岡田外務大臣会見 2010.2.9

記事公開日:2010.2.9取材地: テキスト動画
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岡田大臣「私から特に申し上げることはありません。何かご質問があれば。あと、20分弱ですけれども」

司会「岩上さん」

フリー-岩上「昨日、小沢幹事長が定例の記者会見の中で、キャンベル国務次官補が訪米を要請し、それに応える形で、訪米するに際してはオバマ大統領との会談をセッティングするように求めたというですね、話が出ました。これをどういうふうに受け止めるかなんですけれども、訪中団を組織して中国で手厚い歓迎を受けたあと、アメリカにもですね、言ってみれば、手厚い歓迎をしてくれと言っているようにも見えまし、アメリカの従属……あ、すいません、短くします。こうした外交も一つの外交だと思うのですが、小沢的外交手腕みたいなものを岡田さんの立場からどのようにご覧になっているのか、ご評価願いたいと思います」

岡田大臣「これはキャンベル国務次官補がそういうふうにお招きをしたいと言われた、それに答えたものだと考えております。したがって、アメリカ政府としての正式な、そういった発言だと思いますので、与党第一党の幹事長に対してそういう、お話があったということは、歓迎したいというふうに思います。その後、大統領に会うか、会わないかとか、そういう話について、私は詳細を聞いておりませんので、今後の問題だろうというふうに思います」

■全編動画

司会「関連してご質問ある方、どうぞ」

岡田大臣「なるべく、今日は質問を短く切ってお願いします。皆さんのためにも」

共同通信-西野「関連質問です。共同通信の西野です。

 外務省としては、便宜供与等も含めて全面的にバックアップするという考えでよろしいでしょうか」

岡田大臣】基本的にはそういうふうに考えています。『全面的に」という表現がいいかどうかはわかりませんが、与党第一党の幹事長が訪米されるということであれば、しっかりバックアップしたいと思います」

日経新聞-山内「併せて訪米の時期がゴールデンウィークの辺りということで、ちょうど普天間の決着時期が近い時期になっていますが、これについての受け止めと、政府と与党との二元外交との指摘がありますが、これについてどう考えますか」

岡田大臣「これはあの、キャンベル国務次官補と小沢幹事長の会談の際に、幹事長の方から『政策について、これは政府の問題である』と明言されていますから、そういうご指摘は当たらないと思います」

司会「他に関連質問。岩上さん」

フリ-岩上「小沢幹事長とキャンベル国務次官補がお会いになったのが、小沢幹事長の起訴決定の前日であったことは偶然であったのかどうかわかりませんけれども、非常に重要な、非常にデリケートな時期にですね、キャンベルさんがわざわざ小沢さんに会いに来ました。アメリカ側はある程度不起訴になるというような見通しを持たないと、このような重要な会談を持てなかったのではないかと思うんですけれども、この辺はいかがでしょうか」

岡田大臣「タイミングの問題については、我々の関知するところではありませんから、アメリカ政府の、あるいはキャンベル氏個人のご判断ということだと思います」

司会「他に関連質問。滝本さん」

琉球新報-滝本「先程のどなたかのご質問にあった「ゴールデンウィークの時期は普天間(問題)の決着の時期と近い」ということの関係は、どのようにお考えかということについてお答えをいただきたいのですが」

岡田大臣「先程お答えしたつもりですが、「政策については政府だ」という前提の下での訪米ですから、ご指摘は当たらないというふうに思います」

朝日新聞-五十嵐「朝日新聞の五十嵐です。週末に行った世論調査についてお伺いします。朝日新聞の世論調査ではですね、初めて内閣支持率が不支持率を下回って、不支持率の方が上になりました。これについての受け止めと、小沢幹事長について、幹事長を辞任すべきだという声が7割になりました。それに対して小沢さん本人は続投すると、昨日の面会でも総理はそれを了承したということですけれども、こういった国民世論との乖離について、どのようにお考えになられますか」

岡田大臣「まずあの、逆転したというのは朝日新聞では初めてかもしれませんが、他のマスコミでは少し前にそういうことがありましたので、特にそれについてコメントすることはありません。それから、幹事長職に関して言えば、それは内閣総理大臣が続投について了承されたということで、人事権者は代表でもある鳩山さんでありますから、その判断ということが下されたときに、閣僚として何かそれに付け加えることはございません」

司会「関連してご質問のある方いらっしゃいませんか。岩上さん」

フリー-岩上「今の世論調査に関連してお聞きしたいと思います。確かにテレビ・新聞等の世論調査では内閣及び小沢幹事長に対して非常に厳しい数字が出ているようですが、他方ですね、インターネット等での様々な調査によると、全く逆転した7割ぐらいの支持という、以前よりもむしろ支持率が上がるというですね、逆転の現象が起きています。このメディア内での違いと言いますか、この現象についてはどのように分析されておりますでしょうか」

岡田大臣「一般論としてお答えすることはできますけれども、私も評論家ではありませんので、そういうことについて個人の見解を述べるべきではないというふうに思います。いずれにしても、この一連の件に関して前から申し上げておりますように、私は外務大臣としての職責を全うすることを、全力を尽くそうと思っておりますので、そういったことについて特にコメントすることは控えたいと。自制しているところです」

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