2012年2月16日(木)、東京電力本社で、記者会見(18:00~、1:54′)が行われた。
2号機温度上昇が計器故障で無く、溶け落ちた燃料が集中していた場合の試算を発表。逆に温度上昇から実際の燃料状態を逆算できないかという質問があがた。今月20日のマスコミ現地取材に関して、取材内容を東電寺澤氏が解説した。
(IWJ・原)
2012年2月16日(木)、東京電力本社で、記者会見(18:00~、1:54′)が行われた。
2号機温度上昇が計器故障で無く、溶け落ちた燃料が集中していた場合の試算を発表。逆に温度上昇から実際の燃料状態を逆算できないかという質問があがた。今月20日のマスコミ現地取材に関して、取材内容を東電寺澤氏が解説した。
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午後の会見では、まもなく現地取材に入る岩上が、4号機の状況を再度確認。
対する松本氏は、4号機に関しては、使用済燃料プールに1500本の燃料棒があり、25~30℃の水温を保てており、燃料冷却は出来ている。原子炉建屋の補強状況は、5階、4階、そして3階の一部が壊れているが、基準値地震動の制限値までは余裕がある上、耐震補強工事も出来ており、600ガル、すなわち3.11と同程度まで耐えうる状態にあると回答した。
さらに岩上は、2月2日から温度上昇がみられる点と、武田邦彦氏が警鐘を鳴らすセシウムの定時降下物の上昇との関連を質問。
松本氏は、福島第一原発からの放射性物質の追加放出量は12月で毎時0.6億Bq、1月で毎時0.7億Bqであるとし、敷地境界の線量が0.1mSv/y程度であることや、広く拡散し、風向きも一定ではなく、煙突等と違い、建物自体から漏れ出ていることから、新規放出による濃淡の影響を否定した。
また、午後の会見終了後には、東電の寺澤広報部長、木野龍逸氏、岩上安身の3氏が並び、異色の顔ぶれによるまとめが行われた。