■■■ 日刊IWJガイド「ヘイトスピーチ撤廃につながる法規制を!リタ・イザックさんが来日!『緊急事態条項』が本丸の憲法改正、高村自民党副総裁のオトボケなフリを見抜け!本日15時から、安倍総理から押し進めるグローバリズムの危険性を鋭く批判する『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』の施光恒氏に岩上さんがインタビュー!」2016.1.26日号~No.1230号~■■■
(2016.1.26 8時00分)
おはようございます。IWJのぎぎまきです。
今年は暖冬だとなめきっていた私も、突然の寒波到来で身体が一気に冷えたのか、湯たんぽを抱きかかえながら、くしゃみと鼻水を連発するという情けない姿でこのガイドを執筆しています。しかし、昔ながらの鉄製の湯たんぽは本当に優れものですね~。電気いらずで朝までぬくぬくです。
突然ですが、力士の皆さんはどんなに寒くても稽古場ではやっぱり裸なのでしょうか。相撲は、五穀豊穣を祈るという神様への奉納が元来の目的だったそうで、身も心も清めて正々堂々と勝負をすることを証明するために裸なのだとか。
なにはともあれ、琴奨菊優勝おめでとうございます!今朝は相撲の話題を少し。
1月24日、琴奨菊関が大相撲初場所で優勝しました。今回の琴奨菊の優勝は10年ぶりの「日本生まれの日本人力士」の快挙とかで、「日本勢10年ぶりV」「和製横綱誕生」などといった見出しが目立ちましたが、私は違和感が覚えました。なぜ「日本人力士」と「外国人力士」の構図をここまで煽るのかな、と。
これまで、親方になってきた外国人力士は皆、日本に帰化しています。自国の国籍を捨て、新たな国籍を取得し、その国の国民となる・・・簡単な覚悟ではできませんよね。しかも、日本の伝統ゴリゴリの相撲の世界で、日本人らしくあろうとするために相当な苦労をしてきていることは容易に想像がつきます。1992年、大島部屋に入門した旭天鵬は、相撲の世界が特殊すぎて、たった半年で集団逃亡。渋谷のモンゴル大使館へと駆け込んだことを、過去のインタビューで明かしています。それでも旭天鵬は、40歳まで現役力士として活躍しました。
「本当に肌の色は関係ないんだよね。土俵に上がって、髷を結っていることが日本の魂なんですよ。みんな同じ人間です。偉いとか偉くないとか関係なく。盛り上がりどうこうじゃないんだよね。こっちは命懸けてやっていますからね」
これは2015年2月、不本意な取り直しをさせられたモンゴル出身の白鵬が、会見でこぼした本音です。
歴代最多優勝の白鵬に対するやっかみは大変厳しいものがあったようで、2013年11月の九州場所で、白鵬が稀勢の里に負けた際、観客が万歳三唱したり、別場所でも相手方力士のコールが巻き起こるなど、白鵬と優勝争いをしている力士を露骨に応援する場面が多く見られるそうです。
そんな中で、白鵬が発した「髷を結っていることが日本の魂なんですよ。みんな同じ人間です」という言葉と、今回の「日本勢」「和製横綱」といった表現を多用するメディアの薄っぺらい舞い上がり方が重なります。今後、相撲の取り組みで「人種別対抗」の空気が強調されないことを祈ります。
「ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ」
ラグビー日本代表で活躍した五郎丸歩選手が「なぜ、チームには外国人選手が多いのか」という問いに対し、Twitterで投稿した発言です。相撲界からも、こうした発言が飛び出せばいいなぁと願っています!
2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。日本にやってくる外国人選手や外国人観光客の「おもてなし」に力を入れ始めている政府ですが、まずは、身近な外国人や外国にルーツを持ち、日本に帰化した人々に対するヘイトデモ、ヘイトスピーチの問題に取り組むのが最優先ではないでしょうか。昨日、関連で、重要な取材に行ってきた、葦澤美也子記者から報告です!
■ヘイトスピーチ撤廃につながる法規制を! 国が公式招聘を渋る国連特別報告者リタ・イザックさんが、日弁連の招きでシンポジウム基調講演!
おはようございます。葦澤美也子です。
昨日私は、日本弁護士連合会(日弁連)の主催で行われた「ヘイトスピーチ規制と表現の自由」と題されたシンポジウムの取材に行ってまいりました。
ヘイトスピーチ、国籍や出身地が「違う」というだけで、人が人に対して平気で人権無視の言葉を投げかけるという行為が私には理解不能すぎて、何回聞いてもその背景や意図がよく呑み込めないまま今に至ります。今回は、そのもやもやを少しずつなりとも晴らすためのよい勉強となりました。
わたくし不勉強で知らなかったのですが、日本では個人に対して侮辱的な言葉を浴びせかければ「名誉棄損罪」「侮辱罪」などに該当するものの、“○○人”などと不特定多数の人を対象とした人種差別的言動に対しては、取り締まる法律がないのだそうです。「一人殺せば殺人罪だが…」というチャップリンの『殺人狂時代』のセリフのようです。ヘイトデモなど、あれだけひどい言葉を浴びせてもなぜつかまらないのかと思っていましたが、こういう法整備の不備があったんですね。
さて、そんな日本でも、下記の国際人権条約に批准・加入しています。
・自由権規約第20条2項「差別、敵意又は暴力の煽動となる国民的、人種的又は宗教的憎悪の唱道は、法律で禁止する」
・人種差別撤廃条約 第4条本文「国は、特定の民族などの集団の優越を説く思想・理論に基づいていたり、人種的憎悪・差別を正当化したり助長しようとする宣伝や団体を非難し、このような差別の煽動・行為を根絶するため迅速で積極的な措置をとらなければならない」
自由権規約は1976年に批准、人種差別撤廃条約は1995年に加入しているはずなのに、国内法はないという現実…。国連からは、2014年にこの2つの条約に対する不備について相次いで勧告が出されているとのこと。(最近、国の実態を知れば知るほど、残念な気持ちに拍車がかかります……)
そのような経緯を受けて、日弁連では「表現の自由を尊重しながらヘイトスピーチをどのように規制していくか」について議論を重ね、2015年5月に意見書を取りまとめ、内閣総理大臣、法務大臣、衆議院、参議院宛に提出しました。
※人権等を理由とする差別の撤廃に向けた速やかな施策を求める意見書
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2015/150507_2.html
今回はそうしたバックグラウンドや現状の周知とともに、国連のマイノリティ問題特別報告者を務めるリタ・イザックさんによる国際的な現状を伝える基調講演と、日本での今後の法規制のあり方を考えるトーク・セッションが行われました。イザックさんは昨年の秋、日本政府に公式的な訪日調査を求めたものの、「来年秋以降でないと調整が間に合わない」と延期を求められたそうです。そのため、今回は日弁連が招聘した非公式の訪問という形になっています。
講演で特に印象に残ったのは、「ヘイトスピーチはいろいろなことの第1歩になるということ。ヘイトクライムのもとにはヘイトスピーチがある」ということです。イザックさんは、煽動がステレオタイプな偏見に結びつくことについて、ISのテロがイスラム教徒全体への偏見に結び付く例などをあげ、メディアのあり方について「慎重さが必要」と警鐘を鳴らしていました。
ヘイトスピーチが結果としてジェノサイドにつながった過去は、日本では関東大震災後の在日朝鮮人虐殺、世界で見ればナチスドイツやルワンダでの悲劇があります。そうした大きな事件に結びつかないようにするためにも、ヘイトスピーチの段階で規制すること、人権教育を充実させていくことなどが重要とのご意見には深く納得です。
トーク・セッションでは、法規制、特に刑事罰を含んだ法規制は必要かという点などについて、議論が交わされました。
嬉しい発言としては、イザックさんが日本での「カウンター」の人たちの行動や、日弁連の人権問題への取り組みについて「他国ではなかなかない。とてもすばらしい!」とおっしゃっていたことでしょうか。市民レベルでの人権問題への取り組みを、IWJでももっともっとお伝えし、後押ししていかなければなりませんね。
お伝えしたい内容はまだまだたくさんあるのですが、今回中継・録画がNGだったため、全内容を見ていただくことができず残念です。近々記事にまとめますので今しばらくお待ちください!
IWJは過去にヘイト問題に関してたくさん取材しています。この日刊ガイド巻末、「わとはぷ」のコーナーでは、3年前の興味深い記事も紹介しております。下記の記事と併せて、そちらもぜひお読みください!
--------------
・2015/12/21 批判騒動を逆手に取ったヘイトの拡散『そうだ難民しよう!』を出版した青林堂は確信犯だ!~「書店はこの本の影響を真剣に考えてほしい」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279858
・2015/11/22 「一緒に生きよう!」新宿で2500人が反レイシズムを掲げ大行進
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275943
・2015/10/04 爆音の「ノイズ」にかき消されたヘイトスピーチ! レイシストの経産省テント襲撃予告も虚しく――市民らは「差別扇動は議論にならない」と一蹴!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268606
・2015/01/11 サザン・桑田氏へ在特会らが抗議デモ 排外デモで日本の「品格」を貶める在特会がサザンに「品格」を語る矛盾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/224324
・【IWJ追跡検証レポート】国連の自由権規約委員会で、「慰安婦は性奴隷」と発言した女性委員を吊るし上げ、非難を浴びせた日本人グループとは何者か!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/161793
--------------
…(後半へ続く)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.1.26 Tue.**
【Ch1】15:00~「岩上安身による九州大学大学院准教授・施光恒氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※九州大学大学院准教授・施光恒氏に、岩上安身がインタビューします。
【録画配信・IWJ_WASHINGTON】17:00~「島ぐるみ会議訪米取材<後編>(12) ~滞在4日目:グリーンピースUSA」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/JqmK3j24b4V
※2015年11月18日に行った、「島ぐるみ会議訪米取材」の滞在4日目、グリーンピースUSA訪問の模様を録画配信します。
【IWJ_HYOGO1】18:30~「安保法とは何か、どう廃止するか ―講師 上脇博之・神戸学院大学教授」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「安全保障関連法に反対する神戸女学院有志の会」主催、神戸学院大学教授の上脇博之氏の講演を中継します。
【Ch5】19:00~「猿田佐世ND事務局長講演会 外交のしくみを紐解く ―安保・原発・TPP・沖縄基地と日米関係の実像―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「新外交イニシアティブ」主催の、猿田佐世・ND事務局長講演会を中継します。
============
◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.1.27 Wed.**
【Ch未定】10:00~「『明日の自由を守る若手弁護士の会』憲法CAFE @OHANA」
※「空間の感触」主催の憲法CAFEを中継します。講師は「明日の自由を守る若手弁護士の会」の倉持麟太郎氏。
【Ch未定】14:00~「デンキエラベル2016-私たちは再エネの電気を選べるか、増やせるか」
※経済産業省より説明、市民・消費者・環境団体・発電事業者など、様々な立場から現状の共有が予定されています。主催は「パワーシフト・キャンペーン」(共催:衆議院議員 秋本真利)。
【Ch3】 14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。
【Ch未定】17:30~「第二東京弁護士会主催『安全保障法廃止に向けた街頭宣伝行動』」
※「第二東京弁護士会」主催の、安全保障法廃止に向けた街頭宣伝行動を中継します。
【Ch1】19:00~「岩上安身による拉致被害者家族連絡会元副代表・蓮池透氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※拉致被害者家族連絡会元副代表の蓮池透氏に、岩上安身がインタビューします。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
(前半の続き)…
■山本愛穂記者の「島ぐるみ会議」密着レポート、配信は本日がラスト!
さて、沖縄・宜野湾市、山口・岩国市、東京都・八王子市の市長選から一夜空けた今日、選挙の難しさや野党共闘の脆弱さが露呈し、危機感や諦めや、その反応は様々です。
宜野湾市長選においては、琉球新報の調査で、24日に投票した県民の56%が辺野古移設反対し、そのうちのほぼ30%が佐喜真氏に投票。NHKの出口調査では、2014年の県知事選で翁長氏に一票を投じた有権者のうち、またこちらも約3割が、辺野古基地反対の志村氏ではなく、佐喜真氏に2期目を託したそうです。
「辺野古には言及しない」という戦略が見事に的中したのか、いずれにしても再選を果たした佐喜真氏。「恣意的な争点隠しだ」とも指摘されていますが、選挙戦の内実はどうだったのでしょうか。その点について、昨日、沖縄から無事帰京した佐々木隼也記者にたっぷりと振り返りをしてもらおうと思いましたが、自宅に戻って緊張が解けたのか、佐々木記者が体調を崩してしまいました。。。申し訳ありません、取材報告はまたの機会にさせていただきます!
次は、こちらも皆さまのご支援があって実現した、山本愛穂記者による「島ぐるみ訪米団」の取材に関するご報告です。
私も山本記者が持ち帰った素材を文字に起こす作業を少し手伝ったのですが、IWJほど、つぶさに沖縄からの訪米団の現地での様子を記録し、可視化したメディアはないと自負しています。本日が最終日!山本記者から告知です!
==================================
おはようございます。山本愛穂です。
本日も、島ぐるみ会議密着レポート連載についてのお知らせです。
◆連載第7回目の記事がアップロードされました!◆
今回の第7回は、1/22(金)の17:00より配信したAPI-Resistance交流会の様子をお伝えする記事です。
--------------
・2015/11/19 (7)訪米5日目(後編):アジア太平洋の島々に生まれた人々の共通の課題~米軍基地・性暴力・経済的徴兵・民意の否定~API-Resistance交流会での問い
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283719
--------------
平日の17時からの録画配信ということもあり、視聴者数が伸び悩んだことが非常に残念だったこの交流会、本当に興味深い内容なのです。
API-ResistanceのAPIは、Asia Pacific
Islander、つまり太平洋地域の島々に住む人々の意味で、その地域に住む人々の連携から軍事主義や人種差別に抵抗することを目的とした米国の市民団体です。
交流会では、パキスタン系ムスリム、アフリカ系アメリカ人、フィリピン系アメリカ人というそれぞれ異なるアイデンティティを持つ3人の若い女性スピーカーがマイクを握りました。その彼女たちが投げかけるテーマや内容が、とにかく興味深い。視野が確実に広がります。
例えば、アフリカ系アメリカ人のドミニクさんは、沖縄と自分たちブラック・アメリカンの置かれた境遇は似ているのだと話します。
「私自身も米軍基地で育ちました。実際に、米軍における黒人の割合は非常に高い。軍隊に入ることは、人種差別がひそんだ貧困から抜け出すための、数少ない方法だから」――。
そして、ドミニクさんは昨今の警察が軍隊化しているという世界的な流れを懸念していると話します。さらに、フィリピン系のジョーさんは、農政と官僚制を利用することにより、米国がフィリピンを植民地化してきた現実を説明して・・・
・・・???
・・・経済的徴兵?警察の軍隊化?農政による植民地支配?
なんだか、どこかで聞いたことがあるような話です。
--------------
※【特集】IWJが追ったTPP問題
http://iwj.co.jp/wj/open/tpp
※【特集】ゲート前、そして海上では何が起きているのか~IWJが追った辺野古新基地建設問題
http://iwj.co.jp/wj/open/%E8%BE%BA%E9%87%8E%E5%8F%A4
--------------
辺野古新基地建設の問題は、日本国内、とくに沖縄県外では日本と沖縄の問題としてとらえがちだと思います。しかし、米国市民団体の人たちの視野は、さすがに世界最大の軍産複合体と日々対峙しているだけあって、本当に、広い。
辺野古で反対派住民を排除している屈強な機動隊が警視庁から派遣されていることや、先行きが真っ暗にしか思えないTPPをめぐる日本の農政について、一度カメラをぐーっとひいてみて、フィリピン、各国のムスリム、差別されるアフリカ・アメリカ人に大きく目を向けたとき、日本の社会問題にひそむ根本的な問題がより客観的に見えるかもしれません。
連載7回目では、API-Resistance交流会の動画をフルオープンで公開、また記事でも丁寧にまとめていますので、こちらをぜひご覧ください!
◆ついに配信は最終日!グリーンピースUSA◆
配信最終日を迎えた本日は、グリーンピースUSA訪問を録画配信します。
--------------
【IWJ_ワシントンCh】
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/JqmK3j24b4V
「島ぐるみ会議訪米取材<後編>(12) ~滞在4日目:グリーンピースUSA」
[収録日時] 2015年11月18日(水)16:00~
[配信日時] 2016年1月26日(火)
[場所]ワシントンD.C.
--------------
グリーンピースは環境保護の世界的なNGOです。捕鯨に関わるその強行的な手腕は時に批判の対象にもなってきましたが、原発に明確な反対姿勢を示し、実際にするなど現地を訪問しながら、積極的に取り組んでいることは事実です。
--------------
・2015/11/08 【沖縄】グリーンピース 虹の戦士号クルー 海上アピール(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274278
・2014/02/21 世界の反原発活動家が、福島原発事故の被災者を訪問 ~外国特派員協会主催 国際環境NGOグリーンピース記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/126122
--------------
そのグリーンピースは、ジュゴンの保護という点で島ぐるみ会議と連携、昨年実際にグ月には、グリンピースの「虹の戦士号」が沖縄県・名護市を訪れ、埋め立ての抗議活動に参加しました。
本日の配信映像では、「虹の戦士号」派遣の裏話も含めて、グリンピースUSAの代表が環境・ジュゴンの保護について語る貴重なものとなっています。
皆さま、連続配信最終日と連載第7回記事を併せてどうぞよろしくお願いいたします!
=================
山本記者からの告知でした!本日ラストの配信、皆さま、ぜひご覧ください!沖縄取材や訪米取材は皆さんのご支援なしには実現できませんでした。今後も、夏の参院選に向け、各地に取材へ行くことが予想されます。まだ会員でない方は、ぜひ、この機会に会員に登録いただき、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます!
※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
■本日15時より、『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』(集英社新書)の著者である九州大学准教授・施光恒(せ・てるひさ)氏にインタビュー!
昨日のガイドで、安記者が告知していましたが、本日15時からCh1で岩上さんが施光恒(せ・てるひさ)九州大学准教授にインタビューします。
政治学者の施氏は、リベラリズム・ナショナリズム論がご専門。ベストセラーとなっている最新刊の『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』(集英社新書)では、日本で進められている英語化政策に強い危機感を示し、「多くの人々が社会の重要な場から締め出され、知的成長の機会を奪われ、愚民化してしまうにちがいない」と警鐘を鳴らされています。
私の娘も好きな「キッザニア東京」というテーマパークがありますが、なぜか、子どもたちに英語を使うよう強要するんです。働いている日本人スタッフも顔とマッチしない英語名がついており、大変、不思議な世界を醸し出しています。。。
最近では楽天やユニクロが社内の公用語を英語化したり、大学で半数の授業を英語化するよう文科省が求めていると、安記者も指摘していましたが、このテーマパークもその流れの一つなのでしょう。年間80万人の子どもたちが利用する施設に「英語化」の波はしっかり届いています。
昨年10月に「大筋合意」されたTPPの協定内容について記された正文自体が、英語、スペイン語、フランス語のみで作成され、日本語が排除されていたという事実。しかも日本政府が「日本語で正文を作成するべきだ」と注文をつけることもなかったことが国会で指摘されましたが、そもそも、政府高官も政治家も英語の正文を読む気さえなかったのでは!?と疑ってしまいます。
グローバリゼーションの勢いに合わせるように、大学だけでなく、学校の授業を英語化したり、英語以外の言葉の使用、つまり日本語の使用を禁じる英語地区を作り、海外投資家や経営者を異常なまでに優遇したり、日本の英語化政策を図りながら、その一方で偏狭なナショナリズムをかきたて、「日本を取り戻す」なんて叫ぶ。もはや「安倍ピエロのジャグリング状態」ですね!
本日の施光恒氏のインタビューは、子育て中のお父さん、お母さんにも必見のインタビューになるかもしれません!
「日本語も英語も得意なバイリンガルになるどころか、成長期に母国語でしっかり人格形成できなかったためアイデンティティを形成できず、日本語も英語も中途半端なまま、自己を形成しそこねる『セミリンガル』の問題も、近年、報告されている」と岩上さんは警鐘を鳴らします。
ビジネス上のグローバリズムの都合によって急進的に押し進められつつある英語化政策がもたらす負の側面についてたっぷりお聞きすることになりそうです。岩上さんによる施光恒氏のインタビューにご期待ください!本日15時からです。
■高村正彦・自民党副総裁のオトボケを見抜け!!「饗宴VI」DVDの一般販売を開始しました!
これまで入荷待ちで予約販売となっていた「饗宴VI」のDVDが、昨日から一般販売を開始しました!もう、お待たせすることなくお届けすることができますので、いつでもお気軽にご購入ください!
「饗宴VI」のテーマに掲げられた、「国家緊急権」。16人のパネラーの先生方をお招きし、緊急事態条項の危険性について徹底議論しました。「饗宴VI」が開かれた12月の時期と比べると、たった1ヶ月の間ですが、新聞や雑誌などでは徐々に「緊急事態条項」の文字を見かけるようになりました。それは、危険性を訴える声が徐々に広がりつつあるのに加え、安倍政権が緊急事態条項を「改憲議論の出発点にする」と明言しているからに他なりません。
にも関わらず、先日、高村正彦・自民党副総裁が「憲法改正と言っても、何を改正するかはまとまっていない」とテレビ番組でコメントしたと報じられました。またまた、オトボケはいけません。Twitter上では高村氏の発言に対し、「無邪気なフリをすんじゃねぇぇぇええ」といった内容のツィートも見かけました。本当に、ぶりっ子して嘘をついてもらっては困ります。
独裁政権を可能にする「緊急事態条項」の創設を狙っておいて、何を改正するかまとまっていなんて、争点隠し以外の何ものでもありません。「緊急事態条項」によって内閣が手にする権限の強大さを知れば、「緊急事態条項は『お試し改憲』に過ぎず、9条こそが『本丸』である」と思わせるプロパガンダの狡猾さに気づきます。
1月19日に開かれた、慶応大名誉教授・小林節さんが代表事務局幹事を務める「立憲政治を取り戻す国民運動委員会」の発足記者会見の様子を、IWJは取材・中継し、記事にまとめて掲載しました。IWJ代表の岩上さんも世話人に名を連ねています。
この会見には小林節さんや岩上さんはもちろん、早稲田大学法学学術院の水島朝穂教授、中野晃一・上智大教授なども参加。どのメンバーも緊急事態条項の必要性を全面否定し、いかに危険なものなのかを力説しました。この重要会見の模様は、ぜひ記事をご覧ください!
IWJはすでに、緊急事態条項に関する重要な記事を何本も掲載してきました。「立憲政治を取り戻す国民運動委員会」のメンバーでもある永井幸寿弁護士には、昨年12月に岩上さんがインタビューし、小林節さんの同条項に対する考えを改めるきっかけとなった、永井弁護士と小林節さんの公開対談の模様も記事にまとめています。
そして、最近、高い注目を集めているのは、福島みずほ参議院議員が「緊急事態条項は、ナチス・ドイツの国家授権法と同じだ」と安倍総理を追及した国会ハイライト。福島議員の質疑や安倍総理の答弁の全貌をIWJの記事で知ることができます!おすすめです!
さらに、1月6日、山本太郎参議院議員が緊急事態条項の危険性をやさしく紹介したトークライブの記事も好評をいただいています。合わせてご覧ください!
--------------
・2016/01/19 櫻井よし子氏に公開討論を要求!安倍政治が壊した「古きよき日本」を取り戻す~護憲派から改憲派の憲法学者、ジャーナリストら200人でつくる「立憲政治を取り戻す国民運動委員会」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283121
・2016/01/06 山本太郎議員が緊急事態条項の危険性を鋭く指摘!「これが改憲の本丸。独裁者にとっては一番手に入れたいもの」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281373
・2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」
~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
・2015/10/21 「災害時に、国家緊急権は役に立たない」緊急事態条項・反対派の永井幸寿弁護士との議論で、賛成派の小林節氏に「地殻変動」
~国家緊急権を徹底討論!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271317
・超重要!!【国会ハイライト】ついに国会で緊急事態条項の危険性が取り上げられる!
緊急事態条項は「ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ」福島議員が追及! なんと安倍総理は中身について答弁せず逃走!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283468
--------------
緊急事態条項の危険性をとことん議論した「饗宴VI」のDVD購入はこちら!
※【岩上安身サイン入り】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187
※DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188
◆饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!
●テーマ1:米国の経済覇権の終わり?~AIIBの衝撃とTPP「砲艦外交」の正体
岩月浩二氏(TPP阻止国民会議世話人/TPP交渉差止・違憲訴訟弁護団共同代表)
植草一秀氏(政治経済学者)
田中宇氏(国際情勢解説者)
富岡幸雄氏(中央大学名誉教授)
矢吹晋氏(横浜市立大学名誉教授)
内田聖子氏(特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター事務局長)
●テーマ2:違憲の「戦争法」強行可決から「明文改憲」による緊急事態条項導入へ~属国のファシズムを阻み、立憲民主主義を救い出せるか
青井未帆氏(学習院大学大学院法務研究科教授)
伊波洋一氏(元宜野湾市長)
奥田愛基氏(大学生/「SEALDs」創設メンバー/「ReDEMOS」代表理事)
水上貴央氏(弁護士/青山学院大学法務研究科助教)
永井幸寿氏(弁護士)
升永英俊氏(弁護士/弁理士/「一人一票実現国民会議」発起人)
●テーマ3:「戦争」の過去・現在・未来~安倍政権の目指す「戦争遂行国家化」その帰結は!?
井筒高雄氏(元陸上自衛隊レンジャー隊員)
志葉玲氏(ジャーナリスト)
柳澤協二氏(元内閣官房副長官補/NPO法人国際地政学研究所理事長)
孫崎享氏(元外務省国際情報局長)
■DVD『饗宴VI』とセットでお申し込みをいただくと、より理解が深まります
自民党の改憲草案の恐ろしさ、特に「緊急事態条項」の怖さについて知識を広めるために、ぜひともお読み頂きたいのが、『前夜・増補改訂版』です!入荷待ちの状態でしたが、重版ができあがり、再入荷しました!みなさま、ぜひぜひお買い求め下さい!
2012年の段階から、岩上さんたちが自民党の改憲草案を一条ずつ徹底的に吟味し、「緊急事態条項」の危うさもいち早く警鐘を鳴らしていたことがよくわかります。増補改訂版では、新書一冊分になる新たな加筆をし、徹底的に論じ尽くしています!
※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
■IWJから「SOS」! 経理の柱になってくださる方、緊急募集中!
IWJでは現在、経理担当者を緊急募集しています。年明け早々、これまで担当をしていたベテランの経理担当者が、体調不良で急遽IWJを離れることになりました。今IWJは、会社の心臓部である経理担当者がいない、深刻な状態です。
経理・総務としての実務経験をお持ちの方、簿記などの資格をお持ちの方、できれば決算まで手がけたことのあるベテランの方に、IWJの経理責任者をぜひ、お引き受けいただきたく、大募集中です!よろしくお願いいたします!
◆応募条件
※「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
■わとはぷ~What happened today?
14年前の今日1月26日は、新大久保駅乗客転落事故が起きた日です。
泥酔した男性が線路に落ちたところを助けようと飛び降りた日本人カメラマンの男性と、韓国人留学生の3人が残念ながら亡くなりました。
この事故についてもちろん記憶はありましたが、「新大久保」駅で起きた事故だったと思うと、その事実に改めてショックを覚えています。
2013年2月、主に原佑介記者、芹沢あんず記者、そして私は、岩上さんの指示で、新大久保などのコリアンタウンで頻発していた「ヘイトデモ」の取材を開始しました。
現場の様子はまさに「異様」。「朝鮮人は全員射殺しろ!」などと、恥ずかしげもなく差別発言を連呼する中年のネトウヨ軍団と、ヘイトデモ隊をガードしながら隊列をなす、警察官や機動隊。そして差別に反対するカウンターの市民たちが「仲良くしようぜ」のプラカードを掲げたり、また、ヘイトスピーチをかき消すため、ヘイトデモ隊に向かって罵声、怒号を浴びせかけたりしていました。取材を始めたばかりの頃は、カウンターの皆さんの存在を誇らしく思うと同時に、ヘイトデモ隊が発する激しい差別用語に、毎回、心身ともに疲れ果てていたように思います。
新大久保の町をインタビューしながら歩いたルポを紹介しますが、話を聞く中で分かったのは、差別を受けても我慢している当事者が多いから、日本には差別がないように見えただけなんだ、という事実が分かり、こちらから心を開き話を聞けば、差別を感じたことがある、受けたことがあるという在日外国人は少なくないのではないでしょうか。
--------------
2013/03/09 IWJ特報 78号 ― 【IWJルポルタージュ】「『射殺せよ!』と叫ぶデモが吹き荒れたあとの街で」(前編)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/62997
--------------
今年1月、国内では大阪市議会が初めて、ヘイトスピーチ規制条例を成立させました。まだまだですが、大きな一歩です。差別を受ける当事者たちが「人種差別を許さない」と声をあげ、カウンターと呼ばれる市民が大きな行動を起こしたことが世論喚起に繋がりました。
さて、カウンターカメラマンとして知られる方がいます。新大久保のヘイトデモの現場で初めてお会いした、島崎ろでぃーさんです。日刊IWJガイドをお読みの皆さんの中でも、ろでぃーさんをご存知の方はたくさんおられるかと思います。
一匹狼的な雰囲気をまといながらも、いつも優しく声をかけてくださり、進んで情報提供もしてくれるイケメンです。そのろでぃーさんが、2月1日から東京・原宿で初めてとなる写真展を開催されるので、ご紹介します!
詳しくはこちらをクリックしてください。
※銃撃-島崎ろでぃー写真展
http://bit.ly/1ZMQegB
差別のない日本に少しでも近づけばいいですね。では、今日も一日、元気にまいりましょう!
本日もIWJをよろしくお願いします!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】