黒岩祐治神奈川県知事は定例の記者会見で、「かながわスマートエネルギー計画」の骨子案を発表した。県では2011年9月に、福島第一原発の事故に伴う電力不足を補い、将来にわたり安全・安心なエネルギーを安定的に確保することを目的とした「かながわスマートエネルギー構想」を提唱し取り組んできたが、さらなる太陽光発電の普及拡大に加え、ガスコージェネレーションシステムや燃料電池など、安定した分散型電源の普及拡大も取り組んでいく必要があるためとした。
黒岩知事は「(以前の構想では)正直に言って誤算があった」とし、「屋根貸し」というアイデアで太陽光発電の普及を目論んでいたが、重量がネックで普及が進まなかったことを挙げ、薄膜の太陽電池の実物を手にしながら「これであれば今までの遅れを取り戻す勢いが出て、一気に普及していくだろう」と太陽光発電の今まで以上の普及に自信を見せた。