このイベントは終了しました。
第2夜「自主防衛と核戦略~米中の覇権ゲームの狭間で」
敗戦後、戦勝国にして占領国・米国への隷従を余儀なくされてきた日本は、国家としての自らの姿について、あるいは米国との関係について、正視することも、正確に論ずることも禁じられてきた。今、そのタブーを打ち破り、「自主防衛」と「核戦略」について、どこまでも冷静に、そしてひるむことなく徹底的に論ずる。
日本のインテリジェンスの第一人者、孫崎享・外務省元国際情報局長をお招きしての、Deep Night 第2夜。
戦後日本の言論空間は、巧みにコントロールされてきた。右は「再武装」を唱えるも「対米従属」、左は「反米」を唱えるも「空想的非武装」。しかし、その中間にある「自主独立」にして「自主防衛」という、国家としてごく当たり前の正常な姿は、なぜか誰も唱えず、真剣な模索もされなかった。
誰にとって都合が悪かったかは、明白である。
敗戦直後からの復興期、「軽武装・経済重視」の「吉田ドクトリン」は、「賢明な選択」であったかもしれない。また、冷戦体制下においては、日本に対米従属以外の政治的選択肢は見当たらなかったのも事実であろう。
だが、冷戦終結からすでに20年。時代は今、世界史的転換点に差し掛かろうとしている。帝国にして覇権国米国の凋落は著しく、対照的に中国が世界規模の帝国の座に上り詰めようとしている。
核保有国にして、政治的、軍事的、経済的な両超大国の間に、日本ははさまれているという地政学的な現実。そして米中両国と戦い、敗れ去ったという、否定しがたい歴史的な現実。
経済力だけをよりどころにしてきた日本は、長いデフレ不況に苦しみ、今年、GDPでついに中国に抜き去られる。
米中は、覇権を巡って争うのか、それとも経済の相互依存からさらに進んで世界を分け合うのか。自らの生存をかけた国家戦略について「思考停止」したまま、ただただ米国に従属し続けてきた日本は、米中の覇権をかけたゲームの只中で、利用されるだけ利用されて、捨てられるかもしれないのだ。
日本が真の独立国として、21世紀をサバイバルできるかどうか、すべてのタブーを取り払い、根底から思考してみる必要がある。「自主独立」にして「自主防衛」という生き方。そして「核戦略」について。
核は、製造や保有をしたら、それで自国の安全が保障され、万事すむという代物ではない。巨大な戦略の構築が必要なのだ。日本の言論空間で、これまで正面からその戦略について論じられたことはない。
孫崎氏は、実は、外務省時代、ハーバード大学に留学し、「日本の核武装」について論文を書き、物議を醸した人物である。このたび、封印していたその論文と、その後の思考の軌跡について、封印を解く。
安易に核武装を唱えるのではない。核を持つにしても、持たないにしても、戦略的思考にもとづくロジックが必要なのである。また、核武装しないにしても、米中が展開しつつある核戦略を巡るパワーゲームを理解しなければ、その狭間に存在する我々は、自らの立ち位置を定めることもできない。
Deep Night第二夜 「自主防衛と核戦略~米中の覇権ゲームの狭間で」において、その序章が説かれる。
◎日 時: 7月27日(火) *開 場:18時00分 *開 演:18 時30分
◎場 所: アイビーホール
東京都渋谷区渋谷4丁目4−25(地図) メトロ表参道駅(B3出口徒歩5分)
TEL:03-3409-8181
◎参加費: 3000円(サポーター) 5000円(非サポーター)
◎ 受 付: このイベントは終了しました。
このイベントは、「岩上安身サポーターズクラブ」向け企画です。
サポーター登録がまだの方は、●サポーター登録フォーム●よりサポーター登録をお願いいたします。サポーター登録は、無料です。
◎【 孫崎 享 × 岩上 安身 Deep Night 第2夜】申込フォーム◎
登録確認後、ご案内をお送りいたします。
サポーターの方を優先して先着順に受付けます。
サポーターをご希望でない方は、席の状況によりご連絡が遅れる場合がございますの で、ご了承ください。