日刊IWJガイド「参院野党第一会派をめぐる立憲民主党と国民民主党の駆け引きの赤裸々な裏事情を国民民主と統一会派を組む自由党の山本太郎共同代表がトークイベントで暴露!」 2019.1.28日号~No.2328号~ (2019.1.28 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝!グランドスラム2連覇で世界ランク1位に! しかし10月までには日米どちらかの国籍を選択しなければならない!?
┠■【中継番組表】
┠■本日国会招集!午後6時半より24日の勤労統計不正問題に関する閉会中審査を「#国会パブリックビューイング」!IWJでも中継します!/参院野党第一会派をめぐる立憲民主党と国民民主党の駆け引きの赤裸々な裏事情を国民民主と統一会派を組む自由党の山本太郎共同代表がトークイベントで暴露!
┠■本日午後6時から「企業や権力に反対する労働運動は威力業務妨害? 恐喝? この流れは絶対に跳ね返さないといけない! 『関生支部への大弾圧は何の始まりか?』」を録画配信します
┠■<お知らせ>
┠―■ 本日28日に通常国会召集! IWJは、野党の中に潜む「ゆ党」勢力を見逃さないよう、通常国会を注意深くウォッチし続けます! どうぞ、ご寄付・カンパ、会員登録によるご支援のほど、よろしくお願いいたします!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDが先月12月20日より発売中!ぜひご購入をご検討ください!
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■はじめに~大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝!グランドスラム2連覇で世界ランク1位に! しかし10月までには日米どちらかの国籍を選択しなければならない!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 1月26日、テニスの全豪オープン女子シングルス決勝がオーストラリアのメルボルンで行われ、世界ランク大坂なおみ選手が昨年の全米オープンに続いてグランドスラム(4大大会)を2連覇しました! 女子シングルスのグランドスラム2連覇は、2014年から2015年にかけての米国のセリーナ・ウィリアムズの4連覇以来です。

 決勝は、ウィンブルドンを2度制覇しているチェコのペトラ・クビトバ選手から第一セットを7-6で奪ったものの、第2セットを5-7で落としました。しかし、第3セットでは気持ちを立て直し、6-4で優勝を勝ち取りました。

 この優勝により、大坂選手は本日28日に発表される世界ランキングで1位となることが確定しました。男女を通じてアジア勢では初となります。大坂選手は試合後、「世界ランキング一位は私のゴールではない。全仏オープンも優勝したいし、どのトーナメントでも勝ちたい」とコメントしました。

※大坂、全豪初V テニス四大大会連勝 世界ランク1位に(東京新聞、2019年1月27日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201901/CK2019012702000142.html

 岩上さんは大坂選手が全豪オープンで優勝した26日、次のようにツイートしています。

 「大坂なおみ選手が快挙!全世界から注目される存在に。同時に、二重国籍を認めない日本の国籍制度もさらに注目を集めることになるのでは。日本の制度が変わらない限り、国籍の選択を迫られる。→大坂なおみがグランドスラム2大会連続制覇、世界ナンバーワンへ [全豪テニス]」

※岩上さんのツイート(2019年1月26日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1089124092295311361

 現在21歳の大坂選手は、父親がハイチ出身の米国人で母親が日本人であるため、現在は日米両国の国籍を持つ二重国籍状態です。3歳からは米国で暮らしてきましたが、全米テニス協会が大坂選手にあまり興味を示さなかったため、父親が国際テニス連盟に国籍を日本として選手登録しました。つまり場合によっては米国選手として登録されていた可能性も十分にあったわけです。

 日本の国籍法では22歳になるまでに国籍を選び、もう一つの国籍を離脱しなければなりません。大坂選手の誕生日は10月16日。決断まで、残された時間はあまりありません。

※日本は大坂なおみの二重国籍を認めるべき!(ニューズウィーク日本版、2018年9月25日)
https://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2018/09/post-40.php

 1月16日の日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、大坂選手の所属する日清食品は、自社のCMで大坂選手を本人に無断で「白人化」したアニメを流し、多くの批判を受けて謝罪し、アニメを削除しました。

※えっこれが大坂なおみ!? 日清のアニメCMに登場する大坂なおみ選手のキャラクターが、まるで白人女性のよう!? ネットでは早くもホワイトウォッシングではとの声が! IWJは日清食品に直接取材を敢行!(日刊IWJガイド2019年1月16日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38256

※大坂なおみ選手「私の肌は明らかに褐色」、「次は私に相談して」 物議のアニメに反応(BBC、2019年1月25日)
https://www.bbc.com/japanese/46985554

 ネット上では、「肌の色」を描く際の、日本企業の鈍感さを批判し、「大坂選手が日本で育っていたら早々に潰されていただろう」と、日本社会の底流に流れる白人賛美と劣等感、有色人種への蔑視があることを指摘する声も見かけます。大坂選手のもう一方の国籍である米国をはじめ、世界では多重国籍を容認している国が数多くあります。日本でも今や、結婚するカップルの100組に3組は国際結婚です。生まれた子供の国籍をどちらにするか、悩むケースはもはやマイナーではありません。この機会に国籍に対する考え方を一から議論すべきではないでしょうか。

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◆中継番組表◆

**2019.1.28 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【再配信・沖縄 IWJ_Youtube Live】14:00~「公開シンポジウム『民意』はどう反映されるべきか ~県民投票に向けて~」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 1月26日収録の、沖縄国際大学で開催された公開シンポジウムを再配信します。これまでIWJが報じてきた県民投票関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%9C%8C%E6%B0%91%E6%8A%95%E7%A5%A8

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440544
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【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【録画配信・大阪 IWJ_Youtube Live】18:00~「企業や権力に反対する労働運動が威力業務妨害!? 恐喝!? この流れは絶対に跳ね返さないといけない!学習会『関生支部への大弾圧は何の始まりか?』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2018年12月21日に収録した「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」主催の学習会を録画配信します。これまでIWJが報じてきた労働組合の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88
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【IWJ・Ch4】18:30~「国会パブリックビューイング『毎月勤労統計不正調査問題』緊急街頭上映-解説:国会パブリックビューイング代表 上西充子氏」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 国会パブリックビューイングによる「毎月勤労統計不正調査問題」の街頭上映を中継します。解説は上西充子氏(国会パブリックビューイング代表)、ゲスト解説は伊藤圭一氏(全労連・雇用労働法制局長)。これまでIWJが報じてきた上西充子氏の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E4%B8%8A%E8%A5%BF%E5%85%85%E5%AD%90

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◆中継番組表◆

**2019.1.29 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・未定】14:00~「ゲノム編集の規制等を求める署名提出院内学習会 ―ゲスト:河田昌東氏(遺伝子組換え情報室)ほか」

 「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」ほかが主催の、ゲノム編集の規制等を求める署名提出院内学習会を中継します。
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【IWJ・未定】14:00~「安倍晋三総理を『内乱予備罪』で告発した元参議院議員・平野貞夫氏、山口紀洋弁護士による追加告発についての記者説明会」

 安倍晋三総理を「内乱予備罪」で告発した元参議院議員・平野貞夫氏、山口紀洋弁護士による追加告発についての記者説明会を中継します。内容は、「辺野古の米軍新基地強行建設問題」で安倍晋三氏を追加告発の報告、昨年11月16日の「安倍『懐憲』阻止!市民との対話集会」後の状況報告。これまでIWJが報じてきた 平野貞夫氏の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B9%B3%E9%87%8E%E8%B2%9E%E5%A4%AB

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

財務省は「賃金伸び率の偽装」に気づいていた!? 財務官僚は明確に否定せず!国民民主・山井和則議員「『前年比の賃金が伸びてますよ』って騙されていたのは、国民だけじゃないですか!」~1.26野党合同ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440503

【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画 第11弾!】征服されざる(Invictus)辺野古が映し出しているのは何か?金網に反射した光はどこへ?~与那覇大智展「―影を放さない―」を小野坂元(はじめ)記者が直撃リポート!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439839

企業や権力に反対する労働運動が威力業務妨害!? 恐喝!? この流れは絶対に跳ね返さないといけない!学習会「関生支部への大弾圧は何の始まりか?」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/438027

これは関生だけの問題ではなく、すべての労働組合、市民運動に仕掛けられた弾圧。モノが言えない暗黒の時代が近づいている!「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!12・8集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437325

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■本日国会招集!午後6時半より24日の勤労統計不正問題に関する閉会中審査を「#国会パブリックビューイング」!IWJでも中継します!/参院野党第一会派をめぐる立憲民主党と国民民主党の駆け引きの赤裸々な裏事情を国民民主と統一会派を組む自由党の山本太郎共同代表がトークイベントで暴露!

 本日1月28日、第198回通常国会が招集されます。統計データのごまかしは、政府の信頼性そのものを揺るがす大問題です。厚労省による毎月勤労統計の賃金データ偽装問題が、議論の的になることは間違いありません。

 この問題では1月24日、衆参両院の厚生労働委員会で閉会中審査が行われました。1月26日の日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、外部の有識者による特別監察委員会の調査を巡って、調査対象職員の計37人への聞き取りのうち17人への聞き取りを厚労省職員だけが担当していたことが発覚しました。さらに、特別監察委員会が作成したとされる調査報告書は、厚労省の職員が「たたき台」を作っていたことも、根本匠(たくみ)厚生労働大臣が明らかにし、野党議員から「内輪の人間がやったお手盛りの調査だ」などと批判が相次ぎました。

※「お手盛り偽造調査だ!」厚労省・勤労統計不正問題で厚労省職員に身内が聞き取り!(日刊IWJガイド、2019年1月26日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38279

 この24日の閉会中審査の審議を、「国会パブリックビューイング」が本日午後6時半より、新宿駅西口地下で、解説を交えて上映します。「国会パブリックビューイング」は、岩上さんによるインタビューにもご登場いただいた法政大学の上西充子教授が、去年の通常国会での労働法制審議に際し、大臣や官僚による虚偽答弁や意図的な論点ずらしなど、あまりにも不誠実な国会審議を街角で上映することによって一般の人々に広めようという試みです。

 IWJでは本日午後6時半より、このパブリックビューイングを中継いたします。

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【IWJ・Ch4】18:30~
国会パブリックビューイング 「毎月勤労統計不正調査問題」緊急街頭上映-解説:国会パブリックビューイング代表 上西充子氏
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4
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 IWJではこの勤労統計不正問題について、関係省庁への野党合同ヒアリングを継続的に中継し、記事としてアップしています。2回にわたる「岩上安身による法政大学・上西充子教授緊急インタビュー」とともに、裁量労働制や高度プロフェッショナル制度など、労働法制の特集記事としてまとめていますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

※【特集】過労死しても自己責任!? 労働時間規制も労災もなくす「働かせホーダイ」改悪法案がドサクサまぎれに強行採決へ!! 高度プロフェッショナル制度の異次元の危険性!
https://iwj.co.jp/wj/open/work-style-reformation

 今国会での野党による、この勤労統計不正問題についての政府や与党への追及姿勢は、4月の統一地方選挙や夏の参院選へ大きな影響を及ぼすでしょう。しかし、野党は今、安倍政権と対決するために足並みをそろえられるのでしょうか?

 1月25日の日刊IWJガイドでお伝えしましたが、国民民主党と自由党が統一会派を組むことになりました。

※「国民民主党と自由党が統一会派! 社民党は自由党との会派を離脱し立憲民主党と統一会派へ! 『まとまれない野党』の背後に迫る1.28通常国会『冒頭解散説』!?」(日刊IWJガイド、2019年1月25日) 
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38277

 その結果、旧民進党から分かれた、立憲民主党と国民民主党、どちらが野党第一会派として主導権を取るかという争いが激化しつつあります。国民民主党は自由党と統一会派を組むことにより、参院で4議席増やして第一会派になるはずでしたが、立憲民主党は、自由党との統一会派を解消した社民党と、参院に限って統一会派を組むことで2議席増やし同数になりました。

 1月26日現在の参院院内会派は自由民主党・国民の声が125、国民民主党・新緑風会が27、立憲民主党・民友会・希望の会が27、公明党が25、日本維新の会・希望の党が15、日本共産党が14、無所属クラブが2、沖縄の風が2、会派に所属しない議員が4、欠員1となっています。

 さらに国民民主党の藤田幸久参院議員が24日、離党届を出し立憲民主党に入党届けを出しました。ところが国民民主党側が離党届の受理を拒み、立憲民主党の蓮舫副代表がこれを批判するという事態になっています。

※立憲と国民、対立鮮明 議員引き抜き・バラバラに統一会派 参院選の候補者調整にも影響(朝日新聞デジタル、2019年1月26日)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13865317.html

 こうした政界再編劇ついて、自由党共同代表の山本太郎参議院議員は、1月26日に和歌山で行われたトークイベントで裏事情を暴露しています。山本議員は次のように語っています。

 「国民民主との合流話が出る前に、立憲民主党との合流話もあったんです。水面下で進んでました。けれども、もう最後の詰めというところで立憲民主党から断ってきた。どうしてかっていうと、自分たち、自前で調達できることになったから。

 調達っていうのは何かと言うと、自由党の4人を入れなくてもギリギリで(参院で)野党第一党(会派)になれるラインを選ぶ。要は身近なところで来てくれる人を集めたら、『別にそちら(自由党)と合流する必要なくなりました』ってことで断られたんです。

 ああ、なるほどって。(野党共闘について)全然本気じゃないんだ。(安倍政権を)引きずりおろす気ないじゃん」

 立憲民主党の枝野幸男代表は、結党時から数合わせのための政界再編を「永田町の権力ゲーム」と批判してきました。しかし、「数合わせ」であろうと何であろうと、野党がバラバラでは政権交代など不可能です。それ以前に改憲を阻止することができるのかどうかすら、危うくなります。目前に、安倍総理が「悲願」とする改憲が迫っているのに、なぜ「改憲阻止」という大義のために野党がまとまれないのか。野党共闘が遠のき、分断された野党間の溝がますます深まっているように見えます。

 この1月26日の和歌山でのトークイベントは、IWJでも配信し、動画記事としてアップしています。山本太郎議員の発言部分も抜き出してありますので、ぜひ以下のURLよりご確認ください。

※山本太郎氏が暴露! 数合わせの政界再編を批判していた立憲民主・枝野幸男代表が参院野党第一会派のためだけに自由党との合流を画策していた!?〜映画「Beyond the Waves」上映後のトークイベント 2019.1.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440545

 今国会ではまだまだ他にも論じるべき課題が山積みとなっています。

 安倍政権が目指す憲法改悪は、憲法審査会で改憲原案を審査するめどが立っていないと言われています。しかし、与党は国民投票法改正で譲歩し、野党との審議に持ち込もうとしています。参院選前の前の発議は困難との見方が多く見られますが、油断はできません。

 安倍自民党の改憲案、中でも「緊急事態条項」の危険性については、IWJは繰り返し警鐘を鳴らしてきました!特集も組んでいますので、ぜひ以下をご覧ください!

※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 また、昨年の臨時国会で成立した改正入管法が、4月に施行されます。

 建前はともかく、実際には外国人労働者」を受け入れることを目的とした新制度運用の「基本方針」が昨年12月25日に閣議決定され、施行から5年間の受け入れ見込み数を14業種で計34万5150人と発表されましたが、その過半数を占める技能実習生については1月25日に三菱自動車やパナソニックなど4社が処分を受け、今後5年間受け入れができない可能性が高いと見られています。国会でも引き続き論戦となることが予想されます。

※三菱自・パナなど4社の技能実習計画認定取り消し=法務・厚労省(ロイター、2019年1月26日)
https://jp.reuters.com/article/mitsubishi-motors-panasonic-idJPKCN1PK025

 また、安倍総理は1月22日の日ロ首脳会談に先立ち、北方領土問題では、4島のうち歯舞群島と色丹島の引渡しの確約がなされれば、ロシアとの平和条約を締結する「2島決着」に向けて検討を進めているとし、出発前の記者会見では「じっくりと時間を取ってプーチン氏と胸襟を開いて話し合い、できるだけ進展させたい」と語っていました。

 しかし、会談終了後の記者会見では、ロシアから「『北方領土』という呼称を使うな」と言われたとおりに、「北方領土」という言葉さえ使わず、数年内に貿易量を最低でも1.5倍、300億ドル(約3兆2900億円)に増やすことを約束し、経済協力面での譲歩ばかりが目立ちました。

 今国会では、当然野党の追及を受けると思われます。

※本日モスクワで安倍総理とプーチン大統領が北方領土と平和条約交渉に向け首脳会談!(日刊IWJガイド、2019年1月22日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38271

※「北方領土」を口にしない安倍首相、ロシアの優位あらわ(朝日新聞デジタル、2019年1月23日)
https://digital.asahi.com/articles/ASM1R050NM1QUTFK026.html

 沖縄の辺野古基地問題をめぐっては、政府はこれまで指摘されながら言及を避けてきた大浦湾の埋め立て予定海域の軟弱地盤の存在を認めました。

※「軟弱地盤と認めたことでよろしいか」自由党・森裕子議員の追及に防衛省は審査請求中を理由に回答せず!しかし「工事は継続」~1.25埋め立て承認撤回の“執行停止”抗議野党合同ヒアリング 2019.1.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440484

 また、1月16日には野党議員団が辺野古を現地視察しており、2月24日には県民投票も行われることから、国会での議論は白熱しそうです。

※【沖縄】第8回 埋め立て承認撤回の“執行停止”抗議 野党合同ヒアリングin沖縄 2019.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439764

 辺野古をめぐっては、ホワイトハウスへの請願署名を始めたハワイの沖縄系4世・ロバート梶原さんの元へ、ホワイトハウスから「あなたのメッセージを慎重に検討している」との手紙が届いたことが報じられました。トランプ大統領に対し、「少なくとも県民投票が行われるまで新基地建設工事の停止を求める」とする請願署名は27日夜現在、20万9981筆が集まっています。

※「メッセージを慎重に検討」 ホワイトハウスが返信 辺野古工事停止の請願署名(琉球新報、2019年1月26日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-866651.html

 以上のようなテーマ以外にも、国内外で問題は山積みになっています。外交面では、自衛隊哨戒機への韓国艦船によるレーダー照射事件や元徴用工訴訟の問題で、日韓両国が対立し、解決からはほど遠い状態のまま越年しています。4月には新元号が発表され、5月1日には新天皇が即位します。10月には消費税増税が決まっているため、政府・与党は、3月中にその対策を含めた2019年度予算の成立を急ぐでしょう。

 こうした見通しを立てると、あらためて野党共闘が実現せず、むしろ野党各会派間の溝が深まってしまっている現状に、不安を覚えずに入られません。

■本日午後6時から「企業や権力に反対する労働運動は威力業務妨害? 恐喝? この流れは絶対に跳ね返さないといけない! 『関生支部への大弾圧は何の始まりか?』」を録画配信します

 「これは企業の枠を超えた、産業別の労働運動への弾圧だ!」

 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(以下、関生支部=かんなましぶ)の執行委員長や幹部、組合員らが、2018年夏以降、複数回にわたって大量に逮捕された事件を巡って、2018年12月21日、学習会「関生支部への大弾圧は何の始まりか?」が、大阪市西区の学働館・関生で行われました。

 労働事件に詳しい弁護士の永嶋靖久氏は冒頭のように指摘し、「企業や権力に反対する労働運動が『威力業務妨害、恐喝』と言われかねない。これは、絶対に跳ね返さないといけない」と力説しました。

 永嶋氏は、関生支部と対立する大阪広域生コンクリート協同組合(以下、広域協組)の不当労働行為に触れ、「かつて広域協組は、関生支部と一緒に大阪府下の生コンプラントのほぼ100%を組織した。これにより、セメントメーカー、ゼネコンに対して価格決定力を持つことになった。だが、儲けを手に入れた途端、労働組合との約束を守らなくなった。そのため、2017年12月にストライキをしたところ、広域協組は関生支部を潰す動きに入った」と語り、そうした動きが今回の関生支部関係者大量逮捕にまで至っている、と示唆しています。

 長年、沖縄の米軍基地への反対運動を続け、自身も逮捕された経験のある山城博治氏(沖縄平和運動センター議長)は、「常識では考えられない労働組合への弾圧が、まかり通っている。関生に対する弾圧というより、ひとつの社会勢力に対する弾圧。この状況を変えるために、弾圧を断固として許さず、権力の闇の勢力をはねのけていこう」と呼びかけました。

 また、沖縄の辺野古の埋め立て工事について、安倍内閣がやっていることは開き直りと脅迫だと批判し、「(政府は)どうにもならない時は警察の力でねじ伏せる。そういう状況で12月14日に埋め立てを強行したが、誰がどう考えても、政府のやり口は違法そのもの。私たちは怒りを込め、裁判が機能することを求め、三権が分立することを求め、この社会に民主主義が実現することを望まなければならない。あきらめるわけにはいかない」と話しました。

 この12月21日に行われた学習会の記事を一昨日アップしました。これに合わせて本日6時よりYouTube Liveで録画配信いたします。ぜひ、ご覧ください!

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【録画配信・大阪 IWJ_Youtube Live】18:00~
「企業や権力に反対する労働運動は威力業務妨害? 恐喝? この流れは絶対に跳ね返さないといけない! 『関生支部への大弾圧は何の始まりか?』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
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■ 本日28日に通常国会召集! IWJは、野党の中に潜む「ゆ党」勢力を見逃さないよう、通常国会を注意深くウォッチし続けます! どうぞ、ご寄付・カンパ、会員登録によるご支援のほど、よろしくお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 本日28日からは通常国会が始まります。通常国会の閉会後には参議院選挙も控えており、安倍晋三政権が目論む憲法改悪を阻止するためには、先述したとおり、野党の結集が大きな鍵を握っています。

 IWJは、通常国会での論議を詳細にお伝えしていくとともに、野党であるかのように偽装しながら、その実、与党を保管し、改憲に与する「ゆ党」勢力をあぶり出し、徹底的に批判していきます! どうぞ、国会報道はIWJがお届けするコンテンツよりご覧ください。

 さらに、2月からは岩上さんによるインタビューが再スタートします!

 岩上さんは昨年10月30日に心臓発作に見舞われて以来、体調不良が続き、昨年11月10日に行った週刊金曜日発行人・植村隆氏と小野寺信勝弁護士へのインタビューを最後に、3ヶ月近くインタビューを休止して療養に専念してきました。

※「ジャーナリスト」櫻井よしこ氏への名誉毀損訴訟 まさかの不当判決!!「悪夢のような判決。言論で勝って、法廷で負けてしまった」~11.10岩上安身による元朝日新聞記者で現・週刊金曜日発行人の植村隆氏・小野寺信勝弁護士インタビュー 2018.11.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435456

 まだかつてのような体力を取り戻すには至っていませんが、皆様からいただいたたくさんのアドバイスと、療養に徹してきたおかげで、インタビューに臨むには十分な状態まで快復しています。もちろん、岩上さんもスタッフも、再び体調が悪化することのないよう最大限に注意を払う所存です。

 今年も様々な分野の識者に岩上さんがインタビューを行い、大手マスコミが報じない問題を権力におもねることなくお伝えしていきます! どうぞ、岩上さんによるインタビューの再開まで、あと少しだけお待ちください!

 岩上さんによるインタビューや毎日発行している日刊IWJガイドなどのIWJの活動は、皆様からのご寄付・カンパと、会員の皆様からいただいている会費によって支えられています。

 ご寄付・カンパの毎月の目標額は450万円ですが、1月1日から24日までのご寄付・カンパは248万4580円で、目標額の55%と低迷しています。また、IWJの1月24日時点での有効会員数は5400名様にとどまっています。

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 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます! 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

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※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 なおIWJの記事は、単品で購入していただき、ご都合のよい時にゆっくり購読していただくことも可能です!

 岩上さんのインタビューは会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円でご購入いただけます。また、一般の記事は会員以外の方は1本300円でご購入いただけます。こちらも、ぜひご利用ください。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDが先月12月20日より発売中!ぜひご購入をご検討ください!

 昨年12月20日より、新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」の発売を開始しております! 今回、発売しているのは、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者・関良基氏へのインタビューDVD全3巻と、元文部科学省事務次官・前川喜平氏へのインタビューDVD全3巻です!

 DVDは1巻につき、販売価格(税込み)5184円で、数量限定販売です。DVDのパッケージは以下のURLからご確認いただけます。現在もご注文を承っておりますので、ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 なお、関氏のインタビューDVDは大人気につき、残りわずかとなっております。購入ご希望の方は、どうかご検討をお急ぎください!

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、川上正晃、城石裕幸)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/