安倍政権に対峙できる「野党再編」の道は険しそうだ。
民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表は2015年12月7日、国会内で党首会談を行い、統一会派の結成に向け、双方ともに党内手続きを進めることで合意した。
松野氏は会談後、記者会見を開き、「第一歩だがようやくここまできた」と手応えを示した。しかし、さらなる野党再編の必要性を訴えながら、この日も共産党との連携は明確に否定した。
(取材・浅野百衣 記事・原佑介)
安倍政権に対峙できる「野党再編」の道は険しそうだ。
民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表は2015年12月7日、国会内で党首会談を行い、統一会派の結成に向け、双方ともに党内手続きを進めることで合意した。
松野氏は会談後、記者会見を開き、「第一歩だがようやくここまできた」と手応えを示した。しかし、さらなる野党再編の必要性を訴えながら、この日も共産党との連携は明確に否定した。
記事目次
■ハイライト
会見で松野氏は、「統一会派を組むにあたっての政策のすり合わせを行い、確認書で大筋合意に至った」と党首会談の成果を報告。金曜日(12月11日)にも再び党首会談を再び行うとし、合意すれば「統一会派結成」いう運びだと明かした。
この日の党首会談では「新党結成」については触れなかったが、松野氏は、「ただ、確認事項の中に『政権交代可能な政治を実現するために、両党の結集も視野に地方組織も含め、さらに信頼関係を高めること』という文言が入っているので、『新党を目指す』ものだと思っている」と述べ、最終的には民主党と新党を結成したい考えを示した。
維新の党が民主党との「新党結成」にこだわるのは、国会法が、比例当選の国会議員の政党間移動を禁止しているからだ。例外は、選挙時には存在しなかった新党への参加や、他党との合併に伴う移籍のみで、合併の場合は、比例名簿を届け出た政党の存続が条件となる。維新の党は全26人の国会議員のうち、22人が比例選出。維新の党の議員が民主党へ合流するには、新党の結成が不可欠だとみられている。
松野氏は、統一会派の見通しがたったことで、「第一歩だがようやくここまできた」と手応えを示した。そのうえで、「1強多弱の状況で緊張感ある国会を作るためには、野党がバラバラでは太刀打ちできない」と主張。「これまで失敗を繰り返しているが、合意書は、『政策理念を共有する野党勢力の結集を目指す』としている。民主と維新を皮切りにその他の野党勢力の結集を呼びかける」と展開した。
IWJの浅野百衣(もえ)記者は共産党との連携の可能性について、改めて松野氏の考えを確認したが、松野氏は「共産党とは政策があまりにも違うので、政策協定は難しいと思う」と即答した。
対安倍政権の対立軸を打ち出すと公言する松野氏だが、そのためには野党第2党に浮上した共産党との協力が鍵ではないか。IWJ浅野記者は追加でそう質問したが、松野氏はあくまで「政策が違いすぎる。政策を考えた時に難しいのではないかと思う」と拒絶した。
その後も松野氏は会見で、「共産党以外のすべての政党は統一会派を組むべきだし、共産党も国会内での協力はやっていくべきだ」と持論を展開。「政治は未来。過去をどうこうだ言ってもしかたがない。安倍内閣の暴走を止めることにどれが有利で不利かで考えていくべきだ。好き嫌い、過去がどうか、というのは関係ない。これは友だちの集まりではなく、政治。感情を持ち込むべきではない」と語った。
いったい、松野氏の本心は、どこにあるのか。NHKの最新の世論調査では、維新の党の支持率が0.5%と低迷しており、支持率が8.4%の民主党と合わせても9%に満たない。
(…会員ページにつづく)
維新の松野と民主岡田などは何で支持が上がらないのか分かっている。
それは自民とさほど変わらない理念だということを理解しているから。
特に民主は結成時の鳩山小沢体制が支持された為に、壊さざるなかった。その残党じゃあ国民は支持しない。
解っていてもしがみ付くしかない、儚い政治家の夢、、。
大阪維新のハシシタのように、喚ければまだ付いて行ってしまう情弱国民も居るだろうが、大声を上げられない政治家は消えるしかない。残れるのはしっかりした組織を持った政党だけ。
イデオロギーの違いじゃない。
中途半端は消えて行くのさ。