日本アーティスト有意識者会議(NAU)第4回放送 2013.3.24

記事公開日:2013.3.24取材地: 動画
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(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)

 2013年3月24日(日)20時から、第4回日本アーティスト有意識者会議(NAU)が行われた。政治団体を設立し、夏の参院選への出馬準備を進める三宅洋平氏は、今後の選挙活動の方向性を語るとともに、民主主義を実現するためには、国民ひとり一人の自立性が問われていると語った。また、政治団体及び番組であるNAUの、公式ロゴの候補が発表された。

■全編動画

  • 出演 三宅洋平(ミュージシャン)、岡本俊浩(ライター)
  • ゲスト DELI(ラッパー)、Hibikilla(レゲエDJ)
  • 日時 2013年3月24日(日)20:00~
  • 場所 都内某所(東京都)

 三宅氏は、近況報告の中で、政治団体設立届けを提出した時の話をして、「政治団体という響きに拒否反応を起こしがちな、日本人の悪い癖を乗り越えなければいけない」とした。その上で、「政治団体をカジュアルに、生活の中において、あたりまえのものにしなければいけない。政治団体は人との繋がりを生み、それぞれのビジネスが上手く回っていく可能性も持っている」と語った。また、団体設立に伴って、政治資金の募集について説明した三宅氏は、「僕らを応援して資金を出すことを、『数ヶ月間、選挙を我が事として考えられるチケットを買った』と考えれば面白いと思う。選挙にはお金が必要という生々しい呼びかけに、どれだけのアクションが返ってくるかで、今後の自分の活動も変わってくる。皆の想いと、ここぞという時に出す万券(1万円札)の積み重ねが必要である」と語った。

 岡本氏は、昨今の「アベノミクスで万事解決」というムードを疑問視した。それに対して、三宅氏は「騙されたと気づいた時には、もう手遅れ。この国は、金の話に弱すぎる。アベノミクスに沸く気持ちもわかるが、コロッと引っかかるようでは、日本の民主主義は実現できない。矛盾を抱えたままでよいから、人と人とが話し合う機会を創出しないと駄目だと思う」と述べた。

 続けて、参議院選挙に向けて、どのような形で立候補し、取り組んでいくのかを問われた三宅氏は、サポート体制をどのように構築し、政治資金がどれだけ集まるかで変わってくるとし、「ひとつの方向性として、1万人の運動員と共に闘っていきたい。また、政治は勝っても負けても充実した楽しいものであると、皆に思ってもらえるような活動にしていきたい。応援してくれる人たちに対しては、政治を語り、実際に参加していく人になってほしい。金やビジネスで繋がっている議員と、1万人の意志が存在している議員の違いを検証してほしい」と語った。

 ゲストとして出演したDELI氏は、「震災後、お金だけで解決できない問題が多く発生した。選挙に行って投票するだけでは世の中は変わらないと知ること、その上で、実際に運動にコミットしていくことが大事」と語った。Hibikilla氏は「ネット上にいろいろなクラスタがあり、アーティストが政治活動をすることを嫌がるファンもいるが、コミュニティにコミットし、行動していく積み重ねが必要だと思う」と述べた。

 最後に三宅氏は、選挙活動を通じて、組織力を学び、良いことを量産できるアクションであることを証明したいとし、「ひとり一人の自立性が問われている。政治をざっくばらんに話せる場を作り、お金がなくても世の中は変えられるということを示していきたい」と語った。

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「日本アーティスト有意識者会議(NAU)第4回放送」への1件のフィードバック

  1. StingRayBlack より:

    モーリー・ロバートソン氏がBlockFMの自身の番組で興味深いことを言っている。
    米国の話しだが、「カウンターカルチャー(現在のリベラル派を作ったムーブメント)は、反体制ではない。軍産複合体を中心とした保守グループにどのように関われば革新的な考え方を導入できるのか?という視点から、体制と手を組みながらリベラルな方向性を現実的に提案して行った。」と言っている。考え方とすれば、「原子力ムラに金を出させて、脱原発が実現する仕組みを実効するとか?」と。

    この視点はとても重要で、現在の脱原発運動は日に日に参加者が離脱し既に失敗していると言っていい。上記の視点をヒントに自分たちのやり方で前進したい。

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