2013年2月19日(火)、東京都千代田区の参議院議員会館で、「アスリートの尊厳を守るためのシンポジウム」が行われた。パネルディスカッションでは、弁護士や元アスリートの議員などが出席し、昨今の「指導者から選手への暴力」について意見を述べ、スポーツ界の暴力根絶のため、今後の課題が話し合われた。日本スポーツ法学会理事・弁護士の望月浩一郎氏は、世論調査やアンケートを引用して、人々の認識や暴力の要因などを分析。参院議員で、超党派スポーツ議員連盟 幹事長の鈴木寛氏は、「スポーツはフェアネス・ジャスティスを我々が身近に体感できるもの」と述べ、スポーツのあるべき姿という切り口から、この問題を考えた。
- 大会の挨拶 菅原哲朗弁護士(日本スポーツ法学会スポーツ基本法立法専門委員会委員長)
- 発表「スポーツ基本法の概要とこれからの課題」 伊東卓弁護士
- パネルディスカッション
- 馳浩衆議院議員(超党派スポーツ議員連盟 事務局長)
- 鈴木寛参議院議員(超党派スポーツ議員連盟 幹事長)
- 河野一郎氏(独立行政法人日本スポーツ振興センター理事長)
- 為末大氏(一般社団法人アスリートソサエティ代表理事)
- 望月浩一郎弁護士(日本スポーツ法学会理事)
- 杉浦久弘氏(文部科学省スポーツ・青少年局競技スポーツ課長)
- セルジオ越後氏(サッカー解説者)
- 会場からの質問
- 指定発言 関塚隆氏(U23サッカー日本代表前監督)
- 閉会の辞 望月浩一郎弁護士
始めに、笠井修氏は、挨拶の中で、「このシンポジウムは昨今、非常に問題となっている暴力、人権侵害の問題を、どう克服していくかを主眼とするものである」と述べ、スポーツの歴史の裏側に、暴力や人権侵害の問題が共に存在していたとし、問題解決に向けて、待った無しの状況にある、と指摘した。