2013年4月26日(金)、東京電力本社で、定例記者会見(17:30、2:08’)が行われた。
廃炉対策推進会議第二回、汚染水処理対策委員会第一回が開催され、会議資料をもとに概要を説明した。過去の偽装請負発覚を発端とする、作業者の労働環境改善のための、請負い関係の実態調査アンケートの結果がまとまり、公表されたが、問題は無いと結論付けた。
2013年4月26日(金)、東京電力本社で、定例記者会見(17:30、2:08’)が行われた。
廃炉対策推進会議第二回、汚染水処理対策委員会第一回が開催され、会議資料をもとに概要を説明した。過去の偽装請負発覚を発端とする、作業者の労働環境改善のための、請負い関係の実態調査アンケートの結果がまとまり、公表されたが、問題は無いと結論付けた。
■全編動画
プラントの作業関係のトピックスは以下
・地下貯水槽からの汚染水の移送について、H2タンクへの移送は一旦停止し、濾過水タンクへ先に移送する。これは、両タンクの設置位置の高さの関係から、先に濾過水タンクへ移送しておかないと、ポンプで吸い取りできなくおそれがあるからである。
・先日m遮水壁鋼管矢板の打設作業時にケガ人が発生し、工事を中断していたが、本日から再開している。
・2号機原子炉格納容器内調査のためのガイドパイプが引っかかった件について、引き抜き作業を行い、終了した。
・魚介類のサンプリング調査結果、港湾内では最高216000Bq/kgであり、依然高い状態が続いている。魚連から、魚類の移動を防ぐために、港湾出入り口に張った網を二重にする要望が出ており、五月連休開けから作業を行う予定。
本日の午前中に廃炉対策推進会議事務局会議の第2回が開催され、その時の資料が配布された。今までの定例会見で説明されなかったトピックスは以下。
・2号機TIP案内管内障害物に対する対策と今後の進め方について
・地下水バイパスの進捗状況および稼働に向けた準備について
・原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果(平成25年3月ブローアウトパネルの閉止を反映)
・港湾内海水中放射性物質濃度低減に関する専門家による検討会について
・福島第一原子力発電書作業安全確保活動の実績(H24)と計画(H25)
・適正な労働条件確保のための元請企業の取り組みについて(調査結果)
・使用済燃料の保管状況(キャスクの保管状況)
・2号機原子炉建屋オペレーティングフロアのガンマカメラによる調査結果について(解析結果報告)
・福島第一原子力発電所の信頼性向上に向けた取組(信頼度向上緊急対策本部活動状況、体制)
汚染水処理対策委員会第一回が本日の午前に経産省で開催された。地下水流入防止策として協力企業から陸側遮水壁などが提案された。同様の提案は過去に一度成されており、その時は却下した。今回は新しい視点で別の提案であるため、どうするかは検討する考えを示した。
地下水バイパスは三系統あり、現在一系統のみで水質調査等を行なっている。三系統稼働した場合、一日あたりの揚水能力は約1000トンであり、これは最終的には海へ放出する予定である。現在12本ある揚水井の水質調査の結果、トリチウムは最高450ベクレル/リットル検出されているが、告示濃度60000ベクレル/リットルに比べ二桁も小さく、問題は無い考えを示した。
過去の偽装請負発覚を発端とした、作業者への実態調査アンケートについて、雇用関係を雇用保険等の関係書類で確認しているが、これは、形式上は揃っており、実態を正しく反映しない場合があるという指摘に対し、今回は、先ず元請け企業各社の意識を確認したということだ、と回答した。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
その他の福島第一・第二原子力発電所の状況は東電ホームページのこちらを参照してください。