橋下市長への公開質問状の提出と記者会見(大阪おかんの会) 2012.11.16

記事公開日:2012.11.16取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJテキストスタッフ・奥松)

 2012年11月16日(金)、大阪市阿倍野区の大阪市環境局で、大阪おかんの会が、橋下市長宛てに公開質問状を提出した。その後、大阪市政記者クラブにて記者会見を行い、公開質問状の内容を読み上げた。出席者たちは、子育て中の母親として、将来子供を持ちたい女性として、それぞれの立場から、瓦礫焼却に対する不安な心情を訴えた。

■全編動画
・大阪市環境局への要望書提出

・記者会見

  • 日時 2012年11月16日(金)
  • 場所 大阪市環境局(大阪府大阪市)

 大阪おかんの会は、子育て中の母親と独身女性を中心とした、メンバー数120人ほどの市民グループである。大阪での瓦礫焼却に疑問を抱き、今年の秋から活動を始めた。代表者は「瓦礫焼却を知ったのは約一ヶ月前。不安を感じて勉強を始めたところ、安全性への懸念がますます大きくなった。税金の使われ方としても納得できない」と述べた。さらに、チェルノブイリでの健康被害の事例や、瓦礫受け入れを拒否した札幌市長の言葉を引用して、「このように賛否ある中で、なぜ、大阪市は十分な周知を行わないのか。慎重な判断を求めたい」と語った。

 続いて、公開質問状の内容が読み上げられた。大阪市此花区だけでなく、市内各地と近隣自治体での説明会の開催や、保育園・幼稚園、教育機関などにおける保護者向け説明会の開催を要望し、説明会の進行手順についても「一方的ではなく、市民との意見交換を可能に」と希望した。さらに、放射性物質の検査基準の再考、健康被害や風評被害が発生した場合の責任の所在、災害地支援の方法の再検討を求めており、「11月21日までに、橋下大阪市長の回答をお願いする」としている。

 その後、会のメンバーが一人ずつコメントを述べた。「周囲の人は瓦礫焼却をほとんど知らない」「健康被害や食品汚染など、将来の子供たちが心配」「東北の人々のためにも、関西の地を守ることは大切」などの意見が相次ぎ、「多くのママ友が、橋下市長に期待していたのに、残念」という声も挙がった。

 今後の予定については、「11月21日に環境局に回答を求めに行く」とした。最後に、出席者全員で手描きボードを掲げて、「これから、がんばっていきたい」とアピールした。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です