■■■ 日刊IWJガイド「政府は『記憶遺産』と『世界遺産』を混同?!――『国連のメカニズムも知らずになにが常任理事国入りだ?!』――同志社大大学院の内藤正典教授インタビュー」2015.10.16日号~No.1129号~ ■■■
(2015.10.16 8時00分)
おはようございます! IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文と申します。
昨日、岩上さんが行なった、中東の国際関係の専門家である同志社大大学院の内藤正典教授インタビューは、ご覧になられたでしょうか?
トルコの首都アンカラで10月10日に起きた、自爆テロとみられる2回の爆発による死者の数は、10月15日朝の報道では99人でしたが、内藤先生によれば、すでに100名を超えて、106人に達したとの情報もあるそうです。
内藤先生は、このテロの犯人像をどのように考えていらっしゃるのでしょうか? クルド人勢力なのか? それとも、ISなのか? 高まるトルコ政府への批判と疑念とは? ISとトルコ政府の関係は? 数週間後に控えたトルコの総選挙への影響は? さらには、中東の秩序を絶えず破壊してしまうアメリカの動き、そして、シリアへの関与を深めたロシアの目的とは? 等など、たいへん貴重なお話をお聞きすることができました。
また、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺の記録」が登録されたことについて、10月12日に菅義偉官房長官が記者会見で、「一方的に中国の言い分だけで指定した」と指摘し、そのうえで、ユネスコへの拠出金の停止や削減を検討する考えを示したことについても触れ、内藤先生は「おそらく政権中枢の人たちは、『記憶遺産』と『世界遺産』を混同している」と指摘されました。
「世界遺産は条約ですので、理事会などにおいて加盟国すべての承認を取るわけです。ところが、あの記憶遺産というのは、『データーベースにしましょう』と言っているだけなのです。ですから、どこの国がどのようなものを提出したのか、それほど厳しく見ずに通っているわけで、そもそも国として、それに抗弁したりするというメカニズム自体ないのです」と説明されました。
その上で、首相をはじめ政府自らが、「国連がどんなメカニズムかも知らずに、『気に入らないから金を引き上げる』などという発言をして、それでどうやって常任理事国に入ることができるのですか。そもそも、日本の外務省はパリにユネスコの常駐代表部をおいているわけですから、他の国に文句を言うんだったら、そこの大使の首を飛ばしてからだ」と、厳しく断じる場面もありました。
内藤先生はIWJでお馴染み、そして報道ステーションなどでもお馴染みですが、一時間半あまりの時間、じっくりと内藤先生のお話をお届けできるのは、IWJだけかもしれません。内藤先生、昨日はお忙しい中、インタビューに応じていただきましてありがとうございました。また、近いうちに続編をお願いできればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
IWJのこうした取材は、皆さんのご支援によって成り立っています。感謝申し上げるとともに、まだ会員でないという方は、ぜひ会員となってお支えていただければ嬉しく思います。
見逃してしまった番組も、月々1千円、もしくは年会費をまとめて払うとお得な1万円の「一般会員」であれば過去1ヶ月分のアーカイブを、月額3千円、年会費まとめ払いで3万円の「サポート会員」なら全てのアーカイブをご利用いただけます。
現在のIWJ会員数は、10月14日時点で5,722名様です。まずは年内に6000人を達成できれば嬉しいです。あともう一息。IWJへの会員登録がまだの方は、この機会にぜひよろしくお願いします。友人、知人、ご家族にも是非IWJをお薦めいただければと思います。
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また、ご寄付・カンパでの応援をよろしくお願いします! 皆様からお送りいただいたお米も、すべておいしくいただいています。毎日六合ほど炊いたご飯は、元オリジン弁当の調理スタッフ、現在はIWJのウェブ担当のMさんの手によって、本格的なおにぎり12個に生まれかわり、すべてスタッフの胃袋の中に消えています。ごちそうさまでした。
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…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.10.16 Fri.**
【Ch4】10:45~「馳浩・文部科学大臣 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※馳浩・文部科学大臣による記者会見の模様を中継します。
【録画配信・Ch5】15:00~「ロンドン市長ボリス・ジョンソン下院議員を迎えたレセプション及びパネルディスカッション」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※昨日行われた、ボリス・ジョンソン氏(下院議員、ロンドン市長)を迎えて行われた、レセプション及びパネルディスカッションを録画配信します。
【録画配信・Ch7】16:00~「『自由と平和のための東京藝術大学有志の会』旗揚げ集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※10月14日に東京藝術大学で行われた、「『自由と平和のための東京藝術大学有志の会』旗揚げ集会」を録画配信します。
【Ch6】18:00~「憲法と民主主義の危機!主権者教育の確立を!『教育の未来を考える首都圏市民集会』 ―講師 佐高信氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「安倍“違憲”政治を撃つ!」と題し、佐高信氏が講演予定。
【IWJ_KYOTO】19:15~「10・16バークレー報告会:今こそアメリカ反戦市民運動との連帯を! 辺野古新基地建設反対決議をあげたバークレー市議会取材報告会@京都」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※木村修氏(映像制作者、マブイシネコープ代表)が講師として登壇予定。「No Base! 沖縄とつながる京都の会」「戦争をさせない左京1000人委員会」「戦争をさせない京都・下京1000人委員会」が共催。
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】17:30~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8
【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第155回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.10.17 Sat.**
【IWJ_EHIME1】13:30~「愛媛の教育がピンチだ!育鵬社で育つ子どもたち!」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ehime1
※「えひめ教科書裁判を支える会」が主催。奥村悦夫氏、坂田進氏らが発題者として登壇予定。
【IWJ_OSAKA1】15:00過ぎ~「第24回市教教研集会記念講演 ―講師 岡野八代氏(同志社大学大学院教授)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「大阪市学校園教職員組合」主催。岡野八代氏(同志社大学大学院教授)が講師として登壇予定。
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(前半の続き)…
本日は、10:45から馳浩・文部科学大臣の記者会見を中継します。
また、同じ時間帯に高木毅・復興大臣の記者会見も中継予定ですが、こちらはこの日刊ガイドを執筆中の現時点で、まだ確定しておりません。決まりしだい、IWJのホームページ、Twitterなどで告知をしますので、ぜひ、チェックしてください。
■インターネット・セキュリティ評論家の滝本圭氏による、特別寄稿『マイナンバー導入によって予想される詐欺被害』<中編>を掲載!
いよいよ、マイナンバーの「通知カード」が送付される10月20日が近づいてまいりました。みなさん、心の準備はできていますか? IWJではこれまで、「基本のき」から学ぶシリーズ、「教えてエマイナちゃん!」や、セキュリティの問題を疑問視する特別寄稿『マイナンバー導入によって予想される詐欺被害』を紹介してきました。
2015/10/05 いよいよ、あなたのもとにも届く「マイナンバー」! 「共通番号法」が10月5日より施行開始!――新連載第1話「さあ手元に届いた。でも…何をすればいいの? 教えてエマイナちゃん!」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268813
【IWJブログ・特別寄稿】元・大手プロバイダー管理者が明かす! セキュリティ突破は想像以上にたやすい! マイナンバー施行開始 <前編>
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269247
そして、お待たせしました! インターネット・セキュリティ評論家の、滝本圭氏による特別寄稿の<中編>を、本日掲載いたしました。
【IWJ特別寄稿】『マイナンバー導入によって予想される詐欺被害』インターネット・セキュリティ評論家の滝本圭氏がマイナンバーに警鐘を鳴らす!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270588
滝本氏は寄稿の中で、政府がマイナンバーの個人番号カードの利用を拡大し、ゆくゆくは戸籍と結びつけようとしていることを特に問題視し、その結果起こりうる情報漏洩や、詐欺被害の深刻さを鋭く指摘しています。
マイナンバー施行開始の翌日には、早くもマイナンバーに関連した振り込め詐欺で現金被害が出ました。
10月7日毎日新聞「詐欺:マイナンバー、初の被害 消費者庁」
http://mainichi.jp/shimen/news/20151007ddm012040176000c.html
さらに、茨城県取手市の自治体が、マイナンバー通知前にも関わらず、住民票にマイナンバーを印字してしまう、という信じられない事件も起きてしまいました。
10月15日 読売新聞「請求ないのに…マイナンバー記載した住民票交付」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151015-OYT1T50049.html?from=yartcl_popin
こうした被害に対し、政府の対応は、「ウェブ上で注意喚起をしています」としていますが、自分の身は自分で守れ、ということなのでしょうか。しかし、自分の個人情報を広範に流出されてしまうリスクについて、どうやって個々人が自衛できるというのでしょうか。
「超重要な個人情報を結びつけたマイナンバーを、どんどん利用拡大するような制度は見直せ!」と言いたいのが本心ですが、とにもかくにも、今はこの制度に潜む危険がどんなものなのか、学んでいきましょう!
■木村朗氏、植草一秀氏、川内博史氏、そして岩上さんによるクロストークが書籍化決定! ――『米国が隠す、日本の真実』(仮題)
「今の日本は『新しい戦前』といっても過言ではない戦後最大の危機に直面しているといえる。(略)なぜ、私たちはいまこのような深刻な事態をまねくことになったのであろうかという問題意識から、これまで隠されてきた日本の不都合な真実と米国の影を根源から問うとともに、日本社会のなし崩し的変質・崩壊の経緯と原因・背景を4人の論者(岩上安身、植草一秀、川内博史、木村朗)によって掘り下げてみることにしたい」(企画立案者 木村朗『まえがき』より)
鹿児島大学教授である木村朗氏、経済学者である植草一秀氏、前衆議院議員である川内博史氏、そして岩上さんの4人が、過去3回にわたって行なったクロストークが書籍化されることになりました。
本のタイトルは『米国が隠す、日本の真実』(仮題)、誌想社より11月18日に出刊される予定です。岩上さんの長編の書き下ろし原稿「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」も掲載されます。ご期待ください!
また、この書籍化のきっかけとなったクロストークのアーカイブは、それぞれこちらでご覧いただけます。この機会にぜひご覧いただければと思います。
※2014/01/20 「日本の真実を語る」沖縄問題から原発まで ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-前半
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/120550
※2014/01/20 東京都知事選はシングル・イシューなのか? 脱原発候補一本化をめぐり白熱討論 ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-後半
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/120992
※2014/06/01 「日本の真実を語る~思考停止に陥らないために」~クロストーク:木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/144261
※2015/01/23 いかにして、絶望を希望に転化させるか~クロストーク「日本の真実を語る」第3回 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226919
■久しぶりに公の場に姿を見せたSEALDs奥田氏「何かしら意見を言わなければならないと思った」
与党議員らによる「人間かまくら」のクーデター採決から約1ヶ月。「これからは当分学業に専念する」、と言っていたSEALDsの奥田愛基さんが久しぶりに公の場に姿を見せました。
先週の13日に岩上さんもインタビューをした水上貴央弁護士と、広渡清吾前日本学術会議会長と並んで、「参議院安保特議事録『改竄』に対する抗議記者会見」に参加したためです。水上弁護士と広渡教授は地方公聴会で、奥田さんは中央公聴会で公述人をつとめた一人として、「何かしら意見を言わなければならないと思った」とあいさつし、10月11日に参議院のホームページに唐突に公開された参議院安保特の議事録について強く抗議しました。
水上弁護士のほか、民主党の小西洋之議員や福山哲郎議員、生活の党の山本太郎議員に岩上さんがインタビューした中で、9月17日の安保法案の採決がいかに異常だったか、IWJでは繰り返し指摘したので、この問題をご存知の方は多いと思いますが、公開された採決の議事録はさらに驚くことだらけだったのです。
連休中の日曜日に、突如公開された議事録には、これまで速記録では鴻池祥肇委員長の発言を「聴取不能」としていたにも関わらず、「可決すべきものと決定した」との文言が加筆され、実際には速記停止中に採決が行われていたはずが、議事録では「速記を開始し」という一文まで盛り込まれていました。水上弁護士が会見の中で、これを野球にたとえてこのように指摘していました。
「野球で例えれば、“タイム”がかかっている最中に客席から観客がフィールドに雪崩れ込んできて、内野を人間かまくらで囲ってバリケードを作ったうえでピッチャーが勝手に3回ボールを投げて、『三振!』『ゲームセット!』とやっているようなものです」と。
会見に登場した3人は口々に、この悪しき前例を許してはいけないと話し、「捏造」と表現した水上弁護士より一歩踏み込んで批判した広渡教授は、事実でないものを記載するのは「捏造だ」と強く追及しました。奥田さんも「このようなかたちで議会を運営するのを許してはいけない」と議会運営を「憲法上のクーデターに近い」と糾弾しました。
昨日の記者会見の様子は早速、原佑介記者が記事化しましたので、ぜひ、ご覧いただければと思います!
2015/10/15 議事録の「改竄」を公聴会公述人が徹底批判! 壊れつつある議会制民主主義にSEALDs奥田愛基氏は「正当なプロセスが踏めないなら国会や委員会の必要性がなくなる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270517
また、10月13日に岩上さんが行った水上弁護士のインタビューは、4時間という超ロングインタビューになりましたが、中身は引き締まった非常に重要な内容でもあります。ぜひ、こちらもあわせてご覧いただければと思います!
2015/10/13 岩上安身による水上貴央弁護士インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270079
■「安保法制」に反対する方々より、メッセージを募集しております。
安保法制が「強行採決」されてからもうすぐ一ヶ月が経とうとしています。しかしその後も、多くの安保法制抗議デモや集会が全国各地で行われ、さらに同法案に賛成した議員の落選運動など、具体的な動きも始まってきています。
※安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ
http://bit.ly/1Dctmg0
本日は、多数いただいたご寄稿の中から、鹿児島大学教員である木村朗さんのご寄稿を紹介します!
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■「Vol.354 『壊憲クーデター』を許すな―『開戦直前』のファシズムに抗して 『安全保障関連法案に反対する学者の会』賛同者 鹿児島大学教員(平和学)木村朗さん」
いまの日本は「新しい戦前」「開戦前夜」といっても過言ではない戦後最大の危機に直面しています。
(中略)
いま現在、「もうこれ以上は黙っておけない!」と若者や子どもを持つ母親など多くの人々が立ち上がっています。特に、日本の自由民主主義の伝統を守るために、従来の政治的枠組みを越えたリベラル勢力の結集を求めて立ち上がったSEALDs(「自由と民主主義のための学生緊急行動」)の活動は多くの市民に大きな勇気を与えています。政権支持率の急速な低下にも示されているように、自民党と連立を組んで「戦争法案」を推進する公明党に対して、支持母体である創価学会からも平和を求める心ある会員たちが抗議の声を上げ反旗を翻すという新しい動きも出て来ています。
いまからでも決して遅くはありません。実際に追い詰められているのは私たちではなく、抗議の声を上げはじめた怒れる民衆の力におびえる安倍政権です。いまこそ私たち一人一人が立憲主義と三権分立を否定して暴走する安倍政権に心の底から怒りの声をぶつけるときです。私たちは沖縄の人々と連帯して、あくまでも反対の意思表示をして「戦争法案」を廃案にし、日本を平和国家から戦争国家へと根本的に作り変えようとしている安倍ファショ政権の退陣を実現させなければなりません。
皆さん、戦争法案の廃案・撤回を実現するまで最後まで諦めずに声を上げていきましょう! ストップ戦争法! ありがとうございました。
(「ストップ戦争法!大集会のスピーチ(2015年8月23日、中央公園)」でのスピーチより)
木村朗 鹿児島大学教員(平和学)
【木村さんの寄稿の全文は、こちらでぜひお読みください。】
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-msg-00354
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木村さんが、「従来の政治的枠組みを越えたリベラル勢力の結集」と表現されている通り、今年、全国各地で繰り広げられた安保法制の反対運動は、従来の運動にはなかった新しい「つながり」を生み出したのではないでしょうか。そのことを私が強く感じたのは、SEALDsと「安全保障関連法案に反対する学者の会」が、9月6日に新宿の歩行者天国で共同開催した集会を取材した時のことでした。集会には1万2千人が集まりました。
SEALDsの学生が、「世界的にとても有名な先生なのに、僕たちの意見にもちゃんと耳を傾けてくれる」と尊敬の念を込めてステージに立つ教授を紹介し、民主主義と立憲主義の大切さを訴えるスピーチを行う学生の姿を、まるで頼もしく育った我が教え子を見るような眼差しで先生たちが見守り、そして、高校生たちが若者言葉で作ったコール「とりま廃案!」「それな! それな!」を、教授たちが心から楽しそうに叫んでいる。先生と生徒、教授と学生、大人と若者がここまで心を通わせている場面を、私はそれまで見たことがありませんでした。
※2015/09/06 1万2千人が新宿歩行者天国に集結、伊勢丹から紀伊国屋まで抗議のプラカード――学生と学者が「安保法案」に反対の声
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/261747
従来の枠組みを超えた新しいつながりは、間違いなく新しいエネルギーを生み出しています。とても勇気づけられるスピーチをご寄稿くださいましてありがとうございました!
現在も寄稿は募集中ですので、是非お送りください。
【宛先はこちら! 】
office@iwj.co.jp
■IWJスタッフ募集のお知らせ
現在IWJでは、一般事務および会員管理スタッフ、経理・総務スタッフ、テキストスタッフを募集しています。
<一般事務および会員管理スタッフ>
一般事務と会員管理事務をそれぞれあと1人ずつ、お願いしたいと思っています! 応募条件などの詳細は、下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「【職種1】 -事務スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
<経理・総務スタッフ>
IWJでは経理・総務スタッフも募集しています。ご応募、お待ちしています! 応募条件などは、下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「【職種3】-経理・総務スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
<テキストスタッフ>
「テキスト」全般に関わる仕事です。詳細は下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!
■「IWJ書店」をぜひご利用ください!
地元の本屋さんが次々と閉店する中、「IWJ書店」は皆さまのおかげで大好評、今日も元気に営業中です!
「IWJ書店」では、岩上さんが単独インタビューをした有識者の方々の書籍を、著者の皆さまの「サイン入り」で販売しています。一般の本屋さんでは手に入れることのできない、貴重な一冊です。井筒高雄さん、間宮陽介さん、山口二郎さん、森まゆみさんのサイン入り書籍など、ぜひ、購入をご検討ください! IWJ書店の商品は下記からご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16
また、10月7日に自民党本部で行われた記者会見で、安倍総理がはっきりと「改憲」(岩上さんによれば、「壊憲」)への意欲を語った今、ぜひ、『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』もお読みいただければと思います。自民党改憲草案の恐ろしさを、徹底追及しています。
※『前夜 ~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』はこちらから
http://bit.ly/1jWh3da
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■岩上さんのインタビュー・講演の情報のお知らせ
10月と11月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報を以下にお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。インタビューのアポイントを調整中の方が、まだまだたくさんいらっしゃいます。詳細が決まり次第、このコーナーを更新していきますので、ぜひご注目ください!
10月20日には、今年5月14日にIWJのインタビューに登場してくださった、国際情勢解説者の田中宇さんが、再びご出演してくださることが決定しました! どうぞご期待ください! (この田中宇さんのインタビューは、田中宇さんご本人のご要望もあり、一般にフルオープンではなく、最初から会員限定配信のみとなります。どうぞご了承ください。ぜひ、この機会に会員登録をご検討ください)。
2015/05/14 世界は「多極化」に向かうのか? 「従米」をやめられない日本経済の実態を診断する~岩上安身による田中宇氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/245513
【インタビュースケジュール】
・10月20日(火) 16:00~(2時間程度)
田中宇氏インタビュー(IWJ会員限定配信です! ご覧になりたい方は、ぜひ会員登録をよろしくお願いします!)
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
・11月5日(木)(現在調整中)
元自衛官・末延隆成氏インタビュー
【講演情報】
・10月25日(土) 17:30~(1時間程度)
独り芝居公演「おわりのはじまり」の後に単独講演
(場所:箱根湯本 箱根菜の花展示室)
http://owahajihakone25.peatix.com/
・11月06日(金)18:30~20:15(うち講演は90分)
これから日本はどこに向かうのか~改憲前夜~
※参加料無料
場所:北海道国際ホテル(北海道函館市大手町5-10)
主催:北海道教職員組合函館支部・平和運動フォーラム)
お問い合わせ先::htu-hakodate@bz01.plala.or.jp
0138-51-2254
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■わとはぷ!のコーナー ~What happened today?~
今日10月16日はボスの日。1958年に、アメリカのパトリシア・ベイ・ハロスキ氏が、会社を経営していた彼女の父のために、「経営者と部下の関係を円滑にする日」として提唱し、アメリカ商業会議所に登録されたことが始まりだそうです。「もし自分が上司の立場だったら」と部下が思いを馳せてみる、そんなきっかけを作るための日だったのかもしれません。
さて、英語で上司を紹介するときに、「This is my boss」(これが私のボスです)というとかなりくだけた表現になるため、「This is my supervisor」というのがより一般的だと英会話学校で習った記憶があります。他方、「This is my boss」は、その部下と上司はとても親しい関係であり、また、部下が上司に尊敬の念を抱き、強い信頼関係で結ばれている、というようなニュアンスが伝わるそうです。
ちなみに、「boss」の語源はオランダ語で「主人」(a master)を意味する「baas」だそうですが、さらに古くは「おじ」という意味だったそうです。つまり、「boss」は、「職場の上司」以上の関係であり、親しい家族的なニュアンスも含んでいることがわかります。
ところで、昭和の人気テレビ刑事ドラマシリーズ『太陽に吠えろ!』で、石原裕次郎氏が演じた七曲署の捜査第一係長、通称「ボス」は、ドラマの中ではなぜかほとんど現場に足を運ぶことはなく、署内から電話で指示を出したり、窓に垂れ下がったブラインドから外を眺める程度でした(それは、それで「シブイ!」と評され、人気があったのですが――)。
他方、「我らがボス」の岩上さんは、先月国会正門前の取材中に脚立から転落し右足首を捻挫し、数カ月前のキックボクシングのトレーニングで左足を肉離れで痛めた傷が癒えないまま、さらに坐骨神経痛の治療で毎週病院に通う満身創痍の状態でありながら、一昨日フレンドリーランの練習に自転車で参加をしたと思ったら、その直後に内藤先生のインタビュー取材のため急遽京都に出張しました。
※フレンドリーランの練習の模様はこちら
http://www.ustream.tv/recorded/75478041
「いったいそんなエネルギーがどこから湧き上がってくるのだろうか?」と思いを巡らせておりましたが、そこには、IWJを日々支え、時に厳しい言葉で叱咤激励してくださる「岩上さんと私たちスタッフのボス」とも言える、会員の皆さんの存在があることは間違いないようです。
ということで、まだ会員になっていらっしゃらない方は、ぜひこの機会に会員になっていただいて、IWJとより親しく濃密な関係になっていただければ、とてもうれしく思います。
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
元外務省国際情報局長である孫崎享様からIWJが参加のお誘いをいただいたフレンドリーランの詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。フレンドリーランの目的は、各国の駐日大使館との交流を深めることだそうで、さまざまな国の外交官と一緒に走るそうです。まだ参加者を受け付け中のようです。ご興味のある方はぜひ、こちらでご確認ください。
※第五回国際大使館フレンドリーラン 11月8日(日)8時から
http://amia.jp/friendlyrun5
フレンドリーランの練習の模様は、現在公開中の上記の映像に加えて、小型カメラGoProを岩上さんが帽子に取り付けて、トラックを走るランナーを自転車で並走しながら撮影しています。この素材も合わせて編集した動画を近々公開予定です。一週間ほどお待ち下さい。どうぞお楽しみに。
それでは皆さま、今日も1日、よろしくお願いいたします!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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