【スピーチ全文掲載!】「これが池田大作先生が思い描いた世界なのか」三宅洋平の選挙フェスで創価学会員が安倍政権と公明党に怒りのスピーチ! 2016.7.2

記事公開日:2016.7.4取材地: テキスト動画
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(取材:城石裕幸 文:青木浩文、佐々木隼也 記事構成:岩上安身)

 創価学会員の組織票は、公明党だけではなく、今や自民党の選挙戦略に欠かせないものとなっている。「平和宗教と福祉」を謳っていたはずの公明党は、いつしか自民党の補完勢力となり、その理念とはほど遠い「解釈改憲による集団的自衛権の行使容認」、「安保法制」に諸手を挙げて賛成するまでになった。そして、今や憲法改正が目前。この参院選の結果次第で、改憲の発議がなされうる。

 公明党が「自分たちは独自に加憲を考えている」言い繕おうとも、現実的に今、問われているのは、抽象的な憲法改悪の是非ではなく、「自民党の改憲草案」という、具体的な問題の是非である。

 公明党のこれまでの歩みを見ていれば、「自民党の暴走にブレーキをかける女房役」などでは決してなく、「自民党と一緒になって暴走している」伴走者に過ぎないのは明らかだ。

 そんな公明党の「暴走」に対し、これまで公明党を支持し、言われるがままに公明党候補や自民党候補に票を投じてきた創価学会員のなかで、疑問と怒りの声が起こり始めている。

 2016年7月2日、渋谷のハチ公前広場で行われた参院選東京選挙区候補・三宅洋平氏の「選挙フェス」の一幕。ステージ上に「三色旗(※)」がはためいた。「安全保障関連法に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会」のメンバーが壇上に上がると、集まった溢れんばかりの観衆から、「頑張れ!」という声援があがった。

※創価学会の三色旗は、1988年、池田名誉会長の提案により作られた。
 三色旗に使用されている赤・ 黄・青は、創価学会では赤=勝利、黄=栄光、青=平和を象徴の意味を持っている。

創価学会公式サイト」より抜粋

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 会の呼びかけ人であり、創価学会男子部のニューリーダーとして活動しているという竹原弘樹さんはスピーチで、「安保を批判すると地獄に落ちるぞ」と学会幹部から言われたことを明かした。宗教の名を借りた、これは明白な脅しである。信仰があるだけに、竹原さんが声を上げるには、大変なプレッシャーがかかったことだろう。

曾祖母の代からの学会4世で、敬虔な学会員である竹原さんが、それでも公明党の方針に実名・顔出しで声をあげたのは、「武力による自衛の行き詰まり」を説いた池田大作氏の言葉だったという。

「全国827万人世帯の学会員さんに伝えたい。自分の信仰を、自分の人生を、自分の幸せを、組織の意思だけに任せるのは終わりにしましょう」

 心の中の恐怖と戦い、勇気をふりしぼって立った竹原さんの訴えに、観衆からは割れんばかりの拍手が起こり、しばらく鳴り止まなかった。以下、竹原さんのスピーチ部分の動画を抽出し、全文文字起こしを掲載する。

■創価大学有志の会発言

  • タイトル 選挙フェス〈DAY11〉(渋谷ハチ公前) ~参院選 東京選挙区 三宅洋平候補
  • 日時 2016年7月2日(土)16:30〜20:00
  • 場所 渋谷ハチ公前(東京都渋谷区)
  • 告知 三宅洋平候補サイト

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「これが池田大作先生が思い描いた世界なのか」竹原弘樹さんのスピーチ全文

竹原弘樹さん「こんばんは。僕は安全保障関連法に反対する創価大学、創価女子短期大学関係者有志の会の呼びかけ人の竹原弘樹と申します。よろしくお願いします。

 創価学会男子部のニューリーダーとして活動しています。ひいばあちゃんからの信心で、学会4世です。

 本来なら公明党支持者なんですけれども、ちょっと無理です。こんなことを言うと、まずいんですけど、怖いんですけど、友達減るんですけど、指をくわえて権力を暴走させているわけにはいかないんですよ!(歓声と拍手、「頑張れ」の声援)

 僕の出身大学、創価大学の創立者池田大作先生は自衛権の増強に反対の立場をとっています。発言を紹介します。

 『…しかし、この国際社会に存在する戦力に対応して〝自衛〟できるだけの戦力をもとうとすれば、それはますます強大なものにならざるをえません。それゆえ、武力による自衛の方向は、すでに行き詰ってきているといえましょう』

 …池田大作先生は自衛権を強くして平和を守ろうなんて一言も言っていないんです。というか、そもそも創価学会の初代会長の牧口常三郎先生は、戦時中の宗教団体への国家弾圧によって獄死しているんですよ。

 なんで今、創価学会は、公明党は、安倍さんとグルになって、好き勝手やっているんでしょうか。権力を批判しない宗教は、宗教じゃない。(歓声)

 ただ、私たちの闘いは非常に険しいものがありました。『安保を批判すると地獄に落ちるぞ』って、幹部から言われました。『安保にイエスともノーとも言ってはいけない』と、創価大学の学生は箝口令が敷かれているところもあります。創価大学、創価学会は学問の自由とか、言論の自由とは程遠い、思想統制の世界に変わってきています。

 それは、きっと創価の世界に政治権力との癒着構造とか、利害構造があるからだと思います。

 でも、それって僕のひいばあちゃんが望んだ世界なんでしょうか。信仰をダシに、政治的判断を制限されて、反対意見を何も言えなくて、池田大作先生が思い描いた世界ってそんな感じなんでしょうか。

 私は創価学会を分裂させることなど、全く意図していません。現在も創価学会男子部として、一員として活動しています。ただ、今も熱心に支援活動に動いておられる全国827万人世帯の学会員さんに伝えたい。

 自分の信仰を、自分の人生を、自分の幸せを、組織の意思だけに任せるのは終わりにしましょう。

 僕らはかつて『貧乏人と病人の集まり』だってふうに馬鹿にされて、いじめられてきた。でも今、馬鹿にする側にまわっているんじゃないでしょうか。組織とか、しがらみとか、功徳とか、そういう狭い殻に閉じこもっていないで、ユナイト(unite※)していきましょう。ありがとうございました」(観衆から割れんばかりの拍手が起こる)

(※)unite=合同する・結束する・団結する

創価学会員の方々が見せるアグレッシブな選挙運動を真似てみようではないか

 「馬鹿にする側にまわっているんじゃないでしょうか」という言葉は、あるいは公明党の西田実仁議員の「年収800万円以下の低所得層……」という発言などを念頭においたものかもしれない。この西田議員の言葉は、公明党が「福祉」の党から「弱肉強食」の「新自由主義」の党にすっかり様変わりしてしまっていることを強く印象づけた言葉だ。

 しかし、政治権力と癒着して、公明党が変わり、創価学会の幹部が変わってしまっても、一般の創価学会員全員が変わってしまったわけではなかった。竹原さんのスピーチは、それを強く感じさせるものだった。平和を守る信念を、自らの良心に従って愚直に貫こうとする信徒がいるという事実を、この竹原さんの勇気ある発言は示した。

 ふり返れば昨年の安保法制反対運動の高揚の中で、創価学会の三色旗をもった学会員達がデモに参加し、「戦争法反対!」の声をあげていたのを何度も見かけた。今回の選挙は憲法の改悪がかかる重大な選挙だ。憲法が改悪されてしまったら、ひとりひとりの人権を守る法的な戦いもその根拠を失う。二度と取り返しがつかないのである。

 最新のYahoo!の調査(6月29日調べ)では、今回の選挙では全121議席中、自民・公明・おおさか維新が78議席を獲得、ギリギリで改憲勢力が改憲発議が可能となる3分の2の議席を確保するという予想が出ている。

 これは、現行憲法の価値を理解し、平和主義だけでなく、国民主権と基本的人権を守りたい、と考えている者すべてにとって、青ざめるような事態である。しかし、見方を少し変えれば、改憲派と改憲阻止派は伯仲し、拮抗しているということであり、紙一重の差なのだから、逆転するのは十分に可能だ、ということだ。ここでそれぞれが周囲の人に働きかけて、あと一歩、上積みできれば、この伯仲の戦いに競り勝つことができる。

 私は7月3日に、以下のようにツィートした。

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 これを読んでいる全ての皆さんに呼びかけたい。選挙時に創価学会員の方々が見せるアグレッシブな選挙運動を真似てみようではないか、と。

 自分が改憲阻止に一票を投じるのは当然として、家族、親戚、ご近所、知人、友人あらゆる人に電話をかけて、一票をお願いする、あの粘っこい選挙運動である。あのような働きかけによる票の上積みを、創価学会では「フレンド票」というのだそうである。

 自民党の改憲案を阻止する。この大義のためには、少々の気恥ずかしさや、遠慮や、気がねなど、乗り越えて「フレンド票」の獲得にトライしてみようではないか。

 運命を分かつ選挙まであと1週間である!なりふりなど構っていられない。我々それぞれが、できることを全てやり尽くそう!

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