「毒の入っている食べ物は食べたくない!」 世界52カ国、436都市でモンサント反対のデモ ~モンサント反対!世界同時多発デモ in オランダ・アムステルダム 2013.5.25

記事公開日:2013.5.25取材地: | | テキスト動画
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( IWJ鈴木樹里)

 遺伝子組み換え作物で絶大なシェアを誇る多国籍企業モンサントに対し、今、世界中で反対の声があがっている。2013年5月25日、オランダ、アムステルダムのダム広場にて、「モンサント反対デモ」が行われた。オランダのRTV NHニュースによると、デモには約1200人が参加。この日、「モンサント反対デモ」は世界52カ国、436都市で行われた。

■全編動画
※現地時間5月25日14時(日本時間21時)からのデモの模様を、日本時間26日16時過ぎより録画配信しました。

 デモが始まる前には瞑想の時間が設けられ、参加者は広場で円形に座り、瞑想を行った。緑の党のロナルド氏や、緑のリンクのタミラ氏からの話があり、モンサントに反対する歌やダンスが行われた。家族連れの姿も多く見られ、会場にはオーガニックのポップコーンや綿飴売り場があり、子供たちのために種を植えるためのポットを作るコーナーや、「毒の入っている食べ物は食べたくない!」などのプラカードを作る場所も設けられていた。

 オランダの大学で歴史を学んでいるという主催者の一人の女性は、モンサントについて知ったのは半年程前のことだという。それからいろいろ調べたところ、自分たちの食べ物が全く安全でないことに驚きショックを感じたという。そして今回、facebookを通じて世界でモンサント反対デモが起こることを知り、自身もfacebookでこのデモを広げた。モンサント反対のアクションを起こすことは今回が初めてだと語る彼女は、「モンサントや食べ物の安全についてもっとみんなに気づいてほしい、こうやってアクションを起こすことで、少しでも多くの人にモンサントが何をやろうとしているかを知ってもらいたいし、注意を喚起していきたい」と訴えた。

 3月26日に、アメリカでオバマ大統領が包括予算割当法、別名モンサント保護法に署名したことにより成立した。そのことに対する反対の声も上げられ、自然栽培による作物を食べる権利が脅かされ、安全ではない食物を食べさせられること、それに反対する人たちが集まった。途中参加者たちは、ダム広場から徒歩15分程度のスパウ広場まで、デモ行進を行った。オランダでは同日、ワーへニンゲンでもモンサント反対デモが行われた。

参考:March Against Monsanto

【記者メモ(IWJヨーロッパ・鈴木樹里)】
 私が日本のインターネットメディアということを伝えると、主催の女性から「福島原発事故はどうなっている? 私も事故について記事を読んだことがある。事故を起こした会社が今も事故の処理をやっているなんて信じられない。一体日本はどうなってるの?大丈夫なの?」と質問された。参加者へのインタビューで日本人だということを伝えると、ほぼ全員に「福島の事故と津波は大丈夫なのか?」と聞かれた。まだ海外の人からは、福島第一原発事故が終わったとは思われていない、と感じる。

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