高江ゲート前に1600人が集結!参院選で当選した伊波洋一議員も駆けつけ怒り!「ハワイではコウモリのためにオスプレイの演習が禁止されている。沖縄県民はコウモリ以下なのか!」 2016.7.21

記事公開日:2016.7.22取材地: テキスト動画
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(取材:原佑介、記事構成:佐々木隼也)

※7月22日テキストを追加しました!

 安倍政権が強行する沖縄県・高江のヘリパッド工事。現地集落を6つのヘリパッドが取り囲む計画に対し、多くの市民たちが抗議の声をあげている。高江米軍基地「N1地区」ゲート前には、抗議の声を上げる市民の排除のため、全国から集められた500~1000人ともいわれる機動隊員が投入されている。

 IWJは7月20日早朝から、原佑介記者と中継市民が緊迫した抗議の模様をリポート。ゲート前近くに設置された抗議テントや、市民を警察が強制排除する「Xデー」と囁かれた翌21日にも、早朝から中継配信を行った。

 以下、原佑介記者のレポートを基に、21日の現場の模様を時系列でお伝えしたい。

▲20日早朝の高江N-1ゲート前の模様

▲20日早朝の高江N-1ゲート前の模様

■全編動画

山城博治氏「テントの強制排除は必ずくる。市民は終結を!」

 早朝、山城博治氏が挨拶を始めた。

 「大勢の機動隊が恩納村のほうで待機しているようです。また、大阪から6台のカマボコ(機動隊車両)も入ったようです。政府は22日には工事強行と言っています。今日か明日、2日しかありません。必ずテントの排除にくるでしょう。

 それでは今日もラジオ体操を始めたいと思いますが、いきなりラジオ体操に入ったら怪我をしそうな歳にもなりましたので、まずは柔軟体操から始めましょう。

 今日の夕方から明日の未明にかけての強制排除がありえます。どうか戦いに参加してください。では歌います」

――合唱「今こそ立ち上がろう、今こそ奮い立とう、沖縄の道は沖縄が切り開く♪」――

 「ヘリパッドいらない!」「防衛局はいらないぞ」「今日も頑張るぞ!」「暑さに負けないぞ!」「工事を止めよう!」「座り込んで止めよう!」。市民たちのコールが響く。

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 「琉球新報によると、22日早朝に県道に検問を敷き、N-1ゲートのテントや車を強制排除するそうです。みなさん、集結を」。

 続いて市民から報告。

 「県外からきた機動隊と話した。『私も沖縄県民なら反対するでしょう』とこぼしていた。

 明日、早朝から排除にくるということですが、明日駆けつけるのでは間に合いません。検問が敷かれ、封鎖され、近づけなくなるでしょう。今夜からここへきてください。明日が高江10年の戦いの最大の山場になる」

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「これは沖縄の民意を無視したテロではないか」市民たちに募る怒り

 続いて、翁長久美子・名護市議が挨拶した。

 「高江に2日間、車中泊しました。私たち県民に正義はあります。絶対に勝ちます。議員バッジをつけた仲間が今日も駆けつけるでしょう。今日も1日頑張りましょう」

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 うるま市からバスと車で70名の市民が高江N-1ゲート前に到着。午後の集会に向け、これから県内各地から続々集まる予定だ。

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 午後の集会を待つあいだ、市民にインタビューを行った。

 住民の会の元会長・宮城勝己氏はこれまで9年間、高江で実力排除に乗り出してきたのは常に県警と防衛局であり、機動隊ではなかったという。しかし今回は違う。宮城氏は、「安倍政権になってから変わった。今、我々は政府からのテロに晒されている気分だ」と話した。

 宮城氏はさらに、これまで選挙の度に「基地反対」の沖縄県民の民意を示してきたにも関わらず、それを無視する安倍政権の姿勢を痛烈に批判した。

 「2度の参院選、衆院選、すべての沖縄選挙区で基地反対の候補者を勝たせ、民意を示してきた。これを無視し、今回の参院選投票締め切りの8時間後に、政府は機動隊を動かして高江に押し寄せてきた。これは沖縄の民意を無視したテロではないか」

 宮城氏は政府と対話を続けてきたが、防衛局は常に「SACO合意で決まったことだ」の一点張りだったという。整理縮小を目的とした北部訓練場の一部返還合意が、住民にさらなる負担を強いている。宮城氏は「民意を無視した強権政治だ」と怒りを滲ませた。

 うるま氏からバスで駆けつけた75歳の男性は、「高江ヘリパッドの強行工事へ向け、県外から多くの警察が駆けつけたというニュースを見て、『これは沖縄への差別だ』と感じた」と憤った。

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 うるま氏の男性はさらに、「政府は、高江の自然がいかに貴重なものかもわかっていない。オスプレイの低周波音が動物に与える影響も深刻だ。高江にしかいない希少動物も多くいる。こんな環境は沖縄でも、もうここにしか残されていない」と続けた。

乱暴に「公務執行妨害」をかざす機動隊員 翁長久美子・名護市議が猛抗議

 抗議の途中、機動隊と市民らが口論となり、緊張が走る場面が何度もあった。他の市民に押されて機動隊員に近づいた翁長市議は、機動隊員から、「公務執行妨害だ」と言われ、これに猛然と抗議をした。

▲機動隊に抗議する翁長市議

▲機動隊に抗議する翁長市議

翁長久美子名護市議「(機動隊員Aに対して)なんですか? なんですか? もう一度言ってください」

機動隊員B「公務妨害しないで」

翁長市議「(機動隊員Aに対して)あなた言葉が悪すぎ! ね。あなた言葉悪すぎ!」

機動隊員B「はいはい。移動してください」

翁長市議「(機動隊員Aに対して)犯罪者でも何でもないんだからね」

機動隊員B「移動してください」

 無言で背を向け、立ち去る機動隊員A。

翁長市議「ちゃんとしゃべりなさい! そういう言葉で県民に言うなんてあなたふざけてるわよ! あなた!」

機動隊員C「わかりました。落ち着いてください」

翁長市議「若いくせに何言ってんの! ほんとに。(IWJのカメラに向かって)公務執行妨害ですって。(機動隊員Aに向かって)どんな公務執行妨害なのか説明しなさいよ! 」

機動隊員C「落ち着いてください」

翁長市議「落ち着くのはあなたたちの方よ。言葉悪すぎ!あんな隊長だからあなたたちがいるんだから」

機動隊員D「なんでもめてるの?」

翁長市議「(機動隊員Aを指して)言葉悪すぎ」

機動隊員D「翁長さんに対して?」

翁長市議「そう」

機動隊員D「なんて言ったの?」

翁長市議「すぐ『公務執行妨害』というから、『何のなのか説明してちょうだい』と言ったら、『説明する必要はない』って言うからね。あんな言葉遣い使わせたらダメよ!もう最初から頭ごなしに!あんな上から目線じゃダメ!犯罪者でも何でもないのに。こんなやり方ってひどいよ。だから怒るんだよ。ちゃんと説明すればいいわけよここで。

 『右翼が来ているから、こういうことをやります』って言ったら、さっさと行かすのに、私たちみんな封鎖されているとかなんとかって言われているから、みんな気が立ってるんだよ。それをちゃんと説明しなくっちゃ。それを頭ごなしにこんな言われちゃうとさ、落ち着いて座ってんのにさぁ、『公務執行妨害』。それを言えばいいってもんじゃないでしょう。それを説明するべきよ。だから公平じゃないって言うのよ。そうでしょう?

 『押してる』とかさ、後ろに押されてこうしてやるだけなのに、それで押してるだとかっていわれたら。『押さないでください』って、押してないから、後ろから来るから押されてるんだから自然と行くでしょう体が。そういうことをね、やっぱり認めないといけないし、平等でないといけない。それを上から目線で、『公務執行妨害』ばっかり、説明しないで発言すればいいと思って、権力の乱用だよ。乱用としか言えない。もうそれは許せない」

集会に1600人の市民が集結!赤嶺政賢議員と伊波洋一議員も参加「県民が団結すれば、安倍内閣といえど阻む力はない!」

 午後になると、市民らが県内各地からバスで高江に集結。14時から大規模集会が始まる。すでに数百名が「ヘリパッド止めるぞ!」と声をあげ、行進中。

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 集会開始。集会には沖縄選出の赤嶺政賢衆議院議員、そして先日の参院選で現職の沖縄担当相・島尻安伊子氏をくだし、当選を果たした伊波洋一氏も参加した。

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 まずは山城博治氏が挨拶。

 「ここで泊まり込みを続けながら行動しています。明日、ついに県道を封鎖し、人々を排除して工事を強行するようです。これは安倍内閣・日本政府対沖縄県民全体の構図になります」

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 続いて高江区民の安次嶺雪音さんがマイクを握った。

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 「今、毎晩のようにオスプレイが飛び、騒音で高江に住めなくなってしまい、国頭村のほうに避難しています。今日はこれだけ人が集まってくれて、希望が見えています。

 のびのびと暮らしたいだけなのに、その望みすら断たれてしまう。なぜここまで私たちを苦しめるのだろうと、不安で苦しい日々が続いている。今日たくさん味方がいると実感した。絶対にヘリパッドを作らせず、今後もここで心豊かにここで暮らすと誓います」

 続いて赤嶺政賢議員が挨拶。

 「県民が団結すれば、安倍内閣といえど阻む力はない。安倍内閣は改憲勢力3分の2をとったから強いと言われているが、参院選では野党共闘が11区で勝った。都知事選でもオール沖縄に呼応し、鳥越さんが野党共闘で戦っている。必ず安倍内閣は倒せる」

 続いて、伊波洋一氏。

 「参院選で当選させていただきありがとうございます。ヘリパッド阻止に向けてともに頑張りましょう。皆さんとともに参議院6年間頑張りたい。国会では糸数慶子さんと会派『オール沖縄』で戦っていく。

 土地の返還を求める際、米軍は、返還するとの同じじだけの土地提供を求める権利がある、という取り決めがある。こういうことを許してはいけない。ハワイではコウモリのためにオスプレイの演習が禁止されている。沖縄県民はコウモリ以下なのか」

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 県民会代表「今日は1600人の皆さんが集まりました。沖縄の未来は私たちで切り開く。明日未明から国は道を封鎖し、テントの強制撤去に乗り出してくる。私たちはこれを止めなければいけない。泊まれる方は是非ここに泊まり、それが難しければ0時以降、集合を」

集会後、IWJが伊波洋一氏にインタビュー!伊波氏「今後は国会の場で沖縄の問題に取り組む。米国政府に対しても影響力が出るような活動をしていく」

 集会後、IWJは伊波洋一氏と赤嶺政賢氏に、それぞれインタビューを行った。

――伊波さんは今後、『オール沖縄』という会派で糸数慶子議員と一緒に活動するということなのですが、もう少しその辺についてお話をしていただけますか?

伊波洋一氏「まぁ、私も6年ぶりに復活しましたので、今度国会の場で、しっかりと沖縄の基地問題や、沖縄の諸問題に取り組んでいきたい。とりわけ、基地問題も、ここの北部訓練場問題も20年前の県議の時から取り組んでいますので、あらためて沖縄の状況を国際的に、アメリカの中にもしっかり届けながら、アメリカ政府の力に対しても影響力が出るような、そういう活動をしてまいりたいと思います。

 国会の場では、国会議員の皆様に問題が何なのかということをきちんと知っていただかなきゃいけないと思います。

 これは日本の主権が侵害されているわけですよ。そういうことをしっかり理解してもらうような、そういう取り組みをしていきたいと思います」

――なかなか辺野古でさえ、沖縄議員以外の皆さんは腰が重かったりするのですが、高江となるとさらに難しくなるのではないかと思いますが。

伊波氏「そうですね。でも、具体的に何が起こっているのかわかっていないんですよね。それをやはり伝えていきたいと思います。

 とにかく今回、圧倒的に多くの県民の支持で当選しましたので、それを力に安倍内閣というだけじゃなくて、日米政府に対して、しっかり沖縄の立場を主張していきたいと思います」

赤嶺政賢議員にもインタビュー!赤嶺議員「今までの戦いの蓄積を大いに発揮して追い詰めていきたい」

――赤嶺議員は警察が検問しているところを『どういう根拠で検問しているのか』と問い詰めたと聞いています。何て答えていたのかをあらためて教えていただけますか。

赤嶺政賢氏「検問については、『県民の安全を守るため』とか、あるいは、『ゲート前で混乱が予想されるし、それを知らない人もいるので、教えてあげる』と、『迂回路もあることを案内する』ということだったのですが、それは全く理由になりません。警察法の第2条第2項には『憲法で保障された民主主義的な権利は警察といえども守られなければならない』ということがあるので、あなた方がやっているのは反対運動に対する妨害や弾圧、威嚇だと、直ちにやめろと、強く検問の中止を求めたところです」

――それに対して、何とおっしゃっていましたか?

赤嶺氏「『県民の命と安全を守るための措置で』というのを繰り返しながら、『わかった』とは言いません。検討を約束すると言いました。

 ところが今日の報道をみたら、明日はまた封鎖して、検問態勢を強化するということでしたから、これは警察法にも違反している行為だと、引き続き追及していきたいと思っています」

――最後に国会で、沖縄選出の議員として、これまでも辺野古の問題であるだとか、米軍関係者による事件に関して追及されてきたと思いますけれども、高江に対してもされてきました。

 今後、国会でどのように、高江の問題、辺野古の問題を訴えていきたいと思っていますか?

赤嶺氏「私は初当選が2000年ですから、ちょうど16年前、最初に取り上げた問題がヤンバルの森のこの高江のヘリパッドの不当性だったのです。あれ以来の戦いで、この国会論戦の中で、一番自然度の高いは今予定されているG地区とH地区なんですね。もちろんN1も自然度高いんですがね、この自然度が一番高いといわれている所を壊すという暴挙ですから、今までの戦いの蓄積を大いに発揮して追い詰めていきたいなと思っています」

――伊波さんが当選されたことについてはどのように見ていますか?

赤嶺氏「伊波さんがいらして百人力ですから。だいたいオール沖縄だってハーフ沖縄だってバカにしている党もいますけど、そうじゃないでしょう? 沖縄では国会議員はオール沖縄しかいないわけですから、県民の民意を示す上では、決定的な大きな議席だと思いますので、これも力にして頑張っていきたいなと思っています」

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