2022年7月1日午前11時より、東京・赤坂において、日本共産党 山添拓 参議院東京選挙区公認候補の街頭演説会が行われ、IWJが中継した。
山添候補は弁護士で、2016年参議院議員選挙で東京選挙区より当選、国土交通委員会、憲法審査会などに所属する現職。自ら「当落線上」「東京選挙区で最後の1議席を争っている」と訴えた。
山添候補は初めに、「物価高騰で給料が上がらない」中での経済対策を訴求した。
岸田総理の「株を買って稼いで」の主張に「投資する余裕のない人もいる。失敗したら自己責任か」「株価を上げるため年金までつぎ込んだ。金融バブルがはじけたらどう責任を取るのか」と指摘。金融緩和が「円安で物価高に拍車をかける」「10年たっても道半ばのアベノミクスをいつまで続ける」と、自公、さらに維新の方針も含め、批判した。
これに対し、共産の政策は「消費税を5%に引き下げ、給料を上げる、年金を減らさない」と主張。「最低賃金1500円に引き上げれば月給25万円、手取り20万円を超え、正規でも非正規でも給料底上げにつながる」と説明した。
さらに「中小企業の賃上げ支援のため、133兆円に上る大企業の内部留保に課税」「ただし大企業の賃上げやグリーン投資は非課税」とし、「企業から献金を受け取らない党だから実行を迫れる」と述べた。
また、軍事費に湯水のように税金を使うなら、医療・介護、大学学費半減、入学金をなくすなど、生活に税金を使うと主張。生涯賃金1億円の差があるとする男女賃金格差の解消も訴えた。
一方、参院選のもう一つの重要テーマ、憲法については、自らの憲法審査会等での活動を踏まえ、「ウクライナ危機に乗じて、自公、維新、国民民主などが大軍拡の大合唱」だと指摘した。
山添候補は、「敵基地攻撃能力は相手基地空爆までできる、先制攻撃そのもの」「憲法9条のもと、自衛隊はまがりなりにも専守防衛と言ってきた。簡単に捨てていいのか」「安倍元首相や維新の会のように核兵器を日本に置くまでやっていいのか? 核で脅すのはプーチン氏と同じ発想。日本に核兵器を置けば、北朝鮮に核開発中止を迫れなくなる」「際限ない軍拡競争はいつ戦争が起こるかしれない」「ASEAN地域は軍事同盟がなく、友好協力条約が結ばれている。東アジアも東南アジアをお手本にすべき」等と、次々に持論を展開した。
そして、茂木敏充自民党幹事長の選挙後早期改憲の発言等に触れ、「アジアの地域にどんなイメージをもたらすか、9条を変えてはならないと強く訴えたい」と述べた。
詳しくは、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。
岩上安身は山添拓議員に、入管法廃案や憲法審査会での国民投票法改悪等をテーマに、インタビューを行っている。ぜひあわせて御覧いただきたい。