イスラエルの平和運動は今―アダム・ケラー講演会 2013.1.15

記事公開日:2013.1.15取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山/奥松)

特集 中東

 2013年1月15日(火)18時30分より、東京都千代田区の明治大学リバティタワー16階 1166号教室で、「イスラエルの平和運動は今―アダム・ケラー講演会」が行われた。平和活動家で、イスラエルの平和団体グーシュ・シャロームの創設メンバーであるアダム・ケラー氏が、イスラエル、パレスチナの歴史と現状を説明し、問題解決に向けた自らの活動について語った。

■ハイライト

  • 日時 2013年1月15日(火)18時30分
  • 場所 明治大学リバティタワー(東京都千代田区)
  • 主催 「イスラエルの平和運動は今─アダム・ケラー講演会」実行委員会+社会思想史研究会

 ケラー氏は、イスラエルでの平和活動について、「状況が良い時に楽観的にならないこと、を学ばないといけないし、状況が悪い時に絶望しないこと、も学ばないといけない。残念ながら、今は悪い状況」と説明した。イスラエルにおける民族の対立に関して、「イスラエル・パレスチナと呼ばれる地域にユダヤ系のイスラエル人とパレスチナ人がいて、双方が強い民族としてのアイデンティティーを保有している。 オスマン時代には民兵同士の闘いがあり、イギリスの統治下でも闘い、イスラエル軍とアラブ諸国の軍隊が戦ったこともあるし、現在もイスラエル軍と、テロリストと呼ぶかゲリラと呼ぶか自由の戦士と呼ぶか、呼び方は違うが100年以上にわたって戦い続けている」と述べた。

 この対立の解決について、「長い対立を解決するのは大変なことだが、平和活動をしている人々は、それが可能だと考えている。われわれはその解決方法を持っていると信じている。イスラエルのユダヤ人、アラブのパレスチナ人、双方が土地に強い愛着を持っていて、どちらもこの土地から追い出されたいとは思っていない。双方の民族としての権利が、認められるべきだと考えている。実質的な考え方は、特に過激なものではない。2つの国が隣合って共存し、国境線は1967年の境界で、パレスチナ人はヨルダン川西岸とガザ地区に住む。イスラエルもパレスチナも、エルサレムを共有の首都とする、という考え方だ」と説明した。

(…会員ページにつづく)

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