【IWJからの緊急のお願い】IWJのハードディスク容量不足問題が深刻化!さらに、過酷な取材続きで機材の損耗も著しい事態に!!〜IWJ一般事務・中継動画班から緊急のご支援のお願いです! 2016.8.13

記事公開日:2016.8.13 テキスト
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(谷口直哉)

 こんにちは!IWJスタッフとして、動画班と一般事務のリーダーを仰せつかっております谷口直哉と申します。放送業界でディレクター業を務めたのちに、IWJに入社しました。

 普段はインタビューをお願いする先生方へのアポイント取りやIWJイベントの運営、岩上さんのスケジュール管理、取材出張の手配、現場からの中継配信、動画の編集、撮影機材のメンテナンス、さらにはキッチンの清掃も担当させていただいております。

 このIWJブログではあまり馴染みがありませんが、毎日IWJで汗水たらして働いていますので、どうぞお見知り置きのほど、よろしくお願いいたします!

 さて本日は、IWJの裏方を代表しまして、みなさまにご寄付・カンパのお願いをさせていただかなければなりません。

 IWJの取材活動で日々撮影される動画素材や画像データは、蓄積され膨大な量になっています。撮影されたデータは、いったんIWJのハードディスクに保存され、ウェブにアップするために必要な編集・変換作業を行います。

 最近では、熊本・大分大地震や参議院選挙、都知事選挙、さらに7月末に引き続き今回で2度目となる沖縄・高江取材など、重大な政治的トピックが続きました。IWJはこれらのテーマに全力で取り組み、中継配信規模を減らすどころか、逆に通常よりも拡大して報じてきました。そのため、撮影データは一気に増え、IWJの「ハードディスク容量不足問題」が深刻になってきました。

 例えば直近の高江取材では、いつ機動隊による市民の排除が始まるか分からないので、座り込みが行われている間、ずっとカメラを回さざるを得ません。そうすると、ほんの数日の取材でも、撮影される動画素材は数十時間分、スチール写真は数千枚にもなってしまいます。

 この大量のデータを保存、編集するために、IWJでは8個のハードディスクをまとめて、一つのハードディスクのように扱える「NAS」というシステムを使用しています。

 このシステムを使うと、社内ネットワークに接続されている、どのパソコンからでもデータにアクセスすることができます。8個のハードディスクにデータを分散、複製して保存するため、万が一、いくつかのディスクが故障しても、他の正常なディスクを使ってデータを復元できる、という優れたシステムです。

 しかし最近、IWJの取材量の多さのため、この「NAS」の容量が追いつかなくなってきました。ハードディスク容量不足問題を解決するためには、容量の大きなハードディスクを新たに購入しなければなりません。

 また、IWJの取材現場は過酷な場所も少なくありません。

 先日、IWJからは、沖縄・高江の現場に東京からが原佑介記者、阿部洋地カメラマン、そして京都から中継市民の北野ゆりさん3名を高江に派遣し、米軍ヘリパッド建設に反対する市民の抗議行動を中継しましたが、高江の現場は、沖縄特有のスコールに、連日、見舞われていました。

 「やんばるの森」と呼ばれる熱帯雨林の中に位置する高江には、突然、どしゃぶりの雨が降ることがあります。スコールなのでしばらくすると止むのですが、バケツをひっくり返したような強烈な雨はまさにゲリラ豪雨。現地では、市民が「この大きなやんばるの森が生きていくためには、このくらいの雨量が必要なのかもね」などと囁き合っていたそうです。

 高江には市民らが設置した大きなテントがありますが、激しいスコールがくると、ブルーシートの合間を縫って水が内部に入り込み、中にいる市民やメディアのカメラをびしょ濡れにしてしまいます。そんな時でも阿部カメラマンは、ウエストポーチから大きなビニール袋をさっと取り出し、カメラや中継用機材を手際よく覆い、レンズとマイクだけをビニール袋に開けた穴からつき出して、雨から機材を守りながら中継を続けています。

 ビデオカメラ専用の防水フードを使ってもいいのですが、阿部カメラマン考案の「ビニール袋作戦」は、取り扱いやすく、コストパフォーマンスが抜群にいいので、IWJでは定番の防水対策になりました。

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▲IWJでは定番。ビニール袋を使用したビデオカメラの防水対策

 IWJの中継スタッフはみな、こうした創意工夫を凝らして機材を守りながら、中継を行っていますが、毎日のように酷使される機材は、どうしてもいろいろな部分にガタが出てきてしまいます。接続不良をおこすカメラ、脚が外れてしまった三脚、起動しなくなったノートパソコン、断線したケーブル、充電できなくなったバッテリーなど、ありとあらゆる機材が日々消耗し、故障していきます。

 こうした機材トラブルのために、大切な取材ができなくなって、会員の皆さまにご迷惑をお掛けするわけにはいかないので、日々機材をメンテナンスし、修理に出し、足りないものは購入しなければなりません。

 今回はこうした日々の損耗のため、購入しなければならなくなった機材と、撮影された映像をアーカイブとして保存するために必要な機材のリストをご報告させていただきます。これは今すぐ購入の必要な緊急の備品だけにしぼったリストです。

● NAS用3.5インチハードディスク 8TB(NAS増量用HDD)/単価¥36,498/8本/¥291,984
● 3.5インチハードディスク 3TB(アーカイブ用HDD)/単価¥14,666/20本/¥293,320
● SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン/単価¥19,224/1個/¥19,224
● Extra Battery for TVUPack PHYLION AN-2000D(TVU用バッテリー)/単価¥30,780/2個/¥61,560
● PHYLION AN-2000D Battery Charger(充電器)/単価¥52,704/1個/¥52,704
● Liveshell2 (中継用機器)/単価¥44,290/2個/¥88,580
● EasyAcc 20000mAh(モバイルバッテリー)/単価¥4,299/2個/¥8,598
● センチュリー 3.5インチHDD専用収納BOX /単価¥1,264/5個/¥6,320
● MacBook Pro 13インチ 2.5GHzプロセッサ/単価¥136,944/1個/¥136,944
● MacBook Air 11インチ 1.6GHzプロセッサ/単価¥136,944/1個/¥136,944
● MacBook Pro 15インチ 2.5GHzプロセッサ/単価¥305,424/1個 /¥305,424
● Microsoft Office Mac Home Business 2016 Multi Pack/ 単価¥37,584/1個/¥37,584
● Apple Thunderbolt – ギガビットEthernetアダプタ/単価¥3,780/1個/¥3,780
● Apple USB Ethernet アダプタ/単価¥3,780/1個/¥3,780
● TOMOCA 8パラボックス 4-FM(音声分配装置)/単価¥7,350/1個/¥7,350
● ステレオ標準 – ステレオミニ AT519CS(変換プラグ)/単価¥1,220/2個/¥2,440
● HDMIケーブル 片側(C側)L型コネクター 50cm(映像用ケーブル)/単価¥1,596/3個/¥4,788
● HDMI-Miniケーブル(A-C) 0.7m(映像用ケーブル)/単価¥709/2個/¥1,418
● HDMI-Microケーブル(A-D) 3.0m(映像用ケーブル)/単価¥1,473/1個/¥1,473

 なんと!総額146万4215円!!しかし、いずれも損耗によって緊急に補充が必要な機材であったり、サーバのデータ容量の拡充が緊急に必要であったり、緊急を要し、「節約」することのできない出費です!

 大手のテレビや新聞では報道されない、ありのままの日本社会の現実を、ウソ偽りのない映像として皆さまにお送りするために、最低限必要なものだけで、このような額になってしまうのです。

 長引く経済低迷に物価高、高い消費税などで、大変苦しい状況に置かれている方も多くおられると思います。こうした状況の中、緊急のご支援のお願いをすることは、大変心苦しくもあります。

 しかし、いずれも必要な補充なのです。これらの機材を使って我々IWJは、皆さまにとってかけがえのない情報をこれまで通り、これからもお届けすることをお約束いたします。

 どうぞ、この緊急の支出に際して、IWJにご寄付・カンパにてご支援をいただけますように、よろしくお願い申し上げます!

 沖縄・高江での米軍ヘリパッドの工事強行や、機動隊の暴力的な行動に抵抗する市民の声。伊方原発再稼働に反対する市民の声。築地市場の移設に反対する仲卸業者の皆さんの声。安保法制に反対する国民の声。

 自公政権が憲法も法律も無視して、私たち市民の声と大切なものを強引に踏みにじっていく、日本の現在の姿を、ひとりでも多くの方に観て、知っていただきたい。

 そういう思いから、我々IWJは主要メディアが報じない現実を、通りいっぺんにしか報じられないニュースのその深層を、そして各地の現地の市民の生の声を、広くお伝えするために日夜、頑張っています。

 大手マスコミは、参院選の期間中、舛添スキャンダルばかりで大騒ぎし、一番重要な争点であった「改憲問題」をまともに報じることはありませんでした。結果的に、衆参両議院で改憲勢力が3分の2議席を占め、内閣のほとんどが極右組織・日本会議と深い関係をもつ議員で占められてしまいました。

 今、テレビでは連日、オリンピックの話題ばかりが放送されていますが、この間にも、安倍政権はどうやって憲法改正を成し遂げ、ナチス・ドイツが権力を掌握する過程で利用した「緊急事態条項」を、憲法に盛り込むかという作戦を練っているはずです。

 麻生太郎副総理は以前、日本会議系の講演会で、憲法改正に関して「ナチスの手口に学んだらどうかね」とはっきり発言しています。安倍政権が憲法を無視し、強引に改憲を推し進める今日は、日本の歴史的なターニングポイントであることは間違いありません。

 こうした危機的な日本の今を、つぶさに報道し、市民の皆様に本当の日本の現状をお伝えすることが、我々IWJの使命だと自負しております。今後も既存メディアに決して負けない本格的な報道と分析・論評を行う、ストロングスタイルの市民メディアとして、大手マスコミが報じない情報を取材、発信してまいりますので、何卒、市民のみなさんのお力でIWJをお支え下さいますよう、お願い申し上げます。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

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