原口一博総務相記者会見2 「クロスメディアの禁止を法文化したい。その中身は今、検討中です」 2010.1.22

記事公開日:2010.1.22取材地: テキスト動画
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 前回のエントリーの続き。 2010年1月22日、原口一博総務大臣オープン記者会見の模様。外国人の地方参政権の問題に関して、地方との協議、また国民新党の亀井担当相が反対の意向を示している件についての質問に答えた。また、クロスメディア問題に関する質問に対しては、禁止または規制条項を法文に入れるかどうかも含めた検討が必要であると述べた。

■全編動画

NHK-**「外国人の地方参政権について、すいません、NHKの**です。外国人の地方参政権の問題ですけれども、昨日の全国知事会議や都道府県の議長会などで、地方の声を聞いて欲しいという声があがっていますが、そういう声に大臣はどうお答えになりますでしょうか。

 あと一点。鳩山総理が政府案として提出することを検討したいというふうにおっしゃっているんですけれども、大臣は、議員立法が望ましいという考えを示されていると思うんですけど、この考えはお変わりはないんでしょうか」

原口大臣「そうですね、総理の意向というのは、私も内閣の一員としてしっかりと踏まえた行動をしていきたいと思います。その上で、国・地方の協議の場も、もう動き出していますので、昨日の全国議長会の決議、それから今おっしゃった都道府県、まさに特別永住外国人の地方参政権、投票権の問題は地方そのものの問題ですから、地方の皆さんのご意見をよく聞いていきたいと思っています。

 ちなみに、渡辺副大臣も当時の最高裁判決の背景について調査をしておりますので、今日、朝一番で報告を受けたところであります。他にどうぞ」

(社名・氏名名乗らず)「すいません、関連して。

 今日の予算委員会で、亀井担当相が、国民新党は反対、私も反対だと、あらためてご意見されました。政府が提出する方針に変わりはないのですか」

原口大臣「今、官房のところで調整をしているというふうに聞いています。ちなみに、今日質問された小池さん、自由党の時に外国人参政権の法案を出されています。それから、民主党もかつて。それから自民党公明党の10年前の政権合意の中にもそれが入っていたというふうに理解をしていますんで、私の今言える立場は、民主主義の基盤というところはよく国会でご議論をいただきたいと、そういうテーマいうふうに思います」

(社名・氏名名乗らず)「クロスオーナーシップについて確認したいんですが。14日の日には大臣クロスメディアの禁止を法文化したいとおっしゃったのですが、19日の会見では十分に機能をしているか否かを検証し、見直す必要がないか検討し結論を得ていきたいとおっしゃったのですが、法文化したいというご意向ですか、それともとりあえず検討をするというお考えですか」

原口大臣「はい。二段階考えています。クロスオーナーシップというものが、どのような状況を生んでいるのか、これをまず検証する。これ、ICTタスクフォースでも提案をしたところでございます。そして、それもちょっと言葉が足りなかったと思います。

 禁止条項を法文の中に入れるかどうかを検討していきたい。あるいは規制条項。禁止といったら絶対できないわけです。例えば、原口新聞は原口放送を持てない。それはなかなか今の日本の状況では、厳しい。イギリスでしたか、どっかは5%出せる、というルールを持っている。そういうものを横串に見ながら検討を進めていきたいと思っています」

(社名・氏名名乗らず)「すいません、もうひとつその関連で、そうすると法制化といった時にですね、マス排のクロスオーナーシップの規制条項のうち、独占的頒布の恐れがない時はこの限りではないという、独占的頒布の基準の明確化、厳格化をするという意味なのか、出資比率を引き下げるという意味なのか、どちらなんでしょうか」

原口大臣「それは、まさに検討の中身だと思います。今おっしゃった。クロスオーナーシップというのは、主に資本の部分、出資の部分と、それから、今おっしゃる独占的頒布、そのどちらにかけるのかというのは、これからの議論です。あるいは、今の状況が厳しくて、かけるべきではないという議論も一方ではあるということは、フェアに言っておきたいと思います」

(社名・氏名名乗らず)「すいません、もうひとつあります」

原口大臣「すいません、**さん。他の人もできるだけ……」

(社名・氏名名乗らず)「わかりました、これで最後にしますので。先程大臣の発言の中に、マスコミに介入する気もないと、一人一人を守ることで、感謝されこそすれ、非難されることはないと」

 またしても、記者会見をやっているそばから「あげ足取り」である。思わずため息が出る。きわめて貴重な、限られた時間の中、他の記者たちも質問したいのに、社名・氏名も名乗らず(名乗らないのは、ほとんど記者クラブの記者である)一人で連続して質問したあげく、国民にとってみたらどうでもいい、「あげ足取り」のために時間をとる。実に不愉快でならない。

原口大臣「それ、取り消します。ちょっと言い過ぎました」

(社名・氏名名乗らず)「取り消しでよろしいんですか。なぜ取り消されますか」

 こうした、バッシング材料が見つかったときに、ここぞとたたみかける。重ねて、ため息をつきたくなる。

原口大臣「感謝されこそすれ、なんていうのは私の傲慢であって、責務ですから。取り消します」

(社名・氏名名乗らず)「私たち報道機関は政治家に守っていただく存在ではなくて、庇護の元にはなく、それでも間違っている認識だいうふうに私は考えますが、如何でしょうか」

 本当に、いい加減にしてくれないか、他でやってもらいたい、という言葉がのどから口をついて出そうになる。大臣に対する質問ではなく、どこかの党の査問のようである。こういうくだらないあげ足取りや言いがかりを、ずっと昔から、何党が与党であろうとなかろうと、続けてきたのが、一部の記者クラブのマスコミなのである。政治家に庇護されていないなどと傲然と胸を張るが、国民の税金を使って様々な特権を享受している身分について、微塵も自覚していない。

原口大臣「意味が分からないんですけど。守ろうなんて思ってません。報道機関を守ろうっていうことではなくて、言論の自由を守り、そして、国民の知る権利を守ろう。そう思っているだけです。さきほど冗談めかして言ったことについては、お詫びをし、取り消します」

 原口さん、答えなくてもいいのに、と思う。こんな言いがかりやあげ足取りは、生産的な批判とはほど遠いものだ。 (続く)

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