2013/05/17(金)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。
多核種除去装置(ALPS)A系のホット試験の結果、対象62核種中61核種について、告示濃度限度以下まで浄化でき、設備トラブルも対策することで継続運転に問題はないと評価した。今後更なる性能向上を図るとともに、B,C系のホット試験も開始する予定。
2013/05/17(金)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。
多核種除去装置(ALPS)A系のホット試験の結果、対象62核種中61核種について、告示濃度限度以下まで浄化でき、設備トラブルも対策することで継続運転に問題はないと評価した。今後更なる性能向上を図るとともに、B,C系のホット試験も開始する予定。
■全編動画
【冒頭説明の概要】
6号機はリスク低減のため、炉心の燃料を使用済燃料プールへ移すことを計画している。時期は未定だが、燃料の保管先となる使用済燃料プールのラックの点検を5/20から行う予定。
2号機SCへのN2ガス封入は本日で終了、DW内H2濃度に変化はなかった。今後結果の評価、調査の方法を検討する予定。
5・6号機RO処理水タンク(D7タンク)上部から水があふれていることを発見、バルブと閉じ漏洩は停止している。漏洩量は約3m×約20mで27.5トンと推定。構内の散水に使用している水で、前日のサンプリング計測ではセシウムと全ベータ共にNDである。原因は、タンクの切り替え操作を失念したことによる、操作ミスだと判明した。
ALPS-A系のホット試験では、Cd-113m以外の61核種について、告示濃度限度以下に除去できた。特にSr-90は1/100000000(1億分の1)まで低減できた。しかしながら、Ru-106, Co-60, Sb-125, I-129 なんどは検出されており、目標となる全核種NDまで、更に除去性能の向上策を検討することを公言した。また、試験中のトラブル(タッチパネルの誤操作)なども改修、対策を施すことにより、運転の継続に問題がないと評価、HICの取り扱いも運用上の安全性は確保されていると判断した。
以上より、A系のホット試験を継続するとともに、B,C系もホット試験を開始する予定である。
【主な質疑応答】
--ALPSホット試験の結果、告示濃度以下だが検出されているのは、性能がでていないということか
「リスクとしては十分に低減できているが、目標は全てNDなので、更なる性能向上を図りたい。ラボ試験では全てNDなので、処理方法の要請など改善をはかりたい」
--Kr85の使用が判明したガスタービン発電機車について
「福島第二、柏崎刈羽に各2台、計4台あり、すべての点火装置にKr85が封入されている。そのうち3台が法令に該当する」
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示