2016年12月10日、『高江オスプレイ・パッド、辺野古新基地の建設を許さない! 東京集会―最高裁は沖縄の民意に応える判決を!―』東京集会が日比谷野外音楽堂で3つの市民団体の共催で開かれた。この日、東京の最高気温は12度。北風の吹きすさぶ中、主催者の発表によれば3900人が参加した。
政界からは、民進党・衆議院議員の初鹿明博氏、日本共産党・衆議院議員の笠井亮氏、社民党幹事長で参議院議員の又市征治氏、そして、沖縄社会大衆党・沖縄の風で参議院議員の糸数慶子氏が参加した。
(取材・文 青木浩文)
特集 IWJが追うオスプレイ問題
特集 高江ヘリパッド
2016年12月10日、『高江オスプレイ・パッド、辺野古新基地の建設を許さない! 東京集会―最高裁は沖縄の民意に応える判決を!―』東京集会が日比谷野外音楽堂で3つの市民団体の共催で開かれた。この日、東京の最高気温は12度。北風の吹きすさぶ中、主催者の発表によれば3900人が参加した。
政界からは、民進党・衆議院議員の初鹿明博氏、日本共産党・衆議院議員の笠井亮氏、社民党幹事長で参議院議員の又市征治氏、そして、沖縄社会大衆党・沖縄の風で参議院議員の糸数慶子氏が参加した。
■ハイライト
糸数議員は、「今日は世界人権デー」だとして、胸につけた世界人権デーのオレンジ色のリボンを示しながら、日本政府が人権啓発の目標として掲げている標語を紹介した。
「『みんなで築こう 人権の世紀 考えよう 相手の気持ち 未来をつなげよう 違いを認め合う心』と、掲げておりますけれども、笑ってしまいます」と、日本政府の欺瞞を厳しく批判した。
「沖縄の私たちには、この『人権デー』も、『人権週間』も当てはまらない。これが今の沖縄の実態ではないでしょうか。沖縄の県知事を始めとして、各種選挙で私たちが意思表示をしたのが、衆議院、参議院、地方の選挙を含めて、辺野古に新しい基地はいらない、高江のヘリパッドはいらないという思いで、県民の8割りが意思表示をしていますが、今の日本の政府、司法、立法、行政は、沖縄のこの民意を完全に無視している」と訴えた。
初鹿議員は、「高江では機動隊が顔面パンチをして、反対派の住民を押さえつけようとしている。民進党の国対のヒヤリングで、警察庁の担当者にその動画を見せたらなんと言ったと思いますか。IWJの映像を見た方がいると思いますが、『相手の安全を確保しようと思って止めようとしているんだ』と。ふざけるな」と、興奮しながら語った。
その上で初鹿議員は、「本来だったら、きちんと本人を呼んで聴取をして、公務員暴行陵虐罪で処罰すべき。それを放置していたら、今度は『土人』、『シナ人』発言。大阪府知事に続き、(鶴保庸介)沖縄北方担当大臣まで『差別とは断定できない』と言っている。あの大臣を辞めさせないような政権。まさに、それがすべてを物語っている」と批判した。
さらに、続けて初鹿議員は 「そういう安倍政権を絶対に倒さないといけないと思う。次の衆議院選挙がいつあるかわかりませんが、いろいろ言う民進党の執行部の方もいますけど、しっかりとケツを叩いて、野党共闘を進める」と訴えると、参加者から喝采と「民進党がんばれ」などと声がかかった。
初鹿氏がスピーチの中で触れた、IWJが中継を行った国対のヒヤリングについては、下記に掲載されている。併せてお読みいただきたい。
また、「土人」発言については、以下の記事にもまとめているので、ぜひご一読いただきたい。