植生の特徴を生かし、災害発生時の避難広場やヒートアイランド現象の軽減にもつながる「神宮外苑」の樹木は「可能な限り残さなければならない!」~4.29神宮外苑再開発連続学習会 第2回 ―内容:「先生に聞いてみよう、神宮外苑の樹木と都市計画基本のキ」 2022.4.29

記事公開日:2022.5.12取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2022年4月29日、午後7時より、東京都渋谷区の東京体育館にて、「神宮外苑を守る有志ネット事務局」の主催により、「神宮外苑再開発連続学習会 第2回―内容:『先生に聞いてみよう、神宮外苑の樹木と都市計画・基本のキ』」が開催された。

 ちなみに第1回の学習会は、2022年2月27日、今回と同じく、東京体育館にて、「イチから知りたい神宮外苑再開発〜連続学習会 その1」(※)として開催されている。

※イチから知りたい神宮外苑再開発〜連続学習会 その1

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 学習会は「神宮外苑を守る有志ネット」の西川直子氏を司会に進められた。

 環境植栽学の藤井英二郎氏と都市計画学の大方潤一郎氏を講師に迎えた2つの講義が行われ、東京都議会議員(共産党)で、都市計画審議会委員の原田あきら氏からの審議会の現状報告、それを受けての登壇者と参加者との質疑応答が行われた。

 学習会冒頭、会場では「神宮外苑を守る有志ネット事務局」と大方氏が4月17日に行った神宮外苑のフィールドワークの映像が放映され、その中で、一級建築士の大橋智子氏は自らの思いを次のように訴えた。

 「私たちはすべての計画に反対しているわけではなくて、建物の建て替えが必要であれば、建て替えなければならないのかもしれない。

あとは、今、SDGsの時代で、建物を利用して、改修していくというのは、建築の世界でもよく行われているので、そういうこともあるかもしれない。

 だけど、建て替えすべてに反対し、すべてこのまま凍結しろと言っているわけではなくて、1000本の木を伐らなきゃいけないような計画ではない計画にしてほしいというふうに願っているだけで、なんでもかんでも反対しているわけではないし、集まりでもなくて、それぞれが、同じ考えを持っている人たちが集まって、皆さんに知ってもらおうと、こういう企画をたてているだけなので、そこのところは理解していただきたい」

 また、この再開発地区の地権の大半は明治神宮が持っているが、創建時からこれまで、神宮外苑を守ってきた明治神宮自身が、事業者のうちの一者でありながら、いまだ明確な説明を行っていないことについて、大橋氏は以下のように語った。

 「明治神宮もなにか事情があるのだろうなと思うので、単に『明治神宮ひどい、ひどい』と言うんじゃなくて、どういうことが起きているのか、みんなの声を届けることで、考えが変わってくれればいいなと思っていますし、(中略)世論を広げていくことが大事かなと思っております」。

 ZOOMでの参加となった環境植栽学の藤井英二郎氏は、神宮外苑の植生に関する情報を踏まえつつ、外苑再開発の抱える問題について、以下の旨、解説をした。

 解説内容については、会員ページで御覧いただきたい。

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 学習会のプログラムの詳細については、ぜひ全編動画でご確認頂きたい。

■全編動画

  • 日時 2022年4月29日(金)17:00~19:00
  • 場所 JR千駄ヶ谷駅前/東京体育館第2会議室(東京都渋谷区)
  • 詳細 神宮外苑の緑と空と Facebook告知
  • 主催 神宮外苑を守る有志ネット事務局

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページより御覧になれます。

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