「魂の脱植民地化」を考えるコンポジウム「原発事故で何が吹き飛んだか? ~日本社会の隠蔽構造とその露呈~」 2012.3.28

記事公開日:2012.3.28取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJ・大野)

 2012年3月28日(水)、東京大学・本郷キャンパスで行われた、「魂の脱植民地化」を考えるシンポジウム「原発事故で何が吹き飛んだか? ~日本社会の隠蔽構造とその露呈~」の模様。

■ハイライト

  • 司会 深尾葉子准教授(大阪大学・経済学)
    パネリスト・出演
     真鍋勇一郎助教(大阪大学・工学)
     島薗進教授(東京大学・人文社会系)
     早川由紀夫教授(群馬大学・教育学部)
     千葉泉教授(大阪大学・人間科学)
     赤城修司氏(福島市・高校美術教員)
     高橋健太郎氏(音楽評論家・音楽家)
     岩上安身

 「言葉をかわし考える力」と「音楽や芸術を感じる心」との融合がコンセプト。タイムスケジュールを一切決めず、流れにまかせてつくっていくという独特な手法で進められた。「“これからを見据える”時間と場所にしたい」と、司会の深尾葉子大阪大学教授。同大学大学院の人間科学研究科教授である千葉泉氏の歌う南米音楽がオープニングを飾り、その後も場面展開ごとにその歌声が会に彩りを添えた。

 真鍋勇一郎大阪大学助教が、原子炉の基本的なしくみや、福島第一原発事故の経過と現在の原子炉の状態についてわかりやすく解説。それに対し、早川由起夫群馬大学教授が「格納容器が爆発したのか」「原発1・2・3号機の『毒』が去年の3月からたくさんまき散らされたが、それは全量の何パーセントなのか」などと疑問をぶつけた。答えに詰まる真鍋氏。早川氏は「パーセンテージによって、封じ込めの必要の有無や程度が変わってくる。にもかかわらず原子炉の専門家は何も言わない。専門家はどこまで分かっていてどこから分からないのかをはっきり区別すべき」と批判した。「“分からないこと”を排除した“分かりやすさ”」もあるということが垣間見えた一場面であった。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

「「魂の脱植民地化」を考えるコンポジウム「原発事故で何が吹き飛んだか? ~日本社会の隠蔽構造とその露呈~」」への1件のフィードバック

  1. 善鸞 より:

    私ははじめこれを生中継で見たときは音楽が長いのと、原発についての説明がまた長いのと、休憩が長いので飛ばしぎみに流してしまいました。再度みようと思ったのはネット上で議論があり、福島の学校の先生に対する意見を述べた人がいて、その人に会場から拍手がでたのですが、その人にパネリスト陣が反駁し、会場の一部とパネリストの間に断層が生まれたとのことでした。そこに注目しようと思ってみたらカットされてました。印象としては会場が講師の思惑についていけなかったのだろうと思ってます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です