旧統一教会会見を弁護士連絡会が糾弾!「被害1237億円超は氷山の一角」!「犯罪認定後の教団の『反省』は『政治家とのつながり弱かったから摘発受けた』」!! 弁護士側が全国会議員に関係控える要請! 安倍元総理は抗議受け取り拒否!! 2022.7.19

記事公開日:2022.7.19 テキスト
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(文・IWJ編集部 文責・岩上安身 2022年7月15日加筆・アップ)

 安倍晋三元総理を殺害した山上徹也容疑者は、旧統一教会の関連団体UPFの集会に、安倍元総理が送ったビデオメッセージを見て、「統一教会とつながりがあると思った」と供述したと報じられた。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は記者会見で、このUPFを「友好団体」と、あたかも別組織のように語ったが、実態は、家庭連合は統一教会の宗教部門、UPFは政治部門であり、表裏一体の組織である。

 この時の田中会長の「2009年以降は献金をめぐる金銭トラブルはない」などの主張に対して、全国霊感商法対策弁護士連絡会は、事実と異なると糾弾した。「(1987年以降の)被害総額は1237億円超」しかも「氷山の一角」で、「金銭トラブルがない」はずの「2017年から2021年の5年間」も「被害総額約54億円」と指摘している。

 なおその後7月17日、世界平和統一家庭連合は、田中会長の「2009年以降はトラブルが起こっていない」発言は、「コンプライアンス順守の結果が表れているという趣旨で、トラブルがゼロになったという意味ではない」などと釈明の声明を出した。

 また、統一教会の霊感商法に有罪判決が下された2009年の「新世」事件後には、統一教会の責任者が、機関誌で「私たちの反省」として、「政治家とのつながりが弱かったから警察の摘発を受けた」「政治家と一生懸命つながっていかなきゃいけない」と述べたという。

 その後、第二次安倍政権から若手政治家が統一教会のイベントに大っぴらに出席するようになったのは、安倍政権では統一教会と協力関係がある方が早く出世できるからだと弁護士連絡会は説明している。

 こうした関係に危機感を覚えた弁護士連絡会は、被害を広げないため、全国会議員に、統一教会関連行事への参加やメッセージを控えるよう要望書を提出。また、安倍元総理にはUPFへのビデオメッセージに関して抗議文を送ったが、地元事務所から返答はなく、国会事務所は受け取りを拒否した。

 2022年7月の参院選でも、安倍元総理の首相秘書官だった井上義行参議院議員が、世界平和統一家庭連合の会合で「井上先生は、もうすでに信徒になりました」と紹介されて決意表明し、熱狂的声援を受けたことを、IWJが報じている。ところが、井上氏は、15日に総務省で行われた当選証書授与式では、「統一教会に入信していない」と入信を否定。政策に賛同を得た「賛同会員」であることは認めたものの、「私からの会費あるいは寄付等もありません」と述べた。

 詳しくは記事本文を御覧いただきたい!

▲安倍元総理とトランプ前米大統領がビデオメッセージを送ったUPF(天宙平和連合)の2021年9月の集会「シンクタンク2022希望前進大会」を紹介する世界日報の記事。(世界日報アーカイブス、2021年9月14日)、「シンクタンク2022」日米前首脳が講演、東アジア平和のため連帯を(安倍元総理)

(UPFのサイトには「シンクタンク2022希望前進大会」の記録が見当たらないが、安倍元総理の演説動画は、下記のいくつかの個人サイトがYouTubeにアップしている)

記事目次

  • 山上容疑者は安倍元総理の旧統一教会の「政治部門」UPFへのビデオメッセージを見て殺害決意!
  • 被害総額1237億円超は氷山の一角!「信者の財産は丸裸にされ」「いつまでにいくら出させるか決める」!
  • 「摘発されたのは政治家とのつながりが弱かったから」と「反省」!
  • 若手政治家が統一教会イベントに大手振って出席は、安倍政権で早く出世できるから!
  • 弁護士側が全国会議員に、統一教会関連行事参加やメッセージ控える要望書! 安倍元総理への抗議文は受け取り拒否!
  • 安倍元総理の秘書官だった井上義行参議院議員は「すでに信徒」と紹介され熱狂的声援! ところが、井上氏は、15日に総務省で行われた当選証書授与式では、「統一教会に入信していない」と入信を否定。政策に賛同を得た「賛同会員」であることは認めたものの、「私からの会費あるいは寄付等もありません」と述べた。

山上容疑者は安倍元総理の旧統一教会の「政治部門」UPFへのビデオメッセージを見て殺害決意!

 2022年7月8日に安倍晋三元総理を殺害した山上徹也容疑者は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体、UPF(天宙平和連合)の2021年9月の集会に、安倍元総理が送ったビデオメッセージの動画を見て、「統一教会とつながりがあると思った」と供述していることが報じられている。

 7月11日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は、UPFを「友好団体」だと述べ、あたかも自分たちとは関係のない別組織のように語ったが、宗教、政治、企業、メディア、文化芸術と多岐にわたる「巨大コングロマリット」である統一教会の中で、家庭連合は宗教部門、UPFは政治部門という、単なる「部署」の違いでしかない。組織として、表裏一体である。

 

▲世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会見を中継したABEMAニュースのチャンネル。(ABEMAニュース、2022年7月11日)、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)会見

 韓国発祥の統一教会が、過去に韓国を侵略した「サタンの国」日本の信者に対し、「その罪過を消すために全財産を韓国に捧げなければならない」として、過大な献金を要求してきたことを、これまでにもIWJは報じてきた。

 7月13日付け産経新聞は、山上容疑者の母親の統一教会への献金について「捜査関係者によると、総額は1億円以上だという情報もある」と報じている。

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