2013年5月30日(木)18時30分から、東京電力臨時会見、「長期ロードマップの進捗状況ならびに汚染水処理対策委員会(第3回)について」が行われた。
汚染水増加の原因の一つである地下水の流入を抑制するため、陸側の遮水壁を検討しており、鹿島提案の凍土しによる陸側遮水壁が最も有効、平成27年度から運用開始できるよう実証性の検証実験、建設を進めることが発表された。
2013年5月30日(木)18時30分から、東京電力臨時会見、「長期ロードマップの進捗状況ならびに汚染水処理対策委員会(第3回)について」が行われた。
汚染水増加の原因の一つである地下水の流入を抑制するため、陸側の遮水壁を検討しており、鹿島提案の凍土しによる陸側遮水壁が最も有効、平成27年度から運用開始できるよう実証性の検証実験、建設を進めることが発表された。
■全編動画
※会見内の説明は、会場で配布された紙資料に振られている通しページ番号なので、PDF資料とは異なります。
1F1号機の格納容器内温度挙動について、改めてグラフにまとめた。S/Cに窒素封入した際に温度変動があったが、過去にも窒素封入時に同様の変化がみられた。
CST原子炉注水系の運用開始について、注水ラインは完成している。CSTタンク3号は準備済だが、1,2号はまだ利用できない。現状で3号からタイラインをつかって、1,2号へ水を送れるので、その方式で7月ごろから運用開始したい。
1、3号機RPV代替温度計挿入先候補系統の絞り込み結果について、2号機は代替温度計を設置済。1,3号の温度計はまだ大丈夫だが、既存温度計が故障した場合に備え、代替温度計を設置する候補先を検討している。現場の線量が高いため、候補の検討は机上で行うっている。
2号機S/Cへの窒素封入試験の結果について、S/C内に滞留している水素等をD/W(ドライウェル)へ追い出すための行ったものだが、D/W水素濃度はさほど上昇しなかったため、S/C内水素濃度はそれほど高くなかったと思われる。
地下貯水槽からの漏洩事故に係る当面の対応について、No.2貯水槽周辺の斜めボーリングを、5/24に改めてサンプリングした結果を公表。核種が検出された位置は局在しており、かつ極めて軽微な値だった。今後の対応として、汚染した土壌の回収を行い、またNo1貯水槽についても準備が整い次第同様に斜めボーリングを開始する。
1F正門付近の線量低減について、除染前 13.6uSv/hだったが、除染後 3.8uSv/hまで低減できた。
港湾内水中放射線濃度低減について、建屋内、トレンチ内の滞留水が出ていている可能性がある。検討の結果降雨量と濃度の相関が見られる。
労働環境に関わるアンケート結果(第3回)を公表した。これまでの取組について、労働条件等の相談窓口解説について、良かったが6割あった。前回は知らなかったが多かった。食事関係については評価が低い。普通の事業所に比べ条件が厳しいためと考えている。自由意見で通勤、移動に関して意見が多く、休憩・食事環境の設備に関して不満が多い。また、APDの不正使用に対して、意見があった
入退域管理施設(出入管理所)を正門付近に設置し運用する予定。6/30午前0時から運用開始予定。現在JVで行なっているスクリーニング、除染、防護装備の着用、脱衣、線量計の配布・回収などを行う
水中遊泳ロボットWGの進捗状況について、トーラス室、S/Cなど水中調査のために開発を行なっている。発電所の状況は、線量が高いため人が遠隔操作する必要があり、狭く、閉塞されており無線は不可能な場合がある、水が濁っているかもしれないなど過酷な状況である。今年度、来年度のWGである。
技術的に、狭隘、閉空間、濁水中で動作させるため、自己位置の検知が重要となる。更に、水中で動力ケーブルを引きながら動くなど、ケーブルの処理技術が必要。先ずは水上で要素技術の確保を目指す。
IAEA調査団(レビューミッション)の報告、レビュー結果を添付した。
汚染水処理対策委員会について、今回は地下水の流入抑制のための対策(案)を公表した。
東電の現行の地下水流入抑制策は、想定通りに機能すれば十分で現行計画を進める考えだが、これに加え、もしダメだった場合に備えて二の矢を検討している。その方式として、凍土式の遮水壁をプラントの周りに設置することを検討。概念設計を進め、技術的課題を解決しながら進めるため、実務的なタスクフォースを本委員会の下に設置、政府も一体になってすすめる方針。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示