2012/04/17 【東京】第4回司法勉強会  

記事公開日:2012.4.17
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 2012年4月17日(火)13時、東京都千代田区の参議院議員会館で、「第4回司法勉強会」が行われた。この勉強会は、民主党や新党大地などの超党派国会議員からなる政治団体「新しい政策研究会」(会長・民主党小沢一郎議員)が開いたもの。今回は、検察審査会を管轄下におく最高裁判所や、検察審査会メンバーの人選に用いられている「くじ引きソフト」を運用するシステム保守会社の担当者を招き、人選方法の説明とソフトの実演が行われた。このソフトをめぐっては、国民から選ぶ審査審査員の人選に恣意的な運用がなされているのではないかといった疑念の声や、6000万円という価格が高すぎるという声などが上がっていることから、担当者から説明を受ける機会を設けた。

最高裁判所の担当者は、まず、検察審査会の仕組みやメンバーの選定方法について基礎的な説明を行った。これによると、衆議院議員選挙人名簿に登録のある全国の有権者から、市町村の選挙管理委員会が検察審査員候補400名を「くじ」で選び、検察審査会事務局による審査を経た上で、再び「くじ」で検察審査員と補充員(5名ないし6名)を選ぶと説明した。その後、ウインドウズOS上で動く「くじ引きソフト」の画面をプロジェクター画面で映し、ダミーデータ(CSV形式)を用いて選挙人名簿をソフトに取り込み、抽選作業を実演した。「くじ」によって各選挙管理委員会が抽出した候補者名簿の取り扱い方法については、「CD-Rに焼きつけ、それを検察審査会事務局に送付してもらっている」と説明した。

 説明を聞いた出席者からは、このソフトに関する様々な疑問の声があがった。民主党の森裕子議員が「ソフトへの情報の入力に関して、不可逆的でなく後から修正可能もしくは削除可能なシステムになっているのではないか」と質問したのに対し、担当者は、歯切れの悪い口調で「今日の時点では分からない」と回答した。これに対し森議員は「システム担当者は分かっているのではないか。答えられないのはおかしい」と述べ、担当者が出席者から追及される一幕があった。最終的に担当者は「システム上、削除は可能」と回答したことから、森議員は「公平公正でなければならないシステムにおいて、物理的に削除できるのは、その削除記録が残らなければ公平性が担保できないのではないか」と問題点を指摘した。

また、このソフトの価格が6000万円と高額なことに関連し、検察審査会事務局や市町村の選挙管理委員会などに分散して抽選を行う仕組みとなっていることについて、出席者からは「誰も納得しない仕組みだ」と批判した。さらに、「最高裁に集める選挙人名簿に、なぜ生年月日などの情報が必要なのか。番号だけでいいのではないか」といった意見など、このソフトによって可能となる恣意的運用に対する疑惑を指摘する意見が続々と上がった。【IWJテキストスタッフ・久保元】

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