実現です!
・3月3日(木)15時~ 施光恒さん(後編)
※新刊『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』が話題沸騰中の九州大学准教授・施光恒氏。1月26日に「前編」のインタビューを行いました。施氏は、岩上さんのインタビューに応じて安倍政権が「成長戦略」の名の下に進めている「グローバル化=英語化」を厳しく批判。3月3日には岩上さんによる続編のインタビューをお届けします!
■緊急事態条項の危険性に警鐘を鳴らす「饗宴VI」DVD、好評発売中!
昨年12月20日に開催し、大好評のうちに幕を閉じたイベント「饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!」がDVDになりました!
「暴走」を続ける安倍政権の一強という「国民非常事態宣言」の今、シンポジウムでは、その安倍政権が創設を狙う緊急事態条項の危険性を徹底的に論じ尽くしています。全国民必見の1枚です! ぜひ、お買い求め下さい!
元外務省国際情報局長の孫崎享氏や、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、PARC(アジア太平洋資料センター)の内田聖子氏といった、IWJではお馴染みの方々をはじめ、御年90歳の中央大学名誉教授・富岡幸雄氏や、昨年一躍「時の人」となったSEALDsの奥田愛基氏も登壇。熱気に満ちた議論が交わされました。
「天下分け目の決戦」となる参院選まで、残り半年あまり。いっこうに進まない「野党共闘」にジリジリした思いをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。選挙を前に、私たち国民一人ひとりは、現在の安倍政権が一体何を狙っていて、何を行おうとしているのか、しっかり把握する必要があるように思います。このDVDを、そのためのツールとして、ぜひ、ご活用ください!
※【岩上安身サイン入り】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187
※DVD「饗宴VI」通常版
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188
◆饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!
●テーマ1:米国の経済覇権の終わり?~AIIBの衝撃とTPP「砲艦外交」の正体
岩月浩二氏(TPP阻止国民会議世話人/TPP交渉差止・違憲訴訟弁護団共同代表)
植草一秀氏(政治経済学者)
田中宇氏(国際情勢解説者)
富岡幸雄氏(中央大学名誉教授)
矢吹晋氏(横浜市立大学名誉教授)
内田聖子氏(特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター事務局長)
●テーマ2:違憲の「戦争法」強行可決から「明文改憲」による緊急事態条項導入へ~属国のファシズムを阻み、立憲民主主義を救い出せるか
青井未帆氏(学習院大学大学院法務研究科教授)
伊波洋一氏(元宜野湾市長)
奥田愛基氏(大学生/「SEALDs」創設メンバー/「ReDEMOS」代表理事)
水上貴央氏(弁護士/青山学院大学法務研究科助教)
永井幸寿氏(弁護士)
升永英俊氏(弁護士/弁理士/「一人一票実現国民会議」発起人)
●テーマ3:「戦争」の過去・現在・未来~安倍政権の目指す「戦争遂行国家化」その帰結は!?
井筒高雄氏(元陸上自衛隊レンジャー隊員)
志葉玲氏(ジャーナリスト)
柳澤協二氏(元内閣官房副長官補/NPO法人国際地政学研究所理事長)
孫崎享氏(元外務省国際情報局長)
■良書のお買い物は「IWJ書店」をご利用ください!
IWJでは、岩上さんがインタビューした有識者の方々の書籍を、著者のサイン入りで販売するサービスを行っています。その名も「IWJ書店」。サービス開始以来、大変なご好評をいただいています。先週入荷した、春名幹男さんサイン入り『仮面の日米同盟~米外交機密文書が明かす真実』と、施光恒さんサイン入り『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』の2冊は、早速売り切れとなりました! ご購入いただいた皆さま、ありがとうございました!
現在、「IWJ書店」では、下記のラインナップを販売中です。
・【岩上安身単独サイン入り】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194
・【岩上安身単独サイン入り】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159
・NEW!【蓮池透さんサイン入り】『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=203
・【白井聡さんサイン入り】『永続敗戦論~戦後日本の核心』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=191
・『SEALDs×高橋源一郎 民主主義ってなんだ?』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=195
・【伊勢崎賢治さんサイン入り】『新国防論 9条もアメリカも日本も守れない』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=185
・【井筒高雄さんサイン入り】『日本と日本人を危うくする安保法制の落とし穴』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=151
・【山口二郎さんサイン入り】『徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=150
・【山口二郎さんサイン入り】『いまを生きるための政治学』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=149
・【森まゆみさんサイン入り】『異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125
・【笹山尚人さんサイン入り】『パワハラに負けない!~労働安全衛生法指南』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=134
・【伊勢崎賢治さんサイン入り】『本当の戦争の話をしよう』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=120
・『百人百話 第一集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=56
・『百人百話 第二集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=53
■わとはぷ~What happened today?
今日は2月6日です。毎年2月6日には、和歌山県新宮市の神倉神社で「御燈祭(おとうまつり)」が行われます。高台にある神倉神社の境内から松明を手にした勇壮な男たちが石段を一斉に駆け下りることから、「火まつり」とも呼ばれます。
新宮出身で、戦後生まれで初めて芥川賞を受賞した作家・中上健次に『火まつり』という小説があります。この作品は1985年に映画化され、北大路欣也氏や太地喜和子氏が出演し、男女の情動が濃密に描かれる「中上ワールド」が展開されました。
この神倉神社は、『火まつり』以外にも、中上健次の作品において、繰り返し登場します。『岬』、『枯木灘』、『地の果て至上の時』、『千年の愉楽』・・・。挙げたらキリがありません。
学生時代、私は中上文学の大ファンで、文庫本を片手に、中上が描いた熊野・紀伊半島を一人で旅行したことがありました。世界遺産にも登録された熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)をめぐり、この神倉神社にものぼりました。
中上健次の作品は、現在ですと、河出文庫から出ている『枯木灘』『奇蹟』や、新潮文庫で出ている『鳳仙花』などが比較的入手しやすいようです。力強いのに繊細で、ユーモラスなのに哀切極まる「中上ワールド」を、少しでも多くの方にお読みいただければと思います。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】