昨日7月11日は、コンビニエンスストア大手のセブンイレブンが沖縄県に初出店した。同社は「県内の大手企業とフランチャイズ契約(※)を結んだほか、県出身者を個人オーナーに迎え入れた」という。一方、この日のセブンイレブン本社前(四谷)では、過酷な労働搾取で成り立っている経営手法である、大手コンビニ・フランチャイズチェーンのあり方が問われていた。
- 大手の強み生かして沖縄で攻勢 コンビニ3社競争が激化 沖縄小売業にも波及【セブン-イレブン開業】(琉球新報、2019年7月11日)
(※)コンビニのオーナーは、コンビニ本部の商標の使用権と引き換えに、本部に対し対価を払っています。このような契約をフランチャイズ契約といいます。こうした経営手法によって本部が業績を伸ばす一方で、各店舗のオーナーにとって著しく不利な契約が押しつけられていることが、問題化しています。
れいわ新選組から参議院選挙に立候補(比例区)した、元銀行員で元セブンイレブン・オーナーの三井義文候補が、東京都のJR四谷駅付近のセブンイレブン本社前で午前11時から午後7時まで8時間もの街頭演説を行った。本記事では、午後2時台の三井候補の街宣を、同じくれいわ新選組から立候補している、蓮池透候補の応援演説とあわせて取り上げる。コンビニオーナーが直面している困難な現実については、下記の記事をご視聴願う。
11日の街宣で三井候補は、年金問題にもふれている。三井候補は「若い人たちが希望を持てない日本をつくってしまっています。私も62歳、そろそろ年金をいただく年齢。若い人に支えてもらうんですよね。私、大学に外部講師として招かれて授業やっています。学生たち見てね、申し訳ないと思うんですよ、私は。彼ら18、19、20歳、生まれた時から今まで、いい話聞いたことがない人生送っているんですよね。今から年金もらおうと思う人、ちょっと考えてみてくださいよ」と切り出した。
続けて三井候補は、この参院選にかける思いを次のように聴衆に訴えた。
「僕らは高度成長期やバブルを経験した、今は不景気、今度は年金をもらう順番。払ってくれる人が、今のような状態になってしまっている。その人に平気で年金払ってくれ、って言えるんですか。今50代、60代の人たち、こんな社会にしたのは我々の責任だよ。我々は、これから年金を払ってくれる若い人が希望を持てる社会に変える責任があると思いますよ。それをやろうとしているのが、れいわ新選組なんです。今までの延長線上を無視してやろうとしているのが、れいわ新選組なんです。そうでなかったら、私みたいなコンビニで失敗した人間が、こんなところで大きな声出せないよ。政治はみんなのためにある。沈黙はやめよう。沈黙は、金持ちの餌食になっているから」
応援演説で登壇した蓮池候補は、「私たちは、次の選挙ばっかり考えている政治屋ではなく、次の時代を考える、そのため今すべきことを考える真の政治家を目指しています。安倍(総理)さんは、自民党のPR動画で自ら政治屋だと明かしておられます。あまり自民党のCMを見てほしくないですが、ポリティシャン(政治屋)と書いています。私たちはポリティシャンではなくステイツマン(政治家)を目指しています」と述べ、ステイツマンを目指す集まりのれいわ新選組について、次のように語った。
「私たち変な集まりだって揶揄されていますが、みんな好き勝手言ってます。山本太郎絶対服従なんかじゃない、どっかの政党みたいにイエスマンばっかじゃないんですよ。ただひとつだけ、私たちは今10人です。みなさんを幸せにしたい、そういう線でゆる~くつながっています。それで好き放題言いますが、私たちはもし、もしじゃない、口だけではなく、ガチンコで勝負します。暴力以外、体を張ります」
その上で蓮池候補は、れいわ新選組の公約として「消費税ゼロ、原発やらない、格差をなくす、奨学金もチャラ、時給1500円、一次産業守る」という諸点にふれ、以下のように生活感覚に密着した演説を展開した。
「私は新潟に住んでいるからわかります。地方は非常に疲弊しています。そしてみんな無口になって内向きになっています。どうせこの町は、そのうちコンビニとドラッグストアとラーメン屋だけになっちゃうよって、そういう自虐的なことを言っています。そういう地方にもお金が回るようにしなくてはいけない。都会と同じような所得が得られたら、わざわざ家賃の高い都会には住まない。都会に人口が集中しすぎるのは地方との格差がありすぎるからであります」
「みなさんを幸せにしたい、そういう線でゆる~くつながって」いる、れいわ新選組の各候補者それぞれの興味深い街宣を、IWJは今後も報じていく。
街頭演説は14時からではありませんよ。
午前11時から午後7時までです。
数名のゲストを交えながら、三井さんは8時間語り続けました。
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