2017年11月5日、トランプ米大統領の初来日に合わせて、新宿にて、「トランプ・安倍の戦争会談反対! 11・5新宿デモ」が行われた。
250人(主催者発表)の参加者は「トランプ来日反対!」「トランプと安倍は朝鮮戦争を挑発するな!」「世界中に戦争と差別を撒き散らすな!」などのシュプレヒコールを上げながら、買い物客などで賑わう休日の繁華街を練り歩いた。中にはアメリカやイタリアなど外国からの参加者もおり、国際色豊かなデモ行進となった。
(取材・文:谷口直哉)
※2017/11/8(水)、テキストを追加しました。
2017年11月5日、トランプ米大統領の初来日に合わせて、新宿にて、「トランプ・安倍の戦争会談反対! 11・5新宿デモ」が行われた。
250人(主催者発表)の参加者は「トランプ来日反対!」「トランプと安倍は朝鮮戦争を挑発するな!」「世界中に戦争と差別を撒き散らすな!」などのシュプレヒコールを上げながら、買い物客などで賑わう休日の繁華街を練り歩いた。中にはアメリカやイタリアなど外国からの参加者もおり、国際色豊かなデモ行進となった。
■ハイライト
途中、30人程の右翼グループによる妨害もあった。交差点の片隅に、「トランプ大統領、来日歓迎!」と書かれた横断幕や星条旗を掲げた右翼グループが待ち受けており、デモ隊に向かって「北朝鮮の工作員!」などと罵声を浴びせてデモを妨害してきた。しかし、デモ隊は幼稚な右翼の中傷は相手にせず、その場を通過した。
IWJ記者がデモ参加者に話を聞くと、娘と手作りしたプラカードを持って参加したという男性は、「最近、自衛隊が米軍の『下請け化』していて、米軍の爆撃機を自衛隊の戦闘機が護っているような状態ですから、戦争になったら自衛隊が米軍の露払いをさせられる」と、朝鮮戦争に日本の自衛隊が巻き込まれる不安を語った。
イタリア語で「戦争反対、平和賛成」と書かれたプラカードを掲げて歩いていたイタリアの女性弁護士は参加した理由について、「今こうしたデモをすることは、特にここ日本では、平和にとって重要だからです」と答えてくれた。
一般参加者としてデモに参加していた「武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)」代表の杉原浩司氏にも話を聞いた。
杉原氏は「朝鮮半島の危機ということで、アメリカが軍事力の行使もちらつかせて、非常に緊張を高めている」と現状を説明し、「もちろん北朝鮮も問題ではあるが」と前置きをした上で、戦争になったら真っ先に被害を受ける日本の総理が、「トランプに擦り寄って『戦争するな』と言えない状態は、非常に危険だと思っている」と述べ、今回のトランプ・安倍会談で国内外にさらした安倍総理のトランプ大統領への下僕のごとき従属ぶりに懸念を示し、そうした「NO!」と言えない日米関係が、朝鮮半島危機をさらに高める危険性を指摘した。
デモ隊は新宿の街を約1時間かけて行進したが、日本では珍しいトランプ大統領に反対するデモということで、沿道の外国人から多くの声援や拍手が送られていた。
この日、渋谷で行われた在日アメリカ人による、トランプ政権反対の集会もIWJは中継。また、IWJはこの日、東京都内でトランプ大統領と安倍総理を追い、写真レポートにまとめているので、こちらもあわせてご覧いただきたい。