神奈川県知事・黒岩祐治知事「今は神奈川県に来ないでいただきたい!!」~4.22 黒岩祐治 神奈川県知事 定例会見 2020.4.22

記事公開日:2020.4.24取材地: テキスト動画
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(取材・文  田上壮彌)

 2020年4月18日と19日、新型コロナウイルスが蔓延している最中、神奈川県では週末に、多くの車や人が押し寄せ、神奈川県に住む方々は不安にかられた。その週末から明け、2020年4月22日神奈川県知事・黒岩祐治知事の定例記者会見が行われた。

 冒頭、黒岩知事からは新型コロナウイルス感染症にかかる緊急総合対策総額1200億円規模の対策の実施について以下のように述べた。

「感染拡大防止策と医療提供体制の整備についてです。補正予算額は総額で179億2970万円です。具体的には、重点医療機関の設置運営等として重点医療機関の機能を強化するため新型コロナウイルス感染症患者専用の、仮設病棟の設置運営や、医療機関が新たに実施する設備整備への補助等を行う他、軽度、無症状患者、宿泊療養施設の運営として湘南国際村センターやアパホテル&リゾート横浜ベイタワーを借り上げると共に、検査診察体制の強化として、神奈川モデルにおける検査診察体制を強化するため、集合検査場の設置や、防護服の購入や、病床確保に対する保障などを行います。帰結予算等により速やかに実施する取り組みとしてスマートフォンを活用した迅速検出法の簡易パッケージ化に向けた取り組みなどをします」

 「中小企業小規模事業者等への支援についてですが、補正予算額は総額で266億5133万円です。具体的には休業要請先に対する協力金として県からの要請により、休業又は営業時間を短縮した、中小企業及び個人事業主に対する支援により、負担の軽減を図る他、再起促進支援として来店者、売上が減少している事業者を支援するためネット通販サイトへの登録、デリバリー販売への転向や、マスク等製造のためのライン変更等の業態変更に要する、経費に対する補助など行います」

「生活支援 コミュニティの再生活性化等についてです補正予算額は総額で72億2659万円です具体的には、内定取り消し者等緊急雇用として採用内定の取り消しや職を失った、方が生活費を得ながら新たな就職活動ができるよう、県の非常勤職員として150人程度、緊急雇用する他、学校生活に係る環境整備等として、臨時休業に伴う補充や、授業等を実施するための非常勤講師、学習指導員等の配置や、ギガスクール構想の早期実現に向けた、オンライン学習の実施等のためのネットワーク環境の整備や生徒に必要な端末整備等や、高齢者障害児者等への支援として居宅で過ごす時間が長くなる認知症や体力の低下のリスクが高まる高齢者に対して、健康維持に役立つ情報の広報等を行います。既決予算等により速やかに実施する取り組みとして、住まい確保への支援として解雇により、住居からの退去を余儀なくされた方、等に対する県営住宅の期限付きでの提供や、収入が著しく減少した、県営住宅の入居世帯について一定の基準により家賃減額をおこない、負担軽減を図るほか、納税、水道料金等の支払いを猶予など、行ってまいります」

 「次に令和2年度4月補正予算案等の概要です。新型コロナウイルス感染症にかかる緊急総合対策の予算規模についてですが、表に記載の通り、これまでに措置を行った予算と今回の4月補正予算案を合わせ1183億8752万円となります。4月補正予算案の概要についてですが、会計別予算額は一般会計で537億8100万円、特別会計2600万円となり合計で538億700万円です。また財源内訳ですが、記載の通り国庫支出金が494億6500万円、財政調整基金等からの繰入金が43億4000万円、主収入が100万円となっています。なお国庫支出金のうち新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金については、休業を要請先に対する協力金125億円のほか、職を失った方を県の非常勤職員として、緊急雇用する経費や学校の臨時休業に伴う補充のための、事業に要する経費など34億8400万円を見込み県単独事業分、合計で159億8400万円臨時の医療施設の設置など国庫補助事業の地方負担分として、80億1,000万円合計で239億9500万円の交付を見込んでいます」

 「次に取り組みごとの補正予算額についてですが、先ほど説明させていただきました、それぞれの取り組みについて表に記載の通り、補正予算を計上しています。この補正予算案については4月24日に県議会に提案いたします。以上が新型コロナウイルス感染症にかかる緊急総合対策の概要であります。今回の緊急総合対策は国が示した緊急経済対策に基づき、これらの取り組みをさらに推し進めることで、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するとともに、私たちの経済社会を維持し、この危機を乗り越えていくためのものとなります。県民のみなさんにおかれましても、新型コロナウイルス感染症の収束に向けて引き続き、ご協力をいただきますようお願いいたします」

 また、次に週末、三浦海岸や湘南海岸に観光客が押し寄せ国道が渋滞となる事態が起き、地元の鎌倉市藤沢市逗子市葉山町などの地元、市長、町長、香川県サーフィン連盟から大型連休に向けてより強力に外出の自粛の強化を要請してほしいという要望をされ、知事は「外出は命より重いものですか」というタイトルのメッセージを発信したと話した。

 更に、県が管理する、海岸には、「立ち入りはお控えください」との看板を掲載する他、主要国道や県道にある道路情報板には、「今は神奈川に来ないで」と表示し、強く要請するとともに、「週末に湘南海岸や三浦半島などに、ドライブに出かけ、サーフィンなどのマリンスポーツや、レジャーを楽しむ為の外出は、新型コロナウイルスの感染により命が脅かされることよりも、重要なことなのか、皆様には冷静に判断していただきたいと考えています。普段から大型連休には、どんどん来てと、お願いするとこではありますが、今は逆です。神奈川には湘南の海には来ないでいただきたい。観光地には行かないで、我慢していただくことを、お願いしたいと思います。」と強く訴えた。

■全編動画

  • 日時 2020年4月22日(水)14:00~
  • 場所 神奈川県庁 第二分庁舎 災害対策本部室(神奈川県横浜市)
  • 詳細 神奈川県 (告知)

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