第3回「子供の脱被曝、早急の子供達の避難を働きかけるイベント」 2013.3.21

記事公開日:2013.3.21取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山/奥松)

 2013年3月21日(木)19時より、東京都豊島区の、らいぶはうす鈴ん小屋にて「第3回『子供の脱被曝、早急の子供達の避難を働きかけるイベント』」が行われた。福島の子供を被曝から守るための活動を続けているミュージシャンたちがライブを行い、トークでは福島の現状が語られた。

 機能していない原発事故子ども・被災者支援法について、国会議員の川田龍平氏は「多くの人が声を上げていくことが、この支援法を、国に早く実行させるための力になる」と述べた。

■ハイライト

  • ライブ出演 ホッピー神山氏(ピアノ)、沢田穣治氏(ベース)、河野道生氏(ドラムス)、山根麻衣氏(ヴォーカル)、SARU氏(ヴォーカル)
  • トーク出演 川田龍平氏(参議院議員)、花井十伍氏(NPO法人ネットワーク医療と人権理事)、千葉麗子氏、鈴木博喜氏(民の声新聞)、織田陽介氏(NAZEN事務局代表)、長谷川ひでのり氏(都政を革新する会代表)

 川田氏は「国会議員になった時から、薬害エイズ問題と同様に、原発に利権構造があることを知り、脱原発を一貫して訴えてきた」という。そうした経緯から、「福島の原発事故で、子供たちが苦しむような目にあってはいけないと思い、法律を作らなければと、取り組んできた」と述べ、「被害者が、裁判をやらなくても救済され、医療を受けられ、医療費の減免を受けられ、健康診断も受けられ、避難の権利も持つ、原発事故子ども・被害者支援法が、超党派で作られた」と話した。

 この法律の現状について、川田氏は「実際には、政府が早く基本方針、方向性を決めなければならないが、実行されていないし、予算もついていない。これを動かすには、この法律をもっと多くの人に知ってもらって、みんなが声を上げていくしかない。

 薬害エイズ問題の時もそうだったが、世論が政治家を動かす。新聞やテレビが大々的に取り上げるようになると、地元の人から国会議員への声も大きくなる。国会議員は、票のこととお金のことしか考えないていない。だから、大きな声を上げる人たちが増えてくることで、政治が動く」と述べた。

 また、川田氏は、この法律が議員立法であることから、官僚の動きも鈍いと指摘し、「官僚は、自分がその部署にいる2〜3年の間に、何事もなければ出世できる。自分が何か失敗すると出世できなくなる。しっかりやらせるには、国会議員が動くしかない。しかし、本当に子供のことを考えている人は一部だけで、官僚支配に対して、政治が力を持てていない」と話した。

 続けて「官僚を使いこなせる政治家がいないと、官僚支配の中ではリーダーシップを取れないという、典型的なことが今回も起きている。安倍晋三氏は、子供たちを救うために、まだ動いていない」と語った。

 鈴木氏は、福島の子供がおかれた状況として、伊達市の小国小学校の実態を報告した。

(…会員ページにつづく)

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