2021年3月23日(火)、午後7時30分より、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京にて、「LINEのグローバルデータガバナンスの現状と今後の⽅針について」と題する説明会が開催された。
この説明会には、LINE株式会社より、出澤剛・代表取締役社長(CEO)、舛田淳・取締役(CSMO)、そして、池邉智洋・上級執行役員兼ファミリーサービス開発統括の3名が出席・登壇し、同社の無料通信アプリ「LINE(ライン)」の個人情報が、韓国のサーバーに暗号化も施されない状態で格納され、そのデータに中国企業などがアクセスできる状態となっていた問題を受け、海外でのデータ管理についての今後の方針などについて説明が行われた。
説明会の冒頭、出澤氏は、「ユーザーの皆さまにご心配とご迷惑をおかけしており、心からお詫びを申し上げます」と述べ、深々と頭を下げた。
出澤氏は、続いて、「信頼回復の第一歩として、いくつかの決定をした」とし、その決定の内容を説明した。
出澤氏は、①中国で個⼈情報にアクセスする業務を実施していたこと、②トーク(ラインのメッセージ機能)上の画像・動画等を国外で保管していたこと、そして、③プライバシーポリシーで国名を明示していなかったこと、の3点が、このたびの情報漏洩発生の要因であるとし、特に、③のプライバシーポリシー上での国名の非明示が今回の大きな課題点であるとした。
そして、まずは、日本のユーザーを安心させるために、「中国からのアクセスを完全に遮断し、問題となった中国での業務をすでに終了」したこと、また、「韓国のデータセンターに保管されているトーク内の画像・動画・ファイルデータの国内移転を2021年6月までに完了させる」予定であることを発表した。
説明会、および、その後の質疑応答の一部始終については、全編動画にてご確認いただきたい。